2016年04月23日

豊かな人生ってなに?「世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉」

 

ホセ・ムヒカ、正確にはホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ。
南米ウルグアイの前大統領。

2012年、国連の「持続可能な開発会議」でのスピーチで
一躍、世界にその名を知られるようになったということなので、
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんね。
 

先日、そのムヒカ氏が来日され
テレビに出演されているのを見て、
私は初めてムヒカ氏のことを知りました。

番組で対談されたジャーナリストの池上彰さんが
「まるで高僧と話しをしているようだ」と感想を話されていましたが、
確かに、ムヒカ氏の穏やかな顔つき、そして人生に対する深い洞察や
示唆に富んだ彼の言葉は高僧そのものだと私も感じました。

■世界でもっとも貧しい大統領

私は貧乏ではない。
質素なだけです。
(P16)

貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ
(P8)

ムヒカ氏というと「世界でもっとも貧しい大統領」というフレーズが
付いてまわる。

大統領官邸に住むことを拒み、小さな農場で部屋が3つしかない家に住み、
大統領としての給料の9割を慈善団体に寄付して本人は月に1000ドル
(日本円だと10万円ちょっとくらいか)で生活をしている。

資産は友人から譲り受けたという愛車・フォルクスワーゲン・ビートルだけ。
(ちなみに大統領専用車は使わず何処へ行くにもこのビートルを
自分で運転して出掛けていたそうです)

ビートル

そんな慎ましいムヒカ氏のライフスタイルが世間に知れ渡り
いつしか「世界でもっとも貧しい大統領」と呼ばれるようになったとか。

なぜ、ムヒカ氏がそのような慎ましい質素な生活を送っているのか?
私が思うに、たぶん二つの理由があると思うのです。

その一つ目は大統領という国の政治のトップとして
国民目線での政治を行うため。

■ムヒカ氏の政治家としての矜恃

国民の多数派と同様の生活を続ける理由を、ムヒカは
「代表民主制は、
多数派の人が決定権を持つ世界だから」と考えている。
「そうで
あるならば、各国の指導者たちは、少数派ではなく、
多数派の暮らしを
すべきではないか」と語る。(P70)

ここでいう「多数派」というのはお金持ちではない人々という意味であり、
逆に「少数派」はお金持ちの特権階級ということです。

つまり、ムヒカ氏は政治家として庶民感覚を大事にしているだけでなく、
自らもその庶民と同じ生活をおくっているということなんですね。

実際、ムヒカ氏は大統領であったときも街角の飲食店で
フツーの庶民の人と一緒にランチを食べていたりしていたそうです。

ちょっと前に、国会で総理大臣がカップラーメンの値段を質問されて
「400円くらい」と答弁してしまい「庶民感覚がない!」と批判された
ことがありましたね。

私は個人的には政治家だから、総理大臣だからこそ一般庶民と同じ生活を
しなければならない!・・・というふうには思っていません。

でも、政治家の先生になったり大臣や総理になると
いつの間にか庶民の生活ぶりとかけ離れてしまうことって
あるんじゃないかと思ったりはします。

会社の中でも出世してエラくなったりすると、
いつか現場の肌感覚をなくしてしまうこともありますからね。。

政治家だけの問題じゃないと思います。

■質素は”自由のための闘い”です

自由になるための闘いというのは、どれくらい自由な時間を
確保できるかに
かかっているのだ、と私は言いたいのです。
物であふれることが自由なので
はなく、
時間であふれることこそ、自由なのです (P30)

ムヒカ氏が慎ましやかな質素な生活を続けている二つ目の理由が
たぶん、これだと思う。

お金や物を得るためには当然ながら、時間を使って働かなければなりません。
ムヒカ氏は言います。

「人がものを買うときは、お金で買ってはいない。そのお金を
貯めるために
割いた人生の時間で買っているのです」(P29)

そしてお金や物をたくさん持つようになると、
それを守るために余計な心配や手間を掛けなければならなくなります。

お金を稼ぐための時間、それを守るための時間
ムヒカ氏にとってはそんな時間は決して自由とは言えないし、
人生の中で不必要な時間だ、ということなんでしょう。

ムヒカによれば、”自由な時間”=”生きる時間”。そこには、自分が
好きなことに
費やす時間ばかりではなく、人間関係を築き、
愛や友情を育み、家族を慈しみ、
冒険をし、そして、周囲と連携する、
といった時間も含まれる。
「人間のもっとも大事なものが”生きる時間”
だとしたら、この消費主義社会は、
そのもっとも大事なものを奪って
いるのですよ」(P34)

ちょっと大きな話しになりますが・・・
『人生』って自分が生きた時間の積み重ねですよね。
どのような時間を過ごしたかが、その人の人生になると思うんです。

その大切な時間を、お金を稼ぎ物を買うという消費に使うのか、
それとも自分の好きなコトをしたり、友達や家族と一緒の時間を過ごすのか、
ムヒカ氏の言葉は私たちにそのように問うているように思うのです。

『時間』は何よりも大切なリソース。そう思えば、
「スーパーで追加の時間を買うことはできません」というムヒカ氏の言葉を
当たり前!と受け流すことはできない。

■ゲリラ活動、逮捕、独房での13年間、そして大統領

「敗北者とは、闘いを辞めた人のこと。人間は強い生き物であり、
多くのことを乗り越えられます。悪いことは良いことを運んで
くれるのです」
(P55)

人生ではいろいろなことで何千回と転びます。愛で転び、仕事で転び、
いま考えているその冒険でも転び、実現させようとしている夢でも
転びます。でも、千と一回立ち上がり、一からやり直す力があなたには
あります」(P105)

ムヒカ氏は若い頃、ゲリラ活動に従事するも逮捕され、
13年もの間、獄中生活を経験した後に大統領になった人です。

獄中での生活は想像を絶する過酷さだったようで、
ムヒカ氏の人生に対する考え方もその経験から多くを学んだそうです。

「人間は強い生き物であり、多くのこと乗り越えられます」
「千と一回立ち上がり、一からやり直す力があなたにはあります」

こうしたムヒカ氏の言葉は、そんな過酷な経験から出たものなのでしょう。

私が今回この本を読んで、いちばん力を感じたのは
こうしたムヒカ氏の逆境を跳ね返すような言葉の数々でした。

「悪いことは良いことを運んでくれるのです」
人生はあざなえる縄の如し、例え今がツラくても
いつか必ず良いことが起こる!(もちろん、本人の努力も必要でしょうけど)
13年もの間、過酷な獄中生活を乗り越えた人の言葉だからこそ
説得力もあるし、信じられると思うのです。

◆最後に・・・

ムヒカ氏のお顔からは本当に好々爺のような雰囲気が滲み出ているのですが、
でも!単に人の良いおじいちゃまではなく、政治家として数々の業績を
残してきているのです。

それに、自ら質素な生活を送っているのに
金持ちの友人もたくさんいる。

時には、失言をして批判を受けたり国際問題を起こしたりもしてきた。

けっして聖人、偉人というワケではなく、とても人間臭い。
でも、それが大きな魅力にもなっているように思うんですよね。

この本、100ページちょいで1時間もあれば読めてしまうような
薄い本なのですが、中身はギュッと詰まっていて
色々なコトを考えさせられました。
私にとっては久々の☆5つ本です!おすすめ!

posted by penguin-oyaji at 15:19 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月16日

【「「働き方」の教科書」出口治明:著】人間はみなチョボチョボ

 

「働き方」の教科書

「無敵の50代」になるための仕事と人生の基本

出口治明:著

新潮社

 

この本、私の万年筆の師匠、ぷぅコッコさんがブログで

激プッシュしていて面白そうだったので手に取って読んでみました。

 

で、読んでみたらさすが我が師匠!

間違いなく読んで損なし!・・・というよりも、

得ることの多い一冊でした。

 

タイトルに「働き方」の教科書とありますが、

内容的には、もっと深い人生論が詰まってる。

そんな感じでした。

 

私も激プッシュです!

 

※師匠のブログはこちら

【読書】「働き方」の教科書 | ぷぅコッコの一期一会

 

Amazonの内容紹介 

49歳での突然の左遷、55歳での子会社出向を平然と受け入れ、

59歳でライフネット生命を起業したビジネス界の革命児が語る、

悔いなく全力で仕事をするためのルール。「仕事は人生の3割」

「人生は99パーセント失敗する」「部下はみんな変な人である」――。

人間社会のリアルが分かれば、仕事も人生も、もっと楽しくなる。

 

■人間はチョボチョボ

「人間はみなチョボチョボや」僕が橋和巳や辻邦生と並んで

学生時代に愛読した、作家の小田実の言葉です。人間はたいして

賢いヤツもアホな奴もいない。人間の能力にたいした差はない。

(中略)

たしかに、人間の正規分布図を描いてみると、極端に優れた人や

極端に劣った人はほとんどいないことがよくわかります。

人間はチョボチョボ・・・

 

人間はチョボチョボ・・・

 

人間はチョボチョボ・・・

 

いや〜、この本を読んでいて一番衝撃を受けた言葉かも知れません(笑)

 

例えば優秀な経営者や本を出版しているビジネスパーソンを指して、

よく「あの人は優秀だから」とか、「あの人は頭がいいから」って

言い方をしたりすることありませんか?

 

私はよくそんなふうに思います。

勝○和代さんの本なんかを読むと、これは勝○さんは頭がいいから・・・

って思うんですよ。

 

でも、

 

よくよく考えると、「あの人は頭がいいから」って言葉の裏には

「自分は(そんなに頭がよくないから)できっこない」っていう

『言い訳』が隠れていたりするんですよね。

 

人間はチョボチョボ

人間の能力にたいした差はない

 

それならば、自分と優秀な人って何が違うのか・・・?

 

そんなことをつらつらと考えてみたんですけど、

結局、やろうと思ってそれを実践し続けてきたかどうか?の差ではないかと。。

 

勉強し続ける

行動を起こす

失敗しても凹まずに次の一手を考えて、

また挑戦する

 

愚直とも言えるような陰の努力を続けてきて

それが、他の人との差を生む・・・・のではないかと。

 

人間はチョボチョボ

 

あの人は特別だから・・・を「出来ない」「やらない」ための

言い訳にしないで、

 

あの人に出来て、自分に出来ないわけない

 

って、単純に明るく考えた方がいいのかも知れませんね。

 

■国語と算数で考える人生の重さ 

仕事と人生の関係を算数で考えると、日本人にとって仕事の時間が

占める割合はたった三割であるというファクト(事実)が導き

出されます。三割という数字は、要するにたいしたことはないという

ことです。

しかし、世の中には「仕事は人生のすべてである」と考えている人が

かなりの割合で存在しています。その人たちは仕事と人生の関係を

国語(感情や理念)で考えているのです。 

日本人の年間労働時間は約2,000時間(サービス残業含む・笑)、

一年間を時間で表すと、8,760時間(24時間×365日)。

これを割り算すると22.8%

 

そして1日の睡眠時間を7時間と仮定すると、

8,760時間 - (7時間×365日)=6,205時間

つまり、一年間で起きて活動している時間は約6,200時間ということです。

 

これを先ほどの年間総労働時間の比率で計算すると、

2,000 ÷ 6,205 = 32.2%

 

なんか・・・

 

感覚的には、もっと長時間働いているような気がしますけど、

実際は3割くらいなんですね。

 

もっとも、これは平均値ですから実際はもっと長時間労働を

されている人もいると思いますが・・・

(それでも、たぶん4割前後だと思います) 

「仕事とは、人生の七割を占める最も大切な時間の兵糧を確保する

ための手段である」

ここまで書かれると、いっそ潔いというか気持ち良いですね(笑)

 

でも、だからといって著者の出口さんは「仕事はいい加減でいい」

なんてコトを主張しているワケではないんですよ。

 

少し話しは逸れますが・・・

 

私が人生の師匠と(勝手に)呼んでいる経営コンサルタントで

ビジネス書を100冊も書かれている小宮一慶さんが

よく「人生は串団子」ということを話されます。 

「人生は串団子」では、最初の団子は、「自分」になります。

二つ目の団子が「家族」や「恋人」。

三つ目の団子が「会社」など自分が所属する「組織」。

四つ目の団子が「社会」とか「国」とか「世界」になります。

 

藤本先生は、「その四つの団子の真ん中を、すべて串刺しする

ように生きないとダメです」と言われます。

 

「ビジネス「論語」活用法」小宮一慶:著 P28より抜粋

たぶん・・・

 

この本で出口さんが書かれている「三割という数字は、要するに

たいしたことはない」っていう話しは、この『人生は串団子』の話しに

通じるものがあるんじゃないかと思うのです。

 

「仕事は人生のすべてである」という考え方はいかにも極端だし、

だからといって、仕事はいい加減でいいというワケでもない。

 

自分の人生には、仕事もあれば家族もあって、友人だっている。

そのうちの何かを犠牲にするのではなく、

すべてを串刺しにするように、どれも大切にして生きていくことが

大切なんだ・・・

 

つまり、そういうコトなんじゃないかと思うのです。

 

■人生の楽しさと挑戦する人生 

「あのことをやっておけばよかったな」などという「悔い」を

できるだけ減らすことが、人間にとって最良の生き方ではないかと

思うようになりました。 

人生の楽しさが喜怒哀楽の総量だとすれば、いろいろなことに

挑戦したほうが人生はより楽しくなります。

 

よく「やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きい」って

言いますよね。

 

なのに!普段の生活の中で、

 

やろうかどうしようか迷いまくっていたり(優柔不断だからね)、

何かに逃げん込んだり(ヘタレだからね)、

腰が重くてノロノロしたり(デブだからね)、

 

私、もう後悔すること確実の人生を歩んでおります (^^;;

 

たぶん・・・

 

「やりたい!」と「どうしよう・・・」の間にあるものって、

『挑戦する勇気』なんだと思う。

 

挑戦には失敗というリスクがありますね。

 

「どうしよう」というのは、失敗したらどうしよう

という迷いであり、恐れ。

 

でも、この本の中で出口さんはこんなふうに書いています。 

99パーセントは失敗する。失敗するとわかっていても、1パーセントの

可能性をめざしてチャレンジした人がいたからこそ、今の世界がある。

世界を変えるためには、失敗を恐れずにチャレンジすべし。

そう、チャレンジの多くは失敗する。

出口さんは「失敗しても多数派になるだけ」とも書いてます。

 

私、思うんですけど・・・

 

チャレンジして例え結果的に失敗におわったとしても、

それは別に「敗者」になったということではないと思うんですよね。

 

きっと、敗者というのはチャレンジしなかった人のこと。

 

確かに、チャレンジをしなければ失敗もないワケで、

安定した変化の少ない人生を送ることもできる(かもしれない)。

 

それに対して、チャレンジをすれば挫折したり、あるいは

すごい成功をおさめるかもしれない。

 

安定した変化の少ない人生と、波瀾万丈の起伏のある人生、

そのどちらを選択するのか?

 

今一度、立ち止まって考えてみてもいいですよね。

どちらが悔いのない人生をおくれるのか・・・

 

◇最後に・・・

 

今までに出口さんの本は何冊かは読ませて貰っていたのですが、

なんというか、この本は色々な意味でスゴイ本だなぁ、って思いました。

 

出口さんのモノの見方とか考え方が詰まっているし、

何よりも「人間はチョボチョボ」とか「人はみな変な人間で、

まともな人はいない」なんていう具合にビックリするようなコトが

書いてあるんだけど、よくよく考えると「確かにその通り」って

頷いてしまう。

 

サブタイトルに「無敵の50代」なんてあるけど、

若い人が読んでも充分に色々なことを考えさせられるんじゃないかなぁ?

そんなふうに思いました。

 

とにかく、激プッシュです!

機会があれば是非とも読んでみて下さい!

 

例によって、こんな長い文章を最後まで読んでいただき

ありがとうございました!

 

おしまい。



▼Kindle版

タグ:出口治明
posted by penguin-oyaji at 21:28 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月02日

【「逆境を乗り越える技術」佐藤優・石川知裕:著】逆境こそがチャンスだぜ!・・・なんて言ってられない人へ

 

「逆境を乗り越える技術」
佐藤 優 , 石川 知裕 :著
ワニブックスPLUS新書

人生に於ける「逆境」って、どんな時のことなのか?
今までの人生で一番の逆境はどんな時だったか?

ある人にとっては「逆境」だとしても、
別の人から見たら「な〜んだ、そんなこと・・・」
という場合もあると思う。

たぶん

持っているストレス耐性のレベルや人生経験の違いから
人によって「逆境」の捉え方は違うのだと思う。

だけど

ある日、突然いわれの無い罪で『逮捕』されてしまったとしたら
それは間違いなく「人生の逆境」になると思う。

この本の著者、佐藤優(元・外交官)と石川知裕(元・国会議員)
二人とも東京地検特捜部によって「逮捕」された経験を持つ。
それがいかに不条理な逮捕であったかということは
この本にも書かれていて、国家権力の狡猾さ恐ろしさというものを
思い知らされる。

しかし、

何よりも、そんな逮捕・拘留という逆境の中で二人の著者が
何を考え、どう行動したのか?

そこには私を含めて人生の逆境を乗り越えるためのヒントが
たくさん詰まっていると思う。

Amazonの内容紹介

ともに東京地検特捜部に逮捕され、有罪判決を受けた
外交官と衆議院議員。
長期間の検察の取り調べに毅然として臨み、佐藤氏はその後、
作家として大活躍。石川氏は議員辞職し最高裁へ上告中である。

順風満帆だった二人の目の前に突然現れたとてつもない逆境。
今まさにその真っただ中にいる石川氏が、
その逆境を乗り越えてきた佐藤氏に生き残るために
何が必要なのかを問いかける。

今、苦境に陥っている人へのリアルなアドバイスが満載。
弱肉強食が進む現代、いつ訪れるわからない逆境に備えるための
貴重な一冊が誕生した。

これはまさに、サバイバル人生論である。

■問題を紙に書きだしてみる

まず人に相談する前に紙を持ってきて、ノートがいいと思いますが、
何が問題かということを書き出してみることです。問題を書き出すと、
意外にその段階で半分くらい解決がつきますから。(P58)


書くという行為によって、問題を対象化ー自分から距離を置いて
見直すことーできるから、問題の位相ー位置や状況ーか変わります。
頭のなかでなんとなく思っているというのはダメです。やはり書かないと
問題を深く理解できません(P59)

悩んだり、問題に突き当たって身動きが取れなくなったら、
まずは自分は何に悩んでいるのか、何が問題なのか、ということを
紙に書きだしてみる

これって、割と色々な人が色々な本で書かれていますよね。

これで一番有名なエピソードといえば、
やっぱり鉄鋼王・カーネギーの話しかと。

仕事やプライベートでたくさんの悩みを抱えて、
自分はもうダメだ。死ぬしかない。
カーネギーは自殺を決意し、遺書を書き残そうとします。

その時、自分はどれだけの悩みを抱えているのか
死ぬ前に紙に書きだしてみたら、
70個かそこらしかないということに気が付きます。

悩み抜いて死のうとしているくらいなのだから、
もっとたくさんの悩みがあるのかと思っていたのに、
紙に書きだしてみたら70個くらい。。

その後、カーネギーはその悩みを解決するために
・明日できること
・来週できること
・来月できること
・解決できないこと
に仕分けしたら、すっかり気持ちが落ち着いて
自殺するどころか、奥さんと一緒に食事に出掛けた

・・・というエピソード。

私もよくあるのですが、頭のなかだけで考えていると、
堂々巡りで同じコトを何度も考えたり、
悩んだりしたりするんですよね。
で・・・パンクすると(^^;;

少し話しは逸れますが・・・

昨年の夏にお友達から万年筆をプレゼントして貰ったことが
きっかけで、それからすっかり万年筆にハマったんですね、私。

随分と散財もしましたが(笑)、
万年筆にハマって何が良かったかといったら
ノートや紙に手書きで文字を書くことが楽しくなった、
ということです!

以前は何でもかんでもキーボドを叩いて
パソコンやタブレットなどに文字を入力していたのが、
今は先ず、ノートに手書きです。

実際に手で文字を書いていると、
この本にも書かれているように問題などが客観視できるようになるし、
不思議と文字を書いている時に何やらインスピレーションが
湧くことが多いんですよ。

デジタル全盛の昨今ですが、手書きの効用というのは
たくさんあると思うので、最近なんか手書きで字を書いてないなぁ、
という人は是非ぜひ試してみて下さい!オススメ!

■天の時を知る

やはり時の流れがあるのです。運命の巡り合わせが悪いときは、
その巡り合わせの悪さが解消されるまで、じっと我慢する。
これはけっこう重要なことなのです。(P68)

不思議と何をやってもうまくいかない時って、確かにありますよね。
逆に何をやっても、すいすいとコトが運ぶときもある。

昔の人もモノゴトを成功させるためには
「天の時、地の利、人の和」が大切、みたいな言葉を
遺していますが、やっぱり「天の時」ってあるんですよね。

私ごとで恐縮ですが・・・

以前、勤め先の社長に嫌われて左遷されたことがあるんですよ。
その時は頭に来て「こんな会社、辞めてやる」と思ったのですが、
当時の直属の上司から「まぁ、まぁ」となだめられて
「ここは一度、野に下れ。そうすればいつか返り咲く時もあるから」と
言われたのです。

実際、それから1年半後に社長自ら私のところへやって来て
「戻ってきてくれ」と言われたのです。

私が言うまでもなく、人生は山あり谷ありですから、
「時」が悪いと思ったら、じっと我慢して
次の機会を待つ。そんな生き方もアリかなぁって思うのです。

■最後は「友達力」!

危機的な状況を抜け出すのは結局、何人友達を持っているか
ということにかかっています。繰り返しになりますが、
それはフェイスブックの”友達”1000人ではなくて、本当に
信頼できる友達です。例えば、黙って金を出してくれて
痛みを伴う支援をしてくれる友達です。でも裏返して言うと、
その人に何かあったとき、こちら側も痛みが伴う支援が
できるかどうかということです。
(中略)
ホントに最後は友達力によって逆境を切り抜けるしかありません。
(P241)

古今東西、逆境時の友情について語った言葉って
たくさんありますよね。

例えば・・・

『黄金は熱い炉の中で試され、友情は逆境の中で試される』
by メナンドロス(古代ギリシアの喜劇作家)

『困難な情勢になってはじめて誰が敵か、誰が味方顔を
していたか、そして誰が本当の味方だったかわかるものだ』

by 小林多喜二(日本の小説家)

などなど・・・

我が身を振り返って考えてみても、自分が本当にどん底の時に
手を差し伸べてくれた人のことって、絶対に忘れないし、
それまで友達面していたのに、知らん顔して去っていった人のことも
絶対に忘れない。。

『真の友情』なんて言葉を使うとこそばゆいですけど、
そういうものって、まさに逆境の時に分かるし、生まれるような
気がします。

それから・・・

佐藤氏は「フェイスブックの”友達”1000人」は役に立たない。。
って書かれてますが、私が思うにフェイスブックの”友達”999人は
役に立たないかもしれないけど、もしかしたら1人くらいは
すごい助けてくれる友達かもしれない・・・と思うのです。

ネットで繋がっている人であっても、自分を助けるために
走り回ってくれる人はいる!
私の経験ですけど。。

要はバーチャル(ネット)でもリアルでも、
日頃の信頼関係が大切だということですよね。

もちろん、

自分が助けて貰うことだけを考えるのではなく、
相手(友達)に何かあった時に自分が痛みを伴うようなことで
あっても助けてあげるだけの覚悟があるか・・・ということも大切。

まさに自分も相手の友達も
「友情は逆境の中で試される」
・・・のだと思うのです。

おしまい。

 

posted by penguin-oyaji at 22:18 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月26日

【「論語と算盤」渋沢栄一】成功や失敗なんてカスみたいなものだ!

「現代語訳 論語と算盤」
渋沢栄一:著
守屋 淳 :翻訳
筑摩新書

言わずと知れた古典的名著。
久しぶりに読み返してみたけど、やっぱり良い!

著者の渋沢栄一は「日本の実業界の父」と言われ、
生涯に500以上の企業や団体の設立に関わったという
すごい人です!

第一国立銀行(現:みずほ銀行)、東京証券取引所、東京瓦斯
帝国ホテル、サッポロビールなどなど
これら全て、渋沢栄一が設立に関わった企業というのだから、
まさに、現在まで続く近代日本の礎を創り上げたといっても
決して過言ではないですよね。

この本の中では「論語」の思想をベースに生きてきた
渋沢栄一の人生哲学が語られていて、
よくある論語の解説本とは一線を画した骨太の一冊です。

Amazonの内容紹介

日本実業界の父が、生涯を通じて貫いた経営哲学とはなにか。
「利潤と道徳を調和させる」という、経済人がなすべき道を示した
『論語と算盤』は、すべての日本人が帰るべき原点である。
明治期に資本主義の本質を見抜き、約四百七十社もの会社設立を
成功させた彼の言葉は、指針の失われた現代にこそ響く。
経営、労働、人材育成の核心をつく経営哲学は色あせず、
未来を生きる知恵に満ちている。

■「義」と「利」を一致させる

だからわたしは、『論語』を商売するうえでの「バイブル」として、
孔子の教えた道以外には一歩も外に出ないように努力してきた。
それによってわたしは
「一個人の利益になる仕事よりも、多くの人や社会全体の利益に
なる仕事をすべきだ」
という考え方を、事業を行ううえでの見識としてきたのだ。
(P164)

京セラの創業者、稲森和夫氏が第二電電(現:KDDI)を設立する時に
「動機善なりや、私心なかりしか」と繰り返し自分自身に対して
問いつめたとある本に書かれていました。

創業する時って(自分は経験ありませんが)、
第一に儲かるかどうかを考えるのがフツーのような気がするんですよね。

あるいは、企業経営の目的は?と訊かれたら
「利潤の追求」と答える人が圧倒的に多いような気がするのです。
(まぁ、私の勝手な思い込みかもしれませんが)

確かに企業って、利益を出さないと潰れてしまいますから
「儲け」は大切だと私も思うんですよ。

だけどね

それじゃ、儲かればなんでもいいのか?
ってことですよね。

話しは少しそれますが・・・

以前、新卒採用の仕事をしていて面接をしている時に
「なぜ、この仕事を選ぼうと思ったのですか?」っていう
まぁ、典型的な志望動機を尋ねる質問をすると

「お客さまに喜んで貰えると嬉しいから」
って、こたえる学生さんが、けっこういました。

まぁ、就活のマニュアル本に出てくるような模範解答なわけですが、
でも、そう答える学生さんの中には本当にそういう理由で
志望してくる人もいるんですよ。

私、思うのですが・・・

自分がしたことで、他の人が喜んでくれたら
やっぱり嬉しいじゃないですか?!

たぶん、「人に喜んでもらう」「人の役に立つ」っていうのが
仕事(ビジネス)の原点だと思うんですよね。

だけど、片一方で利益を出さないと会社としては破綻してしまう。

この本のタイトル「論語と算盤」って、
論語=道徳、算盤=お金勘定って読み替えると、
分かりやすくなると思うのですが、
要は、人としての正しい行いでもってビジネスをしていく、
そういう渋沢栄一の仕事に対する哲学を表していると思うのです。

「欲に目がくらむ」という言葉がありますが、
人ってお金が絡んでくると、つい間違った道に走ってしまうことって
あると思うんですよね。

仕事でも、私生活でもお金が絡んできた時こそ
いったん立ち止まって、
「人として正しい行いなのか?」ということを冷静に
考えてみることが必要なんだなぁと改めて思ったのでした。

■なんのために勉強するのか?

そもそも現代の青年は、学問を修める目的を間違っている。
『論語』にも、
「昔の人間は、自分を向上させるために学問をした。今の
人間は、名前を売るために学問をする」
という嘆きが収録されている。(P193)

小さい頃、思いませんでしたか?
なんで勉強しなくちゃいけないの?・・・って。
(私は勉強嫌いだったので、よくそんなことを思ってました)

なぜ、勉強をするのか?という問いに対して
よくある答えって、
テストで良い点を取って、良い学校に入り、一流の会社に入るため
・・・というもんじゃないですかねぇ、たぶん。。

今や一流企業に就職したからといって将来安泰!ってことは
ないのだけど、なぜか一生懸命に勉強することと一流の会社に
入ることはセットになっているような気がする。。のです。

以前、昭和初期の頃に出版された「修身教授録」を読んだ時にも
感じたことなのですが、
その本の中では、学問を修めて国の発展に貢献することを
勉学の目的にしているんですよ。

で、渋沢栄一も本書の中で学問を修め、自分を磨き、
国を栄えさせるという志を何度も語っています。

片や、いい学校に入って、いい会社へ入る
片や、この国を発展させるべく己を磨く
何なんだ、この差は?!

私が以前に務めていた会社の社長がよく社員を相手に
「大きく考えて、大きく行動せよ」ということを
よく話していたんですね。

その言葉を聞く度に、私自身の考えのスケールの小ささを
痛感していたものです・・・orz

勉強の目的一つをとっても、今は小さくまとまってしまっている人が
多いのかもしれませんね。
特に若い頃はもっと天下国家を論じるくらいの気概があっても
良いのかも・・・そんなことを感じました。

■成功や失敗なんてカスみたいなものだ!

一時の成功や失敗は、長い人生や、価値の多い生涯における
泡のようなものだ。ところがこの泡に憧れて、目の前の成功や
失敗しか論ぜられない者が多いようでは、国家の発達や成長が
思いやられる。
(中略)
成功や失敗といった価値観から抜け出して、超然と自立し、
正しい行為の道筋にそって行動し続けるなら、成功や
失敗とはレベルの違う、価値ある生涯を送ることができる。
成功など、人として為すべきことを果たした結果生まれるカスに
すぎない以上、気にする必要などまったくないのである。
(P220)

いやいやいや〜、なんだか衝撃的な文章です。。!

いかにして人生の「成功」をつかみとるか?!
そんな本が溢れる中で、
成功や失敗なんてカスだ!・・・ですからね。。
身も蓋もないじゃん!

私は最初、これが何を言わんとしているのか
実は余りよく理解できなかったんですね。
(今も・・・かも知れないけど)

でも、

たぶん

こんなことを言いたかったんじゃないかなぁって
最近になって思うようになったのです。

「成功」とか「失敗」って、時の運に左右されることが
ありますよね。

頑張って努力したのに、うまくいかず失敗してしまう。
反面では、たいして努力もしていないのに、スルスルと
時の流れに乗って成功してしまう。

だからこそ、努力したからといって必ず報われるとは
限らない。。。って戯れ言もでてくる。

だけど

お金持ちになった!有名になった!恋が成就した!
「成功」も「失敗」も、ある意味「結果」じゃないですか。

たまたま成功したのかも知れないし、
たまたまうまくいかなかったのかもしれない。。

そんな偶然や運に左右されるようなものに、大きな価値はない!

それよりも大切なのは、

人として正しい考えをもち、正しいことを行って
自分の為すべきことをきちんとやることだ。。

そのような生き方をすることが、きまぐれな「成功」や「失敗」
なんかよりも遥かに価値のあることだ・・・

たぶん、そういうことなんじゃないかって思うのです。

◇最後に・・・

人として「正しい」考えを持つ
人として「正しい」行いをする

そんなふうに書くと、「正しい」ってなんだよ!
人生に於いて何が正しいかなんて人それぞれの価値観で
ちがうだろ?!・・・と、思われるかもしれませんね。

確かにその通りだと思います。

渋沢栄一にとって「正しい」の拠り所は『論語』つまり孔子の教えです。
ご存知の方も多いかと思いますが、『論語』は2,500年以上も前に
書かれたものです。

それが、この現代まで延々と読み継がれてきている。

歴史上の人物でも論語に影響された人って大勢いる。
あの有名な徳川家康の遺訓
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」も、
その殆どが論語に書かれていることがベースとなっていって
いわれてます。

それだけ長く、多くの人に読み継がれてきたのは、「論語」には
人生や生きるうえでの何か普遍的なものが書かれているから、
だと思うんです。

それが正しいのか、正しくないのかは
もう読み手が信じるかどうか・・・なんですけど。

ただ・・・ひとつ思うのは・・・

わたしは常に、精神の向上を、富の増大をともに進めることが
必要であると信じている。人はこの点から考えて、強い信仰を
持たなければならない。(P47)

渋沢栄一にとって「論語」は文字通り、より良い人生をおくるための
バイブルであり、信仰の対象だったのではないかと思うのです。

そして、「論語」の通りに考え、行動した結果、
生涯に500以上の企業、団体の設立に携わり「日本の実業の父」と
呼ばれるほどの偉業を成し遂げたのです。

人生を生きていくうえで、指針となるような考え方や哲学を学び
実践していくことが、どれだけ大切なことなのかが分かります。

色々な本をあれこれ読むのも大切。
だけど、
座右の書をもち、そこから考え方、在り方を徹底的に学ぶことも
大切だと思うのです。

この本は渋沢栄一が論語から何を学び、どのように考え、
どのように生きてきたかを知るには、最適な一冊ではないかと思います。

長々と最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書) -
現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書) -

タグ:論語
posted by penguin-oyaji at 22:22 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月12日

【佐藤優「人に強くなる極意」】人生の難所を乗り切るための指南書


「人に強くなる極意」
佐藤優:著
青春新書

凡そ人生の悩みの大半は人間関係についてのもの・・・
何かに書いてあった言葉だけど、確かにその通りかなぁと思う。
実社会においても、家族の間であっても、
人間関係の悩みは尽きない。。

この本、タイトルを見るとそういう人間関係の問題解決について
書かれたように思うけど、実際に読んで見ると書かれている範囲は
もう少し広くて、変化の激しい世界の中でこれからどのように
生きていくべきか・・・そんな人生論がまとめられているように
感じました。

著者の佐藤優氏はご存知の方も多いと思いますが、
元外務省主任分析官で、いわゆるインテリジェンスの世界で
活躍されていた方です。鈴木宗男事件(という言い方でいいのかな?)で
背任と偽計業務妨害で逮捕、起訴された後に作家へと転身された方です。

逮捕、起訴といっても決して悪いコトをしたワケじゃないんですけどね。
詳しくは佐藤氏の著書「国家の罠」に詳しく書かれているので、
興味のある方は併せてそちらもどうぞ。

Amazonの内容紹介

どんな相手にも「ぶれない」「びびらない」「怒らない」――。
ビジネスでも人生でも、人と相対したときにどう振る舞えるかが
結果を大きく左右する。いつでも最高のパフォーマンスをするには、
どんな心持ちでいることが重要なのか。外国の要人、日本国首相、
そして特捜検察などに対してギリギリの交渉力を発揮してきた著者が、
現代を“図太く"生き残るための処世術を伝授する。

■「怒り」と上手に付き合う

感情的な怒り、ドッと湧き出してくる怒りを完全になくすことは
まずできません。(中略)ただし、感情が湧き出ることは抑え
られなくても、それを別な方に向ける回路を組み込むことは
できます。(P35)


物事を引いた目線で俯瞰してみる。すると怒っている自分を、
もう一人の自分が客観的に見ているという構図が生まれます。
この構図ができると、怒りで我を忘れるという神がかり的な
状態にはまず陥らずにすむでしょう。(P36)

喜怒哀楽っていう人間の感情って、自然に湧き上がってくるものだから
「よしっ、私はもう怒らない」とか、
「もう悲しむのはよそう」って思っても
その感情を自分の思いのままにコントロールすることって、
まず出来ないんですよね。ムリ!

大切なのは感情の発生をコントロールすることではなく、
その感情に突き動かされるままに行動してしまうのではなく、
自分を客観視することで冷静になり、行動をコントロールすること、
・・・なんですよね。

ただ・・・

「怒り」とかって、ものすごく強いエネルギーを持ってるじゃないですか。
だって、場合によっては人の命さえ奪ってしまうくらいですから。

これは、経営コンサルタントでビジネス書作家の神田昌典さんの本に
書いてあったことなんだけど・・・

怒りが持っているパワーをマイナスの方向に使うのではなくて、
プラス方向に使うと、すごく大きな力を得ることも出来る。。

例えば、私の経験談ですけど。。

社会人になりたての頃、当時の上司っていうのが、社内で一番怖い!と
評判の人だったんですよ。

だからか、そりゃもう毎日のように怒られていました>私。
朝、出社すると先ず「おい」と呼ばれ、
上司の机の前に長い時で1時間くらい立たされて
すげー勢いで怒られる!

ある時は「お前さんは大学を出たのに、コピーひとつ満足にとれないのか!」
と、怒鳴られて・・・悔しくて情けなくて・・・会社の中で不覚にも
涙を流して泣いてしまった・・・なんてこともありました(遠い目)

で、思いました。

絶対に仕事が出来るようになって、いつかアイツ(その上司)を
見返してやる!って。

よく「悔しさをバネに・・・」って言いますけど、
当時の私のモチベーションの源泉は、その上司に対する怒りというか、
悔しさでした。

まぁ、おかげさまでその後、何とか人前に出ても(あまり)恥ずかしくない
イッパシの社会人になれたのですが。。

えっと、何が言いたかったかというと、
「怒り」も上手に使えば自分の成長のパワーに変えられる、ってことですね。

■「幽霊の正体見たり枯れ尾花」

もし皆さんの周りにびびってしまう相手がいたら、そんな時ほど
相手をよく見ることです。怖がって目をそらしたり無視することが
一番いけない。そうすると相手が見えなくなり、見えなくなるからこそ
ますます恐怖感が大きくなる。(P57)

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という有名な故事がありますね。
幽霊かと思ってよくよく見てみたら、ただの枯れたススキだった・・・
それから転じて、怖い怖いと思っていると何でもないものまで、
怖く感じる。(正体を知れば、なぁんだ、ということになる)

人って、よく分からないもの、見えていないものに対して
恐怖とか不安を感じるものなんですね。

で、よくよく考えると、相手の正体をよく調べもせずに盲目的に
怖がったり不安に思っていることって
自分の身の周りでもよくあるなぁ、って思いました。

例えば・・・

テレビの情報番組などを見ていると、
「健康」とか「病気」について特集していることって
よくあるじゃないですか。

お医者さんや医学生でもない限り、自分の身体の仕組なんて
そんなに詳しくはないじゃないですか。

だから、「こんな生活をしていると」「こんなものばかり食べていると」
病気になっちゃいますよ。と言われると、ちょっと不安になる。

そして

「だから、こういう生活習慣を心掛けて下さい」とか、
「こういう食べ物が身体に良いから食べてみて下さいね」
と言われると、ついつい信じてしまって
翌日スーパーに買いに行ってしまう(笑)

一見、すごく有益な情報を教えてくれているように見えるけど、
これって、よくよく考えると

相手がよく知らないであろうところを狙って不安を煽る
  ↓↓↓
解決策を提示する
  ↓↓↓
購買意欲を煽る

という、実に良く出来たマーケティングの手法であったりも
するんですよね。

この本の中でも

相手を不安にさせて購買意欲を煽る現在の消費社会では、
つねに自分が何に対してびびっているのか意識するとともに
それが仕掛けられたものでないかどうかを検証することが
肝要です(P61)

と、あります。

マスコミの情報を鵜呑みにして盲目的に不安になるのではなく、
きちんと自分で「本を読む」「ネットで情報を集める」
「詳しい人に話しを聞く」などすることで、
もしかしたら、スーパーに買いに走らなくても済むように
なるかもしれませんよね。

■断らない力

同世代や同僚とは上手くコミュニケーションがとれるが、自分より
上の世代や上司とは上手く会話できない。昔のような”飲みニケーション”
の時代は終わったにしても、時には自分と全く話しがかみ合わない
ような異質な人たちと話してみる。これも大事な「断らない力」だと
思います(P134)

上司って食事やお酒の席に部下を誘うのも、けっこう気を遣うんですよ。
(少なくとも私はそうでした!)
なのに!断るヤツがいるんですよ(プンプン)

まぁ、そんな私の話しはどーでも良いとして、

自分の世界に閉じこもって、異質の人とあまりコミュニケーションを
とらない人って確かにいますよね。

そりゃ、自分と同じ趣味、同じ価値観の人とお付き合いしている方が
楽しいし、気持ちもラク。

だけど

それだと、自分の世界が拡がらないんじゃないんですかねぇ〜?
って、よく思う。

時には敢えて「アウェイ」の場に出て行くのも楽しい!って思うんですよ。
もしも、いきなりは恥ずかしい〜というのであれば、
ツイッターで違う世界の人たちをフォローしてみるのも
ひとつの手ですよ。

例えば・・・

昨年の夏。お友達から一本の万年筆をプレゼントして貰ったことで
そこからドップリと万年筆の世界にハマったのですが、
その時に、ツイッターで万年筆とかインクのことを呟いている人を
探し出して、フォローしまっくったんですよ。

で、その人たちのツイートを追いかけてみると、
なるほど、こーいう楽しみ方があるのか!とかっていう
新たな発見があってますますハマるという(笑)

で、面白そうな人や何となく気が合いそうな人がいたら
リプを送ってみる。それで、お友達になる。
(いつかオフ会できたらいいなぁ)

あるいは、万年筆関係のイベントに行ってみたら、
そこから新たなお付き合いが始まったなんてコトもありました。

ちょっと前の私って、読書好きな人、その中でも特にビジネス書とか
自己啓発書をよく読む人とのお付き合いが主だったんですが、
別の世界の人のツイッターを読むと、まるで違う価値観があって
すごく面白いです!

「チャンスは人が連れてくる」っていう言葉もありますが、
自分で壁を作らないで、色々な人と話しをしてみる、
付き合ってみるというのは大切だと思うのです。

◇最後に・・・

この本、200ページちょっとの新書なんですけど、そこに
・怒らない
・びびらない
・飾らない
・侮らない
・断らない
・お金に振り回されない
・あきらめない
・先送りしない
という8つのテーマが押し込まれているので、読んでみると
ちょっと物足りない・・・と感じる部分もある。

だけど、裏を返せば著者、佐藤優氏の考え方や行動規範などの
言ってみれば「核」となるものが書かれていると思うので、
とても分かりやすいし、読みやすかったと感じました。

それに加えて、随所に外交官時代の要人との交渉や
拘置所に留置されている時の体験談も書かれているので、
ある意味「読み物」としても楽しめました^^
おしまい。

   

 

 

posted by penguin-oyaji at 22:40 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月05日

【「なぜ、はたらくのか 94歳・女性理容師の遺言】幸せな人生をおくる秘訣がいっぱい!

なぜ はたらくのか

「なぜ、はたらくのか 94歳・女性理容師の遺言」

加藤 寿賀:著
主婦の友社(Kindle版)

この本の著者は94歳で亡くなられるまで働き続けた
女性の理容師。有名人でもなく新橋のガード下の
理容店で働いていた市井の人。

だけど、本書の中で語られている言葉はどれも
人生に根ざした深く示唆に富む言葉ばかりでした。

タイトルに「なぜ、はたらくのか」とあるけど、
内容は仕事論だけでなく、いかに生きるべきかという人生論。
長い人生をどのように生きれば幸せでいられるのか、
そんな生きる智恵が詰まった一冊でした。

Amazonの内容紹介

東京・新橋駅のガード下、わずか6坪の理髪店がある。
「バーバーホマレ」。1953年の開店以来、ずっとハサミを
握り続けた一人の女性・理容師がいた。加藤寿賀、享年94歳。
15歳で理容師修行を始めてから94歳で亡くなるまでハサミを
置くことはなく、関東大震災、第2次世界大戦を生き抜き、
はたらき続けた彼女の残した、魂の言葉。
「自分のために働くとか、夢のために働くなんて、とんでもない。
人さまのために働くのです。端を楽させるために働くから、
『はたらく』なのです」

■「はたらく」は「端を楽にさせる」こと

人間はなぜ、はたらかなくてはいけないか?  
それは「端を楽させる」ためなんです。  
つまり、「はたをらく」に、で「はたらく」。  
周りの人たちを楽させる、楽しませるためにはたらくということ。  
自分のためではなく、人のため。
人間として、はたらかないと、人生何の意味もないのです。

私は最初に就職した会社の社長から
「仕事っていうのは、人さまのお役にたつことだ」
と言われて育ってきました。

その社長の言葉、当時は何となく頭では理解しても
心に落ちてこなかったんですね(まだ若かったからね)

でも、今は何となく言葉の意味が理解できるような気がしてます。

「なぜ働くのか」
その質問に対して「生きていくため(生活していくため)に
お金が必要だから」と答える人が多いと思う。

確かにその通りだし、否定もしない。

だけど、お金のためだけじゃないとも思うんですよ。

お金のためだけに働いていると、何処かで行き詰まってしまうような
気がしてならないんです。

人の役に立っている。
ありがとうと言って貰えて嬉しい。
そういう自分以外の誰かのためになっている、そう実感できる瞬間が
必要なんじゃないかという気がするんです。

「はたらく」は「端を楽にする」。
自分以外の誰かを楽にする、つまり自分以外の誰かの役に立つこと。

■イライラしたら心の中で十かぞえる

相手の言葉にイライラしたら、頭に浮かんできた言葉は呑み込んで、
十数えること。最初より、きつくない言葉が出てくるはずです。

すぐに思いついた言葉を出さない、「売り言葉に買い言葉」を
しないということを学びました。  とにかく十数えてごらんなさい。  
何かが変わるはずです。

誰かの言葉や態度にイライラすること、よくありますよね。
ついカッとなってしまって、汚い言葉で返してしまい
その後「あ〜」となって落ち込む。。私なんてしょっちゅうです。。

あるいは、言葉に出さないまでも
心の中に怒りの感情を溜め込んでしまうことも。

そんな時にどーするか?

この本を読んでから私がやっているのは、
イライラ、ムカムカでネガティブな言葉を吐きそうになったら、
先ずは心の中で「1、2、3・・・・10」と数えて、
最後に「まっ、いいか」と言って悪い感情を手放す。

そうすることで冷静さを取り戻し、ネガティブな感情を
コントロールできるようになります。

割とよく効くので、オススメです!

本当は何を言われても動じない、そんな強い心があれば
いいのでしょうが、私はそんなにデキタ人ではないので、
悪い感情が出てきてしまうのは仕方がないと諦めました。

その代わり、その悪い感情をいかに早く手放すか、
そっちの方が大事かなぁと、最近は思うんです。

■愚痴

愚痴をこぼしている本人は、持っている徳を愚痴と一緒に
ぽろぽろこぼしてるんだから、もったいない話です。

言ってもしょうがないことは、黙って我慢すること。
またはその状態を受け入れられるように、
自分の心を変える努力をすること。

よく自己啓発系の本を読んだりすると、
「愚痴るな!」って書いてあるじゃないですか。

でも、私は「別に愚痴ったっていいじゃん!」って思うんですよ。
ちゃんとルールさえ守れば・・・

そう、愚痴るにもルールがあると思うんです。

辛い時に親しい人を相手に言っても仕方ないことだと
分かっていても話しを聞いて貰いたい時ってありますよね。

こういう時、たいていの場合は
「ちょっと話しを聞いて貰いたいんだけど・・・」と言った時点で
話しをする側もされる側も「さぁ、これから愚痴を言うぞ(言われるぞ)」
という了解が相互に成り立っていることが多いと思うんですね。

だから、よほど非常識に度を越さなければ、
そして、愚痴った後は気持ちを切り替えて前向きになれれば、
たまには愚痴をこぼしても良いと思うんですよ。

心に溜め込んでしまって、爆発させちゃうよりも
ほんの少し誰かの力を借りて、吐き出ししまった方が
良い場合だってある。

いけないのは・・・!

「いつでも」「何処でも」「誰にでも」愚痴を言うこと。
時と場所と相手を選ばない愚痴は、無差別テロと同じで
迷惑この上ない!

だから、これは絶対にNG!・・・だと私は思います。

◇最後に・・・幸せな人生を過ごすためのヒント

この本に書かれているコトって、その殆どが自己啓発本に
よく書かれているコトと同じだと思うのです。

当たり前のことが書いてある。

だけど、新橋のガード下でコツコツと働き続けてきたお婆さんが
自分の実体験と重ね合わせて、自分の言葉で語っているからこそ
心に響く。

関東大震災、あるいは第二次世界大戦。
そんな人生の修羅場での実体験も綴られています。
だけど、「時代が悪かった」なんて弱音はどこにもない。

今の世の中悪い悪いって言いますけど、戦争に比べたら小さいこと。
だって、不景気だからって、弾は飛んできませんから。

これを読むと、今の私たちが「時代がぁ」「政治がぁ」「会社がぁ」
とか言ってるのが何だか恥ずかしくなりますよね。

人生って、本当に色々なことが起きるじゃないですか。
一筋縄ではいかない。。

そんな人生を前向きに明るく生きるためには
どうすればいいのか?どう生きればいいのか?
この本にはそういうヒントがいっぱい詰まっているように感じました。

逆に考えれば、そういう生き方、考え方がちゃんと出来ていたからこそ、
著者の加藤 寿賀さんは94歳で亡くなるまで現役で元気に働き続けることが
できたんじゃないかなぁって思うんですよ。

私、この本を読み終えてこんなふうに思いました。

この本で語られているお婆ちゃんの言葉から
一つでも二つでもいいから自分で出来るようになって、
少しでもいいから、次の世代に語り継いでいきたいな、って。

そうすることが、この素晴らしい本を私たちに遺してくれた
お婆ちゃんへの恩返しになるような気がするのです。

おしまい。

 

posted by penguin-oyaji at 21:25 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月15日

余生の「余」【「人生計画の立て方」本多静六】

人生計画の立て方 (実業之日本社文庫) 

「人生計画の立て方」
本多静六:著
実業之日本社


何ちゅーか、今年はいわゆる自己啓発本を買って読むのは
もうやめようと思っていたんですよね〜

大筋においてどの本も書いてあるコトは似たり寄ったりだし、
そもそも私のようにいつまで経っても
玄関で履物を揃えられなかったり、
部屋の掃除もまともにやらないような、
そんな人間が自己啓発本を読んでも意味が無いというか・・・

それよりも今まで読んだ本を再読したり、
本に書いてあるコトを一つでも二つでも実行できるようにした方が
良いんじゃないかって、そんなふうに思っていたんですよね〜

・・・が!

ある日、Kindleの日替わりセールでこの本が「99円」で
売られているのを見て、ついポチッとしてしまったのです。。
(Kindleって怖い!)

でも、この本は読んで大正解でした!

著者の本多静六氏は東京の日比谷公園や福岡の大濠公園などなど
それこそ日本全国の多くの公園を手掛け、「公園の父」と呼ばれる
林学博士にして、造園家として活躍された方だそうです。

そして、この本が最初に刊行されたのは昭和27年(1952年)というから、
今から60年以上も前の本なんですね。

確かに、一部の内容は今の時代にはそぐわないのではないか?と
思われるようなところもありますが、
人生に於ける大切なことについて書かれている内容は
60年の時を経ても色褪せず、光り輝くものがあるように感じました。

Amazonの内容紹介

設計図なくしては、いかに老練な建築家も立派な家造りが
できないと同様に、まず「人生計画」を樹てることなくして、
完全な意義ある人生を築き上げることは難しい―
偉大な先人が後世に生きる私たちに贈った処世訓。

◆余生の「余」って・・・?

七十歳で一応任務をつとめ果たしたように考えるのは僭越でもあり、
また軽率でもある。まさしく人生への冒涜である。ああ、われ大いに
誤りての感が、ここでむくむくと沸き起こったのである。

 

人生は、生ある限り、これすべて、向上への過程でなくてはならない。
社会奉仕への努力でなくてはならない。もし老人のゆえをもって、
安穏怠情な生活を送ろうとするならば、それは取りも直さず人生の退歩を
意味するものでなければならない。

「余生」っていう言葉があるじゃないですか。
辞書によると・・・

盛りの時期を過ぎた残りの生涯。残された人生。(デジタル大辞泉)

って、書いてあります。

サラリーマンなら60歳とか65歳で定年を迎えた、その後の人生、
まぁ、そんな意味合いで使われる言葉ですよね。

ただ・・・余生の「余」ってなんだろう?って最近すごく思うんですよ。

仮に80歳までの人生だったとして、
65歳からは15年の「余生」があるわけですよね。

働き盛りと言われる35歳から50歳までも15年。

同じ人生の15年なのに、「余」りの人生って何かおかしくない?って
いうふうに思っていたんですよ、最近なんとなく・・・

そんな私のモヤモヤした思いに、一つの答えをくれたのが、
この本だったというワケです。

著者が最初に立てた人生計画では70歳を過ぎたら、
いわゆる隠居生活を送ることになっていて、
実際、静岡県の伊東に隠遁して自給自足の生活をされていたのですが、
そこで、自分に対してこんな問いをたてるんです。

ただ老人たるのゆえをもって、世間にかまわず自分だけが安楽生活を
営むことがゆるされるかどうか

で・・・

再び120歳までの人生計画を立てなおすんですよ!

人生の後半に於いてもなお、目標を掲げ努力を絶やさないようにした
著者の姿に私はなんか「グサっ!」と刺さるものを感じました。

そして、この本を読んで改めて余生の「余」について考えてみたんですね、私。

たぶん・・・人が亡くなった時に「あの人の余生は・・・」と
語られるべきもので、自分が生きている間に「私の余生は・・・」と
自らが語るべき言葉ではないのではないかと・・・
そんなふうに思うんですよね。

『人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い』

「山月記」を書いた中島敦さんの言葉ですが、
何事かをなそうと思う人にとっては、きっと「余生」なんていうものは
無いのだろうと思うのです。

◆本当に恐れなければいけないもの

百二十を目標に樹てた人生計画は、百二十まで生きなければ未完成と
いうものではない。八十でも九十でも、いや六十、七十までしか
生きないのでも、立派にこれを生かし遺憾なく充実を期することが
できる。いつどこで打ち切りになっても悔いるものがない。
人生即努力、努力即幸福、これは人寿の長短にかかわりなく絶対だ。

「いつどこで打ち切りになっても悔いるものがない」
これを読んだ時に、松下幸之助さんのこの言葉を思い出しました。

「死ぬことよりも、死の準備がないことを恐れたほうがいい」

死の準備というのは、毎日を一生懸命に精一杯に生きる、ということ
なのでしょうが、その前提として自分の人生の目標があった方が
良いと思うんですよね。

いつもこのブログを読んで下さっている友人が
よくブログやツイッターに「毎日を笑顔で幸せに」って
書き込んでいるのですが、
それも人生の計画であり、目標だよなぁ〜って思うんです。

そう。「人生計画」なんて堅苦しく考えるが苦手なら
自分はどう生きたいのか?それだけでも決めておけば
日々の行動は、自分が望む方向へと進んで行くような気がするんですよ。

それと・・・

「いつどこで打ち切りになっても悔いるものがない」
この言葉は、人生は目標達成ではなく、そこに至るプロセスこそが大切だ
ということを教えてくれているように思うのです。

どんなに精緻な計画を立てても、夢や目標が大きければ大きいほど
それが達成できるかどうかは人力が及ばない「運」に左右されて
しまうことがある。

けれど、目標や夢に向かって日々の努力を精一杯に積んでいけば、
「いつどこで打ち切りになっても悔いる」ことなく、旅立っていける。
そんなことを著者は私たちに伝えてくれたのではないかと感じました。

◆◇◆◇◆◇

いや〜、本当はもっとたくさん書きたいコトがあるのですが、
調子に乗って書いているとまたムダに長い超大作になって
しまいそうなので、このへんで。。(^^;;

本の中には、学校選びとか結婚とかについても書かれているのですが、
私としては、やはり年老いた後の生き方について書かれているところが
妙に心に刺さりまくりました。

それは・・・もう私がオヤジで若くないからなのかもしれんが、
これを読んで下さっている若い世代に一言申し述べておく。

老後なんて、まだまだ先のコトと思っているかも知れんが
あっちゅーまだからね!(ヒヒヒ)

〆の言葉がこれかい?!と思われるかも知れないが、
これでいいのだ!

ーーーー
【Facebook経由で読んで下さった方へ】
申し訳ありませんが、Facebookはほぼチェックしなくなってしまったので、
コメントを頂ける時は、このブログのコメント欄かTwitter経由でお願いします。
(わがまま言って、ごめんなさい)

 

Kindle版
 

posted by penguin-oyaji at 23:05 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月01日

「ココロノート」で描く5年後の未来(番外編)

寝る前10分 人生を変える ココロノート: 5年後、必要とされる人材になる!

「人生を変えるココロノート」 河合薫:著 東洋経済新報社

前編」「後編」と書き続けてきて、今日は「番外編」なのだ。

 

実は・・・

 

この本を読み終えてから、ずっとモヤモヤと心の中で

気になっていたことがありました。

 

それは、一言でいえば「心のダークサイドと向き合う」ということです。

 

最低な自分、最悪な出来事 

昨日書いた「バイオリズムライン」を見直して、

「最低だった」ときと、

「最高だった」ときの、

具体的なエピソードを1ページまるまる使ってできるだけ具体的に

書き出してください。

そのときのあなたの素直な感情も、できる限り書き加えましょう。

P90

 「ココロノート」の課題の中で、こんな問いかけがあります。

過去の最低だった時のことを思い出せ!と。

 

正直、心がヒリヒリしましたよ。

 

だって、誰にだって「封印」した過去ってあるでしょ。

 

でも、頑張ってノート2ページも使って書きました。

 

その時に、一緒にノートに書いたメモ書き。

 

・無理やりフタをして閉じ込めていた感情が一気にあふれ出てきた

 

・当時のことを客観的に捉えることができた

 

それが例え何年も前のコトでも、当時の心の痛みみたいなものが

まだちゃんと残っていて、ノートを書きながらヒリヒリした痛みも感じました。

 

でもね。

 

ノートに書き終えて、読み返してみた時に

(本当は、読み返すのもイヤだったけど、一応、頑張って読み返してみた)、

ふと心が軽くなって、当時のことを客観的に見ることができたのです。

 

私の不都合な真実 

潜在意識には、あなた自身が驚くような気持ちや自分でも認めたくない

ような感情が潜んでいることがしばしばあります。

でも、そんな自分も、自分です。否定せず、ありのままを受け入れて

ください。P54

日常生活の中で、ふとした瞬間に心に湧き上がってくる「黒い感情」

家族のことであったり、

友人や知り合いのことであったり、

あるいは、社会に向けてであったり・・・

 

とてもブログには書けない!

そんな「黒い感情」に自分でも、ハッとして慌てて打ち消そうとする。。

 

そんなこと、考えちゃいけない!って。

 

こんなこと誰にでもあるんですかねぇ〜?

まぁ、人のことはともかく、

自分にはそういう「黒い感情」が心のどこかにあるっていうのは、

確かなこと。。

 

(注!街であっても石を投げたりしないで下さいね〜)

 

そんな自分も、自分です。否定せず、ありのままを受け入れてください

 

この本を読んで、

この文章を読んで、

どうやって、そんな自分にって不都合な真実と向き合えばいいのか、

それがとても気になっていました。

 

 「許す」ということ 

自己受容とは、自分の良いところも悪いところも

しっかりと見つめ、普通であれば目をつむりたくなるような

情けなく不甲斐ない自分を受け入れる行為です。

 

自己受容は人間のポジティブな心理的機能の一つです。

逆境を乗り越えるために必要な心の動きです。

自分と向き合えて初めて、人は前に進む真の強さを持てます

(P34)

 黒い感情が湧き上がってきた時に、慌ててそれを打ち消す。

これって、自分と向き合えてないですよね、たぶん・・

 

でね・・・

 

どうやって、そんな自分と向き合えばいいのか?ということを

何日も何日も考えていたんですよ、私。

 

で・・・こう思いました。

 

「私は聖人君子じゃない!」

 

何日も何日も考えて出した結論が、これです。。

でも、いいんです!

だって、聖人君子じゃないんだから、私は。

(ある意味、開き直りですよね、これって)

 

ブログにも書けないような黒いことを思う自分。

もう何年も前のことにヒリヒリした痛みを感じる情けない自分。

逃げ出したくなるようなことが目の前にたくさんある。。

 

そんな自分を「許そう」と思いました。

だって、聖人君子じゃないんだから。

 

うまく言葉にできないのですが・・・

この場合の「許す」って、たぶん「認める」ということですよね。

 

そうして、もう一つ思いました。

 

最悪な出来事に登場する過去に私の心に傷をつけていった人たち、

今も私の心にチクチクと痛みを与える人たち・・・

 

そういう人も、「許そう」って。

いや、カッコウつけ過ぎですね。

正確には「許す」努力をしてみようと。

 

だって、そんな相手も聖人君子じゃないのだから。

 

なんか、そんなふうに考えたら、

心が少し軽くなったように感じました。

 

これが「自己受容」ということなのでしょうか?

 

最後に・・・

 

「前編」の中で、こんなコトを書きました。

 

ココロノートを書いたことで、自分が(ほんの少し)変わった

 

変わった、というのは、この本から色々な気づきが得られた、

というのはもちろんなのですが、

何より、ノートを書くことが楽しくなりました

 

「ココロノート」を書くようになってから

突発的に日記を書くようになり、奇跡的にもう1ヶ月以上も

継続できています。

それに、ずっとサボっていた読書ノートも手書きで復活させました。

 

やはり「前編」の中で引用しましたが、 

新たな考えや価値観が呼び覚まされます。

 

書くことで、ココロの声が深化する。P44 

これが、本当に実感できてるんですよ。

 

ノートに文字を書き連ねていると、

ふと全く別の記憶と結びついて新たな考えが浮かんだり

思わぬアイデアが浮かんできたり、

「あぁ、俺ってこんなことを思っていたんだ」とか、

 

そんなことが次々とおきるので、楽しくて仕方ない!

 

◇◆◇◆◇◆

 

「ココロノート」を書いたからといって、

夢のような5年後が待っているわけでも、

保証されるわけではない。

 

けれど・・・

 

これから先、

何か迷ったとき、逆境に苦しんだとき、

「ココロノート」を見返したり、

ノートに自分の気持ちを書き込んでみたりすれば、

そこにまた、新たな気づきやアイデアが生まれて、

必ずノートが自分の見方になってくれると思う。

 

「ココロノート」は一度書いて終わりではなく、

未来に向けて育てながら一緒に旅する相棒だから。

 

おしまい。

 

「前編」「後編」「番外編」と長々とお付き合いくださって、

ありがとうございました!

【前編】 

ペンギンオヤジのB読書!: 「ココロノート」で描く5年後の未来(前編) 

良い意味で「未完成の本」

「手書き」でノートを書く

夢の達成率

ノートに日記を書いたら、原因不明の腰痛が治った!

【後編】 

ペンギンオヤジのB読書!: 「ココロノート」で描く5年後の未来(後編)

「何を書いたか」ではなく「何を感じたか」

人は他者によって生かされている

ココロノートで5年後に必要とされる人材になれるのか?!

 

ーーーー

Facebook経由で読んで下さった方へ】

申し訳ありませんが、Facebookはほぼチェックしなくなってしまったので、

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(わがまま言って、ごめんなさい)

単行本

kindle版

タグ:河合薫
posted by penguin-oyaji at 20:47 | Comment(2) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月27日

「ココロノート」で描く5年後の未来(後編)

寝る前10分 人生を変える ココロノート: 5年後、必要とされる人材になる!

「人生を変えるココロノート」

河合薫:著

東洋経済新報社

 

さて、前回は前頭葉とか認知行動療法の話しまで引っ張り出してきて

「書く」ことによって得られる効果の話しを延々と書き綴りました。

 

で・・・

 

今回は私が「ココロノート」を書きながら、

どんな気づきがあったのか?

そんな話しから始めてみたいと思います。

 

「何を書いたか」ではなく「何を感じたか」

生まれてから現在までのあなたの人生で起こった出来事を振り返り、

あなたのココロのバイオリズムの波を書き出して下さいP87

 バイオリズム

失敗したり病気になったり凹むことも色々あったけど、

そういうマイナスの期間は決して長くはなかったこと、

そしてマイナスの後には必ず良いことがあった事を改めて思い出した。』

 

 「禍福は糾える縄の如し」という故事がありますが、

人生って、良いコトと悪いコト、その両方がかわるがわるやってくるもの

・・・ということは、何となく経験としても分かっていました。

 

でも、

実際にバイオリズムを書いてみて、

 

例えどんなに落ち込んだり、悲しんだりしたとしても

それは人生の中の一瞬の出来事で、

長い人生という時間軸で測ってみれば、それは一瞬のことで

長く続くワケじゃない。

 

そのことに気付いたときに、私なんだか「はっ!」としたんですよね。

あまりの驚きに、もう一つのブログにフライングして

こんな記事を速攻でアップしてしまいました。

人生のバイオリズム : ペンギンオヤジのDブログ

そして、その日を境にココロノートを書いていて感じたことや

気付いたコトをノートにメモするのはもちろん、

ツイッターでもつぶやくようにしたのです。

 

「ココロノート」を書いていて気付いたこと、感じたことを

 投稿したつぶやきをtogetterでまとめてみました。

 お時間があれば、ご覧下さいませ。

「ココロノート」の気付き - Togetterまとめ

あなたが「自分の存在意義」を感じるのは、どんなときですか?P112

『私の場合、結局は自分以外の誰かの役に立ったり、

人から頼られたりした時に自分の存在に意味がある=自己肯定できる瞬間だなぁ』

  

あなたは、どうしたら幸せなキャリアを歩めると思いますか?

どんな働き方をしたら、どんな生き方をしたら、

5年後の自分に納得できると思いますか?(P136) 

『夢をかなえるための具体的な行動を書き出してみる。

頑張って行動してみても夢が叶うかどうかは分からない。

でも、夢に向かって少しずつでも行動を積みかせねて進んでいくしかない。

そうすれば少なくても「なれる最高の自分」にはなれるような気がする。』

 

『目標達成のための具体的な行動をあれこれ書き出してみて気付いたのは、

未来に向けて今できる一歩目があること。

そして、その一歩一歩をきちんと積み重ねていくこと。

近道ではなく、王道を歩くこと。そんな当たり前の事実だった。』

 

 

こんなふうに、自分の気づきを書き残したり、

つぶやいたりしているうちに、こんなコトを思うようになりました。

 

「ココロノート」は筆者の質問にただ答えるだけでなく、

その時に何に気付いたのか?

何を感じたのか?

それがすごく大事なことなのではないかと。

 

人は他者によって生かされている

境界内に、身近な人間関係、社会的活動など他者との関わりが

必要な要因を含めることができない限り、生きる力や回復力が

発揮されることはありません。P62

 「境界内」・・・自分が心の中で思う大切なこと、絶対に守るべきもの

 そんな意味合いです。

ホープ、すなわち「光」は、「逆境やストレスフルな状況にあっても、

明るくたくましく生きていくことを可能にする内的な力」です。

 

そして、その「光=ホープ」は他者との関係性---大切な家族、友人、

恋人といった自分を大切に思ってくれる人、自分自身が大切に思う人など

他者の存在とのかかわりの中で見いだされます。P162

この文章って、5年後の自分を考える時にとても示唆的だと思うんですよね。

 

「他者との関わり」

「他者との関係性」

つまり、人は他者によって生かされている。

と、いうことを筆者は私たち読者に訴えかけたいのではないかと。。

 

これは、ある人から聞いた言葉なのですが、

「絶望の中で、人は自分のためには頑張れないが、

他人のためになら頑張れる」

 

蓋し名言だと思います。

 

5年後の未来へ向かって踏み出した先に何が待ち構えているのか?

もちろん、嬉しいこともあると思うけど、

やっぱりツラいことや逆境に陥ることだってあると思うのです。

 

「もうダメだ!」と思った時に、それでも前に進む力を与えてくれるのは

自分のことを応援してくれたり、見守ってくれる自分ではない誰か、ですよね。

 

5年後の未来は自分だけでつくるものじゃない。

他者との関わり、関係性の中で見いだしていくもの。

 

私の勝手な想像ですが、

きっと、筆者はそんなことを私たちに伝えたかったのではないかと。

そんなふうに思うのです。

 

ココロノートで5年後に必要とされる人材になれるのか?!

さて、あれこれ書いてきましたが、原点に戻りたいと思います。

この本は、「5年後に必要とされる人材」を目指すためのものでした。

 

ひと通り「ココロノート」を書き終えて、私も改めて

「ココロノートで5年後に必要とされる人材になれるのか?!」って、

考えてみたんですね。

 

1)たぶん、ムリかなぁ〜

2YesWe can!(by オバマ大統領)

 

さて、どちらでしょう? 

「希望」が環境で作ることができるものであるとするならば、

「光」は自分で見いだすしかありません。「光」を見いだす努力を

しない限り、明るくたくましく前に進むことはできない。そして

そこにかかわる「大切な」人がいて初めて、光がともります。P163

 上の方で「人は自分のためには頑張れないが、他人のためになら頑張れる」

と、書きました。

 

でもね。

 

頑張る、その一歩目は自力で踏み出すしかないと思うんですよ。

待っていれば誰かがやって来て、自分の背中を押して

「よいっしょ」と自分の足を前に出してくれるわけじゃない。

 

「光」は自分で見いだすしかありません」って、そういう意味だと思うのです。

 

でも・・・!

 

「ココロノート」を書きながら自分と向かい合い、

心に思っていることをノートに吐き出していくと、

不思議と「よしっ、頑張ろう!」っていう気持ちになるんですね。

(少なくとも私はそう思いました)

 

それから・・・ 

ココロノートを何度でも、何度でも、見直して、あなたの価値観を

明らかにしてください。P172

私が社会人になったばかりの頃、当時の上司から

「新人のうちに自分のバックボーンをつくれ!」

と、何度も言われました。

 

その上司が言う「バックボーン」とは、

将来、何か迷いがあった時に戻ってくる場所、

つまり、自分の価値の判断基準、そんな意味合いを持っていました。

 

自分が書いた「ココロノート」を改めて見直して思うのは、

「紛れもなく、今の自分がノートの中に詰まっている」ということ。

 

これから先、もしかしたら、自分が考えていることは

変わっていくかも知れない。

だけど、このノート見れば「よしっ、頑張ろう!」という

今の気持ちを思い返すことはできると思うのです。

 

そういう意味では、ココロノートは5年後の未来に向けての

私のバックボーンだと思う。

 

最後に・・・

ぶっちゃけ話しを書くと・・・

 

自分の「ココロノート」を書き終わった時に、

これで5年後に必要な人材になれるのかなぁ?って思いました。

 

7つの習慣」のように、目標をブレークダウンするとか

夢に期限をつけるとか、しなくていいの?

 

でもね、気付いたんですよ。

 

ココロノートは5年後の未来に連れて行ってくれる

自動エレベーターじゃない!って。

 

もっとも、そんな便利なエレベーターなんて

そもそも存在しないと思いますが(笑)

 

「光」は自分で見いだすしかない。

でも、ココロノートで自分と向き合えば、

その第一歩を踏み出す力を与えてくれる。

 

そして、これからの5年の間にあるであろう逆境を

乗り越える時に、自分のバックボーンとして

きっと力を貸してくれる。

 

この「ココロノート」で筆者、河合薫さんが伝えたかったこと、

それは、きっと

 

自分を見つめ、

あるがままの自分を受け入れ、

そして主体的に自分の未来を生きて下さい

 

そんな、とてもシンプルな、でも力強いメッセージなんだと思う。

 

◇◆◇◆◇◆

 

さて、きれいにまとまったところで

これで終わり・・・かと思いきや、

まだまだ、この本について語りたい!のです。

 

そんなワケで、次回は『番外編』として、

自己受容の話しや、心のダークサイドの話しを書くのだ!

 

これで、いいのだ!

 

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2014年02月25日

「ココロノート」で描く5年後の未来(前編)

寝る前10分 人生を変える ココロノート: 5年後、必要とされる人材になる!

「人生を変えるココロノート」

河合薫:著

東洋経済新報社

この本の冒頭に「あなたは5年後に必要とされる人材であることに

自信がありますか?」と書かれています。

 

たぶん・・・私が社会人になりたてだった230年前なら

成り立たない問いかけだと思うんですよね。

 

昔だったら学校を卒業して、社会に出て働き始めたら

5年後の私は?」なんて考えなくても

エスカレーターが自動的に未来まで運んでいってくれたから

心配する必要なんて無かった。。

 

だけど、バブルが崩壊し、出口の見えないデフレ経済と不況が続き

日本の風景は変わってしまった。。

 

5年後はおろか、3年先、下手したら1年後に自分が何処で何をして

働いているかすら分からなくなってしまった。

 

この「ココロノート」は、そんな漠然とした未来に対する不安を

取り除き、5年後にも必要と言われる人材であることを目指すための1冊です。

 

Amazonの内容紹介 

未来の記憶をつくる

5年後に必要な人材になるために、いま私たちがすべきことは、

5年後の未来を記憶すること」と著者は言います。生物学的に、

人は、本能的に未来への行動計画を想像し、作り上げ、

それを前頭葉に記憶させる。その未来への記憶に合致する行動をに対し、

積極的に取り組み、努力する、そうです。

その「未来への記憶」を書き留め、素早く行動に落とし込むための

ツールが「ココロノート」なのです。

 なお、この本は著者、河合薫さまからプレゼントして頂きました。

この場を借りて、改めて「ありがとうございました!」

 

良い意味で「未完成の本」

この本には5年後の未来の自分を創るための16個の質問が書かれています。

例えば・・・

・あなたが学校を卒業してから、今日にいたるまでのキャリアについて

 教えてください。

・生まれから現在までのあなたの人生で起こった出来事を振り返り、

 あなたのココロのバイオリズムの波を書き出して下さい。

・あなたが幸せを感じるのは、どんなときですか?

 

これらの質問に対する自分の答えを約3週間かけてノートに書き出すのです。

 

もちろん!私もノートに書き出してみました。

 

で・・・・!思ったのですが、

この本は実際にノートを書いてみなければ読んだことにならない!

良い意味で「未完成」の本だと思うのです。

 

というのも、

 

一通り16個の質問についての答えをノートに書き終わった後で

この本を再読したんですね。

 

私、本を読む時はたいてい、重要と思われるポイントや

ブログで引用したいと思う文書のところにポストイットを貼るのです。

こんな感じ。

 ココロノート

 

自分でも驚いたのですが、

「青」が最初に読んだ時に貼ったポストイットで、

「黄色」が再読しながら貼ったものです。

 

写真だと分かりにくいかもしれませんが、

黄色が青の3倍近く貼ってあります。

 

つまり・・・質問の答をノートに書き出した後に再読すると、

ココロに響く箇所がものすご〜く増えた!ということです。

 

『いやいや、ちょっと待て!

本を読み返したら、印象が変わるなんてよくあることだろ?』

そう、思った人いますよね、きっと。

 

でも、最初に読んでからまだ1ヶ月ですよ。

そんな短期間で印象が変わる本なんて、そうそう無いでしょ。

 

それに、本に書いてあるコトの理解度、納得度が

1回目よりとは全然違うんですよ!

 

たぶんですけど・・・

 

ココロノートを書いたことで、自分が(ほんの少し)変わったんだ

と思うんですよ。

 

とにかく、この本を手にしたら、16個の質問の答をノートに書く、

そして、その後にもう一度最初から読み返すことをして欲しいなぁと

思います。

 

ぶっちゃけ・・・ここだけの話し。

この本は読むだけなら、1時間前後でサクッと読めてしまいます。

私も最初は、ショージキ「ずいぶんとお手軽な本だなぁ」って思いました(汗)

 

でも、ですね。

 

ノートを書き終わった後で読み返すと、印象がガラリと変わりました!!

 

「手書き」でノートを書く

ノートやメモを書くのに「手書き」か?「デジタル」か?

どちらがいいのか?という問題は、ネットや書籍の中で繰り返し

多くの方々が議論されてきたところ。 

鉛筆で線を引いたり、気になったところに書き込みをしたりするうちに

パソコンに打ち込んでいたときには思いつかなかったようなことが

ひらめいたり、自分の考えが整理されたり、「あ〜じゃない、こーじゃない」と、

新たな考えや価値観が呼び覚まされます。

打つときには運動神経しか必要としなかった文字が、確実に前頭葉を

刺激する。書くことで、ココロの声が深化する。P44

 前頭葉ですよ!前頭葉!

がんばれ、ボクの前頭葉です!

 

「前頭葉」が脳の部位だというのは、分かりますよね。

では、具体的にどんな働きをしているのかというと・・・

(他の本からですけど、ちょっと引用します) 

前頭葉は(目や耳から入力された)その情報を処理する。

入力された情報を記憶として蓄えられている情報と組み合わせ、

思考や行動の組み立てをつくり、運動野を介して体に指令を出す。

脳の司令塔のような役割を果たします。

 

「脳が冴える15の習慣」(築山節:著)

 つまり、手で書いたり、目で見たりしたインプットされた情報を

過去に記憶した情報と組み合わせたりすることで、

新たなアイデアや閃きを生み出しているんですね。

 

「入力された情報」+「記憶情報」=アイデア、ひらめき

・・・ということが前頭葉で行われているのだと思うのです。

 

でも、アイデアやひらめきって泡のようなものだと思うんですね。

浮かんできたと思ったら、あっという間に弾けて消えてしまう。。

そんな儚いアイデア、ひらめきを忘れないようにメモするにも

キーボードを叩いていたのでは遅過ぎる!

やっぱり、手で書いた方が速い!

 

そういう意味でも「手書き」の方が良いのかなぁ、と私は思います。

 

それとね・・・

 

詳しくは後の方で(後編で)書きますけど、

ココロノートに質問に対する答えをペンで書いていると、

色々な気づきがあったんですよ、私。

(もちろん、それもココロノートに書き込みました!)

 

新たな考えや価値観が呼び覚まされます

そういう気づきって自分では意図してないものなんですけど、

やっぱり、これも「手書き」だったから生まれたものではないかと

思うのです。

 

夢の達成率 

書くことは、打つことより、自分を冷静に見ることが可能になります。

ある調査では、目標を立てるだけだと達成率が68%であるのに対し、

紙に書くと達成率は2530%まで高まるという結果が出ました。

書かれた文字を目にすると、客観的になり、より効果的な目標達成に

向けた行動が換気されるのです。P47)

 「紙に書くと夢が叶う」というのは、多くの自己啓発本が教えるところですね。

 

でも、これも前頭葉の働きで説明できると思うんですよね〜

(あくまでも、ペンギンオヤジ説ですけど・・・)

 

前記の引用文の中で「運動野を介して体に指令を出す」とありますね。

 

夢を叶えるためには、思っているだけじゃダメ。

実際に体を動かして行動しないといけませんよね。

 

前頭葉は情報処理だけではなくて、体に対して指令を出す働きも

あるわけですから、紙に書いた夢をどうやったら実現可能か、

過去の情報や経験と結びつけながら考え(情報処理)、

それを具体的な形にするために「動け!行動しろ!」と

体に前頭葉が指令を出している。

 

こう考えると、私はやっぱり

「がんばれ、ボクの前頭葉!」と叫びたくなるわけです(笑)

 

ノートに日記を書いたら、原因不明の腰痛が治った! 

この「書く」という行為が、古くから認知行動療法などに用いられた

ライティングメソッドと似ていると知ったのは、大学院でストレス

研究を始めてからでした。ライティングメソッドは心理療法の一つで、

自分の気持ちを言葉にして書き出すことで、人間の前向きな力を

引き出す方法です。(P53)

 この文章を読んだときに、「あぁ、そう言えば・・・」と

思い出したことがあります。

 

数日前にテレビで見た話し。

 

立って歩くにも激痛がはしるような腰痛に襲われた人の体験なのですが、

何軒もの病院で診察を受けても、まったくの原因不明だったのが、

ある病院で「毎日、日記を書くように!」という診療を受けたら、

あら不思議!

何年間も悩まされてきた腰痛が治ったというのです。

 

そのお医者さまから指示された日記の内容というのが・・・

・その日にあった不快な出来事、イヤな思いをした出来事を書く

・その時に自分がどう感じたのか、何を考えたのかを書く

基本的には、この2つだけです。

 

そして、後日そのノートをお医者さまと一緒に見ながら、

「その時、こういうふうに考えれば良いのではないか?」と、

ストレスを軽減するようなアドバイスを貰い、

考え方の歪みを直していくのです。

 

たぶん、これが「認知行動療法」だと思うのですが、

テレビを見ていて、私が驚いたのは、

そんなストレスが激痛を伴うような腰痛を引き起こすことと、

それが日記を「書く」ことによって、客観的にココロの動きを捉え、

修正することで病気(腰痛)が治るということでした。

 

まさに!「書く」ということには驚くような効果があるんですね。

 

認知行動療法については、こちらのページが参考になるかも。

認知行動療法とは | 認知行動療法センター

◇◆◇◆◇◆

 

さて、例によってまたもやムダに長いブログになってきましたが(^^;;

 

「書く」ことの効果について、本書の中でも繰り返し書かれていますが、

でも、実際に自分で「ココロノート」を書いてみると、

今日、私がブログに書いたことも「実感として」分かるようになると思います。

 

 

さて・・・

 

まだまだ書きたい!伝えたい!ことがいっぱいあるのですが、

読むのも疲れてきた頃だと思いますので、

今日はこのへんで・・・

次回に続くのだ!

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2013年06月09日

捨てるコト、つづけるコト「極めるひとほど あきっぽい」

 

極めるひとほどあきっぽい

「極めるひとほどあきっぽい」

窪田良:著

日経BP社

 

『学者先生』という言葉がありますね。

 

文字通り、博識で優れている人を指す場合もありますが、

知識や理論ばかりで実社会では役に立たない人を揶揄して

使ったりすることもあるかと。

 

この本の著者、窪田氏は研究のための研究をしている

アカデミックな学者先生ではありません。

 

過去に医学者として得た研究成果や知識、

眼科医として得た医療現場での経験

それらを活かして「世の中から失明をなくす!」という

高い志を掲げ、米国で製薬のベンチャー企業を立ち上げ

CEOとして活躍されているのです!

 

この本は「医学者」「眼科医」「起業家」という

窪田氏ならではのキャリアのつくり方や、

グローバル社会での働き方、

ベンチャー企業経営についてなど色々な切り口で

読むことができるとても懐の深い本でもありやす!

 

Amazonの内容紹介 

全世界に1億2000万人の患者がいると言われる「加齢黄斑変性」。

その治療薬を開発している窪田良氏は「ゲノム研究」「眼科医」

「起業家」という3つの領域を極めた希有な日本人です。

窪田氏は異なる分野で一流になれたのは

彼が天才だからでは決してありません。

環境や考え方、そして好奇心に対するアプローチを

変える生き方が今の窪田氏を形作りました。

 

なお、この本は日経BP社様より頂戴しました。

いつも本当にありがとうございます!m(_ _)m

 

■捨てるコト、つづけるコト

ぼくはキャリアを捨てるたびに違う何かを得た。

実感として、それまでの人生をきれいさっぱり捨てる勇気がないと、

より大きな次の何かを究めることはできない。(P14)

 

ぼくはキャリアこそ大胆に捨ててきたが、

実は興味の対象は何も変わっていない。それは「眼」だ。

(P18)

 「医学者」「眼科医」「ベンチャー企業のCEO」と

これまでに3つのキャリアを経験されてきた著者は

この本の中でも「捨てる」というコトについて

何度も書かれています。

 

でも!

 

キャリアは捨てたのかも知れないけど、

「眼」についての興味は変わらずに持ちつづけている。

 

「捨てるコト」と「つづけるコト」

 

この一見、矛盾しているかのような2つのコトだけど、

これって、キャリアを作っていく上で

とても大切なキーワードだと思う。

 

一般的に転職をする時に「職種(営業とか)」とか、

「業界」を変えずに、前職の経験を活かして転職しようと

考える人が多いと思うのです。

 

ただ・・・

 

窪田氏が他の大勢の人と違うのは、

「眼に対する興味」という一つの軸をぶらさずに、

アプローチを次々と変えていっている点ですね。

 

分かりやすく言えば

富士山の頂上を目指すのに、時には吉田口登山道を登り、

時には御殿場口登山道から登っている。

そんなイメージでしょうか。

 

アプローチを変えることによって、

本人の経験値は間違いなくあがる。

そして、

興味対象を変えないことが、今までの知識・経験を

引き続き応用し活かすことができる。

 

つまり、キャリアの「幅」と「深さ」を作ることができる

のではないかと思うのです。

 

「見習わなければ!」by 転職活動、絶賛継続中!

 

■「ありがとう。でも明日から職はありません」

ベンチャーを率いるリーダーは戦場で戦っているようなもので、

どこから弾が飛んでくるかわからない予測不能な中で

部下を鼓舞し、勝利を目指していかなければならない。

これは同じリーダーシップでも、大組織を率いて

漸次的に改善していくリ―ダーとはまったく異なる。(P214)

 「医学者」と「眼科医(お医者さん)」って、

確かにキャリア・チェンジなのだけど、

でも、そういう人って割とたくさんいそうですよね。

大学病院の先生って、そんなイメージです。

 

でも!

 

そこから、起業する!それもアメリカでのベンチャー経営で!

これはもう、本当に今までのキャリアを『捨てる』覚悟が

ないとできない!って思うんですよね。

 

読んでいて「すげ〜っ!」って思ったのですが、

起業して、経営して、会社を成長させて・・・

そのプロセスの中で、企業としてのフェーズが変わるというか、

経営課題が変わりますよね。

 

窪田氏の場合は新薬開発のために起業したのですが、

最初の段階は、「新しい」薬を作るためにイノベーション(研究)が必要。

 

でも、その次の段階では研究結果を基にして新薬を

開発するというオペレーションが必要になるそうです。

 

そういう会社の経営課題が変化した時に何をしたか?

そうです!組織改革、つまりリストラです。 

この決断はとてもつらいことだった。

「2年で奇跡を起こしてくれて本当にありがとう。

でも、明日からもう職がありません」と

言わなければならないのだから・・・・。(P203)

 オペレーションスタッフを増やすためには初期の研究スタッフを

解雇せざるを得なかった・・・

資金的に制約のあるベンチャーでは仕方のないことでは

あると思います。 

ぼくの経営目標のひとつは、アキュセラ(※窪田氏の会社)で

働いた社員により高い給料で転職してもらうことだ。

(中略)

この目標を達成するために、ぼくたちは社員を必死で

教育しているし、より良い職場環境を構築するために、

様々な努力もしている。(P205)

 日本にもありますよね、「人材輩出企業」と言われてる会社。

 

人を採用し、育て、送り出す。

 

そういう企業にとって大切な人材に対して、

きちんと考え実行しているエピソードを読んでいると、

改めて「学者・医者」だけでなく「経営者」としても

極めている窪田氏は、本当に「すげ〜っ!」って思います。

 

もちろん上で引用したようにリーダーシップのコトに

ついても書かれていて、それを読むと日本だろうとアメリカだろうと、

リーダーに必要なことって同じなんだなぁ、と。

 

■降水確率0%の男!

ぼくはとにかく知りたがりで、好奇心の塊りで、

興味を持ったことにはドンドン突っ込んでいく。

バーやカフェに行っても、

お店の人やお客さんに抵抗なく話しかける。

一度、関心を持つと周りの目がまったく気にならない。(P44)

 自己啓発本的な領域の話しだと思うけど、

『どういう人が成功するか』という話しってありますよね。

 

この本の中で、窪田氏は自分の性格について

・好奇心の塊

・知りたがり

・能天気

・楽観的で前向き

などと書かれています。

 

うーん、これってまさに自己啓発本に書かれている

成功者特有の性格じゃないですかぁぁぁ!!

 

で・・・特にシビレたのが「降水確率0%の男」というフレーズ!

 

降水確率0%ですよ!つまり、快晴ってコトですよね。

普段から本当に底抜けに明るい性格なんでしょうね〜

 

「明るさ」とか「前向き」な性格って、

人を惹きつける磁石みたいなものだと思うんですよ。

 

だから、そういう人の周りには多くの人が集まる。 

これまでの人生を振り返ると、

転機には必ずカギになる人との出会いがありました。(P225)

 ”チャンスは人が運んでくる!”なんていう言葉もありますが、

多くの人を惹きつける魅力ある人には、

必然的にそれだけ多くの良いご縁にも恵まれるんだろうなぁ、と。

 

一応・・・私も心掛けているんですよ。

とにかく笑う!

そして、人と出会える場所には積極的に出掛けていく!

 

そんな些細なことですけど、

おかげさまで、多くの良いご縁に恵まれました ^^

 

次なる目標は、「降水確率0%の男」と呼ばれることだな(ニヤリ)

 

◇まとめ

話の内容として、医療現場とか医薬品開発の専門的な話しも

けっこう書かれているので、そのへんは読む人の好みが分かれるところかと。

 

私的には「できそこないの男たち」などを書かれた

福岡伸一さんみたいな感じだったので、

それほど違和感は感じませんでしたけど。

 

それから・・・

 

窪田氏のキャリアを見ると、

とても華々しくて、成功した人生を歩んでいるように見える。

 

けれども、その成功を支えているのは

本当に地道な日々の積み重ねだというコトが

この本を読むと、とてもよく伝わってきます。

 

だからこそ、

地道な作業の先にしか大きな発見はない(P87)』

という言葉にも素直に頷ける。

 

そしてもう一つ思うコト。

 

人の生き方に正解なんて、ないですよね。

 

窪田氏みたいに、キャリア・チェンジをしながら

道を極める生き方もあるし、

一つの仕事に没頭して生涯を過ごす人もいる。

 

どちらが優れているとか、ないですよね。

 

でも、この本を読んでいると

今までの自分の仕事について振り返ってみたくなる。

 

とくに、「この世から失明をなくしたい」という

窪田氏の大きな志は、どのようなキャリア、経験を経て

生まれてきたのか。

 

それを知ることが、自分の仕事に前向きに取り組む

ひとつのきっかけになるのではないか、と思えるのだ。

 

おしまい。

例によって長文になってしまいましたが、

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

よかったら「いいね!」のポチもよろしくです^^


※ 私のもう一つのブログでも、この本について書きました。
(おヒマなら読んでね〜)

濃い人生には多くの学びがある | ペンギンオヤジのEノート

 

勝ってよし、負けてよし | ペンギンオヤジのEノート

 

posted by penguin-oyaji at 19:59 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月30日

壁を突き破れ!「突破論」

突破論

「突破論」

平井伯昌:著

日経BP

 

北京もロンドンも、オリンピックはバレーボールしか

見なかったペンギンオヤジでありやす。

 

この「突破論」は北島康介選手や中村礼子選手といった

オリンピックのメダリストを育てた競泳日本代表ヘッドコーチを

務める平井伯昌さんの選手育成についてまとめた1冊です。

 

選手育成=人材育成の本かと思いきや、

「突破論」というタイトルが示す通り、

個人として現状を突き破って成長するための心構えなども

いっぱい書いてあって、思わずモチベーションアップしました!

 

Amazonの内容紹介

多くの失敗経験を抱えて伸び悩んでいる選手を復活させるために、

平井コーチは何を考え、どのような指導をしてきたのか。

選手のやる気と能力を引き出し、限界をどう乗り越えさせたのか。

北島選手や中村選手に結果を出させた方法はもちろん、

種目も性格も年齢も違う“3人娘"などの指導例から、

平井コーチの常識にとらわれない育成論をテーマ別に紹介していきます。

トライ&エラーで導き出した“平井式メソッド"は、アスリートだけでなく、

ビジネスパーソンの教育・成長にきっと役立つはずです。

 

なお、この本も先日、東京に行った時に日経BP社さまから

頂戴したものです。ありがとうございましたm(_ _)m

 

■壁を突き破れ!

「壁を突破できたらいいな」と考えているだけでは壁は破れません。

「この壁をどう突破すればいいのか」と考えるところから

すべては始まります。(P9)

 私の好きな言葉の一つに、

散歩のついでに富士山に登った人はいない」というものがあります。

 

これは私が(勝手に)師匠と仰いでいる小宮一慶さんが

よく著書の中などで書かれている言葉なのですが、

要は、きちんと目標を定めて行動しないと、いくら頑張っても

目標達成はできない!という意味です。

 

オリンピック選手、それもメダルを狙うような一流選手ならば、

私のような凡人には想像もつかないような『壁』を

何度も乗り越えなければならないんでしょうね。。

 

でも、『壁』の高さは別にして、

きっと誰にでも乗り越えるべき壁はあって、

それとどう対峙するかが問題ですよね。

 

ただ漠然と、何とかならんかなぁ〜?と甘いことを考えていたって

ダメなのは自明の理で、(そもそも、そういう甘い考えで

乗り越えられるなら、それは『壁』ではないでしょう?)

先ずは・・・

 

絶対に、この壁を乗り越えてやる!

というようなメンタルが必要なんだと思います。

何度も壁にぶち当たって初めて、人は素直になれるような気がします。

その時こそ成長するチャンス。(P145)

 越えるべき壁が高ければ高いほど、自分一人の力だけではダメで、

先人の遺した教えや、周囲の人の協力など他人の助けが必要なると

思うのです。

 

自分の力を知り、謙虚になることで自然と人は素直になれる。。

 

だいたい、成功した人の本を読むと性格的に素直で謙虚な人が多いのも、

そういう越えがたい壁を何度も乗り越えながら、

自分を磨く過程で、素直、謙虚さを身に付けてきたから、だと思われ。

 

きっと・・・変な(無用な)プライドがあるうちは、

まだまだ・・・だと思うのです。

 

■愛されキャラが成功する?!

自分が伸びるためには、「この人を教えたい」「この人に協力したい」と

思わせ、周囲を味方につけるような魅力的な人間になることが大事。

(P48)

 

「なぜ私は伸びないのか」「上司に認められないのか」

「部下はなぜ協力してくれないのか」と悩んでいる人は、

自分は周囲が協力したいと思うような人間であるか

考えてみてはいかがでしょうか。普段の自分の態度や言動、

周囲とのコミュニケーションの取り方などを振り返ってみてください。

(P50)

 一生懸命な人って、応援したくなりますよね。

素直な人って、応援してあげたくなりますよね。

 

上の方でも書きましたけど、

人が成長するのに多かれ少なかれ人からの助けや応援って

必要なんだと思います。

 

ずーーーっと以前の話ですが・・・

私のところに新卒の新人が配属されたんですね。

明るく、元気で、素直!

それに仕事はコツコツと地道な努力を積み上げるタイプ。

 

最初のうちは先輩たちから「いじられ」キャラでしたが、

新卒くんが段々と実力を付けてくると、

本当に部署には欠かせない存在へと成長したのでした。

 

そんな彼を見ていて、素直であること、人から好かれること、

人から応援されることが、成長していくのに不可欠な要素なんだなぁと、

思ったのでした。

 

この本の中でも平井コーチが、教えたくなる選手と

そうでない選手との違いについて書かれているのですが、

その違いは本当に些細な差なのかも知れません。

 

だけど、人間ってそういう小さな差が実は大切なんですよね。

 

■流した汗は嘘をつかない

一流と二流の違いというのは、「こんちくしょう、こんなところで

負けてたまるか」と思うのか、

「誰も見ていないから、もう今日はいいや」と思ってしまうのか。

妥協しない日々を積み重ねられるかどうかの差だと思います。(P104)

 

「こうなりたい」と思うことは非常に大切です。

なりたい、なろう、絶対になるんだ!と、目指すべきものになるために、

自分を本当に信じられるかどうか。信じられるぐらい努力したかどうかが

重要です。P115

 オリンピックでメダルをとるような話と比較するのも何ですが・・・

 

昔、入試前にどうにもこうにも不安に駆られた時に

「大丈夫!あれだけ勉強してきたのだから!」と

自分に言い聞かせたりしたことがあります。

 

大きな壁を突破しようとする時に自信満々な人って、

どれくらいいるんだろう?

 

きっと私と同じように不安な気持ちを抱えながらも、

何とか「大丈夫、大丈夫!」と自分を勇気づけながら

チャレンジする人の方が多いのではないかと思うのです。

 

そんな時に、自信の素になるのが

「妥協しない日々の積み重ね」であったり、

「自分を信じられるくらいの努力」なんですよね。

 

変な話ですが・・・私、特に仕事場で「根性論」を語られるのが

嫌いです。もちろん、自分が根性という言葉を使うのも嫌。

 

だけど!

 

最後の最後の場面で必要なのは、やはり根性だと思っています。

 

あと、もう一歩!を頑張れるか、頑張れないか。

その僅かの差が、大きな違いになると思うから。

 

◇まとめ(人を指導し育成するということ)

この本を読み終えて、率直な感想は・・・

この平井コーチという人は、なんで選手のためにここまで

一生懸命になれるのか?というものでした。

 

この本を読んで頂ければ分かると思うのですが、

選手のちょっとした変化を見逃さずに、的確なアドバイスをしたり

夜中に飛び起きて、競泳のビデオを見ながら作戦を考えたり・・・

本当に選手に対する目配せ、気配り、愛情が溢れている感じ。

本人たちが嫌だなと思う練習でも、「強くするためには今、

ここで彼女たちにやらせなければいけないんだ」と確信を持てば、

鬼と言われようが、選手に嫌われようが、有無も言わせずに

取り組ませなければいけない。(P205)

例えオリンピック選手であっても、人間ですから

好不調の波もあれば、時には練習に身が入らない時だってあるわけです。

 

そんな時に、コーチはどうするか?

 

鬼のように厳しく接する時もあるし、

黙って見守るだけの時もある。

 

その対応の違いは何処からくるかのかというと、

選手の性格や状況の違いによって、対応の仕方も変えているとのこと。。

 

でも、これって頭で分かっていても、いざ自分が実践するとなると

相当に難しいですよね。

 

何よりも、相手に対する信頼や愛情がなければ

とてもじゃないけど、できない!(敢えて、そう言い切りたいと思います)

 

ただ・・・一つ思うのは

 

明日から急に優れた指導者になることは出来ないかも知れないけど

階段を昇るように、一歩一歩できることから始めてみることは出来るはず。

 

そして人を教え育てるというコトは、

実は、教える側の自分が一番成長するチャンスになるということ。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

posted by penguin-oyaji at 23:31 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月26日

仕事も家庭も将来への自己投資も全てをあきらめない!「働くパパ」の時間術

仕事も家事も育児もうまくいく!  「働くパパ」の時間術

仕事も家事も育児もうまくいく!

「働くパパ」の時間術

栗田正行:著

日本実業出版社

 

 

書く文章に人柄があらわれる・・・

よく言われる言葉ですが読んでいて、

この本を書いた人は

きっと本当に優しいパパなんだろうなぁ〜、と

何度も思いました。

 

奥さまやお子さんに向ける優しい目差しが

目に浮かぶ感じ^^

 

Amazonの内容紹介

本書の著者は、2児の父にして現役教員、かつ人気ブロガー、

料理人修業の経験もあり、毎日が充実している「イクメン」です。

著者が多忙な日々の中で編み出した、とっておきの時間術をお伝えします。

 

なお、この本は先日、東京で著者の方にお会いした際に

サイン入りで頂戴したのものです。ありがとうございましたm(_ _)m

 

■全てをあきらめない生き方

私は、子どもが生まれたことをきっかけに、

仕事と家庭と自己投資、すべてをがんばるための「時間術」に

着目しました。

 この本は「時間術」を軸にしながらも、

ビジネスの現場の話し、家庭生活(家事・育児など)の話し、

それに、自己投資の話しと幅広い話題について書かれている1冊です。

 

私の場合、いい年こいて、子どもどころか、嫁さんもいないため、

まぁ、一人でオキラクに生きているわけで・・・

だから子育てをしながら、働くパパの生活とかは

想像するしかないのですが・・・

 

一言でいえば「すっごく大変そう!」と思うわけですよ。

 

男性の場合、家事も育児も奥さまに押し付けて

仕事に逃げ込む!・・・という人も少なからずいたりすると思うのですが、

この本から伝わってくるのは、それとは真逆で、

仕事も家庭も、そして将来に向けた自分自身の自己投資も

全てをあきらめない、そして今を楽しみながら生きているパパの姿です。

 

以前、「効率化」というと、ギスギスした、固っ苦しいものだ

という意見に対して、勝間和代さんが、効率化することで

時間に余裕が生まれ、自分のやりたいコトが出来るようになったりするのだ、

という趣旨の発言をされていました。

 

この本の中では、まさに!時間術、効率化、仕組化によって、

仕事も家庭も将来に向けた自己投資も、すべてをあきらめないで、

生きる姿が描き出されているように感じたのです。

 

■「優しさ」 > 「効率化・時間術」

子どもとの時間を大切にするのはもちろんですが、ママへの気遣いや

思いやりの時間を持つことはとても重要です。なぜなら、自分のことが

後回しになってしまいがちなママを気遣い、思いやるのはあなたにしか

できないことだからです。(P130)

 この本を読んでいると随所に職場の方たちや、奥さまに対する

気遣いや、感謝の言葉が書かれています。

 

私、思うのですが・・・

 

時間術や、効率化・仕組化について書かれた本などは

それこそヤマのように出版されていますが、

でも!結局そういうテクニックみたいなものをいくら身に付けても

その根底に、周囲に対する「優しさ」「気遣い」という、

人としての「あたたかい」ものがないと、空回りしてしまうと思うのです。

 

この本の著者の場合、職場では誰よりも早く出勤し、

ポットでお湯を沸かしたり、更衣室やトイレの掃除をするなどして

職場の皆んなが気持ちよく働けるように気を配ったり、

 

家庭では、奥さまに対しての気遣いや感謝の言葉をかけることを

忘れないなど、

 

本当に優しい人柄が伝わってくるエピソードが満載なのです!!

 

前回のエントリーで、相手を活かして、自分も活きるという

「利他の心」のことを少し書きましたが、

著者・栗田さんが実践されていることも、

それに近いものがあるのではないかと。

 

■できれば女性には読んで欲しくない・・・・かも?

男性と女性では、会話の仕方や考え方自体が異なるので、

ママとの会話は、たとえるならば外国人と話しているようなもの。

英会話スクールがあるように、妻会話スクールがあればいいと

思うほどです。(P148)

 

女性は「話すために話す」、話すこと・気持ちを伝えることが

目的だということを覚えておきましょう。(P158)

 男性と女性の会話の違い。

男性は結論を求めるのに対して、

女性は気持ちを伝えて、共感を求める

 

で・・・そういう理論めいた話しはともかく、

夫婦生活においては、きっとそういう男女の違いを

どうやって乗り越えるかが大切なんでしょうね〜

(これまた、私は想像するしかできない話しですが ^^;; 

 

この本の中では実際にあった話しをベースにしながら、

パパさんの対処法が色々と書かれています。

 

具体的な対処法はネタバレ自重で割愛しますが、

人とのコミュニケーションの大原則、

先ずは相手の気持ちに寄り添って、話しに耳を傾けることが

大切なのは言わずもがなかと。

 

ただ・・・

実際はそうそう簡単な話しではないのではないかと。

 

仕事から疲れて帰ってきたのに、

「ちょっと、あなた聞いてよ」から始まって

延々と結論のない話しを聞かされたら・・・うーむ。

(ドラマや映画の中でしか見たことありませんが、それが何か?)

 

でも、「時間術」とタイトルに込めながら、

こういう夫婦間のコミュニケーションについても

しっかり書かれているのが本書の特徴でもあると思うし、

 

何よりも、「なぜ、時間術なのか?」という問いに対して

著者が「時間術」は手段であり、

その目的は、楽しく充実した家庭生活をおくるコトである

という、しっかりとした考え方をお持ちだからだと思うのです。

 

※このへん、少し「上から」的な感じの書き方でゴメンなさい。

 

◇まとめ

あの〜、これまた「上から」的な書き方で恐縮なのですが、

時間術とかライフハック系の本が好きな方であれば、

この本に書かれていることって、それほど目新しさはないと

思うんですよ。

 

でも、私は「この本を読んで良かった!」と思ったのです。

 

なぜか?

 

それは冒頭にも書いた通り、この本の中から「やさしさ」とか

「おもいやり」というあたたかいものが伝わってきたから。

 

そして、そういう気持ちの部分がしっかりしているからこそ、

時間術、効率化、仕組化というテクニックが

すごく効果的に活用されているのだと思うのです。

 

良好な夫婦関係は、良好な家族関係につながり、良好な家族関係は

公私ともに充実した時間を生み出してくれます。良好な夫婦関係の

相乗効果によって仕事にもよい影響が生まれるのです(P130)

 結局、社会の中で活躍するのに「家庭」って自分の土台だと

思うんですよね。

家族、家庭をないがしろにする人に良い仕事ができるわけないというか。

 

育児パパだけではなく、そういう良い家族関係、人間関係を

築きたいと思っている男性諸氏には、

是非とも読んで貰いたいなぁと思った次第。

果たして、この本が私にとって真に役に立つ日がくるのだろうか・・・?

(最後はお得意の自虐ってことで・苦笑)

 

ところで!

 

この著者のブログを紹介しようと思ったら、

何と!偶然ですけど今日がまさにこの本の出版1周年だそうで!

 

本当におめでとうございます!

これからも、この本が長く読み継がれることと

できれば第二弾も期待してます!

マロン先生の奮闘日記ブログ 著者:栗田正行さんのブログ

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

タグ:栗田正行
posted by penguin-oyaji at 21:05 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月23日

愛される無名の100歳ヒーロー!「100歳、ずっと必要とされる人」

100歳、ずっと必要とされる人 ――現役100歳サラリーマンの幸せな生き方

「100歳、ずっと必要とされる人」

現役100歳サラリーマンの幸せな生き方

福井福太郎 / 広野彩子:著

日経BP社

 

 

えっと・・・・!

 

自分が「アラ・フィフ」と言われるような年齢になってからは

あまり年の話しはしたくないのですがぁ(苦笑)

 

この本の著者、福井福太郎さんは何と!

101歳の現役サラリーマンです!

ちなみに1912年生まれ。

 

1912年といえば・・・

お隣の中国では「清」が滅亡し、

遠く北大西洋ではタイタニックが沈没し、

そして日本では明治から大正へ元号が変わった年ですよ。

 

なんだか・・・福井さんの生きてきた人生の時間の重みを感じます。

 

この本の出版を記念して著者、福井さんの動画が

YouTubeにあがっているので、是非ともご覧ください!

本当に101歳とは思えないくらいに、お若いと言うか、お元気です!

 

 

Amazonの内容紹介 

片道1時間、毎日通勤して働き続ける福太郎おじいさん、

会社にも、家族にも愛される理由とは?

100歳にして、現役サラリーマンを続ける福井福太郎さん。

100歳になってもなぜ働くのか? 会社からなぜ来てほしいと言われるのか――。

戦争も震災も、子供や妻との別れを経ても、幸せに生き続ける福太郎さんの生き方とは?

日経ビジネス、AERA、読売新聞、日本テレビ「NEWS ZERO」などで紹介され、大反響の100歳サラリーマン! 

 

なお、この本は先日、東京に行った時に日経BP社様から

頂いたものです。ありがとうございました!!m(_ _)m

 

■利他の心

福太郎さんの口からは、「義理」や「人情」といった言葉は

出てきません。義理や恩のある人のことは大切にするけれども、

自分をすべて犠牲にして無条件で尽くすというニュアンスでは

ないのです。

(中略)

福太郎さんの考える利他主義は、むしろ「情けは人のためならず」や

「お互いさま」の精神に近いものであると言えるかもしれません。

(P110)

 この本を読んでいると・・・

生きている間に、どれだけ人のために尽くして生きていくか、

これが一番大切なんです」(P83)

 

人間、自分勝手はいけないよ。人のために何ができるかを

考えて生きなきゃ、だめなんじゃないかな」(P95)

 

利己的に自分の利益だけを追求するのは間違いだ」(P135)

 

こういった「利他の心」を感じさせる福井さんの言葉がたくさん出てきます。

 

で・・・

 

福井さんが、こうした利他主義の心を学んだのは、大学時代。

18世紀から19世紀に掛けてフランスで活躍した

経済学者シモンド・ド・シスモンディの思想について触れたことが

きっかけなんだとか。

 

ただ、福井さんの場合、利他主義といっても自己犠牲という感じではなく、

相手を活かして、自分も活きる

そんな感じの考え方だし、生き方なんですよ。

 

証券会社で社長を務めていた友人から「手伝ってくれ」と請われて

49歳で初めて会社員となり、そこで必死に株のことを勉強して

友人の右腕となって働いたり、

 

96歳の時に一度は仕事を辞めようと思いますが、

周囲から「会社に来てくれるだけでいいから」という声に応えて

101歳になった今でも会社勤めをつづけていたり、

 

常に、相手の期待に応えながら自分自身の能力を活かして生きてきた

そんな人生なのではないかという気がするのです。

 

そして、何となく思い出したのは・・・

私が人生の師匠と仰ぐ小宮一慶さんの「人生は串団子」の話し。

人生は四つの団子が串に刺さっているというのです。

最初の団子は自分です。二つ目は家族や友人、三つ目は会社、

そして四つ目は社会や国家です。

この四つのどれもはずさない生き方をしなさいというのです。

串団子の串が団子の真ん中を突き刺すような生き方をしなさい

ということです。

「あたりまえのことを バカになって ちゃんとやる」より抜粋

 

「利他の心」なんていうと、ものスゴく高貴で崇高な感じだけど、

要は自分勝手に生きるのではなく、

自分を含めて家族、友人、会社、社会という自分の周囲に対しても

心配りをしながら、貢献する生き方のことなんですね。

 

■今日が人生で最も若い日

僕が49歳で初めて会社員になったのは遅すぎた気もしますが、

その後50年以上も続けていることを考えると、決して遅くは

ありませんでした。人生、100年も生きていると、良いこと、

悪いこと、遅い、早いなどは変わることがもあるのです(P149)

 この本の最初の方に「まだ僕が70代で若かった頃は、」という言葉が

出てくるのですが、それを最初に読んだ時はちょっと衝撃でした!

 

えっ!?70代・・・若い?・・・えっ?!

そんな感じでした。

 

ずっと前に24時間テレビのマラソンランナーになった

えどはるみさんが、

 

人は命がある限り  いくつであっても 

いつからであっても  変わることが出来る

 

というコトを話されていましたが、福井さんの人生はまさに

そんな感じだったのかなぁ、って思います。


それに、今でも新聞で分からないカタカナ言葉がでてくると、

辞書を開いて調べてみたり、学生時代に学んだシスモンディの

「新経済学原理」の英語版を読んだりして、知識欲も旺盛!

 

何かを始めること、何かを学ぶことに

年齢なんか本当に関係ないんだっ!ってことを教えてくれます。

 

話しが横道にそれますが・・・

 

確かに、50代とか60代になってから創業して成功した社長さんだって

たくさんいらっしゃいますよね。

 

まぁ、私個人の話しですが・・・

仕事を探しているうえで、やはり年齢制限の壁に

ちょいちょい引っ掛かるんだけど、

そんなコトを言い訳にして逃げるな!・・・っていう話しですよね。

 

もうすぐ、半世紀、ちょうど福井さんの半分の年齢に達するワケですが

今からでも「てっぺん、とったるでぇ!」という気持ちで

頑張ろうと思う次第。

 

■自然の摂理に従って生きる

僕は、元気な間は、人間はずっと働かなきゃいけないと思っているんです。

だって、動物は、死ぬまで自分の力で食料を調達して生きていますよね。

人間も動物の一種なんだから、生きるために、死ぬまで働かなきゃいけない

ものなんじゃないかな。(P49)

 読んでいて感じたことなのですが・・・

 

確かに100歳を越えて現役サラリーマンとしてお仕事を続けているのは

ものスゴいことなんだと思うのですが、

福井さんの言葉から肩肘張ったような気負いとかって

あまり感じないんですよ。

 

むしろ普通に当たり前に淡々と生きている。なんだか、そんな印象です。

 

いや、本当は2回も戦争を経験して軍隊に行ったりもしているのだから、

相当に波乱万丈な人生だったと思うのですが、

それでも、そういう苦労とか気負いみたいなものが、ない。。。ように思うのです。

 

なんでだろう・・・・?

 

それは、もしかしたら

・人は死ぬまで働くもの

・人のために尽くして生きる

・生きている間は一生懸命に生きる

というように、人間と言うか、生き物として本来あるべき自然の摂理に従って

生きているからではないかという気がするのです。

 

だから、生きる姿勢にムリが無い。

 

そして何より人生を楽しんでいらっしゃるように思えるのです。

 

私ごとき若造が、こういうコトを書くのは大変失礼かと思うのですが、

福井さんは経済界とか実業界で何かしらの大きな功績を修めたわけではない

けれども、間違いなく「成功した人生」を歩まれた人だとツヨク思うのです。

 

人生の成功の定義なんて人それぞれだけど・・・

 

人から必要とされ 人から愛され 人に尽くした人生。

 

私は、それこそが成功した人生だと思うから。

 

 

例によって長文モードでしたが、

最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。


 

 

posted by penguin-oyaji at 21:53 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月03日

ペンギンが「愛」を語ってみる(逆説の10カ条を読んで思ったこと)

それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条

「それでもなお、人を愛しなさい」

人生の意味を見つけるための逆説の10カ条

ケント・M・キース:著

大内博:訳

早川書房

 

この本は神田昌典さんがある本の中で

「オススメ本」として紹介していたのを読んで、

興味を持って手にとりました。

 

それが、もう数年前。

 

最近、また枕元において寝る前などに

パラパラと読み返しています。

 

「逆説の10カ条」・・・割と有名なので、

ご存知の方も多いかもしれませんね。

 

ググると、色々なページが出てきます。

マザー・テレサも麻生太郎も心に留めた「逆説の10カ条」 - NAVER まとめ

 

 ■ペンギンが『愛』を語ってみる

1. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。

 それでもなお、人を愛しなさい。 

人間は愛を燃料として動くものだと私は信じています。

そういうふうにできているのです。愛を与え、愛を受けとって

いなければ、エンジンが全開しているとは言えません。(P31)

 

確かにその通りなんだろうけどな・・・と思う。

だけど・・・何かが引っ掛かる。

何かそれって、キレイゴトじゃね?

 

「愛」というものほど、語られるコトが多いものって

ないのではないだろうか・・・?

 

でも、その割には何だか分かったような、分からないような。。

 

「それでもなお、人を愛しなさい」と言われても、

嫌いな人だっているし・・・

自分に興味関心を持ってくれない人のことなんて、

とても「愛」をもって語ることなんてできない。。

 

でもね。

 

この文章を読んで最近、少し考えを変えはじめたところ。

 

私たちは同意してもらえないからといって、人を愛さないことに

しようと決めることがあります。あるいは、この人は不合理な

人だ、わからず屋だ、わがままな人だ、だからこの人は

愛する価値がないと決めつけたりします。これは悲劇です。

 

なぜ悲劇かというと、愛は、他人に同意してもらえるかとか、

愛する価値があるかという問題ではないからです。

愛とはそのようなものではありません。(P31)

 

うまく言葉にできないんですけど・・・

こんなふうに考えてみました。

 

例えば、自分の「心」という名前のコップがあったとします。

その心というコップに「愛」が注がれています。

 

でも!

 

残念ながら、まだその「愛」はコップをいっぱいにできません。

その時、人は(自分は)どういうふうに思うか?

 

その心のコップをいっぱいに満たすために、

他の人からの「愛」を奪って、

いっぱいにしようとするのではないか?

 

だから、そんな時はどうしても「私が」と考えがち。

 

私がこんなに思いを寄せているのだから、分かって欲しい。

私が思っている分、あなたも私を思ってください(同意してください)

 

相手に何かを求めてしまうんだな。考えが利己的。

 

でも!

 

自分の心のコップが満たされていたら、

きっと、そこから溢れ、こぼれる分を分け与えることができる。。

 

だから、「私が」ではなく、「あなた」と考えることができる。

 

あなたに幸せになって貰いたい。

あなたを大切に思っています。

 

■改めて「奈々子へ」を読んでみる

今までに何度かこのブログに書いてきたのだけど、

私は吉野弘さんが書かれた「奈々子へ」という娘に贈った詩が好きです。

 

その詩の中にこんな一節があります。

 

人が人でなくなるのは 自分を愛することをやめた時だ 

自分を愛することをやめる時 

人は他人を愛することをやめ 世界を見失ってしまう 

自分があるとき 他人があり 世界がある 

 

改めて、この「奈々子へ」という詩を読み返して思うのは、

自分の心のコップをいっぱいにするのに必要なものって

この「自分を愛する心」なんだと思う。

 

自分を愛する心・・・なんでしょう?難しくないですか?

 

この「それでもなお、人を愛しなさい」の中にこんなコトが

書かれていました。 

あなたはユニークな存在であることを決して忘れてはなりません。

遺伝子的にユニークであり、才能と体験の組み合わせにおいても

ユニークな存在です。ということは、あなたにしかできない

貢献があるということです。世界のために最善を尽くすことに

よって、その責任を果たすことができます。(P96)

 

自分はこの世界の中で唯一無二の存在であること。

だからこそ、自分にしかできないことがあると知ること。

そして、その自分に与えられた使命を精一杯に尽くすこと。

 

うまく言えないのですが、

自分を愛する心って、そんな感じでしょうか。

 

自分自身の存在を大切に思う時、そして精一杯に生きる時、

はじめて他の人に対しても愛を注ぐことができるのかもしれませんね。

 

・・・と、言葉に書くと簡単ですが、「奈々子へ」の最後は

こんな言葉で結ばれています。

 

お前にあげたいものは 香りのよい健康と 

かちとるにむずかしく はぐくむにむずかしい 

自分を愛する心だ

 

■笑顔のプレゼントを贈りたい時・・・

ここまで、(例のごとく)うだうだと思うままに

書き進めてきましたが、(読んでくれてありがとね〜)

結局は、こういうコトなんだと思う。

 

誰かを幸せにしたい、笑顔にしたい!

そう、思った時に

先ず自分が幸せを感じているか、笑顔でいるか?

それが大切だというコトなんですよね、きっと。

 

もっと、ぶっちゃけて言えば、


相手が振り向いてくれない、分かってくれない

などとブーたれる前に、もっと自分自身を磨け!
っていうことですよ、そこのあなた!そして、オレ!(笑)

(ちょっと違うかな?) 


不合理で、わからず屋で、わがままな存在だとしか

思えない相手であっても、自分の心が満たされた状態であれば、

「愛する」ことができるかどうかは分からないにしても、

少なくとも相手のことを理解しようと努力することは

できるのではないかと思うのです。

 

この「それでもなお、・・・・」については

他にも書きたいコトがあるのですが、それはまた別の機会に。

 

ただ・・・!

 

1日の終わりに、ちょっと時間がある時に、

この本をパラパラでも読みながら、より大きな視点で

自分のことなどを考えてみると、

心の筋力トレーニングになるんじゃなかなぁって思うんですよ。

 

相手が分かってくれない、

理不尽なことばかり起きる、

うまくいかない・・・

 

そんな時にこそ、この本を読んでみるのが良いのではないかと。

 

では、また。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

愛されたいと願うのは、愛したい気持ちが足りぬから・・・

吉田拓郎「誕生日」

 

 

posted by penguin-oyaji at 21:18 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月12日

何か始めないと今年の目標は2000%成功でけへんでぇ「夢をかなえるゾウ」

夢をかなえるゾウ 文庫版

「夢をかなえるゾウ(文庫版)」

水野敬也:著

飛鳥新社

 

ガネーシャで同じみのベストセラー本ですね。

私は随分前にオーディオブックで聴いていたのですが、

この度、文庫版になったので、改めて活字で読んでみました。

 

Amazonの内容紹介より

「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」 

ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた

関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。 

成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか

「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。 

夢をなくした“僕”と史上最悪の“師匠”が繰り広げる、

「笑って」「泣けて」「ためになる」実用エンタテインメント小説。

 

■意識を変えてもムダ・・・?

「人間が変わろう思うても変わられへん最も大きな原因は、

このことを理解していないからや。ええか?『人間は意識を

変えることはできない』んやで」

「意識を変えることはできない・・・・」

「そうや。みんな今日から頑張って変わろう思うねん。

でも、どれだけ意識を変えようと思ても、変えられへんねん。

人間の意思なんてめっちゃ弱いねん」(P128)

 

「本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。

意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な何かをな」

(P130)

 新年を迎えて10日余りが過ぎましたね。

新しい年を迎えるにあたり、多くの人が

「よしっ!今年こそは!」と気持ちを新たにしたり、

新年の目標を立てたりしたと思います。

 

斯く言う私もその一人ですが・・・

 

が・・・・!

 

三日坊主という言葉がある通り、あれほど固く決意した筈なのに、

新年から数日が経ち、いつもの日常の中に戻っていくと・・・

新年の誓いは何処へやら。気が付くと昨年までと同じコトの繰り返し。

 

この本に書かれている通り、

「人間の意思なんて、めっちゃ弱い」んですよね。

(いや、もちろん意志強固という人もいるとは思いますが・・・汗!)

 

経営コンサルタントの大前研一先生もこんなことを言われています。 

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。

2番目は住む場所を変える。

3番目はつきあう人を変える。

 

この3つの要素でしか人間は変わらない。

最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。

最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ

最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ

ナンテコッタ! _||O

 

まぁ、確かに新年の目標とかを考えている時には

実際に行動するときの面倒くささとか、シンドさなんて

あまり考えていませんからね〜

 

■経験だけが人生を変えていく

「もし自分が変われるとしたら、行動して、経験した時や。
そん時だけやで」

(中略)

「今、自分は何かを学んで、知識を吸収して、成長してると

思てるかもしらんけど、本当はな、成長した気になっとるだけなんや。

ええか?知識を頭に入れるだけでは人間は絶対に変われへん。

人間が変われるのは、『立って、何かをした時だけ』や」

(P284)

 要は意識を変えるのではなく、具体的な何か(環境など)を変える

知識のインプットだけでなく、実際の行動が人生を変える

・・・ということですよね。

 

前にこのブログで今年の目標を立てるのに、

過去の自分の人生すべての振り返りをやった、

という話しを書きました。

 

その時に何となく感じたことなのですが・・・

 

2008年

この「ペンギンオヤジのB読書」というブログを始めました。

最初はとにかく読んだ本の感想や学びを

一方的にアウトプットしていただけでしたが、

やがて、コメント欄を通じて人との繋がりが出来ました。

 

同じく2008年

今では人生の師匠と仰ぐ、和田裕美さん、小宮一慶さんの

お二人の著書を手にとり、講演会などに足繁く通いだしました。

そして、和田さんが運営されている「人に好かれる話し方教室」

(現在は、陽転コミュニケーション講座)にも参加しました。

 

多分、それまで人づきあいや、人とのコミュニケーションに

すごい苦手意識を持っていた私が、人づきあいを楽しめるように

変われたのは、この講座に参加したのがきっかけだったと思います。

 

2010年

転職で知る人が誰もいない福岡へ引っ越してきました。

まさに、住む場所が変わったことで、人生も変わったと思います。

福岡での読書会に参加させて貰ったりしたことで、

新たな人のとの出会いがありました。

 

そして仕事面でも、全く未経験の業界に飛び込み、

色々なチャレンジもしたし、ついでに挫折も経験しました。

 

振り返ってみると・・・

人生の節目というか、人生が変わる時って

何かしら自分がアクションを起こしているんですよね。

 

■全身で感じる

「やりたいことを見つけるための方法は一つだけや。

それは『体感』することや」

「体感・・・・」

「そや。実際にやってみて、全身で感じる。それ以外の方法で

『やりたいこと』なんて絶対見つからへんで。

せやから、『やりたいことが分からない』って言うてるやつの

99パーセントは『何もやっとれへん』やつなんや」(P296)

 確か・・・スティーブ・ジョブズも例のスタンフォードでの

スピーチの時に同じようなことを言ってましたね。 

好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください。

決して立ち止まってはいけない。本当にやりたいことが見つかった時には、

不思議と自分でもすぐに分かるはずです。

すばらしい恋愛と同じように、時間がたつごとによくなっていくものです。

だから、探し続けてください。絶対に、立ち尽くしてはいけません。

 

本来、私の年齢ならば「不惑」ですから、自分の志に迷いを断ち、

突き進んでいなければならないんですよね。。

今さら「本当にやりたいコトって何だろう?」なんて考えてる場合じゃない!

 

ただ・・・何となく思うのですが・・・

 

世の中がこれだけどんどんと変わっていくのに、

自分だけが変わらない、なんて有り得ない!と。

 

今年の目標、100個を考えている時にスラスラと書き出せたものって、

殆どが過去の延長線上の目標だったのです。

 

過去と同じようなことをやって、例え目標達成できたとしても、

満足感はあるかもしれいけど・・・

でも、自分が進化できないんじゃないかなって思ったんですよね。

 

もしも本当に「経験」が人生を変えてくれるなら、

今年の私はやっぱり新しい何かを経験して、

前に進んでいきたいし、変わりたいと思うのです。

 

だから「アウェイ体験を最低でも3つ経験する」という目標を

織り込みました。

そう、私も前進しなければ!!!

 

この年になって、なんですが・・・

今でも新しいことを経験する時って、すごく緊張します。

でも、やってみなくちゃ何も始まらない。

やってみれば、それが自分のやりたいコトかどうかも分かる筈。

 

ガネーシャから、そんなコトを教えて貰った気がします。

 

おしまい。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

よかったら「いいね!」のポチをよろしくお願いします!


 

posted by penguin-oyaji at 21:59 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月03日

資本主義経済の中で生きるための人生戦略本!

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」

木暮太一:著

星海社新書

最近、世間では某政党が政策として打ち出した

最低賃金制度の廃止が物議をかもしていますが、

そもそも、自分が貰っている「給料」の金額って

何を根拠に決まっているのか、分かりますか?

Amazonの内容紹介より

マルクスと金持ち父さんが教えてくれた“目指すべき働き方”

私は、大学時代に経済学の古典『資本論』と、

お金の哲学を扱った世界的ベストセラー

『金持ち父さん貧乏父さん』を深く読み込むことで、

その後の人生が大きく変わりました。

実はこの2冊は全く同じことを言っています。

それは、資本主義経済の中で私たち“労働者”が

必然的に置かれている状況についてであり、

そこから考え始めることで、どういう「働き方」を選択すれば

ラットレースに巻き込まれず、幸せに暮らしていけるかが

よくわかるのです。

今の働き方に疑問を持っているのであれば、

転職や独立、ワークライフバランスを考えても意味はありません。

しんどい働き方は、もっと根本的なところから考え、

変えていかないといけないのです。

■資本主義社会の国で生きるということ

『資本論』は、資本主義経済の限界と目指すべき共産主義思想に

ついて説いたカタい本ですし、一方の『金持ち父さん貧乏父さん』

は、どうすれば「ラクに」お金を儲けることができるか、という

「ザ・資本主義」のような本です。

しかし、大学生だったわたしは「この2冊の本が言いたいことは

本質的に同じではないか?」と感じ取りました。

(中略)

一方は革命、一方は投資です。

しかし、「資本主義経済のなかでは労働者は豊かになれない」という

主張の前提の部分は、まったく共通していたのです。P11

この本の冒頭はこんな感じで、マルクスの「資本論」と

世界的ベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」を持ち出してきて、

資本主義経済の中で生活している労働者は豊かにはなれない”と

いきなり衝撃的な(?)話しが展開されます。

そして、マルクスの「資本論」の内容から、私たちはなぜ、働いても

働いても豊かになれないのか?という話しに続きます。

冒頭に書いた、「私たちの給料はどうやって決まっているのか?」

この本で著者が説明しているのは、こうです。

給料の決まり方は「必要経費方式」と

「利益分け前方式(成果報酬方式)」の2種類がある。

「必要経費方式」というのは、社員という家族が生活するのに

必要なお金を算出して、その金額を給料として支給する。

裏を返せば、その社員がいくら稼いだか、どれくらい会社に

貢献したかは給料に反映されない。

「利益分け前方式」は、言葉の通り社員が稼ぎ出した利益の一部を

給料として支給する。

そして、殆どの日本企業は前者の「必要経費方式」で社員の給料が

決められている。(だから、いくら頑張ってもなかなか給料は

あがらない!)

ざっくり書くと、こんな感じですかね。

10年くらい前でしょうか?

日本の企業でも「成果主義」という考え方を

取り入れるところが増え始めたのは。

下手に「成果」なんていう言葉が使われているので、

「頑張って成果を出せば、報われる」というふうに考える人が

多いと思います。

以前、私が勤めていた会社でもそんな世間の流れに巻き込まれ、

「成果主義」の賃金制度が導入され、それに伴って人事評価制度も

改められました。

その頃、私は一応、エラソーに役員をやっていたのですが、

役員会で議論されたのは、Aランクの人とEランクの人とでは

どれくらい差をつけるのが妥当なのか?という問題でした。

心情的にはAランクの人の給料は思いっきり上げてあげたいですよね。

でも、それが出来ないんです!

なぜか・・・?

半期ごとに人事評価を行っていたのですが、たまたま成績が良かった

からといって、給料を上げてしまうと次ぎにその人の成績が悪かった時に

給料はそんなに下げられないからです(賃金の下方硬直性)。

でも、まったく差を付けないという訳にはいかないので、

ベースの金額(これがつまり生活に必要な経費分ですね)に

気持ち程度の強弱を付けるというところに落ち着いたのです。

もちろん、もっと大胆に成果によって報酬を変えている企業も

あるかと思います。

でも、外資系の成果主義とか完全歩合制の給与制度とかを

採用していない限り、あくまでも給料の基本部分は「必要経費方式」で

決められていると言えるのではないでしょうか。

だから、いくら頑張っても、いくら成果をあげても

給料はそんなに上がらないということになるんですね。

■高い給料の貰い方

「労働力の価値」を積み上げていけば、やがて土台ができ、給料の

基準金額を引き上げることができます。

(中略)

労働力の価値を積み上げるには、「自分の労働力を消費せずに投資する」

という考え方が必要です。(P237)

いくら頑張っても、給料はそんなには上がらない、という

資本主義経済の中で、それでも尚、高い給料をもらい、日々の業務で

心身ともに擦り減らないようにするためには、どうすればよいのか?

この本のなかではいくつかの解決策が提示されています。

単純に考えれば、高い給料で雇ってもらえるような知識、技術を

習得する!というふうに思いますよね。

確かにその通りなのですが、この本では、「損益計算書(PL)」的な

視点ばかりではなく、「貸借対照表(BS)」的な視点を持って、

日々の仕事の成果を積み上げていくことが大切と書かれています。

多少、会計の知識が無いと分かりにくいかも知れませんが、

貸借対照表には「資産の部」というものがあり、そこには現金、

売掛金、棚卸資産、建物・土地といった固定資産などの金額が

記載されてます。

IMG 1418

すごく簡単いうと、企業はこの「資産」を使って営業活動を行い、

利益を生み出しているのです。

だから、資産=将来の利益を生み出す源泉とも言えるわけです。

これを個人に置き換えると、将来的に高い給料を生み出す資産を

増やしていけば良い、と言えますね。

(企業の場合は単純に資産が多ければ多い程よい、という訳では

ないのですが・・・)

1日に8時間+アルファの働いても、後々自分の資産として残る働き方も

あれば、何も残らないものもあります。

少し話しが逸れますが・・・

私が採用担当として仕事をしていた時のこと。

単純に労働力として頭数が欲しい時と、将来的に管理職や専門職として

働いて貰いたい時とでは、採用の基準を変えていました。

(当たり前の話しですが・・・)

管理職や専門職を採用したい時に、採用担当が見るのは、

その人が将来的に自社でどれだけ貢献してくれるか、です。

言い換えれば、その応募者がどれだけの「稼ぎ出す力」を

持っているかですね。

この本の中では、その「稼ぎ出す力」を貸借対照表の資産と

言っているのだと思うのです。

正直、採用担当の目から見ると10年、15年と長期間働いたキャリアが

あっても、誰でも出来るような単純作業の繰り返しのキャリアでは

なかなか採用しようとは思えないんですよね。

(この話し、テンツバかな・・・?)

自分自身に毎日問うべきなのは、

「資産を作る仕事を、今日はどれだけやったか?」

という質問です。

これは、折に触れて自問するようにしてください。(P287)

私を含めてですが、単純に経験=キャリア=自分の資産というふうに

ならないというコトを肝に銘じておかなければいけませんね。

そして!

この日々の仕事の中で資産が積み上がってくると、

それが土台となって、より少ない労力で(ラクに)仕事ができるように

なるんですよね。

これがつまり、仕事を「消費」ではなく、「投資」として考える

ということなのかな、と思いました。

■やっぱり「継続」!!

「ひとは、1年でできることを過大評価し、

10年でできることを過小評価する」(p289)

10年でできることを過小評価せずに、地道に労働力の価値を積み上げて

いけば、大きな資産を築くことができます。

そして、その資産を使って、仕事をすることがきます。(P293)

もうすぐ新年を迎えますが、お正月になると「一年の計は元旦にあり」と

その年の目標などを考えたりますよね。

あれもやりたい!これもやりたい!と欲張ってたくさんの目標を掲げたりします。

でも、年の瀬に振り返ってみると、

新年の目標のうちどれだけ達成できているでしょうか・・・?

私の場合、100個の目標を書いたうち

達成するのは、2、3割くらいです。。(大汗!)

言い訳がましいですが、

1年のうちに出来ることは、そんなに多くはない!というのが

ココ数年の私の実感です。

「1年」でこの有り様ですから、「10年」も継続するなんて

それこそ至難の業という気がしますよね。

でも、裏を返せば10年間がんばって継続していけば、

他の人が得られないような大切な宝物が手に入るとも言えるわけです。

この本の最後に著者が書いているのは、まさにこのコトです。

やっぱり目標を持って日々、コツコツと継続していくことが

苦しい生き方から抜け出すのに大切だという、

自己啓発的にまさに王道の考え方で締め括られているのです。

【まとめ】

「人生戦略」という言葉がありますね。

私がこの本を読んで感じたのは、人生戦略を考えるための羅針盤のようだ。

ということです。

戦略と言うからには、内的・外的な環境分析をしますね。

それがつまり、この本の冒頭に書かれているように資本主義経済の中で

私たちの給料はどのように決められ、どんな問題があるのかを知ること。

そして現状を踏まえつつ、目標(苦しくなく、よりよい働き方をする)に

辿り着くために、どのような知識、技術を身に付ける必要があるのか、

戦術を考える。

我が人生の師匠、小宮一慶さんが本の中や講演会などで

サッカーの試合のために、いくら卓球の練習をしてもムダなように

目標を達成するためには「正しい努力」が必要、というコトを

書いたり話されたりします。

いくら頑張って働いて、成果を出しても給料があがらない!

(挙げ句の果てに、上司を逆恨み!)と嘆く前に、

自分の給料は何を根拠に決められているかを知り、

どうすれば、高い給料を払って貰えるようになるのかを考えて、

正しい戦略をたて、正しい努力をすることが必要なんだ

というコトをこの本を読みながら、改めて考えさせられました。

おしまい。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

よろしければ下の方にある「f いいね!」をポチしてくれると嬉しいです。

※実は・・・前回のの記事をアップした後にブログの設定をあれこれと

いじっていたら、せっかく皆さんにポチして貰った「いいね!」の数を

ゼロ・リセットしてしまうという失態をやらかし、凹みました。。

ポチしてくれた皆さん、ゴメンナサイ。m(_ _)m

 

posted by penguin-oyaji at 14:47 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月27日

成功とは挑戦しつづけること「仕事は楽しいかね?」

仕事は楽しいかね?


「仕事は楽しいかね?」

デイル・ドーテン:著

野津智子:訳

きこ書房

 

この本は4年ほど前に出版された

「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」という

ムック本の中で勝間和代さんが紹介されていたのですが、

「いつか読もう」と思いつつ、

今になって、ようやく読んだという・・・(^^;;

 

それからまったく、どーでもいい話ですが、

最初に「ビジネス書100」で見掛けた時から

私、この本の表紙のイラストってサンタクロースだと

思い込んでおりました。

 

でも、実はこの本の主人公の一人である老人の

イラストだったんですね。。

読み終えて、初めて自分の間違いに気づいた・・・orz

 

「ビジネス書100」の勝間さんの紹介文から

大雪のため空港ロビーで足止めされていた主人公が

偶然出会ったある老人(実は高名な実業家)との会話の中で、

自己変革についての考え方を学んでいくというお話で、

「変化やチャレンジを楽しみましょう」ということを

一冊通して語っています。

 

■成功とは右倣えしないこと

成功するためのルールはみんな知っている。

そうしたルールは、何百という本の中にリストアップされているからね。

だけど、やっぱりこの問題がある。小説を研究しても小説家になれない

ように、成功を研究しても成功は手に入らないという問題が。みんな、

成功した人の右倣(なら)えしようとするけど、

成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ。

(P75)

 

この本は物語形式で話が進んでいくのですが、

その冒頭にいきなり通常の(?)成功哲学を否定するような話が

飛び出してくるんですよ!

 

自己啓発書でありがちなパターンとして、「目標を決めなさい」とか、

「夢を紙に書くと願いが叶う」的な話しがありますよね。

 

それをいきなり!「目標を設定すると、自己管理ができているような

気がするものだ」とか、「僕は人生の中で何をなすべきかなんて、

問いかけなくなったーーーどうせ、人生なんて思いどおりには

ならないからね」という言葉で、バッサリと切り捨ててしまうのです。

 

そして、「成功とは右倣えしないこと」というのは、

そうした自己啓発書を読んで、成功者のマネをしようとしている

私たち読者の否定ではないか!!

 

OMGです!(←Oh ! My God ! の略ね。念のためww)

正直、読みながら「なんちゅー展開じゃ!」と思いましたよ。

 

でもですね・・・

 

きっと「右倣えしない」というのは、単純にマネするな!

学ぶべきは、成功者の思考や行動などの本質的な部分であって

表面的なことだけをマネても意味が無い、

つなりそういう意味なんじゃないかと思うのです。

 

たまたま読み返した「ビジネス書100」の中で勝間さんが

対談でこんなコトを話されています。

 

私は神田さんの『非常識な成功法則』が好きなのですが、

あの8つの成功法則を鵜呑みにして全部マネするのではなく、

どういうプロセスで神田さんがそこまでたどり着いて、それに対して

自分はどのようにやり直せばいいのかを考えるのが1番大事だと思います。

 

自分でも考えて試行錯誤しなさい!というコトなんですよね、きっと。

 

■じゃんけん、じゃんけん、またじゃんけん!

だから僕は、たった一つしか目標を持っていない。毎日毎日、違う自分に

なること。これは”試すこと”を続けなければならないということだ。

そして試すこととは、あっちにぶつかりこっちにぶつかり、試行錯誤を

繰り返しながら、それでもどうにかこうにか、手当たり次第に、

あれこれやってみるということだ。(P49)

 

この本の主題は、「挑戦しつづけるコトが大切」というコトなんだと思う。

それを端的に示しているのが、上記の文章ではないかと思われ。

 

解決すべき問題を見つけ、アイデアを考え、それを試すことをやめない、

というコトですね。

 

私がホテルで働いているとき、売上対策などを店長と話している時に

よく「これ!という決め手が思い付かないなら、とにかく思いつく

ものを片っ端から試してみよう」とか「手数(てかず)を

たくさんうつようにしよう!」と話していました。

 

10の対策を打って、そのうち1個でも2個でも当たれば儲けもん!

だと思っていたんですよね〜

 

まぁ、私がそんな話しをしていたのも、前に読んだ「勝間本」からの

受け売りではあるのですが。。

 

勝間さん流に言えば、「じゃんけん、じゃんけん、またじゃんけん」

和田裕美さん流に言えば「サイコロを投げつづける」「大吉が出るまで

おみくじをひく」というところでしょうか。

 

ただ・・・!

 

そんな偉そうなコトを言っていた私ですが、

先ずアイデアを考え続けることがタイヘンだということと

結果が付いてこないと直ぐに止めてしまうところに

まだ自分の課題があるなぁという気がするのです。

 

これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。

”遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る”

(P45)

 

エジソンの例を出すまでもなく、何百何千という試行錯誤の中に

成功という結果が埋もれている訳ですから、あまり難しく考えるのではなく

むしろ、わくわくした気持ちで「試してみる」ことが大切なのかも

しれませんね。

 

試してみることに失敗はない」という言葉も書かれているのですが、

本当にその通りだと納得しました。

 

■チャンスの前髪神様

きみはたぶん何十ものすばらしいアイデアに、目の前を通り過ぎさせて

しまっていると思うよ。新しい考えを受け入れるのは、簡単じゃない。

(中略)

僕たちはね、失敗するのを怖がりすぎて、

それが宇宙からの贈り物だってことに気づこうとしないんだ。

(P117)

 

この本の中でコカコーラやリーバイスのジーンズがどのように生まれたのか

という、エピソードが書かれています。

でも、実際に自分がその場にいたとしたら、それが製品誕生のチャンスだと

気づけたかどうか・・・?という話しの後に上記の文章が記されています。

 

チャンスは、それがチャンスだとはっきり分かるようには登場しない、とか、

チャンスの神さまには後ろ髪はない、などチャンスに関する言葉は

いくつもありますね。

 

そりゃ確かに目の前に起きる出来事やモノに「これは、あなたにとって

チャンスなんですよ〜」と貼り紙でもしてあったら良いのですが、

そんなコトはありませんからね。

 

では、どうやったらチャンスだと分かるようになるのか・・・?

 

「人は何万回見ても、見ないないものは見えない」

 

「関心を持てば、全体像なり何かが見えてきます。

 少なくとも見ようとします」

 

「見えるというのは気づくということにながっていて、

 見えると幸せになれる」

 

これは小宮一慶さんが書かれた「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」に

書かれている言葉です。

 

このブログエントリーの最初にも私が表紙のイラストをサンタクロースだと

勘違いした話しを書きましたが、目の前にあっても関心をもって見なければ、

見えないんですよね。(やっと話しが繋がったでしょ・笑)

 

興味/関心/好奇心/問題意識などのアンテナ感度を日頃から磨いて

チャンスの神様が飛んできたら、その前髪をグワシっ!(by まことちゃん)と

つかみたいものですね。


※「まことちゃん」って知ってる?オジさん世代にしか通じないかな?(笑)

 (昔、流行った楳図かずおさんのギャグ漫画です)

 

【まとめ】

物語形式でボリュームも200ページ弱なので、すぐに読み切ることが

出来る本だと思います。

でも、書かれている内容は薄っぺらいものではなく、とても示唆に富んだもので、

心に刺さる言葉もいっぱい書かれています!超・オススメ

 

おしまい。最後まで読んでくれてありがとうございました。

よかったら下の方にある「f いいね!」をポチしてくれると嬉しいです^^

 

【参考図書と関連エントリー】

10年後あなたの本棚に残るビジネス書100

 

「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」

神田昌典+勝間和代

ダイヤモンド社


非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

 

「非常識な成功法則」

神田昌典:著

フォレスト出版


ペンギンオヤジのB読書!: 成功すら試練である 「非常識な成功法則」
非常識な成功法則についてのエントリー



ビジネスマンのための「発見力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

 「ビジネスマンのための「発見力」養成講座

小宮一慶:著

ディスカヴァー21


ペンギンオヤジのB読書!: 気付けば見える!
ビジネスマンのための「発見力」養成講座についてのエントリー


 

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2012年11月24日

「マインドの法則」が俺にもっと輝け!と囁いている

人生が劇的に変わるマインドの法則

人生が劇的に変わる

「マインドの法則」

たった3つのプロセスが「在りたい自分」の心を創る

久瑠あさ美:著

日本文芸社

もう1ヶ月くらい前だったと思うけど、

facebookで友達が紹介しているのを見て

何となく気になり手にとった本です。

著者の久瑠あさ美さんはモデル、女優、そして心理カウンセラーという

ちょっと異色の(?)キャリアを持ち、現在はメンタルトレーナーとして

トップアスリートや一流経営者を多数、成功に導いているのだとか・・・

(失礼ながら、この本で初めて知りました)

アマゾンの内容紹介から。

あなたは今の自分に満足していますか

自分の未来を見失っていませんか

夢を夢のままで半ば諦めかけてはいませんか

これはあなたの人生を変える本です。

いま、話題のメンタルトレーナーによる「心」の指南書。

潜在意識の中に在る、あなたが本当に望むこと=[want](「〜したい」)
という
「原動力」となる意志を見いだし、[イマジネーション]=「創造性」
を駆使し発想力を拡げ、[マインド・ビューポイント]=「心の視点」を
上げて客観視する――この3つのプロセスによって、マインドの法則が
機能すると、誰でも心に変革=[マインドのパラダイムシフト]が起こります。

本書では、数々の成功体験の実例をまじえてマインドの法則を
わかりやすく解説。

そう、あなたは人生を劇的に変えることができるのです!


ブログタイトルは「ホッテントリーメーカー」にお世話になりました。

■What is マインドの法則 ?

潜在意識にアクセスするための三つのプロセス

1[Want]原動力

 「〜したい」といった熱意や意思などの内的なエネルギー

2[イマジネーション]創造性

 「想像」が「創造」を生む、生産的でオリジナルな発想力

3[マインド・ビューポイント]心の視点

 自分を高みに上げ、俯瞰して可視化する心の視野

この本のタイトルにもなっている「マインドの法則」って何かと言えば、

ざっくり言えば上記3つを明らかにし、それを繋ぎ合わせ、

自分のやりたいコトや在りたい自分になること・・・

ただ、本の帯に脳科学者の茂木先生から

今まさに時代が求める心と脳の教本である」という推薦文にあるとおり

脳の働きなどと関連づけて書かれているところが、

普通の自己啓発本との違いかなと思いました。

■過去を陽転する

私が創り上げたその人格は、履歴書に記載する事実は一つも変えずに、

ただそのときのAさんがその事実をどう受けとめて、どんな意思決定を

したかを変えただけです。過去、起きたことへの捉え方を変えたのです。
(P89)

アルバイトを含めて20数回の転職を繰り返してきた20代後半の女性が

マインドの法則によって過去の職歴の意味付けを見直し、

「すぐに仕事を辞めた」のではなく、本当に彼女がやりたいコトのために

一歩一歩、必要な知識、スキルを身に付けてきたのだと置き換えることで

転職に成功し、生まれ変わったように活躍している、という話しが

紹介されています。

きっと、誰にだって出来れば二度と思い出したくない、

出来れば重しを付けて東京湾(博多湾でも可)の海底に

沈めておきたいような嫌な過去があると思うんです。

よく「過去は変えられない、変えられるのは未来だけだ

というようなコトを見聞きしたりします。

確かに過去に起きた「事実」は変えられない。

でも、過去の事実に対する「捉え方」は変えることが出来るんですね。

そして、単に捉え方を変えて「よかった」で終わらせるのではなく、

あくまでも自分の未来から見て、やりたいコト、なりたい自分にとって

過去の出来事がどう役に立つのかを考えて意味付けを変えることが

大切なんだろうと思うのです。

我が人生の師匠、和田裕美さんがよく言う

事実は一つ、考え方は二つ」という陽転思考で考えれば、

この20代後半の女性は、過去を陽転したコトで未来が開けた、

と、言えるわけですね。

現在、転職活動の真っ最中で職務経歴書などを書く機会も多い私にとって

この女性の話しはものすごく参考になりました。

■人は何者にでもなることが出来る

意識の世界では、人は何者にでもなれます。自分はこう在りたいと
思ったら、
想像の中ではあなたのなりたいあなたになれるのです。
(P78)

過去の捉え方を変え、自己イメージを塗り替えることで、周囲も未来も

変わっていきます。(中略)人は自分の意思決定によって、

何者にでもなれるのです。(P99)

人は何者にでもなれる

私がこのフレーズを最初に読んだのは学生時代に読んだ

沢木耕太郎さんのルポの中だったと思う。

当時、そのフレーズは私にとって、とても新鮮な響きで

えらく感動した覚えがあります。

でも・・・ですね、

20代、30代、そして40代と人生を経験するにつれて

だんだんとその言葉が信用できなくなると言うか、

忘れてしまったんですね、私。

就職して会社に入れば、何となく自分の未来は

限定されたような気になったし、

誰が決めたのか「社会の常識」とか「大人の分別」とやらにも

縛られるようになりました。

そして気が付けば、この拓郎の歌のように

大切なものを何処かに置き忘れ

 気が付くとボクは今、何をしてるんだろう?

 夜空を見上げると、多くの夢が

 星になり 風になり踊って見える

そんな心境ですよ。。(遠い目)

吉田拓郎 「若い人」

でも、この本を読んでまた少し元気が出てきました。

人生において根拠などいりません。根拠とは過去に求めるものです。

根拠を求めてしまえば、過ぎ去った過去に囚われ、これから来る未来に

不安を感じ、立ち止まらざるを得なくなってしまうからです。

過去の自分に囚われて、自分に限界を創り、守りに入る生き方では、

決して未来を変えることはできないのです。(P75)

「根拠の無い自信」とか、よく(ネタ的に)言ったり聞いたりしますが、

それって、正しい考え方だったんですね〜

確かに未来は現在とか過去とつながっているものだけど、

だからと言って、未来を考えたり決めたりするのに

過去にとらわれる必要は一切無いわけです。

それと未来を考えるのに邪魔になるもう一つの邪魔モノである

変な分別とかを突破するのに、私のオススメの方法があります!

以前、このエントリーにも書いたことがありますが・・・

「今年の目標「日本一○○な男になる」

自分のやりたいコト、なりたい自分について100個、

紙に書き出してみて下さい。

私も実際にやったことがありますが、70個くらいは

割とラクに書けますが、そこから先が大変!

でも、とにかく100個書き出すのです。

そうすると、変な分別も過去の自分も忘れて、

自分の心のリミッターを外して

素の自分をさらけ出せるようになる筈です。

そして、気が付くのです。

夢は逃げていかない、逃げ出しているのはいつも自分だ」と。

(ネットに書いてあった誰かの言葉です)

■誰かと見る夢は・・・

もうちょっと書いて良いですかね?(読むの疲れた?)

人は多かれ少なかれ、「夢を実現したい」「そこに賭けてみたい」

「その夢を信じてみたい」という情動=[ Want ]が潜在意識に在ります。

また、そういった情熱を持った一人の人間の[ Want ]である夢を

共有できたとき、目に見えない高い次元で共鳴が起こり、自分も

その夢やビジョンを一緒に実現したいという情動に駆られるのです。

(P206)

例えば・・・

お金をいっぱい稼いでウハウハになりたい。

豪邸に住んで贅沢な暮らしをしたい!

これって、個人の夢でしかないですよね。

(それにしても、何て俗物的な例えなんだろう・笑)

でも、その稼いだお金を使って震災の復興に役立てたいとか、

足なが募金」に寄付をして学生さんの進学の夢を叶えたい!という

夢であれば、それは個人の夢を通り越して、

誰かの夢と重なるかも知れませんね。

この本の中では「未来形でビジョンを共有する」というふうに

書かれていますが、自分の夢が実現した未来の姿を

視点を高めて誰かと共有する「マインド・ビューポイント」という

考え方は、とても大切な視点だと感じました。

個人的にはオノ・ヨーコさんのこの言葉を思い出しました。

ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実だ

どうせ夢見るなら、志のある夢を見たいものですね。

おしまい。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


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タグ:久瑠あさ美
posted by penguin-oyaji at 15:28 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

論語読みと自分メディア(自戒を込めて)

論語の活学―人間学講話
「論語の活学」
安岡正篤:著
プレジデント社

昨夜、やっと「論語の活学」を読み終えました。

最近、ちょっと訳あって「論語」に関する本を

何冊か続けて読んでいるのですが、

その理由についてはまたいつか書きます。

で、この「論語の活学」ですが、全く歯が立たない、

という訳ではなかったのですが、

何だかピンと来ないところもいっぱいあって、

この本を読みこなすには、まだまだ自分の理解力や

人生経験が足りていないのだなぁ、と思いました。

ただ、よく分からないところがいっぱいあった中にも

心に残るところが何カ所か。

とくに文中に何度か書かれている「活学」という言葉には

自省すべき点が多いように思いました。

この「活学」に関して、一番分かりやすいエピソードとして

書かれていたのが酒井藩のお殿様と、

その藩士の大沢勘大夫とのやり取り。

ある時、お殿様が今日は勉強会をするから、

勘大夫に講義をするよう言うと、

自分が講義するよりも、殿が講義して聞かせて欲しいと

勘大夫は言葉を返したそうです。

すると、元々学問自慢のお殿様、嬉々として

「聡明叡智」の講釈を述べ始めのですが、

勘大夫がお殿様の前に進み出て、

このように言われたとのこと。

「殿、しばらくお待ちください。聡というのはどういう意味であるか、

などというような講義は誰でもできる。我々はさようなことは聞きたく

ありません。例えば聡明叡智にしても、殿が藩を治められるうえに於いて、

どんなにお聞き誤りがなかったか、あるいはどんなに物事の見誤りが

なかったか、といった殿ご自身についての講釈を承りたいのです」

著者の安岡先生はこエピソードを紹介された後、

こんなふうに書かれています。

本当の学問というものは、決してそういうものではない。

それを読んで、自分は聞き誤っていなかったか、見誤っていなかったか、

というふうに直ちに自分の問題にしてゆくのです。そこに気がついてこそ

初めて活きた学問となる。(P164)

言葉や知識についての説明は誰がやっても同じことなんですよね。

・殿ご自身についての講釈

・自分の問題にしてゆくのです

こうしたキーワードが語っているように、新しい知識や教えに

出会ったら、それをそのまま鵜呑みにするのではなく、

先ずは自分自身に引き寄せて考える、そして行動してみることが

借り物ではない自分自身の知見として価値を持つようになるんですよね。

そういえば・・・

「自分の五感による実体験」です。私はこれを、「自分メディア」と

呼んでいます。

「効率が10倍アップする新・知的生産術」勝間和代:著

P142より抜粋

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

4年くらい前にこの「自分メディア」という言葉を聞いた時に

私、正直あまりピンと来なかったのです。

でも、こんな私でも4年間で少しは成長したのか

今では少しはこの意味が実感として分かるようになりました。

本を読んだり、セミナーで色々なことを学んできましたが、

自分なりに実感しているのは

自分で実践したことしか身に付かない!

という、ごく当たり前の事実です。

そして、この実践して体感したことこそが、自分メディアとして

価値のある情報になり得るコトなんだと思うのです。

ネットの普及でただでさえ情報が容易く手に入るようになった上に

今ではSNSのおかげで、情報のシェア(共有)までもが

誰でも手軽に出来るようになりました。

でも、そんな時代だからこそ、 自分に引き寄せて考える、自分で実践してみることをサボらずに、

自分メディアを磨いて、知識や情報を自分のものにしていく努力を

怠らないようにしないといけないのだと

改めて思いました。

次回こそ、熊野のつづきを書きます!・・・・たぶん。。^^;;

タグ:論語
posted by penguin-oyaji at 13:55 | Comment(0) | 読書(自己啓発) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする