2008年04月12日

本を読むと云う事(その4)

Book-No.15「本を読む本」

M・Jアドラー C・Vドレーン著

外山慈比古 槇未知子 訳

講談社学術文庫

(ISBN:4-06-159299-8)


「本を読むと云う事」シリーズも4回目です。


本書は今までにここで書いてきた「読書術」に関する本の原点に

なるのではないかと思います。いわば、元祖本ですね。


内容としては、読書を4つの段階に区分けして、それぞれの段階ごとに

”知的かつ積極的に読むための規則”を解説してあります。


《Penguin's Eye》

・読書の4段階

「初級読書」→「点検読書」→「分析読書」→「シントピカル読書」


・「初級読書」

初級読書は、読み書きのまったくできない子供が初歩の読み書きの

技術を習得するためのものである


・「点検読書」

与えられた時間内にできるだけ内容をしっかり把握することにあると

言えよう。しかも、たいていはその時間はかなり短くて、内容を完全に

読みとる余裕はないのがふうつである。


・「分析読書」

取り組んだ本を完全に自分の血肉と化するまで徹底的に読み抜くこと

である


・「シントピカル読書」

シントピカルに読むということは、一冊だけではなく、一つの主題に

ついて何冊もの本を関連づけて読むことである。


・・・と、まぁ、こんな感じで読書を4つの段階に分けているのです。


初級読書は”読み書き”の話ですから、殆どの人は既に身に付いていると

思いますので、スルーでしょう。

キモは第二段階の「点検読書」以降だと思います。


先ず「点検読書」はその本には何が書かれているものなのか概要を

短時間で把握することが目的になっています。

次の「分析読書」ではキーワード、キーセンテンスを見つけながら、

作者が何を言いたいのか、それは真実なのか、などを見極め、

徹底的に血肉化するまで”読む”

そして最後に複数の本を関連付けながら読む事で、単純に比較する

だけでなく、本には書かれていない主題を自分で発見し分析する。

ざっと、こんな主旨ではないかと思います。


《Impression》

奥付を見ると最初の発行が1997年、今から約10年間の発行になりますが、

アメリカで最初に発行されたのは1940年だそうです。

”読書術”に関しての古典的な本だったんですね。


最初にも書きましたが、今まで私が読んできた読書術に関する本に

書かれていた内容は大同小異、本書で述べられている内容と非常に

近いものばかりでした。

本の読み方に”決まり”はないと思いますが、

・60年以上前に発行された本書が読み継がれている事。

・本書の内容と似た読書術をテーマにした本が、

 複数冊、今でも発行されている事

以上の2点から、本書で述べられている”読み方”は充分に効果的であると

言えるのではないでしょうか。


本は1ページ目から吟味しながら丁寧に読むもの、と”思い込んで”いた

私ですが、本書をはじめ、読書術に関する本を読んでからは

だいぶ読み方も変わってきました。

何が、どう変わったのかも含めて読書術に関しては

近いうちに”まとめ”をして、またこのブログにアップしたいと

思います。


最後に、作者が二人とも(元)大学教授だからなのでしょうか、

言葉遣い、内容とも、やや難解な印象を受けました。

【▼文庫本】


タグ:読書術
posted by penguin-oyaji at 06:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知的生産・思考力・読書術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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