2008年05月06日

中小企業の数字「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」

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Book-No.23

「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」

(中小企業のカリスマ直伝!実践・財務ノウハウ)

小山昇 箸

すばる舎

(ISBN:978-4-88399-619-3)



ゴールデンウイークも終わりますなぁ・・・



今回は会計本の続き・・・ではなく、財務系のお話です。

筆者は株式会社武蔵野で代表取締役社長を務めていらっしゃる

小山昇氏。武蔵野はダスキンのレンタル事業などを手掛ける会社です。

私が小山氏を知ったのは、ホッピービバレッジで副社長を務めている

石渡美奈氏の著書「社長が変われば会社は変わる!」の中ででした。

その本の中で石渡氏の経営の師匠として度々、登場しますので、

なんとなく私の頭の中でも小山氏の事はキーワードとして残って

いました。

で、調べてみるとスゴイ人なんですね。

本もたくさん書かれています。本書もその中の一冊です。



《Penguin's Eye》

本書の内容は主に以下の3点に分けられると思います。

(1)資金繰りを主とした企業内での経営数値の見方

(2)利益計画(事業計画)のつくり方の骨子

(3)組織作りのノウハウ



私としては資金繰りの話の中に書かれている銀行折衝の部分が

特に印象に残りました。

ずっと営業系の仕事をしていた私には銀行はちょっと遠い存在で

(友人で信用金庫に勤めていた者はいましたが・・・)

どちらかというと、ちょっと怖くて、威張っているみたいな先入観を

もっていました。



銀行から有利な条件を引き出すときの基本は、こちらから「貸して

ください」ではなく、銀行から「借りてください」と言わせることです。

多くの社長は、銀行は貸してくれないものだと思い込んでいます。

だから、つい「貸してください」という発想になる。しかし銀行は

お金を貸して金利を得るのが商売です」(P129)



銀行がお金を貸してくれなくなったら会社が潰れてしまう、という前提条件が

あると、ついつい気持ちの中で銀行に対して妙に歪んだ見方をして

しまうのですが、本質的には銀行も商売としてお金という商品を売りにきている

と考えれば良いわけですね。



私は商品部で商品の仕入れ折衝を長年やってきて、商談の際に

どうやって主導権を握るか」という事をずっと考えながら仕事を

してきました。

交渉ごとは何でもそうかもしれませんが、「主導権」を握られたら

負けてしまいます。



銀行も卸問屋も同じ土俵で考えれば、いかにして主導権を握るか、

具体的には

・融資を受ける

・融資を受けるのであれば、金利や返済期間でどれだけ自社に有利な

条件を引き出すか

という事を考えれば良いということになります。



本書の中では相見積もりを取り、他行の「融資提案書」を利用するやり方、

他行から受けた短期融資を利用するやり方、自社の社員の給与振込口座を

利用するやり方などが具体的に書かれています。



普段、営業の仕事などをしていると資金調達に関してはどうしても疎くなって

しまうのですが、中小企業の場合、資金繰りが何よりも大切。

会社にとって、お金は血液と同じ。血液の流れが止まったら、どんな手術も

施しようがない。会社を生かすも殺すも資金繰り次第であることを、忘れないで

ください」(P103)

あまり儲かっていない中小企業なら尚更、資金繰りが重要になってくると

思いますし、儲かっていても売掛金のサイトが長ければ、資金繰りに窮するわけで

本当に中小企業にとっては大切な部分なんですね。



映画「男はつらいよ」の中で印刷会社を営むタコ社長が登場しますが、

「中小企業」「資金繰り」というキーワードを聞くと、私の頭の中には

必ずタコ社長が登場します(まぁ、どーでもよい話ですが・・・)



《impression》

多くの社長は数字を見るのを嫌がって、どんぶり勘定で経営をする。それが

会社を窮地に陥れるもとです。

とくに大切なのが、貸借対照表(バランスシート、B/S)の数字です。

本書の冒頭「はじめに」のところに、上記のような記述があります。

「あぁ、やっぱりそうか・・・」と思いました。



私の会社もそうですが、「いくら売って、いくら儲けたか」という一元的な数字の

とらえ方しか出来ないと、どうしても財務諸表のうち「損益計算書」にばかり

目がいってしまいます。

しかし、前にもこのブログで書きましたが、損益計算書には実際の現金の

流れは反映されていません。

キャッシュが潤沢にある会社は別ですが、多くの中小企業にとって資金繰りが

大切な筈なのに、貸借対照表やキャッシュフロー計算書のことが軽んじられて

いるというか、あまり見らたり活用されていないんだなぁ・・・と冒頭の文章から

感じました。

【▼kindle版】



posted by penguin-oyaji at 15:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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