2015年05月02日

【「ビジネスマンのための「人物力」養成講座 」小宮一慶:著】ちゃんとしたオトナになろう!


ビジネスマンのための「人物力」養成講座
小宮一慶:著
ディスカヴァー携書

「ちゃんとしたオトナになろう」
昨年、(とうとう)50歳になった時に、
なんか、そー思ったんですね、私。

ちゃんとしたオトナってなんだ?!
400字詰め原稿用紙5枚以内できちんと説明しろ!
と言われても困るんですけど・・・

強いて言えば、

50歳といえば、世間からみれば「いい年こいたオッサン」です。
いい年こいてしまったのですから、
それなりに、ちゃんとしなきゃダメじゃん!
まぁ、そんな感じのことです。

で、

私が(勝手に)人生の師匠と仰いでいる小宮先生が書かれた
この『人物力』養成講座。

この本でいう「人物力」というのは、
”長期間にわたって尊敬される人”ってことなんだけど、
まぁ、カンタンにいえば「人格者」って感じでしょうか。

まぁ、私の場合は何も聖人君主になろうというワケではなく、
単に、世間から後ろ指さされて笑われない程度でいいんですけど、
とにかく何か参考になるんではないかと思って読んでみた次第。

Amazonの内容紹介

「長期間にわたって尊敬される人」を著者は<人物>と呼びます。
本当の生き方を知り、人物力を身につけることによって、ビジネスの
成功もあると。
特に、経営者をめざす人は、
人とは何か? 正しい生き方とは?
自分はどういう人物になりたいのか? ならないといけないのか? 
そうしたことを、ビジネス戦略、お金儲けの戦略より大切に考えることが、
結局は成功の近道なのです。
そして、それは、行動を変えることによって身につきます。
意識を変えることは難しくても、日常の行動を変えることによって、
意識は自然に変わっていく。1か月から半年でそれは可能です。
経営コンサルタントとして多くの経営者、経営幹部と接してきた
著者ならではの実践の書です。

■履物を揃えていますか?

わたしの師匠である藤本幸邦先生は、「履き物を揃えると心が揃う。
心が揃うと履き物が揃う」とおっしゃっていました。「脱ぐときに
揃えておくと、履くときに心が乱れない。だれかが乱して脱いでいたら、
そっと揃えておいてあげましょう。そうすれば、世界の人の心が揃う
でしょう」、とも。

実は・・・
私も以前、玄関で脱ぎっぱなしになっている家族の靴を
見つけるたびに、きちんと揃え直す・・・ということを
やっていた時期がありました。

が・・・!

家族がそのコトに気づいていないのかどうか分からないけど、
私が靴を揃えておいたところで別に何の反応もないし、
何を言われるわけでもないので、
気づけば、いつしか揃えることをしなくなってしまったんですね。。

ちっちゃいなぁ自分! orz

この本にも書かれているのだけど、『脚下照顧(きゃっかしょうこ)』
という言葉があります。禅の言葉です。

他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことを
反省すべき・・・そんな意味合いです。

なんというか・・・

いくら口でエラソーなことを言っていても、
自分が脱いだ靴さえ揃えられないオッサンって
やっぱダメですよね。。

こーいう小さなところにその人の「人格」みたなものが
滲み出ちゃうのかなぁ、って思うのです。

■自虐ネタは許されるのか・・・?!(たぶんダメ)

「人物」と呼ばれる人には、たいていおもしろい面があります。
なんかおもしろいことを言ってやろう、楽しませてやろうと
しているからです。自分はおもしろみに欠けると思う人は、
おやじギャグと言われようが、下手な冗談でも言ってみる
訓練も必要でしょう。

これを読んだときに思い浮かんだのが高倉健さんなんですよ。
あれだけの大スターでありながら、周りの人に対しての気遣いがスゴくて、
それに撮影現場では冗談を言ってみんなを笑わせたりしていたっていう
エピソードがいくつも残ってますからね。

▲スクリーンの中ではこんなセリフも・・・「ミットもない・笑」

それに比べて・・・(って、比べること自体ナンセンスですが)、

私は・・・
最近は少しはマシになってきたようにも(勝手に)思ってるのですが、
やっぱり、おもしろみに欠けているかなぁ、と。

なんせ子供の頃、自分の親から
「あんたは本当におもしろみのない子だねぇ」
って言われましたからね(^^;;

30を過ぎたあたりから、さすがに自分でも
これは、どげんかせんといかん!
と思って、努力した結果・・・

オヤジギャグと自虐ネタばかりのザンネンなおっさんへの道を
ひたすら走り続けているという・・・ orz

■小さな約束を守る

言ったことは守る、これはふつうに思っている以上に大事です。
大きな約束なら忘れる人はいないでしょうが、軽く口にした小さな
約束を守れるかどうかで、自然に、その人に対する信頼が増したり、
失われたりします。言ったほうは忘れていても、言われたほうは
覚えているものですから。

約束したことは、小さなことでも必ずメモする習慣をつけることです。
言われた相手も忘れているようなことを即座に実行するだけで、
相手は感動します。 言われなくても、たとえば、知人のセレモニーや
誕生日などをメモしておいて花を贈るなど、「人物」は、
そうした小さな行動を大切にします。

以前、もう一つのブログでこんな記事を書きました。

 

【雑記】小さな約束と社交辞令 : ペンギンオヤジのDブログ

「また今度、飲みにでも行こうよ」

だけど、たいていの場合「また今度」という日はやって来ない。。
そんな話しです。

まぁ、それは社交辞令だから、オトナなら分かってるでしょ?
って済まされてしまうような話し。

私も今までに、たぶん数限りなくそんな社交辞令を口にしてきたと
思うんですよね。でも、軽い気持ちで口に出しているものだから、
その殆どは忘れてしまっているのですが・・・m(_ _)m

ただ・・・
「言ったほうは忘れていても、言われたほうは覚えているものです」
と小宮先生も書かれているように、言われた方は覚えていたりするんですよね。。

取りあえず私も最近は肌身離さずメモ帳を持ち歩くようにしました!
先ずは、そういう小さな一歩から。。

◆最後に・・・「散歩のついでに富士山に登った人はいない」

こういう自己啓発系の本は読んでみると割と『当たり前」のことが
書いてあるんだけど・・・

・履物をちゃんと揃える
・机を毎日磨く
・借りた本はちゃんと返す
・人の話しをちゃんと聞く
エトセトラ、エトセトラ・・・

それじゃ、自分はちゃんと出来ているのか?と言われると、
まぁ、たいていのことはちゃんと出来ていない。。(^^;;

小宮先生がよく話したり書いたりする言葉の一つに
「散歩のついでに富士山に登った人はいない」というのがあるんですよ。

富士山に登るためには、ちゃんと計画を立てて準備をして登らないと
ダメですよね。近所を散歩しているついでに登れるようなところじゃない。

それが転じて

自分が何かをしたい!こういうふうになりたい!
そう思ったら、ちゃんと計画を立てたり、準備をしてその目標に
向かわないといけない。
「できたらいいなぁ」とか「なれたらいいなぁ」という近所を散歩するような
気軽な気持ちではダメだ

と、そんな意味合いでしょうか。

最初に「ちゃんとしたオトナになろう」って書きましたよね、私。

そう思ったのなら、散歩気分ではなくて、
きちんとやるべきコト、守るべきコトを決めて
山道を登るように、一つ一つ手抜きをせずに行動する
(考えているだけでは富士山には登れない!)

それしかないんだなぁって、この本を読んで改めて思いました。

先ずは挫折した(?)、「靴を揃える」あたりからやっていこうかな。

おしまい 

▼Kindle版
 

タグ:小宮一慶
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2015年04月23日

【「ビジネス「論語」活用法」小宮一慶:著】自分の生き方の原点を考える


論語を知らなくても使える
ビジネス「論語」活用法
小宮一慶:著
三笠書房

今は昔。
私が前に務めていた会社で新人研修の講師をしていた時、
よくこんな話しをしていました。

何か迷ったときに戻る場所、原点を新人のうちに
身につけることが大切です。

研修の中ではその立ち戻る場所、原点のことを
「自分のバックボーン」というふうに言ってましたが、
これは仕事に限らず、自分の人生というか生き方においても
大切だと思うんですよ。

道に迷ったときは原点に戻れ!
と、よく言われますが、
そもそも戻るべき原点が無ければ話しにならないわけで・・・

私も既に半世紀の人生を生きてきてしまったわけですが、
今更ながら、自分の人生のバックボーンをちゃんとしておきたい!
と殊勝なことを考えるようになり、
最近はよく「論語」に関する本を読んだりしております。

Amazonの内容紹介

ビジネスで「成功するためのノウハウ」は2500年前に、
すでに書かれていた。「知者」は惑わず、「仁者」は憂えず、
「勇者」は恐れず、をモノにする本。


Amazonの内容紹介がアレなんで(笑)、ちょいと付け足し。

経営コンサルタントであり、100冊以上のビジネス書の著者でもある
小宮一慶さんが、ご自身の経験、エピソードなどを織り交ぜながら
ビジネスシーンで活かせる論語のエッセンスを紹介、
解説してくれているような1冊です。

■学びて時にこれを習う、亦説ばしからずや

不遇な時代、うまくいかないときにこそ、どう過ごせばいいのか。
その答えは、『論語』の冒頭に出てきます。

学びて時にこれを習う、亦説ばしからずや

(中略)
「学びて時にこれを習う」というのは、過去を振り返るのではなく、
生き方や人生観、会社なら経営方針といった「原理原則」を
思い出すことです。そして実践することです。
うまくいかなくなったら、まず、その原点に戻るという教えなのです。
(P59〜P63)

ご存知の方も多いと思いますが、『論語』は今から2500年も前に
書かれた(編集された)ものです。
そんな昔のものが21世紀の現代まで延々と読み継がれているわけです。

この本の「はじめに」で、小宮さんはこんなことを書かれています。

『論語』は2500年以上前に書かれたものです。これだけの長い年月、
多くの人に読み継がれているのは、そこに書かれている「原理原則」に、
それだけ風雪に耐えるだけのものー人生を強く生き抜くうえでの心理ーが
多く含まれているからです。
この「原理原則」をできるだけ早く身につけることが、人生やビジネスを
成功させるためには必須だと私は考えています。

『論語』の中には人生を生き抜くうえでの大切な真理が詰まっている!
だからこそ、時空を超えて読み継がれているわけですね。

で、
私の話しですが・・・

かれこれ4、5年くらい前から「論語」に興味を持ち、
今までに何冊か、色々な方が書かれた論語の解説本を読んだりしてきました。
実は、この小宮先生の本もたぶん3回くらいは読み返したと思います。

なのに!

全然、身になっていない!(ナンテコッタ、パンナコッタ!)

だからこそ、「学びて時にこれを習う」が必要なんですね。

この場合の「時に」っていうのは、必要な時に・・・とか、
折に触れて・・・みたいな意味らしいです。

だから、論語っていうのは(論語に限らず)、一度学んでおしまい、
ということではなく、折に触れて、復習する(学びなおす)ことが
大切だ思うのです。

■これを知るを知ると為し、知らざるを知らずと為せ。是れ知るなり

これを知るを知ると為し、知らざるを知らずと為せ。是れ知るなり
(中略)
文字どおりに訳せば、「知っていることを知っている、知らないことは
知らないとする、これが知るということだ」となります。(P194)

・・・なんだかソクラテスの「無知の知」みたいな話しですね。

これをどう解釈するか?

小宮さんは、こんなふうに書かれています。

一所懸命に勉強し、知識を深め、学べば学ぶほど、分からないことは
増えてくるものです。(P195)

分かっていると思っていたのに、勉強を深めたり人生経験を積むと
本当に分かっていたのかな?
表面的に理解していただけじゃないのかな?
ふと、そんなふうに思って立ち止まることがありますよね。

読書会などに参加していると、「読むたびに新しい発見がある!」という
言葉をよく耳にします。

たぶん・・・

表面的な理解だけでなく、言葉の裏に込められた作者の真意まで
読み取るには、読む側にもそれ相応の力量が求められます。

だから、読んだ時期や自分の成長度合いによって解釈は
変わるものだと思うし、

以前に読んだ時と読後感が変わらないのであれば、それは自分が
成長していないか、底の浅い本であったかのどちらかなんだろう。。

「論語」の中にも一見、当たり前じゃん!
ちょっと、孔子ちゃん大丈夫?(←失礼だろ!)
と思うようなことも書いてあったりしますが、
もしかすると、もっと自分が成長していけば
「あぁ、裏では実はこういうことを言っているのかぁ!」と
思うようになるのかもしれませんね。

■人は馬ではない

まるでニンジンを目の前にぶら下げて馬を走らせるように、昇給や
ボーナスを餌に人を働かせるのは、誤りだと思います。
(中略)
人は馬ではないのです。(P99)

頑張って働いて、成果を出したなら
そりゃ、やっぱり報酬が欲しくなるのが人情ですよね、たぶん。

だけど

人はお金のためだけに働いていたら、どこかでおかしくなる。。
そう思うんですよ。

なのに、「成果主義」だかなんだか分からないけど、
成功報酬をエサにして社員を煽ることをしている企業って
多いらしいですね。

「利によって行えば、怨み多し」
論語の中の一節ですが、私利私欲で行動すれば
それだけ人から怨まれるということです。

誰だって、自分の利益のために行動している人なんて嫌いですよね。

「利の元は義」
これまた論語の一節ですけど、小宮さんは著書の中でよく
「お金を追うな、仕事を追え」ということを書かれます。
(この言葉は小宮さんが師匠である住職さんから教えられたものです)

仕事として正しいコトをしていれば、お金は後から付いてくる。
そういう意味合いの言葉です。

では、仕事として正しいコトは何か?

お客さまに喜んでいただける商品やサービスを提供すること。
つまり、お客さま第一主義。

これが仕事の目的であると小宮さんは書かれています。

お客さまに喜んでいただいたり、お役に立つことが「目的」で、
その結果として「利益」が生まれる。

なのに、売上や利益をあげることが「目的」で、
お客さま第一主義が「手段」と考えている人や企業が
まだまだ多いみたいですね。

◇最後に・・・

論語の有名な一節に
「過ぎたるはなお及ばざるが如し」というのがあります。
多分、一度くらいは耳にしたことがあるかと。

徳川家康が、これをモジって遺訓の中で
「及ばざるは過ぎたるよりまされり」って書いているんですね。

この本の中にも、そのことが触れられていて
小宮さんなりの解説が書かれているのですが、
残念ながらそれを読んでも正直、あまりピンとこないのです、私。

上の方で「読んだ時期や自分の成長度合いによって
解釈は変わるものだと思う」と書きましたけど、
この家康の言葉の真意が自分なりに解釈できるようになるのは
いつなのかなぁ?と思っています。

こんなふうに、何度読んでも発見があったり、
新たな疑問がわいてくるというのも、読書の楽しみの一つですよね。

多くの著者が論語の解説本を出版されてます。
そういう本を何冊か読むと気づくのですが、
解釈の仕方が違う場合もあるし、
論語の一節と関連づけて何を語っているかも違う。

これって、人によって論語がどういうふうに読まれているか?
ってことが分かってとても面白いというか興味深い。

それから、もう一つ思うのは

こういう論語の本を読んで、
勝手に人生を悟ってはダメだということですね。

「君子は義に喩り、小人は利に喩る」なんて書いてあるのを
読むと、思わずそーか、そーか!ってコトになるんだけど、
それじゃ、今の自分にとっての「義」とはなにか?
って感じで、自分に引き寄せて考えてみないと意味が無い。

もしかしたら、いくら考えても答えなんて出てこないかも知れないし、
考える度に答えが変わってしまうかも知れない。

それでも、自分の頭で考え、自分の心に問い続けることが
一番大切なんじゃないかと思うのでした。

おしまい

 

 

posted by penguin-oyaji at 22:29 | Comment(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月24日

小さな一歩から身につける実行力「ビジネスマンのための「実行力」養成講座」

ビジネスマンのための「実行力」養成講座 すごい偉業もこんな小さな一歩から (ディスカヴァー携書)

「ビジネスマンのための「実行力」養成講座」

すごい偉業もこんな小さな一歩から

小宮一慶:著

ディスカヴアー携書

 

この本は年が明けてから直ぐくらいに読みました。

読み終えてから、この本に書かれているような

「実行力」「行動力」「継続力」を

今年こそは身に付けたいものだと、しみじみ思いました。

 

このブログで何度も書いていますが、

いくら考え方を変えたところで、行動が伴わない限り

何も変わらない訳で・・・

 

それに、日頃からこのブログで、それはそれは大層に

エラソーなことを書き連ねている私ですが、

基本、行動力とかが弱く、脳内完結してしまうことが

多いのですよ。

 

だから、そんな自分を変えたいという思いは

常々、持っているので余計にこの本に感化されたのかも

しれません。

 

新年を迎えて、もうすぐ1ヶ月。

「今年こそは目標達成したい!」と思いつつ

うまく行動できてない人には必読の一冊かと。

 

Amazonの内容紹介

えっ! ? こんなことだけで

自分が変わる! ?

会社が変わる! ?

世の中を変えられる! ?

 

「行動力」とそれを結果に結びつける

「実行力」を養う40の小さな習慣とたったひとつの大事な基本

■頭は臆病だけど手は臆病じゃない

以前、ある経営者がこんなふうにおっしゃっていました。

頭は臆病だけど手は臆病じゃない

 

考えているだけだと、誰でもどんどん内向的になっていきます。

でも、実際に行動してみると、たいていのことは案外簡単に

やれたりする。まさに、案ずるより産むが易しです。

(P39)

 「なんで私は行動できないのか?」ということを

自分なりに考えてみると、その理由は二つあるように思います。

(1)色々と余計なことまで考え過ぎてしまい、そこで思考停止

(2)めんどくさい

 

裏を返せば、この二つの要因さえ取り除くことができれば、

行動力が向上するのではないかと・・・

 

で、何かどうしても動かなければならない!と思った時に

時々やる必殺技があります。

 

名付けて『必殺、バカになる作戦!』

 

考え過ぎて動けないなら、何も考えなければいいじゃん!という、

ある意味、とてもシンプルな作戦です(笑)

 

もう何年も前ですが、私がホノルルマラソンに参加した時が

まさに、この作戦でした。

 

そもそも、ジョギングとかをしていた訳でもないのに、

「ホノルルマラソンを走りたい!」と漠然と思っていたんですよ。

 

そしてある日、旅行代理店の前を通り掛ったら、

たままた「ホノルルマラソン参加ツアー」のパンフレットが

目に入ったのです。

 

そのパンフを持ち帰り、数日後には代金を振込み、

(何も考えずに)参加申し込みをしてしまいました。

申し込んで・・・・その日の夜。シャワーを浴びていたら

唐突に「あっ、何とかしなきゃ!」って急に我にかえったというww (本当にその後、レース本番まで大変でした・・・苦笑)

 

もしも、あの時「もっとトレーニングをしてから・・・」とか、

「国内のマラソン大会で経験を積んでから・・・」なんていうことを

考えていたら、きっと今でもホノルルに行っていなかった!という

変な自信があります(キリッ!☆

 

考えて、先送りにして・・・それで、実行した試しがない私ですから。

 

とにかく、やりたい!と思うことがあるなら

四の五の言わずに先ずはスタートボタンを押してしまえば良いんですよね。

それから、準備したり、必要なことを考えればいい訳ですから。

 

■Once done is half done.

わたしが好きな英語の言葉に、

Once done is half done.

というものがあります。いったん始めたことは半分終わったも同じだ、

という意味です。(P25)

 ロケットで宇宙に飛び立つとき、1番エネルギーを使うのは

ロケット台から発射して大気圏を抜け宇宙空間へ向かう時だそうですね。

衛星軌道に乗ってしまえば、引力の力があるので

さほどエネルギーは使わないそうで。

(何かで読んだ気がします)

 

何か行動する時も、やっぱり初めが大変!

例えば、掃除とかでも始めるまでは色々と億劫だったりしますが、

始めてしまえば、もう後はすんなりと動けたりしますよね。

 

でも、個人的にちょっと気になったりすることがあります。

ものすごく積極的と言うか、行動的な人を見ていると、

「あの元気はどこから出てくるんだ?」とよく思うのです。

 

そういう元気な人は、もう行動を起こすこと自体に

何の抵抗感も持っていないように見えるし、

だからこそ、どんどんと動けているのではないかと思うのです。 

「志は気の帥(すい)」、

つまり、何かを成し遂げたいという志が気持ちを動かすのです。

 

人間の行動の土台は、考え方です。考え方がしっかりしていないと

やっぱり続かない。いちばんいいのは、「使命感」に基づいてものを

することだと、わたしは思っています。(P28)

 私、この文章を読んでものすごくシンプルなことに気付いたんです。

 

よく「人は理屈では動かない、感情で動く」って言われますよね。

それは人を動かす時だけの話しではなく、

自分自身に対しても、そっくりそのまま当てはまるんですよね。

 

小宮先生は「志」とか「使命感」というちょっと大層な言葉を

使われていますが、それだって根底にあるのは、

「やろう!」「やってみたい」という気持ち(感情)だと思うのです。

 

「わくわく」とか「よしっ!」って思う気持ちこそが

自分の心のエンジンなんですよね、きっと。

 

■一歩踏み込む

じつは、やらなくてもすんでしまうこと、やってもやらなくても

どちらでもいいことを、どれだけ実際にやってみるかーーーー

人生を変えるのは、そちらのほうです。

(中略)

ブログを書きはじめることによって、何かの活動に参加することに

よって、出会う人が変わったり、ビジネスのチャンスが広がった

という人、世界が変わったという人は、私の周りにもたくさんいます。

一歩踏み込むことによって、人生のステージが変わり得るのです。

(P21)

 本業が何よりも大事で、それをきちんとやった上で・・・

というのが前提条件だと思いますが、

確かに、一歩踏み込んで何か新しいことをやってみるのは

大切なことだと思うのです。

 

例えば私にとってのこのブログ。

まぁ、趣味みたいなものですが・・・、

それでも、約5年前に書きはじめて以来、色々な人と知り合えたし、

そうした出会いを通じて、多くの貴重な経験もさせて貰いました。

 

逆に、仕事などが忙しくて長期間、このブログを放置していた時って

振り返ってみると、日々同じコトの繰り返しで 自分自身も何となく停滞感があったように思うのです。

 

今年の初めにFacebookで「今年はプラスワンの発想でいきます!」と

書き込んでいた友人がいました。

 

仕事でもプラスワンで、一歩踏み込んでみる。

プライベートでも、何か一つ踏み込んでやってみる。

 

それは別にブログじゃなくても良い。

本を読んで、良いなぁと思ったことを何か一つやってみる、

会いたい人に会いに行ってみる、

仕事で何か一つ改善を試みる、

そうした「余計なこと」が案外、後々の人生に好影響を

与えてくれるのではないかと思うのです。

 

【まとめ】

何となく精神論的な部分だけを抜き出してしまいましたが、

この本の中では、実行力を身につけるために

 

・呼ばれたら返事をする

・一本早い電車に乗る

・社内で困っているお客さまがいたら声をかける

・周りの人に優しくする

・メンバーを褒める

 

など、身につけるべき具体的な習慣についても書かれています。

(と言うか、そうした具体的な話しの方が多いのですが)

 

小さな、そして当たり前と思えるようなことが

実行、継続できない人が、人生を変えたり、

大きなことをできる訳がないと思うので、

バカにせず、先ずはやってみることだと思うのです。

 

私もこの本を読んでから、

・新聞記事、数字をメモする

・雑巾がけをする

・少額でも良いから寄付をする

など書かれている事を実践しています。

 

おしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

よしっ!行動だ!・・・の前に

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タグ:小宮一慶
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2012年09月12日

独裁すれども、独断せず!

以前、小宮先生のセミナーを受講していた時に 「独裁すれども独断せず」 と言う言葉を教えて頂き、それが妙に心に残っていました。

そして・・・久しぶりに小宮先生の本を読んでいたら その言葉が書かれているのを見つけました。

IMG 1146   

「経営者というものは、ものごとを決める最終段階では 自分一人で決断を下さなければなりません。しかし、 それまでは衆知を集めていろいろと考える。衆知を 集めてそれを考えぬいた結果、一人で決めることは 『独断』ではありません。そして、一旦決めたことは、 やらせる。やり抜かせるのです。それが、「独裁」です」

この言葉には、物事を決める決断する力と、 人を動かす力の二つの意味が込められていると思うのです。

どちらもリーダーには欠かせない資質ですね。 そして、自分の普段の言動を振り返って考えてみると・・・

 物事を決める時には、割と他の人の意見にも 耳を傾ける方だと思ってます。 もともと、それほど自分に知識や経験がある訳ではないので、 自分一人の考えよりも、他の人の意見も参考にします。

ただ、会社というところは多数決で物事を決める訳には いかない場面だってたくさんあります。

そんな時は摩擦を覚悟で、決断しなければならない訳ですが・・・ (良い顔ばかりしてる訳にもいかんのです) 

そしてもう一つの、人を動かす力。 これが自分には足りてないのではないか?!と思うのですよ。

特に! 自分よりも年上の人と女性!・・・は、苦手意識があります。

年上の人というのは、尊敬すべき対象であり、 自分が教えを請う存在だとずっと思ってきたので、 自分の方から、あれして下さい、これして下さい、とは なかなか言い難いのです。

 そして、女性に対しては”エエ格好したい!”というスケベ心が 変なブレーキになっているような気がします(←最低!)

いくら立派なことを決めても、それが徹底して実行されなければ 所詮は絵に描いた餅。

肩書や地位だけで人は動かない、というコトも 自分の経験でよく分かっています。

やはり!

自分自信を研鑽し、人の間で磨かれてこそ、 優れたリーダーになれるんだろうなぁと思う次第。

論語を知らなくても使える ビジネス「論語」活用法 ビジネス「論語」活用法

小宮一慶:著 三笠書房 

 
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2012年01月21日

新聞、読んでますか?「数字でちゃんと考える日本経済の未来」


「数字でちゃんと考える日本経済の未来」
小宮一慶 著
日経BP社


今日、Facebookのフィードを眺めていたら、

とある会社の研修会で講師の方が
「毎朝、新聞を読んでいる人、手を挙げて」
と言ったら、30人いる社員の中で
手を挙げた人は誰もいなかった・・・

というような投稿がありました。

私も人のことは言えない・・・
昨年の夏、長期出張していた頃から
新聞を読むことがめっきりと減っています。。

新聞とか読まなくても、
何とか生活できるし、
仕事の上でも特に支障はないし・・・

しか〜し!

そんなコトではいかんのだ!
出来るビジネスマンたるもの、
(誰が出来るビジネスマンなんだ?!
という突っ込みは要りません!)
毎朝、きちんと新聞に目を通して、
世界や日本の出来事に関心を持たなければ!

で・・・

そんな時はやはり我が師匠と(勝手に)仰いでいる
小宮先生(小宮一慶さん)の本を読むに限ります。


■今の日本経済の課題

今、日本が考えるべき課題は、一つは原発のの存否を
含めたエネルギー政策、そしてその延長線上にある
産業政策です。
(中略)
さらには、復興財源の問題もあります。これは、
復興に関してだけではなく、先進国中(対GDP比で)
最悪の財政赤字をどう立て直すかにも大きく関係して
きます。(P14)


本書の中で小宮先生は、昨年の3.11の大震災以降の
日本経済の課題として
・エネルギー政策
・産業政策
・復興政策と財政再建
大きくはこの3つを挙げています。

新聞を読む時には、ただ漠然と読むのではなく、
やはり、何かしらの問題意識を持っていた方が
良いのではないかと思うのです。

それは、今、世間で注目されているコトでも良いし、
自分の生活や仕事に関係するコトでも良いと思うのです。

そうすれば、新聞の記事が「他人ごと」ではなく、
「自分ごと」になってガゼン、興味が湧くのでは
ないかと・・・

最近、新聞をあまり読まなくなっている私としては、
先ずは小宮先生が書かれている日本経済の三つの課題に
ついて注目をしながら読んでみようと思います。


ただ、経済と言うのは「つながり」がありますね。

例えば、私が思うに「エネルギー政策」といっても
原発(電力)だけ考えていてはダメ。

原子力発電所の稼動停止

代替として火力発電所の操業が増える

火力発電のための石油や天然ガスなどの輸入が増える

今は円高=輸入には有利。
けど、需要が増えれば資源高となり、電気代の値上げ?

風が吹けば桶屋が儲かる・・・という話しがありますが、
一つの記事を読んだ時に、思いっきり自分の想像力を
働かせて、その出来事からどんな影響があるのかを
考えてみるのも良い頭のトレーニングになるかと(笑)

また、最近は消費税の増税問題が
新聞紙面を賑わしていますね。

これを民主党がどうだとか、野党が反対しているとか
野田首相は財務省の言いなりだとか、

そんな政局絡みで読んでいるだけではダメ。
(まぁ、その方が面白いんだけどね・・・)

日本の財政に対する国際的な不安をこれ以上
高めることなく、日本国債の格下げを避ける
ためにも、増税は免れません。当面の復興財源を
確保しながらも、将来的には財政健全化を目指す
というスタンスをはっきり示すべきです。
(P178)

先進国中で最悪の財政赤字を抱えている日本が
このまま何の対策も打たなければ、

日本国債の信用不安(格付けダウン)

金利の上昇と利払いの増加

更なる財政の悪化

日本終了!

まるで今のヨーロッパの二の舞になりかねません!
だから、消費増税は諸外国に対する日本財政再建を
印象づけるPRの面もあるのかも知れないと考える訳です。

※日本の国債は殆どが国内消化されるので、
ヨーロッパとは訳が違うという議論もありますが・・・

話しを元に戻しますが・・・
新聞紙面を読む時には

・今の日本(あるいは、自分自身)にとって、
大きな課題は何か?


・個々の記事はそのうちどの課題に関連するのか


・そこから派生する問題や経済の動きは何か

・・・というような感じで、
自分の頭の中に整理する箱を用意しておいた方が
より深く、物事を理解できるのではないかと思うのです。


■数字は全てを語る

数字は全てを語っています。(P24)

前の会社に勤めている時に、
よく会議の席上などで
上司「この商品はどれくらい売れているんだ?
私「はい・・・え〜と、すごく売れています
上司「すごくって、具体的にどれくらい売れてるんだ!
私「はい・・・つまり、そのぉ〜、確認します・・・(涙目)
などという感じで、よく上司に怒られてました>私

「ほぼ、約、だいたい」でモノを言うな!
これも上司の口癖でした。

●具体的数字を把握する

新聞記事でも景気指標や企業の業績など
ほとうにたくさんの数字が書かれていますよね。

やはり気になる記事を読む時には、
それらの数字を具体的に把握することが大切だと
思うのです。

例えば、こんな記事
新成人は122万人 ベビーブーム世代の半分以下に


毎年、成人の日にはその年に成人となった人数が
新聞記事になります。

少子高齢化」というキーワードがありますが、
戦後のベビーブーム世代は、一つの学年で
約250万人いたことを覚えておけば、
具体的にどれくらい人口が減りつつあるのかが
分かります。

今年(2012年)、成人を迎えた人は約122万人、
ちなみに昨年は124万人でした。
この数字を見れば、ピーク時の半分以下、
昨年よりも更に減少しているコトが分かります。


●数字は関連づけて立体的に見る!

2年くらい前、私がプー太郎として転職活動を
していた時には「完全失業率」と
「有効求人倍率」は毎月、欠かさずに
チェックしていました。

しかし、この2つの指標は考えてみれば、
世間の景気だとか、企業活動によって
左右されるものですね。

だからこの本の中で小宮先生は
企業の生産活動(鉱工業指数)や
消費行動(消費支出)、などと結びつけて
雇用の問題を説明しています。

・2011年1−3月期の名目GDPは年率で▲3.5%
→震災の影響で国内総生産はマイナス

・鉱工業生産指数 2011年3月は前月比▲15.5
だが、4月には前月比+1.6
→企業の生産活動は予想以上に回復が早かった

・個人消費支出 2011年3月は前年比▲8.5、
4月は▲3.0、5月は▲1.9
→個人消費は震災によって大きく落ち込み、
その後も前年割れが続いている

上記のような経済環境の中、完全失業率は
2011年3月:4.6%、4月:4.7%、5月:4.5%と
それほど、大きな落ち込みは見られません。

震災の影響で日本経済は大きな痛手を
受けたのに、なぜ失業率はそれほど悪化しな
かったのか?

3月に震災が起こったことを考えますと、
あまり影響が出ていないように感じるかも
しれませんが、雇用の数字は景気の波から
遅れて影響が出る遅行指数ですから、
今後もしばらくは悪化する懸念があります
(P51)


もう一つ注意すべきポイントとして、東北地方の
被災地で失業した人の中には、失業率の計算を
する上で計上されていない可能性もあると思います。
「完全失業率」は「働く意志のある人の中での働いて
いない人」の比率で計算されます。被災者の中には
避難優先で仕事を探すことすらできない方も数多く
いらっしゃると思われるため、失業率計算の中に
含まれていない可能性があるということです
(P51)

このように、数字を組み合わせて見てたり、
数字の意味を理解する
と、より深く景気の動向が
分かったりしますよね。

だから、「景気わるい〜」とか、
給料が増えね〜」と思ったら
より具体的に数字で把握する癖をつけておくと
良いと私は思うのです。

ちなみに「給料が増えね〜」とお嘆きの皆さん、
同じく日経の景気指標の「現金給与総額」と
「国内総生産」のデータを見てみて下さいね。

■日本の、そして自分の未来のために・・・

大震災を経た今が、将来を決める上で
非常に大切な時期です。
そのためにも、読者の皆さんはご自身で、
経済や政治の状況を正しく分析する能力を
身につけ、次の政権には、最もふさわしい
政党や政治家を選ぶことが大切なのです
(P14)

私たちの生活のベースは、日本という国です。
この国家という基盤がなければ、私たちの
生活は成り立ちません。その意味でも、
この国を動かしている政治や経済のあり方を
見つめてほしいのです。(P206)

新聞やネットのニュースを見て、
それが何の役に立つのか・・・?
時々、そう思うことがあります。

でも小宮先生が書かれているように
私を含めて日本中の人は、この国の社会の中で
生活をしています。
であれば、日々のニュースで報じられている
出来事の一つ一つが、多かれ少なかれ
私たちの生活に影響を及ぼしているのですよね。

とくにこの本の最後に書かれている
「日本のあるべき未来について
ピンチをチャンスに変えるために」と
あとがきの「日本の若者は、どのようにして
生き抜いていけばよいのか」は
おじさんであっても必読だと思います。

自分が今後、この社会の中で生きていくために
考えるべきテーマや、生きていく上での指針を
考えるきっかけになると思います。

日々、自分の生活でいっぱいいっぱいに
なってしまいがちですが、
1日の中のほんの十数分でも良いので、
新聞を読んで、社会に目を向ける時間を
持ちたいと思います。


日経新聞と景気指標について
もっと知りたい方は、以下の3部作がおススメ!

 
 
 
 
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2009年07月11日

二極化時代に備えろ!・・・「一流になる力」

 

Book-No.141
「一流になる力」
ビジネスで勝ち残るための教科書

小宮 一慶 著
講談社

小宮先生の最新刊です!

以前に、このブログの記事に書いた
「あたりまえのことを バカになって ちゃんとやる」 と同様に
内容的には、『小宮イズム』満載なのですが、
色々な意味で読んでいて刺激を受けました。

 
Chabo!


あっ、ちなみに、Chabo!本です。
■一流意外はノーチャンス!!

この本の第一章に経済環境から見た現状分析と
今後の予測が書かれています。

内容的には、既に色々なところで書かれたり、
言われたりしている通りで、

・少子高齢化時代の到来
・規制緩和
・グローバリゼーション

こうした環境変化の結果、何が起こるかというと・・・

実力のない人をかさ上げしていた「床」、実力のある人の頭上を
塞いでいた「天井」がなくなるのです
」(P33)

1億総中流などと言われていましたが、
これからの時代は、
人も会社も「中流」が消え、上流と下層の差が大きく開く
二極化社会」がすでに始まっています
」(P2)
・・・と、いう事になるわけですね。

実際ここ数年、日本の家庭所得はぜんぜん増えてないですものね。
(・・・と言うよりは下降傾向ですね)

今は景気が悪いから・・・

でも、多分、景気が回復しても
もう、そんなに給料は上がらないと思います。

事実、2007年くらいまでは日本経済は好況だったにもかかわらず
実感なき景気回復」と言われていたわけですから・・・

だから、まず「日本経済も、給料も右肩上がりでグングン上がっていく
時代は既に終わりを告げた
」というふうに私達は認識をしないと
いけないと思うのです。
時代の「潮目」が変わったのですから。
(ネガな話でごめんなさいね。)

この本の第一章を読んでいただければ、
何故、こんな事を書くのかも分かって頂けるのではないかと
思います。

■一流になる力

土台となる考え方をしっかり作り上げ、その上で考え方を
目に見える形にすべく、自分に合った技を磨いてゆく。
正しい考え方とそれを具体化する技、その両方を持った人が
成功するのです
」(P6)

小宮先生によれば「二極化社会」の中でサバイブするためには

・心の勉強をして、人としての正しい考え方や価値観を身につける
・自分の考えを形にするための技を身につける

車の両輪のように、この二つのスキルを高めることが必要だと。
具体的には・・・

私はまず『論語』や『老子』、ソクラテスなど、
ずっと昔から読み継がれている本を読むことをお勧めします。
昔から多くの人が「正しい」と考える物の見方を学んでおかないと、
自分の考え方のバックボーンができないからです
」(P51)

心の勉強をするために、先ずは昔から読み継がれている本を
読みこなす。。
私も小宮先生に教えて頂いた「菜根譚」を読んだりしています。

《参考図書》

また、それらの本と併せて優れた経営者が書かれた本も
読むように言われていて、この本の中でも松下幸之助さんや
稲盛和夫さんが書かれた本から引用されていたりします。

《参考図書》
 
 
 

二極分化の時代、実力主義の時代に向けて、
ビジネスパーソンとして身につけておくべき「技」とは何でしょう。
順番に列挙してゆくなら、
第一に今の自分の仕事に関係すること
第二に会計や会社法など、会社に関係すること
第三にマクロ経済など、世の中全体に関係すること
」P112

ビジネスですから、いくら心を磨いても、それだけではダメで、
やはり「技」が必要なんですね。

それも単なる知識ではダメ!

大前さんの本などにも書かれているように、
単なる知識をたくさん知っている「物知り」であっても
所詮、グーグルには勝てないわけですから、
得た知識を「知恵」にできなと価値が無いわけです。

「知恵」とは、得た「情報」を人にとって意味のあることに
変える能力のことです
」(P38)

■チャンスと準備

チャンスは誰にでも巡ってきます。それが巡ってきたときに
正しく対応できるかどうか。
そのために必要な準備があるかどうか。
それが成功できるかどうかの分かれ目なのです
」(P151)

私ごとですが・・・

30を少し過ぎた頃。
当時、商品仕入れ(バイヤー)の仕事をしていたにもかかわらず、
独学で情報処理技術者(システム・アドミニストレーター)の
勉強をして資格を取りました。

その資格が自分にとって何の役に立つのかも分からずに・・・

でも、それが数年後。
本部と店舗のシステムを入れ替えるプロジェクトに携わる事になり
そのプロジェクト・リーダーとして仕事をする際に
勉強しておいたことが、色々と役に立ち
プロジェクトの成功へと導いてくれたのです。

目的もなく資格を取っても意味が無い・・・とよく本には
書いてありますが、「本当にそうかな?」と思うのです。

確かに資格マニアのように、資格を取ることを「目的」にしては
リターンも得られないのかも知れませんが、
今、直接仕事に役立たなくても、将来のために勉強をして
その結果として資格を取るのなら、それはそれで
充分に価値があることなのではないかと・・・

■最後に・・・

この本の巻末に特別付録として
統計数値からマクロ経済とビジネス環境を「読み解く」
と題して、月曜日の日経新聞の「景気指標」を読み解くポイントが
書かれています。

以前、小宮先生の「経営基本講座」に通っていた時にも
この「景気指標」の読み解き方について教えて頂いたのですが、
その時のお話しがコンパクトにまとまっていると思います。

グローバリゼーションと言われる経済環境の中で
世界のマクロ経済の動向を数値面から「読める」というのは、
これからのビジネスパーソンとしても重要な資質の一つだと
思うのです。

まぁ、私も勉強中でエラソーな事は言えないのですが、
この特別付録だけでも読む価値アリだと思います。
(もちろん、本編の方も読み応えありですが)

全体を読んで、
これからの時代を生き抜くのは大変だなぁ〜
とも思ったのですが、本物を目指す人にとってはチャンスの多い
時代になっていくのも確かかな、と思います。

20代、30代のビジネスパーソンにも
是非とも読んで欲しい1冊です。

では、では、皆さまも良い週末をお過ごし下さい。
今日も、ありがとうございました。
タグ:小宮一慶
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2009年05月11日

時代を超越する経営の黄金律・・・・「社長力」養成講座


Book-No.121
どんな時代もサバイバルする会社の
「社長力」養成講座

小宮 一慶 著
ディスカヴァー携書


Book-No.122
「なぜ、オンリーワンを目指してはいけないのか?」
うまくいっている会社の常識、
うまくいかない会社の常識 55

小宮 一慶 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン



「「社長力」養成講座」は前書きにあるように
06年に刊行された「なぜ、オンリーワンを〜」の
リニューアル版です。
私は二冊とも読ませて貰いましたが、書かれている内容に
大差はないものの、随分と違う印象を受けました。
(これが、編集力というものなのでしょうか・・・?)

ところで、いままで小宮先生のディスカヴァー携書といえば
『ビジネスマンのための「○○力」養成講座』でしたが、
今回は同じ「養成講座」のタイトルが付いていますが、、
ビジネスマンではなく、「社長力」です。

そしてまた、売れているらしい・・・

誰が買って、読んでいるのだろうか・・・?
ちょっと興味のあるところですが、
社長とか会社役員の人ばかりではなく、
一般のビジネスパーソンの方々も多くの人が、
購入されているのでしょう・・・

ぼくは社長じゃないから・・・とか、
ぼくは経営者じゃないから・・・などという理由で
本書を遠ざけるのではなく、
「経営」の本質や基本を学ぶためにも、
ぜひ、一度は手に取って貰いたいと思います。

なぜなら・・・

この本に書かれている内容は
決して会社経営をしている社長だけが
知っていれば良いというものではなく、
例えば、
部長、課長、係長といった組織のリーダーが
組織経営」という観点から読んでも
充分に参考になるし、応用可能だと思うからです。

■指揮官先頭

「指揮官先頭」という言葉があります。(中略)
「指揮官たる者、困難な状況に陥ったら、
自ら先頭に立ってその状況を
打破する覚悟が必要だ」という意味です
」P199

この本の後半に渋谷駅の駅長さんのことについて
書かれているところがあり、
個人的にも心に残った箇所でもあります。

要約すると・・・
朝のラッシュの時間帯に最も混雑するドアのところで
お客様(乗降客)の対応をしている駅員さんの対応が素晴らしく
その様子を感心して見ていた小宮先生が、
その駅員さんの帽子を見ると、金の二本線、
名札には「駅長」の文字があった、
という話です。


この話を読みながら、ふと思い出したのが
自分が店長を務めていた頃の事でした。

前にも、このブログで書きましたが・・・

長い間、本部の商品部で商品の仕入れの仕事をしていて
ほぼ店舗での経験が無いにもかかわらず、
ある時、突然「店長」の辞令を受け取ってしまったのです。

さて、困りました。
店長という肩書きはあるが、何も出来ない・・・
どーしたものか?

格好つけても、出来ない事はできないので、
自分に出来るだけは、とにかく一生懸命にやろう!」と
考えました。

掃除、挨拶、かご回収、駐車場での車の誘導などなど・・・
どれもアルバイトさんでも出来る仕事ばかりでしたが、
それしか出来ないので、なるべく時間を作って
売り場でそういった基本的な仕事をするようにしたのです。

そして数ヶ月が経った頃、あるパートさんに言われました。
店長さんは、いつも私たちと同じ事をやってくれているので、
話しかけやすいし、相談もしやすいですよ
」と。

最初の頃は、「何もできない店長で頼りない・・・」というような
空気が漂っていたのですが、
段々と「店長、それはこうやってやるんですよ」と
色々な事を教えてくれるようになり、
応援してもらえるようになったのです。

まぁ・・・「店長が頼りないから、私たちが頑張らなきゃ!」と
思っていたのかもしれませんが(笑)

こうして現場に出て動き回る事で、
スタッフの皆さんとの溝も埋まり、
多少は・・・(汗)、私が言う事も聞いて貰えるように
なったのではないかと思っています。

渋谷駅の駅長さんとは雲泥の差ですが・・・

肩書きや権威で人を動かすのではなく、
現場に出て「指揮官先頭」(あるいは率先垂範)で、
チームを引っ張っていくリーダーのあり方
というものが
読んでいて、心に残ったのです。


そして、小宮先生の次ような言葉に、共感を覚えました。

とかく地位が高くなるにつれ「評論家」になっていく経営者が
多いなか、何かあったら自分が対処するという気持ちを
持っていれば、おのずと結果はついてくるのではないでしょうか


■厳しいリーダー像

ほんとうに優しい上司は部下に厳しい。
そして、厳しいリーダーは、一時期は嫌われることも
あるかもしれませんが、長期的には好かれている人が
多いと思います。なぜなら、厳しいリーダーのほうが結果を出し、
最終的には、みなを幸せにするからです
」P205

自分の反省も踏まえての話ですが・・・

前の会社で10年ちょっとの間、
自分の部下を持って働いていました。

最初の頃は、元々「瞬間湯沸かし器」的な性格でしたので、
怒鳴りつけたり、時には定規でビシビシと
机を叩きつけたりしながら説教をしたりしていました。

しかし、後半になるにつれ角が取れて丸くなってきたのか
社内で怒声をあげたりする事もなく、
比較的やさしく、物分りの良い上司に変わっていきました。

で、振り返ってみて感じるのですが、

部下や後輩から感謝されたり、慕われていたのは
圧倒的に「最初の頃」なんですね。



最初の頃は部下にも成長してもらいたい!
という思いも強かったですし、
自分自身が厳しい上司の下で鍛えられて
成長してきたので、
厳しく接するのが当たり前、という感覚でした。



また、小宮先生はこのようにも書かれています。
「甘さ」というコインでは、その裏側は「冷酷」です」P206

やさしく、物分りの良い上司というのは、
見方を変えれば、適当なところで折り合いをつけてしまい
結果的に部下も成長しないし、組織の緊張感もなくなり、
それは非常に「冷たい」態度であったのかもしれません・・・

■最後に・・・

上の記事ではリーダーの資質に関する部分だけを
書いてしまいましたが、この本の中ではそれ以外にも
「マーケティング力」や「会計力」それに「人間力」など
経営者として押さえるべきポイントが網羅的に書かれています。

そしてまた、それらは・・・・


経営の原理・原則とも言うべきもので
時代を超越して、いつまでも色褪せない黄金律



とも言うべきものだと感じました。
オススメです!!
ではでは、このへんで。
今日も、最後までありがとうございました。
タグ:小宮一慶
posted by penguin-oyaji at 11:03 | Comment(4) | TrackBack(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

愚直に、当たり前に生きる・・・「あたりまえのことをバカになってちゃんとやる」


Book-No,119
「あたりまえのことを バカになって ちゃんとやる」

小宮 一慶 著
サンマーク出版


発売されてから少し時間が経ってしまいましたが
小宮先生の最新刊です(Chabo!本です)

Chabo!
 


前から書きたかった本です」と小宮先生ご自身が何かに
書かれていましたが、仕事や人生に対しての考え方が
ぎっしりと詰まっていて、読んでいても共感するところばかりでした!

ある意味、小宮先生流の人生の指南書ですね。
■ABCと掃除の話し

「小宮さん、ABCを大切にするといいことがありますよ」
「何ですか、ABCって」
「Aはあたりまえのこと、Bはバカになること、Cはちゃんとやることの
頭文字ですよ。つまり、ABCが大切というのは、あたりまえのことを、
バカになって、ちゃんとやる。人生はそれが大事ということです」
(P4)

前にいた会社でのこと。
毎朝、会社に来ると玄関のガラスを拭いたり、
会社の周りの道をホウキではいたりして
とにかくコツコツと掃除をしている人がいました。

誰に言われたわけでもなく、別に当番ということでもないのに、
彼は毎朝の掃除をかかさずに、一人で黙々と続けていたのです。
何年も、何年も・・・

この本でABCを読んだ時に、真っ先に彼のことが
頭に思い浮かびました。

それから・・・

以前、私が店長職を務めていたときのこと
その頃、新米店長だった私は何をしてたら良いのかが分からず、
とにかく掃除だけは一生懸命にやろう」と決めて、
とにかくヒマさえあれば、掃除をしていたことがありました。

一番極端だったのは、一ヶ月かけてスタッフ全員で売り場にある
陳列棚(商品が並べられている棚)の裏側まで
全ての棚の雑巾掛けをしたことですかね。

それなりに売り場面積が広い店だったので、
私はともかく、スタッフには大変な思いをさせてしまいましたが・・・

ただ、その時に気付いたことが一点あるのです。

私なりの解釈ですが・・・
掃除の本質って、きれいに磨き上げることではなくて、
汚れている事に気付く目が養われることだと思うのです。

ある有名な例え話があって
売り場に紙くずが落ちていた時
A店では店員が気付いてゴミを拾う
B店では店員がゴミをまたいで歩く(気付いていても拾わない)
C店では店員がゴミを踏んづける
(そもそもゴミが落ちていることに気付かない!)

ゴミを拾い上げるくらい、当たり前のことだと
普通は考えますよね。
でも・・・
私の経験上ですが、掃除をいい加減にやっている職場ほど
ゴミが落ちていても誰も拾おうとしないものだと思います。

掃除なんて「だいたい、こんなものでいい」と思っていたら、
しょせん人生も「だいたい、こんなものでいい」で終わってしまうのでは
ないでしょうか
」(P2)

当たり前のことだから、ついつい軽んじてしまう。
でも、この本ではそんな小さなところから、戒め、諭してくれることが
たくさん書かれています。

■足は大地に、目は星に

星は「なりたい自分」、つまり目標や夢です。
でも足下のことをきちんとやらないと
ダメだということを「足は大地に」が表しています。
あたりまえのことを、ちゃんとやれということです
」(P144)

「足は大地に、目は星に」・・・この本の中に書かれている言葉の中でも
大好きな言葉の一つです。

その他にも
モノをもてあそべば志を失い、人をもてあそべば徳を失う(P51)

自分で選んだわけではない仕事こそ、脇目も振らず、
バカになって取り組む。
自分で選んだわけではない、すなわち、天が与えてくれた
チャンスだと思うことが大切です
(P70)

私にとって、自己実現とは、「なれる最高の自分」になること(P108)
紙一重の差の積み重ねがやがては大きな差になります(P161)

偶然はすべて運命が仕組んだものである。
人生の節目には「運命の人」があらわれる
(P174)

無我夢中でやっている最中は、それがどんなチャンスに
変わるのか、想像ができない。でも、準備しておけば、
必ずどこかで 何かのチャンスがやってくるのです
(P186)

人が幸せになるには、まわりに人が必要なのです(P196)

などなど・・・心に染みる言葉、ハッとさせられる事が
本当にいっぱい書かれています。

全体を通して、この本で書かれている内容って
ナントカ理論もないし、カントカ法則もない。
「格好いい」というよりは、「泥臭く」感じることの方が多いと思うのです。

でも、私はこういう考え方がとても好きだし、
人として生きていくうえでの大切な原理原則を教わったように
感じています。

実は・・・

以前、通っていた「経営基本講座」の中で、
この本に書かれている幾つかの事については、
直接、小宮先生から教えて頂いていたので、
個人的には本書を読みながら、その時の事を改めて思い返し、
心に刻むことが出来ました。

■最後に・・・

100年に一度と言われるような不景気の真っ只中ですが、
この本に書かれているような
人生の原理原則というものは、時代を超越して
残っていくものだと思うのです。

不景気だからこそ、本物が生き残る時代だというふうにも
言われたりしますが、
その本物というのは、ここに書かれているような原理原則、
正しい考え方を持った人のことを言うのではないでしょうか。

では、このへんで。
今日もありがとうございました!

タグ:小宮一慶
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2009年04月12日

経営者、リーダーのための心得・・・「成功する上司」

 

Book-No.115
「成功する上司」
リーダーシップのノウハウが学べる物語

小宮一慶 著
講談社

 

このブログは一応、読書関連のブログだと
思うのですが・・・・

気付いてみたら、ここ一ヶ月くらい
セミナー参加報告やら
個人的な日記ばかり書いていて
最近とんと読書のことを書いていませんでしたね・・・

あはは・・・

でも、本はちゃんと読み続けていますので
これからまた頑張って本の話題などを
書き連ねていきたいと思います。

で、

久々の読書ネタは、小宮一慶さんの
「成功する上司」を取り上げてみたいと思います。

小宮先生といえば、最近出版された
「社長力」養成講座が好調のようですが、
ちょっと前に書かれた、この本も良いです!

この本は、以前に通っていた「経営基本講座」の最終日、
打ち上げの懇親会の時に小宮先生から直接、
お勧めされたのがきっかけで、手にしました。

そして、この本は内容がビジネス小説のように物語形式に
なっているのも特徴の一つかと思います。

40歳の駆け出しのマネジャー、主人公の山村が
買収先の会社に出向を命じられ、
そこで社風や考え方の違う部下を持ち、
試行錯誤の末に組織をまとめあげ、困難と思われた
業務改善を成し遂げる・・・

そんなストーリーの中に小宮先生の経営に関する
基本的な考え方(経営哲学と言っても良いかも知れません)が
随所に織り込まれています。
ストーリーを追いながらリーダーとしての考え方、
行動について考えさせられ、学ぶことができる内容になっています。

■小さな行動から変えていく

山村は再度「リーダー心得帳」を読み返してみた。そして
その中に「意識を変えるにはまず小さな行動から変える」
という項目が目にとまった
」(P75)

この物語の中で、山村が変えてみるべき小さな行動として
ピックアップしたのは以下の5点です。

1.電話は3コール以内にとる
2.電話に出たら「ありがとうございます。暁産業○○です」と受ける
3.不在者のための電話連絡を徹底する
4.クレームが発生したらただちに上司に報告し、かつ即応する
5.来客はエレベーターホールまで見送る

どれを取っても、当たり前と言えば当たり前。
でもですね、これが完璧に出来ている組織って
相当、優秀だと思います。

それから自分の経験からして、
こうした当たり前のことが、ないがしろにされるようになると
組織って少しずつ崩れ始めるのですよ・・・(本当です!

だから、逆に考えると組織を立て直すためには
こうした「当たり前のこと」を当たり前にちゃんと出来るように
先ずは小さな行動から変えていくべきなのだと思うのです。
小さな事が出来もしないのに、大きな事なんて出来る訳ないのですから

また、これは組織だけの話ではなく、個人の行動にも
そっくり当てはまるような気がします。

例えば、前回の記事でも書いたように
「ありがとう」で返事をする、という小さな事を先ずは始めてみる。
最初はなかなか出来ないかも知れませんが、
続けていくと、やがてそれが習慣になって身に付くように
なるじゃないですか。

たった、それだけの事かも知れませんが、
できなかった時の自分と比べると、
少しだけ違う自分に変わっていると思うのです。

日常の中の小さな革命(レボリューション)を始めてみる・・・
組織も個人も、先ずはそこからスタートですね。

■数字と人の幸せを天秤にかけてはいけない

物語の後半。
思うように業績が上がらない山村がミーティングの場で
人を減らすなりして、コストを削減した方がいいのでは?」と
問いつめられる場面が描かれています。

そしてその時、そこに居合わせた社長の中山が烈火の如く怒りだし
次のように言うのです。

数字と人の幸せを天秤にかけてはいけない。
(中略)
簡単に『人を減らす』などということは、許されることではない。
数字合わせではなく、暁産業の売り上げを上げることを考えなさい

私、何だかこのあたりを読んでいたら、
涙が出てきてしまいました。

昨今の不況下で正社員、非正社員に限らず
人員整理を断行する企業が後を絶ちません。

確かに企業にとって人件費は、ほぼ固定費ですから
(それも、けっこう大きな額の・・・)
需要が減り、売上が下がってきた時には
固定費を削減しないと利益が出ないというのは
よく分かります。

ただ、もう片方で人材こそ企業の宝というのも
事実ではないかと思っています。

この物語りに登場する中山社長のような考えた方をもった
リーダーの下であれば、多少苦しい思いをしたとしても
この人に付いていこう!」と思えるのではないでしょうか?

こんなキレイゴト、物語の中だけだよ!と思いますか?

たしかに人減らしをして固定費を削れば短期的には回復も
早まるだろう。だが、一度「首切り」をすれば従業員の心に
傷が残る。次の好況期、会社に対する求心力がどれだけ働くだろうか。
(中略)
堀を埋められ城壁を壊されても雇用だけは守り抜く。当社にとって
「雇用は天守閣」なのである

(「プレジデント」2009.3.2号 P37 永森重信・日本電産社長の言葉より抜粋)

実際にこの不景気の中で雇用を守り抜く決心をして
戦っている経営者もいるのです。

短期の利益を追求し最大化を図るのであれば
景気が上向いている時には設備投資をして、
人員も雇入れて生産を増やす。
逆に、景気が悪くなったら余剰設備を切り離し
余剰人員を整理する、というのもアリだと思います。

しかし、この物語の舞台になっている暁産業の中山社長や
日本電産の永森社長のように、長期的視点に立って
雇用を重要視して経営をされている人もいる。

どちらが正しくて、どちらが間違っていると云うのではなく
まさしく、企業理念としてどう考えるかという
経営に対する姿勢や考え方の違いだと思います。

すくなくとも私は、短期的視点で利益を追求する企業(経営者)よりも
長期的な視点で人を大切にする企業(経営者)の下で
働きたいと考えます。

また将来、自分が経営というものに携わる事ができるようになったら
やはり、長期的な視点に立って人の幸せに役立つ経営をしたいと

考えるのです。

 
 
 
 
■「経営」は経営者だけのものにあらず

私、この本を読んで自分が今まで勘違いをしていた事に
一つ気付きました。

「経営」というのは、社長や役員といった経営レベルについている人が
学び、実践するものだと思っていました。

でも、この物語の主人公、山村の役職は事業部長。
その事業部長の仕事の中にも「経営」という仕事はあるのです。

もっと言えば、組織、チーム、グループがあれば、
そこにはリーダーが考えて実行すべき「経営」の仕事があるのですね。

私は今まで「経営」というものを、非常に狭い範囲でしか
考えていなかったように思います。

小宮先生によれば、経営の仕事は
・企業の方向付け
・資源の最適配分
・人を動かす
という3点に集約できるといいます。

確かに、係長や課長クラスだと企業全体の方向性を考えることは
仕事の範疇ではないかと思います。
でも、企業の方針や部の方針に従って自分の課やチームを
どう動かすかを考えるのは、
それぞれのリーダー(課長や係長)の仕事になりますよね。

だから、「経営」について学ぶのはある意味、すべてのビジネスパーソンにとって
必須なのではないかと思えるようになりました。

■最後に・・・

この本には小宮先生の「経営に対する考え方」が詰まっているのと同時に
現場で起きている事に対して、どう考えどう行動すべきかの
ヒントが多く書かれていると思います。

いくら立派な原理原則を知っていても、
結局、私たちは行動して結果を出してナンボの世界にいるのです。
だからこそ、物語を通して現場を疑似体験しながら
こういう場面であったら、自分はどう考えて、どう行動するかを
考えながら読むことに、この本の真価があるように感じました。

泣ける場面もあり、一読の価値は充分にあると思います。
まだ読まれたいない方は、ぜひっ!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2009年02月24日

現場で役立つコミュニケーション術・・・「超具体化」コミュニケーション実践講座

 

Book-No.112
「「超具体化」コミュニケーション実践講座」

小宮 一慶 著
プレジデント社

 
こんにちは。今日も長文注意!でお願いします(汗)
 
小宮先生の新刊本です!
ちなみに、Chabo!本でもあります。
Chabo!

以前から、このブログにも時々書いているように
今、週に一回、小宮先生のところの「経営基本講座」に通って
勉強しています。

小宮先生のお話って聞かれたことありますか?

私は昨年、初めて小宮先生が書かれた
「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」を読んで、興味を持ち
7月に六本木ヒルズで行われた講演会に参加して
その時、初めて小宮先生のお話を「生」で聞きました。

何と言うか・・・
ちょっと飄々とした雰囲気で冗談を言って会場を笑わせたかと思うと、
心に染み込むようなお話しを分かりやすくして下さったりと
本当にお話しが上手なのです。

「経営基本講座」の中では、
あまり笑わせるような冗談は話されませんが、
難しい事を分かりやすく話してくださるので、
私でも理解が進み、とても勉強になります。

そんなお話し上手な小宮先生が書かれた「コミュニケーション」の本には
なるほど!」と思う話しもあれば、
そうそう、あるある!」と頷ける話しもあって
読んでいて、とても楽しめました。

もちろんタイトルに「超具体化」とあるくらいですから、
書かれている話も概念論だけでなく、
超具体的な例え話もあって、
読み終えた後、実践に落とし込みやすいのではないかと思います。

■コミュニケーションの目的

コミュニケーションの目的は、相手に、自分の意図を伝え、そして自分が
意図するように「動いてもらう」ことです
」(P14)

先ず本書で言う「コミュニケーション」とは、
自分が意図している通りに動いてもらうこと」と定義づけされています。

コミュニケーションというと、
自分の考えや意見を相手にうまく伝えたり、
相手の言っている事に耳を傾けること・・・というように考えがちですよね。

でも、実際のビジネスの現場では、自分も相手も動かなければ、
なにも話は前に進まないわけですから、
コミュニケーションは、自分と相手との意思疎通を通じて
最終的には、自分の意図している通りに相手に「動いてもらうこと」というのは、
まさに重要ポイントですよね。

もっとも、そう簡単には動いてくれないから、大変なのですが・・・(汗)
■先ずは聞き上手
話を聞いてもらいたいなら、まずは相手の話をきちんと聞く」(P46)

よく「聞き上手は話し上手」と言いますが、
人とコミュニケーションを図ろうとする時に、先ずは相手の話をよく聞くというのは、
基本の「き」みたいなものですが、案外出来ていない人が多いような・・・
特に駆け出しの営業マン。
商談に来て、いきなり自社の商品のセールストークを始める人がけっこういます。。。

何故、聞くことが大切かというと、
小宮先生は本書の中で「相手の心理バリアを下げる」ためと説明されています。

実際、コチラの話も聞かずに一方的に話したい事を話されたら、
聞く気がなくなりますよね。
相手の話を聞く気がしない=相手を受け入れていない=心理バリアが高い
ということです。

話が横道に逸れますが・・・
和田裕美さんのところの「話し方教室」でも、最初に「人の話を聞く」ことの
大切さと、話の聞き方(頷き方とか)を徹底的にやるのです。

そこで教えて貰った聞き方の技を駆使して、相手の話を聞くことに集中してみると、
本当に相手が楽しそうに話してくれるのですよ。
そうした様子を見ていると、ますます話して貰いたくなってしまいます。

一般的に人は「聞く」よりも「話す」ことの方が好きだと思うのですが、
心の持ちようで「聞くこと」も楽しくなりますよ。
もっとも、おかげで以前は30分くらいで終わっていた商談が
40分、50分とドンドンと長時間化していますが(笑)

それから本書の56ページに「人に話を聞いてもらうための実践ポイント」の
一つとして「・ニコニコしている(和顔愛語を心がける)」と書かれています。

和顔愛語とは穏やかな顔で、優しい言葉をかけるという意味ですが、
要は笑顔の大切さですよね。
ニコニコしていれば、それだけで相手との間の空気が優しくなりますから
自ずと心理バリアも下がるという訳です。

和田さんのところで教えてもらって、自分でも朝とかに鏡に向かって
笑顔の練習をして、この半年くらい自分なりに実践してきましたが、
けっこう、効果高いですよ。
お薦めです!

■意味ではなく、意識の共有

人は理屈だけでは動きません。いやな人に言われたことはやりたくないのです
(P24)

人に言ったことを素直に分かってもらい、動いてもらうためには、
「意識」の共有が必要なのです。そのためには、日頃からの付き合いや、
「人間力」が必要になるのです
」(P24)

本書の中では人に動いてもらうためには意味(理屈)ではなく、
意識の共有が必要
であることが、繰り返し繰り返し書かれています。

私がこのことを痛感したのは、店の現場で店長をやったときでした。

その時、パートさんやアルバトさんまで含めて
100名くらいのスタッフがいたのですが、
店としての方針や、行動指針を示すのに本当に苦労しました。

まず100名が一斉に揃う事はありませんから(交代で出勤してくるので)
意味を伝えるだけでも、一苦労です。
1回や2回、話をしただけでは絶対に伝わりません!

その時に私がやったのは

一度決めた事は、朝礼とかの場で1週間か10日くらいずっと毎日
同じ話を繰り返す。

店舗の基本方針みたいな大事な話は、一人ひとりと30分くらい掛けて
個別面談を行う。

この二点でようやく、意味の伝達くらいは何とかなりますが、
この段階ではまだ、行動して貰えるのは一部の人だけです。

次に例えばお店ですから「お客様に元気に挨拶しましょう!」
という事であれば、自分で率先垂範して店頭で大きな声で挨拶する事を
1,2ヶ月くらい続けます。
そうすると、「どうやら店長は本気(マジ)みたいだ
という空気になりますから
これで、ようやく7、8割くらいの人が実践してくれるようになります。

自分の力不足だと思うのですが・・・
どれだけやっても、100%の人に動いて貰うことは
最後まで出来ませんでしたが・・・

なぜ、自分が言っていることが相手に分からないのだろう、と
思うことは誰にだってあると思います。でも、それは当然なのです。
あなたとその人は違うのですから
」(P44)

そう、相手と自分とは違う人間だという、ものすごくシンプルな事を
忘れてしまうと、空回りしてしまう
という事を
私は店長時代に身をもって経験したのです。

■超具体化のテクニック
そろそろ読むの疲れましたかぁ?(笑)
もうそろそろ締めますからね(汗)

タイトルに「超具体化」とあるくらいですから、
物事を具体化して相手に伝える部分が本書のキモな訳ですよね。

例えば・・・

「羽田空港には三本の滑走路がある」
(中略)
「一番海側の滑走路は、34R−16Lという表示があり、南風が吹く日は
東京湾をぐるっと回るようなかたちで16Lのほうから着陸する」
(P142)

いやいや、小宮先生、
いくら具体化といえ、普通はこんなこと誰も知りませよぉ(笑)
と思うような事も少し書かれていますが、
具体化によってコミュニケーション力を付ける7つのポイント」(P81)の
ところは自分の行動に落とし込みやすいように要点がまとめてありますので、
必読ですね。

その中でも特に「数字で振り返る経済環境激変の2008年」というコラムは
日経新聞の月曜日に掲載されている「景気指標」の数値を
いかにして「読むか」というポイントが凝縮されていると思いますので、
一読の価値あり!です。

■最後に・・・

例によって、無計画に書いているもので、
殆ど前半部分のことしか書けていませんが(汗)
単なるコミュニケーションスキルのための本ではなく、
コミュニケーションとは何かという
「根っこ」の部分に言及した内容になっています。

また、私はよく会社で「ほぼ、約、だいたい」はダメだと
指摘を受けることがあるのですが、
ビジネスの現場では本来アバウトというのは
あまり良くないことですよね。

それにもかかわらず、「ほぼ、約、だいたい」で
済ませてしまっている事が多いような・・・(汗)

上でも書いたように、自分の行動に落とし込みしやすいような
内容になっているので、先ずは一つでも二つでも実践していこうと
思っています。

また、具体的な会話のヒントになるような事も書かれていますので、
人とのコミュニケーション力を高めたいと考えている方には
超お薦めです!

では、今日も長文に最後までお付き合いくださり
ありがとうございました。

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2009年01月30日

人を幸せにする「経営」・・・「リーダーのための実践する経営」

 

Book-No.106
「リーダーのための実践する経営」
「経営」というオンリーワンの仕事を体系的に理解する

小宮一慶 著
実業之日本社

今月から毎週1回、小宮先生の「経営基本講座」という
セミナーに通わせてもらっていて、
そのセミナーの推薦図書が、この本なのです。

私が今回、このセミナーに通おうと思った理由は・・・

1.小宮先生の人柄や考え方に共感したから
昨年、「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」を読んだのが
そもそも小宮先生を知るきっかけでした。
そして、それから「○○力」養成講座」シリーズは4作とも読みましたし、
それ以外の本も何冊か、読みました。
そして決定的だったのは、7月に行われた講演会で
軽い笑いの中にも、しっかりとした考え方を織り交ぜて話されているのを
お聞きして、そのお人柄と考え方に一発でファンになりました。

2.「経営」ということを一から勉強したかったから
このブログでも何度か書いたことがありますが・・・
私は一時期、2年半という短い期間ではありましたが、
取締役として、経営側に立って仕事をしていた事がありました。
最終的には、諸々の理由があったにせよ
自分が責任者を務めていた事業部を売却して引責辞任をしました。
ですが、そもそも「経営」ということを全然、勉強もせずに仕事をしていて
結果的に大勢の人に迷惑を掛けてしまったという後悔にも似た気持ちだけは
今も持ち続けてしまっています。

「今さら・・・」感が無い訳ではありませんが、
いつかまたリベンジの機会があれば(機会は作ってでも)、
今度こそ、「多くの人を幸せにする経営」という仕事が出来るようになりたいと
思っているので、一から勉強させてもらおうと考えたのです。

3.二代目さんの激プッシュ!
このブログにもよくコメントを頂き、最近では講演会などの場を通じて
交流させてもらっている二代目さんが昨年の9月に、この同じセミナーを
受講されていて、彼女がブログで書かれている感想を読んだり
或いは、お会いした際に「良いですよぉ〜」というお話しを聞いて
ムクムクと参加意欲が高まりました。
今度、僕も参加するんですけど、なにかアドバイスはありますか?」と
メールで相談したところ、
毎回、一番前の席に陣取って積極的に質問に答えるよーに!」との
お達しを頂き(笑)、質問にはあまり答えられていませんが、
取りあえず、一番前の席だけはキープするようにしております。。

■「経営」という独立した仕事
経営という独立した仕事があり、その本質を理解したうえで、勉強し、
実践していかなければ本当の意味での経営者にはなれないのです
」(P10)

この本の冒頭でも、そしてセミナーの最初の講義の時にも
「経営」というのは、営業や企画や経理などの仕事の延長線上に
あるものではない。
従って、いくら営業の仕事が上手でもそれだけで「経営」という仕事が
うまく出来るとは限らない。
逆に返すと、営業とか企画の仕事が出来なくて「経営」は出来る。
本当の経営者は何処の会社でも経営ができる人のこと。
(本書の中ではIBMの元会長、ガースナー氏(「巨像も踊る」で有名)を
例に挙げています)

本当にその通りだなぁと思います。

私の会社は中小企業ですが、それでも取締役会などで社長や会長の発想は
やはり、一般社員上がりの私とは相当異なっていました。
うまく言葉に出来ないのですが、
見ている視点の先や考える深さや範囲が違うんですよね

それと、上の方で書いたとおり私の場合は従来の仕事の延長線の感覚や
知識だけで役員の仕事をしてしまっていたのが、最大の反省点ですね。
勝間さんの本に
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉がありましたが、
私はまさしく自分の乏しい経験を頼っていたわけです。

まぁ、反省だけならサルでも出来るので、
愚者から賢者へバージョンアップできるよう、
この本やセミナーを通じて学んでいきたいと思っています。

■人を幸せにする仕事
事業活動を通じてお客様に喜んでいただくことで、社会に貢献し、
その事業活動で働く人々の自己実現と経済的な豊かさを手助けできる
・・・経営とは、本当にすばらしい仕事だと思います
」(P282)

これまた、その通りだと非常に共感した部分でもあり
これからの自分の人生のミッションの一つとして成し遂げたいことの
一つでもあります。

仕事は基本的に「人を幸せにするために」あるものだというのが
私の考えた方なのですが、
それをより具体的に形にして見せてくれたのが小宮先生でした。

そのために大切なのが経営の「根っこ」の部分。
ビジョンや理念、経営哲学のことをこの本の中でも、セミナーの中でも
繰り返し話されています。

この本の42ページから44ページに倒産間近の会社で小宮先生が行った
最後の研修についての記述があります。
(実は昨日の講義でも、この話がありました)

会社が何のために存在するか、自分たちは何のために働いているのかを、
はっきりさせてくれるのが、いい経営者だ
」(P43)
この時の研修から、小宮先生は
本当に会社がしんどくなったときに働きにきてくれるかどうかは
会社のビジョンや経営者の志にかかっていると思います
」(P44)と
まとめられています。

自分の経験に照らし合わせれば、この話はまさにその通りで、
あまり詳しくは書けませんが、
会社が厳しい状況の時にでも、最後まで残って働いてくれた人たちが
求めたものは金銭ではなく、会社の理念でありビジョンでした。

だからこそ、お客様、お取引先様、スタッフ、株主様など会社に関係する
すべての人を幸せに出来るように、
経営者としてよりふさわしい理念、ビジョンを考え、実践していけるように
なりたいと思うのです。

■最後に・・・
例によって、また長々と書いていますので、このへんで終わりにしますね。

昨日の講義で全10回中、3回目までが終わりました。
終了は3月中旬ですが、なんとか時間をやり繰りしながら
皆勤賞を目指して頑張りたいと思います。

それでは、今日もありがとうございました。
posted by penguin-oyaji at 00:21 | Comment(10) | TrackBack(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月12日

小宮氏と勝間氏の共通点 「新・目標達成法」

 

Book-No.38
明日から「仕事ができる」と言われる
「新・目標達成法」

小宮 一慶 著
講談社

先日のセミナー参加をきっかけに、すっかり小宮氏ファンになってしまい、
今日は未読だった「新・目標達成法」を読んでみました。

この本を読んでいて、思ったことは大きくは二点。
1、先日のセミナーの復習に最適!

このブログにも書きましたが、先日六本木で行われた
「ビジネスマンのための「経営力」養成講座」で、小宮氏の話された内容のうち
多くの事が、本書にも書かれています。
例えば・・・
・成功と失敗は紙一重の積み重ねの差(P5)
・経営の最も重要なポイントは「企業の方向付け」=何をやるか、何をやめるか(P110)
・新聞を1面から読む(P112)
・部長までは能力で決めるが、役員にするかどうかは思想を持っているかどうかで
決める(P168)
などなど、セミナーでお話されていたことが書かれていて、本書を読みながら、
小宮氏のお話を思い出していました。
あのセミナー参加者で未読の方は、復習の意味で本書を読んでみるのも良いのでは
ないでしょうか。

2、勝間氏との共通点

すっかりベストセラーとしてお馴染みの、勝間和代氏が書かれた
「年収10倍アップ勉強法」&「年収10倍アップ時間投資法」ですが、
本書を読んでいると、その2冊との共通点が数多くあることに気付きます。
(もちろん、相違点もあるのですが・・・)

※以下の引用文の表記について
本書・・・・「新・目標達成法」小宮一慶 著
時間・・・・「年収10倍アップ時間投資法」勝間和代 著
勉強・・・・「年収10倍アップ勉強法」勝間和代 著

●緊急度と重要度のマトリクス
緊急度、重要度のマトリクスで、処理する順番やパターンを決めておく」(本書P25)
いかに、「浪費」や「空費」にあてている時間を「投資」に回して、その結果を
意味のある「消費」につなげるか
」(時間P9)
※「時間」の中では時間投資マトリックスと表現されています

・緊急かつ重要:(小宮)最優先処理項目
(勝間)意味のある「消費」
・緊急かつ非重要:(小宮)今日中にやる
(勝間)「浪費」で削る対象
・非緊急かつ重要:(小宮)できるだけ、その日にやる
(勝間)「投資」、将来の時間節約に役立つ
・非緊急かつ非重要:(小宮)時間のあるときに後回し
(勝間)「空費」で削る対象

マトリクスの活用方法、意味づけなどはお互いに違いますが、自分がやっている事、
これから、やろうとしている事を緊急度、重要度で分けて位置づけ、行動していくという
「根っこ」の部分は両者で共通していることだと思います。

●今の仕事に役立つ勉強
一番手っ取り早いのは、今の仕事に関係する資格を取ることです」(本書P63)
いちばん簡単なのが、明日から仕事で使えることを勉強することです」(勉強P126)

両者とも勉強の対象としては、手近なところで今の仕事に関係することから始めることを
薦めています。
その理由としては
(小宮)関係することのほうが頑張るインセンティブが生まれます
(勝間)明日から仕事で生かせるもの、使えるものが、忙しい中でも続きやすくなります
要は、いきなり訳の分からない分野の勉強を始めても、続けることが難しいので、
やって効果の出やすいところの勉強から始めるのが良い、ということでしょうか。

●飲みニケーション
一次会には行くが、二次会には行かない」(本書P74)
飲み会の一つや二つ断ったとしても、相手はそんなに気にしないものです」(時間P140)

小宮さんが一次会には参加するとしているのに対して、勝間さんは飲み会そのものを
断ってしまうという・・・キッパリしています!(笑)

●新聞は一面から読む
1面から、政治、経済、国際、のほとんどすべての見出しを目の中にいれていく」(本書P112)
やはり一面から読んでいくことです。まず、一面を見て、その端に今日の記事の要約が
載っていますので、それを見る
」(勉強P182)

一面から読む、というのはお二人とも共通した意見ですね。
ちなみに私、一面は「聴く日経」というPodCastを駅まで歩く間に聴いて、それで済ませて
しまっているので、殆ど読まずに社説、政治面、総合面あたりから読み始めています。

他にも小宮氏と勝間氏で同じようなことを書いている部分は多いのですが、キリがないので、
このへんで・・・・

ただ、こうしてベストセラー作家が共通して、同じようなことを書かれているテクニックだとかは
それなりに「効果あり!」だと思うので、レバレッジをかける意味でも自分の
生活習慣の中に取り入れた方が良いのでしょうね。

また、反面でテレビやメールに対しては両者が違う事を書いていて、このあたりは
それぞれの考え方の違いが出ていて面白く感じました。
どちらの意見を参考にするかは、読まれた人それぞれの考えによって違うんでしょうね。

また、長くなってきてしまったので、今回はこの辺で・・・
次回は小宮氏と和田裕美さんの共通点のココロだぁ(小沢昭一ふうに←知ってます?)

【参考図書】

 
今日も、ありがとうございました。
posted by penguin-oyaji at 23:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月07日

「解決」できなきゃ意味がない!(小宮一慶氏の新刊)

 
 

Book-No.36
「ビジネスマンのための「解決力」養成講座
こうすれば、「打つ手」はすぐに見えてくる

小宮 一慶 著
ディスカヴァー携書

小宮氏の「ビジネスマンのための「○○力」養成講座」シリーズ、
「発見力」「数字力」に続く第三弾は「解決力」です。

Chabo!
ちなみに、こちらもChabo!本です!

本書では
1 問題解決の手法やフレームワークを
それを使う事例を交えて紹介し、理解していただく
とともに、
2 論理的思考力を鍛える
ということに重点を置いています
」(P12)
著者の小宮氏がこのように書かれているように、本書の内容は
ビジネスの場面で起こる様々な問題を解決するための道筋と
そのためのツールの紹介と使い方に焦点を絞ったものになっています。

「問題の特定」「根本問題の特定」「解決策の策定」「問題解決の実行」
上記のように、問題解決のプロセスに沿った解説と、
その中で様々なツール(フレームワークなど)をどのように使っていくのかが
簡潔に分かりやすく書かれています。

本書の中で登場するツールとしては
・ロジカルツリー
・UDEツリー
・プロコン・リスト
・ディシジョンツリー
・パート図
・マーケティングの4P 改め 5P
・SWOT分析
などなど、盛りだくさん!

さて、小宮氏も書かれているように、日々のビジネスの現場に於いては
さまざまな問題が発生し、私たちはその問題をどうやって解決するかが、
重要な仕事になっていると思います。
本書を読んで、その問題解決のためのポイントを(私なりに)あげるとすると
以下のようなものがあると思います。

1、解決までのストーリー作り
2、分析のための手法とその活用
3、関係者を動かす
4、最終的な意思決定

順番に説明させていただきますね。
1、解決までのストーリー作り
これは設計図が描けるかどうか、と言う事です。
上の方で書きましたが、問題を特定するところから始めて、解決策を
実行するところまでのプロセスを最初に設計することが大事だと思います。
設計図も描かずに、出来るところから、手近なところから着手してしまい
後になってドツボにはまることって多くないですか・・・?
この点に関しては本書は、ものすごく参考になると思います。

2、分析のための手法とその活用
問題を分析したり、分解したり、整理するに当たってロジカルツリーや
プロコン・リストなどを駆使して、どうやって「解」を求めるか、と言う事です。
ココでのポイントは、解決や分析のためのツールをどれだけ知っているか?
そして、それをどれだけ活用できるか?の二点に集約されると思います。

3、関係者を動かす
もっとも大事なのは、決めたことを実行させられるかどうか。言い方を替えると
メンバーのモチベーションをどれだけ高められるか、です。すべてはここに
かかってきます
」(P151)
一人で考えて、一人で実行するなら、この問題は関係ないのでしょうが、
企業の中ではたいてい、チームとか部署の他のメンバーと協力して実行する方が
普通ですから、関係者(ステークホルダー)をどうやって動かすかは重要な
ポイントだと思います。

4、最終的な意思決定
問題も分析した、ボトルネックも特定した、ダウンサイドリスクも見積もった、
解決策も考え抜いた、そして最後は「やるか、やらないか」の決断をしなくては
なりません。
問題解決の根本的なところ、つまり、何をやるかやらないかは、結局、
あなた自身の価値観だということです。技とともに、ご自身の価値観も磨いて
ください
」(P210)
私としては、この意思決定の段階では「価値観」と併せて「胆力」も必要だ
思っています。

上記の1、2、については、机上でのプラン作りに近いので、やり方を勉強して
実践経験を積んでいけば、ある程度のレベルにはなるのではないかと思っています。
それに対して3は理屈ではなく、コミュニケーション能力だとかリーダーシップという
ものを兼ね備えていないと、なかなか上手くいかないですよね。
人は、意味の共有ではなく、意識の共有によって動くのです」(P152)
蓋し名言だと思います。
また、4についても、最後は決断(決定)する人の人間力だと思うのです。

例によって私事ですが・・・・

何年か前にちょっと大きなプロジェクトのリーダーをしていたことがありました。
そのプロジェクトの内容は、社内の基幹システム、店舗系のシステム、それに
お店のレジシステムの総入れ替えをするというものでした。

メンバー全員で準備を進め、いよいよ「本番判定」を迎えた時の事です。
本番判定とは、実際にそのシステムを稼動させるかどうかを決めることです。

本書でいうところのダウンサイドリスクも見積もりました。
万が一に備えてのエマージェンシー・プランも策定しました。
あとはリーダーだった私がボタンを押せば、2日後に新システムが動き出します。
でも、その段階であれば止めることも出来たのです。

準備は万全のはず。
でも、もしも何かシステムに不具合があったら、店のスタッフやお客様に多大な
迷惑をかけてしまいます。
(銀行のATMがシステムダウンでトラぶった時の事を想像して下さい)

アクセルを踏むか・・・、ブレーキを踏むか・・・
本当にあの時はビビリました!正直、怖かったです。

丸一日、悩んで、最終的には「スタートボタン」を押しました。
何故、スタートボタンを押したのか・・・押せたのか。

社内、社外のプロジェクトメンバーを「信じよう!」と思ったからです。
準備期間、メンバーは本当に必死で活躍してくれていましたし、
その仕事の精度も高かったのです。
だから「信じよう」と思えたのです。

結果的には何の問題も無く、新システムは稼動を始めました。
(よかった、よかった)

著者の小宮氏は「やるかやらないかは、結局、あなた自身の価値観だ」と
書かれていますが、私にとっての価値観はメンバーの活躍を信じると云う
ことだったんです。(きれい過ぎますかね・・・照)

さて、明日(7月8日)の夜、この本の著者、小宮一慶氏のセミナーに
参加してきます!
また、何か新しい学びや気付きがあったら、レポしますね。

それでは、今日もありがとうございました。
posted by penguin-oyaji at 22:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月04日

気付けば見える!

ビジネスマンのための「発見力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

Book-No.22 
「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」
(こうすれば、見えないものが見えてくる)
小宮一慶 著
ディスカバー携書
(ISBN : 978-4-88759-582-8)  

世間的にはゴールデンウイーク後半です。
昨年までであれば、ゴールデンウイークはかきいれ時で
いつも仕事をしていましたが、今年はカレンダー通りに
休み、と云う事で、のんびりと過ごしています。

さて、今回の本は前回の「1秒で財務諸表を・・・」と同じ
小宮一慶氏が書かれた
「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」です。

新書判で150ページくらいですから、サクッと読み終えて
しまいました。

《Penguins Eye》
・関心を持つ
・疑問をもつ
・仮説を立てる
本書では見えていないものを見るためには上記3点が大切だと
説かれています。
見えていないものとは何か・・・?
冒頭でコンビニ「セブン・イレブン」の看板の事が例として取り上げ
られています。
割と有名な話ではないかと思うのですが、セブンイレブンの看板を見ると
「ELEVEn」と最後の文字だけが小文字表記になっています。
何故、最後の文字が小文字表記なのか・・・?と云う事ではなく、
普段見慣れている筈なのに、気付いていない事が自分の身の回りには
たくさんある、と云う事を指摘して、これが見えていないものという
わけです。

ちなみに、最後の文字が小文字なのは登記上の問題と云う事になっている
ようです。詳細はご自分でググってみて下さい。あちらこちらで話題に
なっていますよ。

仮説を立てるための別の技をご紹介しましょう。そのひとつは
全体像を推測しうる一点を見つける
というものです
」(P66)
本書の中では、工場の床や事務所の植物それに旅館や料亭の靴の話が
例題として書かれていますが、この命題に関し私の体験からすると、
「トイレのきれいな店は、売り場も良い」
と云う事になります。

仕事柄、よく競合他店の視察に行く事があったのですが、
店に着いて先ず最初に行くのは必ず「トイレ」と決めていました。
トイレがきれいな店は、お客様に対する心配りが出来ていると考えて
ほぼ間違いありません。
小売店の場合、仕事の優先順位は何と言っても「売り場」であり、
「商品」と云う事になります。
裏を返せば、それ以外のものは二の次になってしまう事が多い
と云う事です。
にも拘らず、トイレまできれいになっていると云う事は、
売り場や商品も、きちんとお客様をお迎えするようになっていると
考えられる、
と云うのが私の仮説でした。

最近は清掃は別の業者が請け負っている大型の店が増えてきたので、
必ずしも、当たりではなくなってきましたが、トイレが汚いのに
売り場はきれいで分かりやすい、と云う店にはあまりお目にかかった事は
ありませんので、あながち間違いではないのではないかと思っています。

日経新聞の月曜日の経済統計を、毎週、本当に隅から隅までほとんど
見ています。(中略)これが仕事にたいへん役立っています
」(P104)
日経新聞を読まれている方なら、毎週月曜日になると真ん中あたりに
「景気指標」と書かれたページがあるのはご存知だと思います。
国内総生産だとか、景気動向指数だとかの経済指標が沢山書かれている
ページの事です。

私も毎週月曜日になると、このページは切り取って手帳に挟んでいます。
もっぱら見ていたのは「内外商品相場」のポリプロピレンやセメント、
古紙・段ボールという商談の際にネタで使っていた商品相場だけしか
見ていなかったのですが・・・・

本書の中では、これらの指標を関連づけて、仮説立てて見る事で
見えてくるものがある、と書かれています。

例えば、こういう事だと思います。
今、私の手元には08年4月28日付けの日経新聞、21面に掲載されていた
「景気指標」があります。

・現金給与総額:08年1月は前年比で1.6%増、2月は同1.5%増
景気が良いと言われている割りには給料は上がらないと言われて久しい
ですが、今年の1月に入ってから突然、現金給与総額は上昇を始めました。
現金給与総額と云うのは賞与を含めて一人当たりに支払われている給与額の
ことです。
07年末まではほぼマイナスで推移していた現金給与総額が何故、今年に
入ってからプラスに転じたのでしょう。

・常用雇用指数:07年10月までは前年比1.6〜1.7%で推移していたのが
07年11月以降は2.0%以上と伸びています。
常用雇用者とは働く期間が区切られていない労働者の事ですから、正社員が
増えた、と考えられます。
私の推論ですが、ご存知の方もいると思いますが、今年の4月に
改正パートパートタイム労働法が施行されました。
この法律の改正に合わせて、いくつかの企業がパートタイマーを正社員に
登用したり、契約期間を実質無期限にするなどの動きがあった事は
新聞紙上でも何度か取り上げられていましたね。

つまり、現金給与総額が増えた背景には改正パートタイム労働法による
企業の動きが反映されているのではないかと仮説が成り立つと思うのです。
裏を返せば、既存のビジネスマンの給料が突然、増えたと云う訳ではない、
と云う事だと思います。

ちなみに消費支出(二人以上世帯)の前年比は12月、1月とプラス基調が
続いています。給料も増えないのに支出が何故、増えるのか?
消費者物価指数が同じ時期にプラス基調が強まった動きを示しています。
組み合わせて考えれば、原料高を背景とした値上げにより、商品の価格が
上がり、それに伴って消費支出が増えたと云う事でしょうか。

《impression》
関心がないと見えてこないものがある、と云うのは本当にそうなんだと
思います。
読書でも新聞でも何でもそうだと思いますが、漠然とただ受入れている
だけでは、何も見えないし、だから何も残らないのだと思います。

筆者は興味がなくても新聞や雑誌を買ったりする事で関心の幅を
広げるよう提言しています。
できるだけいろいろなものに触れていくことにより、一見関係がなさそうに
散らばっているニュースや数字、商品の関連性というものが見えてきます。
それが、物事の奥行きを見ることになり、ものを見る力を養うのです

(P132)
そういえば、新人の時に当時の上司から同じようなことを言われたなぁ
と思い出しました。

同じ行動パターンを繰り返すのではなく、無理してでも新しいもの、
知らないことに触れていかないと、きっと発想力も弱くなり、
考え方も凝り固まっていってしまうんでしょうね。

取りあえず日経新聞、月曜日の「景気指標」はもう少し根性入れて
見るようにしようと思いました。

posted by penguin-oyaji at 17:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月29日

ビジネスモデルと会計の仕組み



Book-No.21
「「1秒!」で財務諸表を読む方法
(仕事に使える会計知識が身につく本)
小宮一慶 著
東洋経済新報社
(ISBN : 978-4-492-60171-6)

最近、会計づいていて今回も前回に引き続き、
「会計本」です。
それにしても、凄いタイトルです!
1秒で財務諸表を読むって・・・・
財務諸表に特化した速読の本かと思いました!(笑)
(マジで・・・)

筆者の小宮氏は最近、本書以外でも
「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」とか
「ビジネスマンのための「数字力」養成講座」など
話題のビジネス本を書いてらっしゃる経営コンサルタントです。

前回の投稿の冒頭で「頭から煙が出るかと思った」と
書きましたが、今回は「ラジエーターが煮えくり返る」かと
思いました(意味不明ですが・・・)
恐らく、全体の6〜7割りくらいしか
理解できていないと思います!

《Penguin’s Eye》
私が1秒だけ、どこかの会社の貸借対照表を見せてくれると
言われたら、どこを見るでしょうか?(中略)それはズバリ、
短期的な負債の返済能力です。
」(P13)
短期的な負債の返済能力と言われれば「流動比率」です。
それくらいは、私でも即答できるようになってきました。
貸借対照表の流動資産と流動負債を見比べれば良いので、
それであれば1秒でも分かります。

なぜ、航空券には早割り格安チケットがあるのか?
私自身は、もともと仕事でもあまり飛行機は利用しないのですが、
「早割り」とかの航空機チケットはすっかり根付いてきていますね。
で、本書の第5章のタイトルがずばり「なぜ、航空券には早割り
格安チケットがあるのか?」という問いになっています。
私は単純にANAとJALのシェア争いの産物だと思っていました。
多分、この答えでも間違いではないと思うのですが、
会計本ですから、会計的に考えなくてはいけません。

航空会社として大切なことは、損益分岐点までの乗客を確保する
ことです。それ以下で飛ぶと、赤字となるからです。
」(P132)
例えば、東京〜福岡間で飛行機を飛ばすと、会社全体から見れば、
燃料代などは”変動費”ですが、一機ごとで見れば”固定費”です。
(乗客が多くても少なくても東京〜福岡間でかかる燃料代は
変わりませんからね)
乗客が増えることによる変動費もありますが、わずかでしょう。
国内線だと飲み物代と毛布やヘッドホンの清掃代くらいですから、
ほとんどゼロと言ってもよいでしょう
」(P132)

つまり、損益分岐点までの乗客を早期に獲得してしまって、
搭乗日間近では正規料金で売れば、その(高い)正規料金の分は
まるごと儲けになるという仕組みです。
これを「増し分利益」と言うそうです。

ここで思い出したのが、前回の「決算書の暗号を解け!」で
勝間氏が書いていた「限界利益」のことです。

売上高の増加に応じて追加的に生まれる利益のことを
「限界利益」といいます。限界利益は売上高の伸びから変動費の
伸びを引くことで求められます。
」(「決算書の暗号を解け」
P110より抜粋)

「限界利益」と云うのは、この「増し分利益」の事だったんですね。
そしてミソなのが、固定が大きくて、変動費が小さい、という構造の
場合、損益分岐点は高くなりますが、そこを超えてしまえば、
あとは利益がガツンと大きくなると云う点でしょうか。
何せ、変動費は少ない訳ですからね。

以前に、京セラの稲森氏の本を読んだ時に
売上高税引前利益率が10%も出ないようでは、事業としての値打ちが
ない
」という文章を見て、
何でメーカーはそんなに儲かるんだろう?
思った事があります。
ちなみに小売業界で優等生と言われ続けてきた「セブン&アイ・
ホールディングス」の08年2月期の税前当期純利益は4.4%です。
ちなみに、京セラの08年3月期の決算短信を見ると、税引前純利益率は
13.5%となっています。

製造業のように設備投資で工場用や機械などの固定費が大きくて
変動費の少ない業界は総じて、限界利益率が高い。つまり、損益分岐点を
超してしまえば、利益がドンドン増えると云う構造になっている訳ですね。

ちなみに、小売業の場合は売上がドンドン上がったからと言って
変動費はそんなに小さくならないのが一般的だと思います。
売上が増える=仕入が増える、ので仕入条件が改善されて仕入れ価格は
下がるかも知れませんが、お客様の来店数が増えれば店内のオペレーション
コストはアップしたりしますからね。

資産の内容(固定資産、流動資産)や費用構造(固定費、変動費)などは
業界によって違い、それにより利益を出す”やり方”も違うと云う事が
よく分かりました。

《impression》
本書を含めて、会計本を3冊読んだところで、「財務3表」については
何となく理解できるようになってきたと感じています。
しかし、その中で特に原価計算やM&A、企業買収などに関する会計の事が
今ひとつ、しっくり来ていません。

10年くらい前に簿記の勉強をして日商簿記3級は取得したので、
(注:日商簿記3級は商業高校の生徒が受験するようなレベルです)
仕訳のルールの事などは何となく分かっていたし、損益計算については
仕事でずっと見ていましたから、理解もしているつもりです。

しかし、工業簿記で出てくる原価計算については簿記3級を取得した後、
2級を目指して勉強していた時に、やはり躓いたところだった事を
思い出しました。日常業務の中で馴染みがないので、やはり苦手意識が
先行してしまいます。

でも、まぁ経理の仕事をしている訳ではないし、きっとこの先、会計士に
なる事もないでしょうから、取りあえず分からないところは、
分からないまま・・・と云う事で(笑)

それよりも、ここまで読んできた会計の本3冊の著者はコンサルタントで
あったり、会計士の方が書いたものだったので、内容としては「分析」という
ところに重点が置かれていたように思います。

しかし、経営者あるいは一社員として会計と云うものを、どのように捉え、
活用していくべきなのかを知らないと、単なる知識で終わってしまう事も
何となく感じるようになってきました。

経営とか営業サイドから見た会計について、もう少し勉強する必要が
あるようです。
posted by penguin-oyaji at 19:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする