2008年06月03日

今週の「アエラ」・ロスジェネ一発転進

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今週の「アエラ」に妙に気になる記事が掲載されていました。
「ロスジェネ「一発転進」」 氷河期世代の幸せ探し
ご存知と思いますが、ロスジェネとは1995年頃から
2005年頃、就職氷河期と呼ばれた時期に
学校を卒業し、社会に出た世代のことです。
ちょうど今は20代後半から30代前半の世代のことですね。

「アエラ」の記事の内容としては
・ロスジェネ世代の中でも不遇をバネに
やりたいことをつかみ取った人の紹介
・ロスジェネ世代の勉強術
という二つの切り口から、ロスジェネ世代の特徴、生き方を
ルポしています。

「順調な人生だったら、感じられなかった思いがある。
就職して自分がなくなるような辛い経験したからこそ、
伝えたい思いがわき出てくる」

「元々うまくいかなくて当然。期待値が低い分、楽天的に
なれたのかなと思います」

「いい思いが出来なかった世代はハングリーさが違う」

「今だから動けるというチャンスを逃したくない。日本自体が
地盤沈下している時に、日本で会社員をやっていれば安心
という方がおかしいと思う」

「いい時代に生まれなかった自覚はある。不安を解消する
には、勉強するしかない。勉強は一人で立つための術なんです」

「仕事は教えられるものと思っていたら大間違い。自ら勉強
しなければ、置いていかれるだけ」

「会社内だけで通用するスキルは時には重要だが、興味がない」

などなど、記事の中から気になるフレーズを拾ってみました。
こうした言葉をつなぎ合わせると、
(会社に依存しない)自立
というキーワードが浮かび上がってくると感じます。

このロスジェネ世代は明らかに他の世代とは違う体験をし、
違う価値観を持った人が多い世代だと感じます。
私が今の会社で採用の仕事に関わるようになったのが
2004年ですから、就職氷河期の最後の最後、の頃です。

今でこそ、「超売り手時代」と言われ、易々と内定を勝ち取る学生が
増えていますが、氷河期の頃は学生に話を聞くと
30社、40社、落とされるのは当たり前!というくらい
就職が難しかったのです。
おまけに、企業は「圧迫面接」と称して(ムダに)学生を
いじめるような面接を繰り返していました。
(さすがに最近は見かけなくなりましたが、そのころ書店の
棚には圧迫面接のノウハウ本が並んでいました)
それでも就職できた人は良い方で、全体の3割前後の人は
就職先が決まらず、フリーターになっていったのです。

実社会の入り口で、このような痛烈な経験をしてきた訳ですから
そもそも会社なんて信用しない、と考えるのも無理からぬ事だと
思います。
それに30、40社も落とされた訳ですから、精神的にはタフ
なりますよね。

また、確かにこの記事に登場する人たちは、ある意味でロスジェネという
時代を逞しく生きている人たちだと思います。
でも反面で、いまだに不遇から抜け出せずに、
もがき苦しんでいる人が多いのも事実。

今、中途採用の募集を掛けると応募してくるのは、フリーターを
続けてきたロスジェネ世代か、リストラで職を奪われた人が
大半占めます
(当社の場合・・・)
しかし、余裕も無くフリーター生活を続けてきた人の場合、
会社員としての経験が無い訳ですから、どうしても「不利」
何故なら、社会人としての基本スキルが身に付いていないし、
実績(キャリア)も無いから・・・

こうしたロスジェネ世代の人との面接を終えると、いつも何だか
複雑な心境になります。
歴史に「もしも」は無いと言いますが、
もしも就職氷河期に当たらなければ・・・
もしもバブル崩壊なんて無かったら・・・
ロスジェネなんて呼ばれることも無く、普通の会社員としての
人生を送っていたはず・・・

今週の「アエラ」の記事を読んでいて、逞しく生きている人たちと
もがき苦しみ続けている人、同じ世代でありながら
この違いは何か・・・?と云うことが妙に気になりました。

それから、何度も書いて申し訳ないのですが、
ロスジェネ世代は明らかに考え方、生き方が違います。
その彼らが後ほんの数年で社会の中核に位置付いてきます。
その時に、どんなパラダイムシフトが起きるのか・・・
注意深く見守っていく必要があるような気がします。



タグ:ロスジェネ
posted by penguin-oyaji at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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