2015年03月19日

【「保護者の心をつかむ「言葉」のルール」栗田正行】先生だけが読むのはもったいない!

 

「保護者の心をつかむ「言葉」のルール」
栗田正行:著
東洋館出版社


この本は一般のビジネスパーソン向けの本ではなく、
学校の先生に向けて書かれたものです。
でも、「私、先生じゃないから関係ないけんね」と
スルーにはあまりに勿体ない!
私も先生じゃありませんけど、この本を読んで
いくつもの気付きがありました!

Amazonの内容紹介

本書は、保護者との関係を築く鍵となる「PARENTSの法則」、
保護者をファンにする話し方、保護者が思わず読みたくなる書き方
など、「言葉」にまつわる技術が満載! また、保護者会、
三者面談などの機会における「記憶に残る場のつくり方」についても
余すことなく紹介。これを読めば絶対に保護者から信頼される!

この本は著者のマロン先生こと栗田正行氏からプレゼントして
いただきました。ありがとうございます m(_ _)m

■保護者は遠距離恋愛の恋人

保護者は遠距離恋愛の恋人と同じです。
(中略)
年に数回しかない保護者と対面するシーンにおいて、私たち先生は
記憶に残る「場」を提供すべきだというのが私の考えです(P114)

この本を学校の先生じゃなくても参考になる!って
上の方で書きましたが、例えばこの「保護者は遠距離恋愛の恋人」
という文章。

私はこれを読みながら『保護者』を「取引先様」または「お客さま」って
置き換えて読んだのです。

ビジネスパーソンとして仕事をしている中で、年に数回しか
お会いしない方っていますよね?
そういう人とお会いする時って、今までどれくらい気を遣って
お迎えしていたかなぁ?って、すごく反省させられたんですね、私。

たぶん・・・それなりには気を遣ってはいたと思うのですが、
『記憶に残る』ようなことまでは考えていなかったのではないかと。。

話しが少しそれますが・・・

「人の振り見て、我が振り直せ」っていう言葉があるじゃないですか。

私が思うに、人間って自分のことよりも他人の言動の方が
色々なことに気づくんじゃないかって、思うんですよ。
(自分がやっていることって、案外と人からどう見られているか気づかない)

この本を読んでいて私が一番感じたのは、
自分とは全く縁が無い世界の話しだからこそ、気づくことが多い!
ってことなんですよ。

先生向けの本なのだけれども、だからこそ客観的に見たり考えたりできる!
書かれている内容を自分に引き寄せて読むことで、
多くの気付きを得ることができたんです。

今まで自分とは直接関係ないから・・・という理由で
異業種、異業界の本って殆どスルーしてましたけど、
この本を読んで、違う世界の本を読むことも勉強になるなぁって
改めて思いました。

■「考えること」と「書くこと」

「アナログで思考を引き出す、まとめる」という作業をしてから
パソコン(デジタル)で書くと、スピードも内容も格段に向上します。
これは手を動かし、実際に紙に書く方が考えやすいことをある本で
学んだことがきっかけです。
(中略)
ある意味、パソコンに入力、つまり書くのは作業です。ですから
「考えること」(思考)と「書くこと」(作業)は分けるというのが
私なりの考え方です。

学校の先生も「学級通信」とかで「書く」という仕事があることから
この本の中でも、いわゆる「書く技術」みたいなことが書かれています。
一般的な(という言い方でいいのかな?)ビジネスパーソンも
「企画書」や「報告書」を書くことがあると思うので、
そういう面でも役に立つかなぁ、と。

私が一番、「そうや!」って思ったのが上の引用部分。
「考えること」(思考)と「書くこと」(作業)は分ける!
というやり方です。

私もちょうどこの本を読むのと前後して、ブログを書く前に
ノートに手書きで骨子というか、書きたい内容を手書きで書くように
したんですね。

手書きで自分の思考を書き出す効果というのは、
けっこう、色々な本で触れられていたりはするのですが、
実際に自分でやってみると、その破壊力は凄まじいです!

文字を綴りながら、あれこれ書いていると
「おぉ〜!自分はこんなことを考えていたんだ!天才じゃなかろうか?!」
という場面が何度も起こるのです!
(私が天才かどうかはともかく・・・というか天才じゃないけどね)

これってたぶん・・・実際に手を動かして紙に字を書くことで
脳が刺激されているんじゃないかって(勝手に)思ってます。

「考えること」(思考)と「書くこと」(作業)は分ける

これって、マジでおすすめですよ。

■苦手な相手は・・・

いつだって苦手な相手は、自分がこれから成長するために欠かせないものを
運んできてくれるということです。神様の悪戯としか思えないかもしれませんが、
これは紛れもない事実です。
(中略)
「この方は、今の自分に足りないものを教えてくれているのだ」と思えば、
苦手なのではなく、まだ対処したことがないだけど思えます。
(P171)

先生と保護者というと、最近よく耳にする「モンスターペアレント」とかを
思い浮かべてしまいます。

けれど、この本の中でマロン先生は
「モンスターペアレントはいない」と繰り返し書かれています。

最初は「またまた、そんなキレイゴトを」って思うかもしれませんが、
この本を読んでいると、「モンスターペアレントはいない」という言葉の
真意が分かってくるのです。

私の場合だと、小売りの店頭やホテルフロントや飲食店で仕事をしている時に
何度か、いわゆる「クレーマー」というようなお客さまと遭遇してしまった
経験があります。

中には最初から「クレーム」をつけること、
そして何かオイシイ思いをしようと企んでいる正真正銘のクレーマーも
いましたが、でも、大半は相手の真意をつかまないまま、
お店の都合で対処してしまってクレーマー「化」させてしまっていることが
殆どのような気がします。

また、そういうクレーム絡みじゃないにしても、
仕事や日常の人づきあいの中で、
何となく苦手!っていう人はいたりしますよね。

私なんて基本的に「ヘタレ」なので、苦手な人からは逃げる!避ける!
というのを自分の行動方針にしてます!(苦笑)

でも、仕事の場に於いては「あの人はちょっと苦手だから・・・」なんて
言ってられないじゃないですか。

その時に、どう考えるか?

いつだって苦手な相手は、自分がこれから成長するために
欠かせないものを運んできてくれる

よく言われることではありますが・・・
どんな相手、それが苦手な相手であっても学ぶべきところはあるワケで、
そこで逃げたり、避けたりせずに学ぶことができれば自分の成長の
機会にもなる・・・ということですよね。

結局、人は人によって磨かれるのかもしれませんね。

心に留め置きたいと思いました。

◇最後に・・・

この本の著者、マロン先生こと、栗田正行氏はビジネス書もたくさん
読まれているし、ビジネスパーソン向けの講演会やセミナーなどへも
参加されているそう。

で、そこで学んだことを教育の現場に応用して
きちんと成果をあげられているんですね。

本を読んだら、読みっぱなし。
講演会で話しを聞いて感動しても、それで終わり。

まぁ、割とよくある話しで、私は確実にこのパターン!(^^;;

だから、この本を読みながら、
なるほど、こうやって現場で実践してるんだ!とか、
この法則は、こうやって使うのねとか、
随分と勉強させてもらいました。

一部で「意識高い系」とかって揶揄されたりもしてますが、
ビジネス書を読んだり、セミナーに参加して一生懸命に勉強するけど
勉強すること自体が目的化してしまって、
実際の仕事の場で、きちんと成果に結びつけている人って
(たぶん)そんなに多くはない・・・って思うんですね。

学んだら、実践しないと意味がない!

あっちこっちで言われていることですけれど、
この本の内容から、改めてその大切なことを
教えられたような気がしました。

おしまい。

タグ:栗田正行
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2013年04月30日

くまモンのつくり方

くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ (幻冬舎新書)

「くまモンの秘密」

地方公務員集団が起こしたサプライズ

 

熊本県庁チームくまモン:著

幻冬舎新書

 

読書ブログらしく、久しぶりの読書感想文ですよ(笑)

 

今回の主人公は・・・くまモン

 

ご存知ですかね〜?

 

2011年のゆるキャラグランプリで優勝した

熊本県のゆるキャラです。


 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、

くまモンの生みの親は、映画「おくりびと」の脚本なども

手掛けた熊本出身の放送作家、小山薫堂氏と

クリエーターの水野学氏のお二人。

 

でも、くまモンを日本一のゆるキャラに育て上げたのは

熊本県庁に勤務する地方公務員の方々なのです。

 

公務員というと・・・・というイメージを

持つ人も多いと思いますが(公務員の皆さん、ごめんなさい。。)

この本を読むと、そういう先入観がひっくり返されるのではないかと。

 

Amazonの内容紹介

平成22年「くまもとサプライズ」キャラクターとして登場したくまモン。

商品売上は1年で293億円、熊本のブランド価値向上への貢献は

計り知れない。 

ゆるキャラ・くまモンを「売るキャラ」に育て上げたのは、 

PRもキャラクタービジネスも経験ゼロの、

しがない地方公務員集団・チームくまモン。 

くまモン失踪事件などの物語戦略、利用料フリーで経済を活性化させる楽市楽座戦略等々、 

公務員の常識を打ち破る自由な活動を展開し、自治体史上例のない成功を遂げた奇跡のプロジェクトの全貌。 

■ゆるキャラじゃなく、愛されキャラ

・・・・くまモンがいると、なんか楽しいよね・・・

誰かが、ふと、そうつぶやきました。

このとき私たちは、くまモンの中にビタミンの芽を見つけました。

そしてチームくまモンは、くまモンを「他の人のビタミンになる」よう

育てよう決意したのです。(P115)

 

実は・・・私もくまモンが好きです♡

手帳には今年の目標の一つに「くまモンに会いたい!」って

書いてありますから(笑)

 

日本には何百というゆるキャラがいますが、

その中で、何でくまモンはあれほどの人気があるのか・・・?

 

私なりに思うのは、いわゆる「キャラ立ち」していて、

そのキャラが何とも人を幸せにしてくれるというか、

楽しい気持ちにさせてくれるんですよね。

 

くまモンは元々は九州新幹線全線開業時に

熊本県が行った「くまもとサプライズ」のPRキャラクターとして誕生。

 

それなのに・・・!

 

くまモンの当初の活動拠点は関西!

いわゆるアウェイの中で育ったんですね。

 

なぜ関西かというと・・・?

九州新幹線は大阪←→鹿児島。だから熊本としては

関西方面からの集客をターゲットとした。

 

その中で「熊本」を直接的にPRするのではなく、

先ずはくまモンを大阪の人気者にしよう。

そしてくまモンの活動を通して熊本にも注目して貰おう。

・・・というのが、当初の関西活動の戦略だったらしいです。

 

その関西で活動するにあたって3つの活動方針があったそうなのですが、

そのうちの1つがこれ。 

関西の人みんながあっと驚くような面白いことをやったら、

それだけで関西の人は自然に集まる(P118)

つまり、くまモンって最初から「人が驚くような面白いこと」を

することがキャラクターの中に刷り込まれていたんですね。

 

■九州から全国へ元気を発信

九州新幹線の全線開業日は2011年3月12日。

そう、あの東日本大震災の翌日でした。

 

本来であれば、この日からくまモンの活躍も本格化する筈でしたが、

震災の影響で活動を自粛。

 

その間にTwitterからくまモン宛にたくさんの声が寄せられたそう。

 

「せっかく生まれた くまモンという存在。また日本に笑顔の

花がたくさん開くとき、くまモンの存在は絶対に大きな力になると思う。

大人にも子どもにも愛されているのだということを忘れないでね」

 

「くまモンが元気じゃなきゃ、熊本に元気が出ないよ!

九州から日本を支えていかなきゃいけないんだからね!」

 

「くまモンはきっとみんなの癒しになるはず!不安を抱えている人たちの

癒しになってあげてください!がんばれくまモン!」

 

「今、何かできること。私もやるよ。くまモンも一緒にやっていこう!」

 

ツイートだけで一冊の本になるくらい温かいメッセージの数々。

本当に多くのみなさんに支えられているのを実感しました。

みなさま、ありがとうございました。(P102)

 

私、この本を東京から福岡へ帰る飛行機の中で読んでいたのですが、

何だか泣けてきてしまいまして・・・

 

ものすごく冷静に考えると、何で熊本県のPRキャラクターに対して

こういうツイートを送るんだろう?と思うのだけど、

答えは簡単で、それだけくまモンが「癒し」とか「元気」を象徴する

キャラクターであり、それ故に多くの人に愛されているからですよね。

 

それと・・・

 

あの震災の直後、「九州から全国へ元気を届けよう」というのは、

私自身も東京の友人から言われた言葉です。

 

節電や募金など自分たちが今できることをやる

そして経済をまわすことが巡り巡って日本の元気につながっていく!

・・・何かそんなコトを周りの人たちや職場でも話していたなぁ、って

思い出しました。

 

結果として、どれだけの人のお役に立てたかは分からないんだけど。。

 

■皿を割れ!

私はいつも、「皿を割れ」と言うのです。これは、韓国の金郡守から

教えてもらった言葉です。

「皿を洗わない人は、皿も割らない。皿を割ってもいいから、

とにかくたくさんの皿を洗おう」つまりリスクを恐れないでやろう

という意味です。こんなことが言えるのは、私が公務員出身では

ないからかもしれません。(P233)

 

この本の第三部に熊本県知事・蒲島郁夫氏の書かれた文章があるのですが、

引用はその県知事の言葉から。

 

公務員であるくまモンにとって(そう、くまモンって公務員なんですよ〜!)

県知事といえば、組織の最高責任者になるわけで

その人が、こういうチャレンジ精神であったことが

くまモンの活動を色々な意味で支えてくれたり、容認してくれていたわけですね。

 

もちろん、小山薫堂氏という名プロデューサーのサポートもあったのでしょうが、

現場、つまり熊本県庁の人たちの考えや行動が今のくまモン人気を創り上げたのは

間違いないと思うんですよ。

 

それと・・・こうしたくまモンの活動を通して熊本県庁の方達の

考え方や働き方までもが変わったことが本文中にいくつか紹介されています。

 

「くまモンと一緒に仕事をしてつくづく思ったけれど、

行政だからこんなことをやっていいのか?と言って遠慮していてもいかん。

県民や企業のみなさんのためになると思うなら、

『やるしこやってみる(やるだけやってみる)』のが大事かな」

(P208)

 

以前は、

「決まりだから、ダメです」

とばかり言っていたのが、

「どうすればできるようになるか」

というポジティブな考え方に変わっていたそうです(P209)

 

少し大袈裟かも知れないけど・・・

 

くまモンって、ファンの人たちだけじゃなくて、

そのくまもん自身を育て、ともに活動してきた県職員の人たちまでもを

幸せにしていった・・・とんでもなくスゴいゆるキャラだと思うのです。

 

◆まとめ

書ききれなかったので割愛しましたが、くまモンが成長するプロセスの中で

大阪での「くまモン神出鬼没大作戦」とか、1万枚の名刺配り

くまモン失踪で知事が緊急記者会見とか・・・

ある意味バカバカしいような(失礼!)企画を全力でやっていたりするんです。

 

くまモン成功のポイントとかは、この本の中にもいくつか書かれています。

・ターゲットを明確にする

・TPOに合ったメディア戦略

・SNSの最大限の活用

・くまモンの爽快な動き・表現の豊かさ

などなど・・・

 

でも、根本の部分で大切なのはきっと・・・

他の人を楽しませようと思ったら、まずはやっている人たちが

楽しくないといけない(P235)

こういう、楽しむ精神なんじゃないかと思う。

バカバカしいようなことでも、目の前にあることを全力で楽しむ!

『楽しい気持ち』がタイセツ。

 

▼くまモンオフィシャルホームページ

くまモンオフィシャルサイト | くまモンオフィシャルサイト


くまモン、たのしい〜!って思ったら、ついでに「いいね!」のポチも

押して欲しいモン♪

 

posted by penguin-oyaji at 22:07 | Comment(0) | 読書(仕事術) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月31日

キャリアも嫁も手に入れたいオヤジの輝く働き方・・・「キャリアも恋も手に入れる、あなたが輝く働き方」



Book-No.146
超人気ワーク・ライフバランスコンサルタントが教える
「キャリアも恋も手に入れる、あなたが輝く働き方」

小室淑恵 著
ダイヤモンド社



順番が逆になってしまったのですが、
小室さんの講演会に参加するにあたり、その予習も兼ねて
ワークライフバランス(以下、WLB)について書かれた
彼女の本を読んでみました。

この本はタイトルからも推察できるように
女性目線で書かれている部分も多いのですが、
オヤジが読んでも充分に勉強になります!

内容としては、以下のようなことが書かれています。

・専業主婦を目指していた小室さんがキャリアを築き
起業するに至った経緯について

・WLBを実現するための仕事術として
主にプレゼン、マネジメント、コミュニケーション力など

・WLBを実現するためのパートナーとの付き合い方

・現在の日本の環境とWLBが必要とされる背景について

全体としては小室さんが考えるWLBについてのエッセンスが
ギュッと凝縮されて書かれている分、「広く浅く」という印象が
ぬぐえませんが、全体像を押さえるには最適な1冊かなと思います。

また、女性の立場で「仕事」と「家庭」の両立に
悩んでいる人にとっても考え方、行動のヒントが
掴めるのではないかと感じました。

■専業主婦希望からの転身

女性としての幸せをつかむには、仕事なんかしちゃいけない。
両立はできないんだ、と思い込んでいました
」(P43)

元々専業主婦を目指していた小室さんが、
その方向性を大きく変えたのは
以下のような出会いや、出来事を通じて自身の考え方が
変わっていったからだそうです。

・大学3年生の時に猪口教授(元・少子化担当大臣)の
授業に出席し、活躍する女性の姿に目覚める

・1年間、アメリカに留学。そこで、育児休業中の女性のもとで
ベビーシッターとして働き、「日本も働いて子育てが
できる国にしたい」というテーマと出会う。

・また、アメリカでインターネットに出会い、Eラーニングを
目の当たりにする

・就職した資生堂の社内ビジネスコンテストで「育児休業者向けに
職場復帰を支援するプログラム」で優勝

・そして出産と同時に起業

私が前の会社で採用の仕事をしていた時に、説明会の場などで
女子大生から育児休暇制度の有無や、
女性社員はどんな仕事をしているのか、
といった質問を受けることも珍しくはありませんでした。

女性が就職するに当たって、そのような質問をすること自体が、
何だかんだと言いながらも、まだまだ「男社会」の色合いが
強い証拠ですね。

それに、「育児休業」自体は本来、法律に基づくものなのに、
取得しようとすると、会社から退職するように言われたり、
休暇明けに降格させられたり・・・
制度はあっても、運用面では問題だらけという会社が
まだまだ多いのではないでしょうか?


え〜っと、何が書きたかったのかというと・・・


女性が長く働くにあたって、色々な障害が多いのも
事実だと思いますが、小室さんの体験記を読むと
考え方や行動をちょっと変えると、道は開けてくるのでは
ないかと思えるようになると思うのです。

ほんのちょっとした考え方の切り替えや気持ちの持ち方で、
人生というのは大きく変わっていくものです。
お金とか能力、資格、知識など、そろっていなくても最初の一歩は、
自分の頭の中からはじまるのです。このことに気づくかどうかは
大きな差を生むと思います
」(P80)

■120%理論

やりたくない仕事ほど、短期間で120%の結果を出す。
そうするっことが、やりたい仕事に近づく一番の近道なのです
」(P55)

留学から帰ってきて、インターネットのWEBサイトの企画がやりたくて、
ITベンチャーにインターンとして働いていた小室さんですが、
最初の仕事は電話でのアポ取りや営業。

これは私の仕事じゃない!
と、最初はモチベーションがダウンしてしまったのですが、
電話でのアポ取りや営業トークについて色々と試行錯誤を
繰り返すうちに、営業成績がどんどんと伸び、
最終的には念願だったWEBサイトの企画をやらせてもらえるように
なったそうです。


例えやりたくない仕事であっても、目の前の仕事に全力で
取り組むと、自ずとチャンスがやって来るようになる・・・


これは、この本だけでなくその他の色々な本にも
よく書かれている事ですね。

私の場合・・・
やりたくない仕事は、やりたくない!」という、
ある意味とてもシンプルな考えでしたので(笑)、
常に自分のやりたい仕事が出来るよう
せっせと「企画書」を書いては、上司にプレゼンばかりしていました。

でも、振り返って考えてみると、21年間勤めていた前の会社で
本当に全力で取り組んで、120%の結果を出していた仕事って
数えるほどで、殆どの仕事は「こんなもんで、よかんべ」と
妥協の産物を生み出していたに過ぎなかったように思います。

この本を読んでいて思ったのですが、
120%の結果を出すって、何か大きな事にチャレンジするというよりも、
日々の中で小さなか改善、改良をとにかく繰り返し続ける、ということ
でもあるんですね。

よくPlan−Do−Check−Acttion、いわゆるPDCAサイクルというものが
ありますが、そのサイクルを回し続ける事って、案外大変じゃないですか?
特にルーチンワークだったりすると、仕事に慣れきってしまって
なにも考えずに同じ事を繰り返すだけの思考停止状態に
陥っていることが多いような気がします。

当たり前の話ですが、小さな努力を積み上げ続けることができるか
どうかで、自分の仕事も、そして人生も変わってくるように思います。

■最期に・・・

女性にとって、ワーク・ライフバランスの視点から信頼できる
パートナーかどうか判断する、おすすめの目印があります。
それは、女性のまじめな話を最期まできちんと聞く人かどうか
ということです
」(P119)

冒頭の方で書いたように、この本は随所に女性目線から
書かれている部分があります。
パートナーの見分け方、付き合い方、家事の分担の仕方など・・・

オヤジ的には、女性ってこんな事を考えているんだぁ、とか
こういう事を求めているのね、と勉強にはなるのですが、
独身の私としては「無用の知識かも・・・・」と、
やや自虐的な事も考えつつ読みましたとさ(笑)

それでは、このへんで。

7月もお仕舞いですね・・・
今年後半の最初の1ヶ月、皆さんはどうでしたか?
私はちょっと(かなり!)ダメダメな1ヶ月でしたので、
来月はちょっとネジを巻きなおして、頑張りたいと思います。

今日も最期まで、ありがとうございました。
タグ:小室淑恵
posted by penguin-oyaji at 23:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書(仕事術) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月24日

異論だらけの「仕組み化」



Book-No.19
「「仕組み」仕事術」
泉 正人 著
ディスカバー
(ISBN:978-4-88759-611-5)


本書は私の記憶に間違いがなければ、アマゾンで1位にも
なった事があるベストセラーです。
新刊本コーナーに平積みにされているし、
ネットでの評判もそんなに悪くない。
「じゃぁ、読んでみっか」と思って、本書を買って
読んでみました。

・・・と、こんな書き出しをしている時点で、
「よからぬ気配」を感じて頂ければ幸いなのですが(笑)

本書の主旨は、考えないで出来るような仕事に関しては
時間と労力を徹底的に効率化して、
”考える仕事”にシフトしよう、その為には
「誰が、いつ、何度やっても、同じ成果が出せるシステム」
つまり、「仕組み」を作ろう、というものだと思います。

《Penguin’s Eye》
・あまり考えないでできる仕事(作業系)は徹底的に
 時間と労力を効率化しよう、と云うのは私も大賛成です。

しかし、そのために本書で紹介されているツールが
チェックシート、ToDoリスト・・・と云うのは
”いかがなものでしょうか?”
普通、誰でもやっているのでは・・・?!

それに「続ける仕組み」として紹介されているのが、
以下の2つの”仕組み”です。
・小さな目標を作り、達成できたら自分にご褒美を用意する
・他人のパワーをつかう(ダイエットするぞと周囲に宣言する)
あぁ、そうですか・・・と、思いました。

それから、ToDoはパソコンのアウトルックで管理する事を
勧められていますが、終日PCに向かって仕事をしている人なら
それも良いかも知れませんが、私の経験からすると、
アナログの手帳に手で書く方がずっと効率的だと思います。

・・・異論を書き連ねたら、まだまだ有るのですが、
あまり生産的ではないと思いますので、このへんでやめます。

《impression》
書きたい事は2点あります。
1.これもレバレッジなのか・・・?
2.なぜ本書が売れる?

以前に「レバレッジリーディング」のところで、
「他の人の経験や成功、ノウハウを学び取り”自分の結果”を出す」という
本田直之氏の言葉を引用した事があります。
・・・で、本書なのですが、とにかく他の本からの引用が多い!
・「千円札は拾うな。」安田佳生・著
・「リクルートのDNA」江副浩正・著
・「レバレッジ時間術」本田直之・著
・「儲かる仕組みをつくりなさい」小山昇・著
・「レバレッジ・リーディング」本田直之・著
・雑誌「プレジデント」07年4月16日号 池谷裕二氏
・「2分以内で仕事を決断しなさい」吉越浩一郎・著
・「即戦力の磨き方」大前研一・著
えーっと、全部で8冊ですかね。
別に他の本からの引用がいけない、というふうには思っていません。
でも170ページの本で8カ所も引用があるのは・・・どーなんでしょう。
マーケティングの手法の中で権威を利用する方法があります。
有名人の○○さん、オススメ!
と云うのが代表例ですね。有名人の名声を利用して商品価値を高める
やり方です。

本を出版すると云うのは、やはり自分自身の意見とか、ノウハウを世の中に
発表する行為な訳ですから、できるだけ著者には自分の言葉で語ってもらい
たいと思うのです。


次に、なぜ本書がベストセラーとなって売れているのか?
・わかりやすい
・実用的で自分にも出来そう
・すぐに実践できる
など、まぁ理由は色々と思い浮かびますが、紹介されているノウハウが
ToDoリストに、チェックシートですからね。
入社したばかりの新人さんが読んで、「納得」するなら、それは分かります。
しかし、社会人を長く続けてきた人(30歳代以降の人)が読んで
納得しているとしたら、ちょっとヤバいのではないかと思ってしまいます。
会社で誰も教えてくれなかったんですかねぇ・・・?
取りあえず、ベストセラー=良書ではない、と云うひどく単純な結論で
終わります。

うーむ・・・
タグ:仕事術
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2008年04月16日

ビジネスパーソン必須の5つの基礎力

Book-No.17「仕事の5力」
白潟敏郎 著
中継出版
(ISBN : 978-4-8061-2977-6)

5力とは何か?と説明するまでもなく、書店などで本書を手にして
もらえれば、帯にデカデカと書かれています!
1 聴く力
2 考える力
3 話す力
4 書く力
5 時間力


これらの”デキる人が必ず持っている「5つの基礎力」”を
簡単に身に付けられる、と云うのが本書の”売り”です。

先ず、これらの「5力」をうち「聴く」「話す」「書く」は
人とのコミュニケーションスキルである事に気付きます。
「考える(論理思考)」もある意味、コミュニケーションスキルと
言えるかも知れません。
5力のうち4つが、コミュニケーションスキルで占められている
と云う事は、やはり仕事は「人とのつながり」なんだなぁ、と
改めて思いました。

《impression》
私が本書を読んで感じた事は主に以下の3点です。
1.あくまでも入門書
2.フレームワーク化
3.実践あるのみ!

・・・と、これだけでは何の事やら分からないと思いますので、
順に書いていきます。

1.あくまでも入門書
「聴く」「考える」「話す」・・・どのテーマをとってみても
一つのテーマで一冊の本が書けるくらいなのに、本書は約200ページに
これら5つのテーマが詰め込まれています。
当然、一つ一つのテーマに対しての深堀りはありません。
ポイントとなる点をサクッと説明し、あとは実際にどうすれば出来るように
なるのか、というHow toが、これまた簡単に説明してあります。
(注:簡単だからこそ、良いと云う面もあると思います)

また、本書のターゲット層はどういう人を想定しているか、と云う事を
考えると、ドンピシャで当てはまるのが「新入社員」
私は学生さんを相手に採用活動の仕事も担当していて、毎年春になると
新入社員研修を企画し、実施する立場にあります。
1ヶ月前に本書を手にしていたら、間違いなく”教材”として活用していたと
思います。

2.フレームワーク化
簡単で分かりやすいのが本書の特徴だと思うのですが、
種々の要素を分解してフレームワーク的に提示する書き方は
とても参考になりました。

例えば、「聴く力」で登場する「人に好かれる聴き方5大原則」として
1:聞き方は「80対20の法則」で
2:人の話を奪いとるな
3:相手の話を即座に否定しない
4:相手の言うことを即座に肯定する
5:反論に反論しない
という具合に5つの構成要素を提示するような書き方が
随所に見受けられます。

物事は単純化した方が伝わりやすい、と言いますから
こうした書き方は私もおおいに取り入れていきたいと思いました。

3.実践あるのみ!
本書のような「How to 本」はとにかく、読んで理解するだけでは
まったく意味がありません!
・・・と言うか、当り前のことしか書いてありませんから、
読んで理解するだけなら、本書は買わない方が良いと思います。
筆者の白潟氏も読者が実践できるようにと、本書の中で紹介してある
シンプルしかけを実践する為のシートを何枚も付けてくれているので、
ココは一つ、しっかり実践して出来るようになることが読者の
務めでしょ(笑)


私が(勝手に)師と仰いでいる勝間和代氏が以前、
「(本を読んだ後)単純に、ヤルかヤラないかの差、その差が大きい」と
云うような主旨のお話をされていたのを聞いたことがあります。
私も苦手にしている「聴く」「話す」については
ポイントを手帳に書き込み、実践してみます。
posted by penguin-oyaji at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(仕事術) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする