2008年05月04日

気付けば見える!「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」

ビジネスマンのための「発見力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

Book-No.22 

「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」

(こうすれば、見えないものが見えてくる)

小宮一慶 著

ディスカバー携書

(ISBN : 978-4-88759-582-8)  

世間的にはゴールデンウイーク後半です。


昨年までであれば、ゴールデンウイークはかきいれ時で


いつも仕事をしていましたが、今年はカレンダー通りに


休み、と云う事で、のんびりと過ごしています。

さて、今回の本は前回の「1秒で財務諸表を・・・」と同じ


小宮一慶氏が書かれた


「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」です。

新書判で150ページくらいですから、サクッと読み終えて


しまいました。

《Penguins Eye》


・関心を持つ


・疑問をもつ


・仮説を立てる


本書では見えていないものを見るためには上記3点が大切だと


説かれています。


見えていないものとは何か・・・?


冒頭でコンビニ「セブン・イレブン」の看板の事が例として取り上げ


られています。


割と有名な話ではないかと思うのですが、セブンイレブンの看板を見ると


「ELEVEn」と最後の文字だけが小文字表記になっています。


何故、最後の文字が小文字表記なのか・・・?と云う事ではなく、


普段見慣れている筈なのに、気付いていない事が自分の身の回りには


たくさんある、と云う事を指摘して、これが見えていないものという


わけです。

ちなみに、最後の文字が小文字なのは登記上の問題と云う事になっている


ようです。詳細はご自分でググってみて下さい。あちらこちらで話題に


なっていますよ。

仮説を立てるための別の技をご紹介しましょう。そのひとつは


全体像を推測しうる一点を見つける


というものです」(P66)


本書の中では、工場の床や事務所の植物それに旅館や料亭の靴の話が


例題として書かれていますが、この命題に関し私の体験からすると、


「トイレのきれいな店は、売り場も良い」


と云う事になります。

仕事柄、よく競合他店の視察に行く事があったのですが、


店に着いて先ず最初に行くのは必ず「トイレ」と決めていました。


トイレがきれいな店は、お客様に対する心配りが出来ていると考えて


ほぼ間違いありません。


小売店の場合、仕事の優先順位は何と言っても「売り場」であり、


「商品」と云う事になります。


裏を返せば、それ以外のものは二の次になってしまう事が多い


と云う事です。


にも拘らず、トイレまできれいになっていると云う事は、


売り場や商品も、きちんとお客様をお迎えするようになっていると


考えられる、と云うのが私の仮説でした。

最近は清掃は別の業者が請け負っている大型の店が増えてきたので、


必ずしも、当たりではなくなってきましたが、トイレが汚いのに


売り場はきれいで分かりやすい、と云う店にはあまりお目にかかった事は


ありませんので、あながち間違いではないのではないかと思っています。

日経新聞の月曜日の経済統計を、毎週、本当に隅から隅までほとんど


見ています。(中略)これが仕事にたいへん役立っています」(P104)


日経新聞を読まれている方なら、毎週月曜日になると真ん中あたりに


「景気指標」と書かれたページがあるのはご存知だと思います。


国内総生産だとか、景気動向指数だとかの経済指標が沢山書かれている


ページの事です。

私も毎週月曜日になると、このページは切り取って手帳に挟んでいます。


もっぱら見ていたのは「内外商品相場」のポリプロピレンやセメント、


古紙・段ボールという商談の際にネタで使っていた商品相場だけしか


見ていなかったのですが・・・・

本書の中では、これらの指標を関連づけて、仮説立てて見る事で


見えてくるものがある、と書かれています。

例えば、こういう事だと思います。


今、私の手元には08年4月28日付けの日経新聞、21面に掲載されていた


「景気指標」があります。

・現金給与総額:08年1月は前年比で1.6%増、2月は同1.5%増


景気が良いと言われている割りには給料は上がらないと言われて久しい


ですが、今年の1月に入ってから突然、現金給与総額は上昇を始めました。


現金給与総額と云うのは賞与を含めて一人当たりに支払われている給与額の


ことです。


07年末まではほぼマイナスで推移していた現金給与総額が何故、今年に


入ってからプラスに転じたのでしょう。

・常用雇用指数:07年10月までは前年比1.6〜1.7%で推移していたのが


07年11月以降は2.0%以上と伸びています。


常用雇用者とは働く期間が区切られていない労働者の事ですから、正社員が


増えた、と考えられます。


私の推論ですが、ご存知の方もいると思いますが、今年の4月に


改正パートパートタイム労働法が施行されました。


この法律の改正に合わせて、いくつかの企業がパートタイマーを正社員に


登用したり、契約期間を実質無期限にするなどの動きがあった事は


新聞紙上でも何度か取り上げられていましたね。

つまり、現金給与総額が増えた背景には改正パートタイム労働法による


企業の動きが反映されているのではないかと仮説が成り立つと思うのです。


裏を返せば、既存のビジネスマンの給料が突然、増えたと云う訳ではない、


と云う事だと思います。

ちなみに消費支出(二人以上世帯)の前年比は12月、1月とプラス基調が


続いています。給料も増えないのに支出が何故、増えるのか?


消費者物価指数が同じ時期にプラス基調が強まった動きを示しています。


組み合わせて考えれば、原料高を背景とした値上げにより、商品の価格が


上がり、それに伴って消費支出が増えたと云う事でしょうか。

《impression》


関心がないと見えてこないものがある、と云うのは本当にそうなんだと


思います。


読書でも新聞でも何でもそうだと思いますが、漠然とただ受入れている


だけでは、何も見えないし、だから何も残らないのだと思います。

筆者は興味がなくても新聞や雑誌を買ったりする事で関心の幅を


広げるよう提言しています。


できるだけいろいろなものに触れていくことにより、一見関係がなさそうに


散らばっているニュースや数字、商品の関連性というものが見えてきます。


それが、物事の奥行きを見ることになり、ものを見る力を養うのです


(P132)


そういえば、新人の時に当時の上司から同じようなことを言われたなぁ


と思い出しました。

同じ行動パターンを繰り返すのではなく、無理してでも新しいもの、


知らないことに触れていかないと、きっと発想力も弱くなり、


考え方も凝り固まっていってしまうんでしょうね。

取りあえず日経新聞、月曜日の「景気指標」はもう少し根性入れて


見るようにしようと思いました。


【▼新書】


【▼kindle版】



posted by penguin-oyaji at 17:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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