2008年04月08日

ロジカルシンキング(その1)ーロジックの入り口に立つ為の本

Book-No.13「経営参謀が明かす 論理思考と発想の技術」

著者:後 正武

PHP文庫


「本を読むと云う事」シリーズの途中ですが、

今回はロジック(論理)の本を取り上げたいと思います。


「ロジカルシンキング」について学びたい、身に付けたい、と云うのは

今年の私の目標の一つでもあります。


最近のビジネスピープルにとっては必須のスキルみたいな感じで

言われる事もありますが、

何故、私が「ロジカルシンキング」に着目したのか・・・


・人にモノを伝えるのがヘタクソ!

とにかく、話し出すと支離滅裂になる傾向があり、

こうして文章を書くのも、なかなか上手くまとめる事ができません。

例えば、仕事の場に於いて自分の企画提案をプレゼンするにも

論理立てて、きちんと相手に理解して貰えるようになりたい、と

ずっと思っていました。


・勝間和代氏の影響

週間ダイヤモンド・08年2月9日号の特集「グーグル化」知的生産革命を

読んだ時に、そこで初めて勝間和代氏の存在を知りました。

特集の内容はベストセラーにもなった同氏の「効率が10倍アップする

新・知的生産技術」のエッセンスをまとめたものだったのですが、

その中に情報整理の「イロハのイ」として

”ピラミッドストラクチャー+MECE”なるコトが書かれていたのです。

その他にも”フレームワーク”とか”ベストプラクティス”とか

私の知らない単語のオンパレード・・・

これは勉強しなければ!と焦りまくりました(笑)


《本書の構成》

第1章 論理とは何か

第2章 論理の原則

第3章 論理の演習

第4章 イッシュー(争点)を考える

第5章 ゆたかな発想を求めて

第6章 論理と発想についての断章


目次的には上記のような構成です。

内容としてはタイトル通りで第1章から第4章までが「論理について」

第5章では「発想について」のコトが書かれています。

また、単純に論理についての概念などを説明するだけではなく、

第3章では「論理の演習」として「ひらけていく海」「とんびと油揚」

「割り箸論争」などの文章を用いて、実際に論理がどのように

展開されているかを詳しく解説してあるので、

私のような初心者でも十分に理解する事ができました。


《Penguin's Eye》

・初心者は先ず、これを理解するべし!

 ロジックの五原則(P56)

 1 基本はピラミッド構造(帰納と演繹で積み上げる)

 2 メッセージは一度にひとつだけ(一分一義)

 3 抜けや歪みのないこと(MECE)

 4 抽象レベルが揃っていること

 5 最下部は、事実かまたは事実に代わる蓋然性の高い仮説


・論理的な問題解決の手法

「論理の過程は事実から出発し、メッセージをつみ上げて主張の正しさを

証明するのに対し、イッシューは答えのない事実も不明確な課題を解決する

ために何を検討し、どのように答えを導いたらよいかを考える、いわば

「ロジックの動的展開」が要求される」(P178)


とにかく初心者の私にとっては、第2章に書かれている「ロジックの5原則」を

読めただけでも価値がありました!

論理思考の代表的なものに「帰納と演繹」がありますよね。

お恥ずかしながら、私は「帰納」も「演繹」も全然、分かっていませんでした!


「人間は死すべきものである」「ソクラテスは人間である」

「ソクラテスは死ぬ」

という三段論法が「演繹」(一般論から個別論を導く)


「Aは死んだ」「Bは死んだ」・・・・「歴史上死ななかった人はいない」

→「人は死すべきものである」

複数の個別の事実から、上位の「人は必ず死ぬ」を立証するやり方が

「帰納」(個別論から一般論を導く)


「なるほど!」と今更ながら、思いました(汗)


それから週間ダイヤモンドに書かれていた「MECE」

”重複や抜けがない”論理の展開のことだそうです。

「世の中には動物と生物がある」

 →動物と生物は概念として”重複する”ので正しくない

「世の中には動物と植物がある」

 →世の中には動物でも植物でもない”石ころ”もあるので”抜け”があり

  正しくない


再び「なるほど!」と思いました(汗、汗)


《Impression》

後半、第5章の発想に関する記述や第6章あたりが、やや中途半端になっている

ようにも感じましたが、前半の論理に関する記述だけを読んでも、充分に

価値があると思います。

私のように「論理って何だか難しそう」とか思っている人が読んでも

充分に理解できると思います。


それに著者の後(うしろ)正武氏 はコンサルタントなので、

小難しい理論を掲げるのではなく、文中にも経営の話とか政治の話が

よく出てきて、身近な話として素直に読むことが出来ました。

(何せ、出だしが小泉元首相の郵政民営化の話だ!)


《おまけの雑感》

先日、自分の会社の会議に出席したのですが、

(社長とか常務とか部長とか偉い人が揃って出席している会議です)

そこで討議されている内容を自分なりに論理的に分析、検討しようと

してみました。

本書を読むまであまり気にならなかったのですが・・・

当社の会議の内容って「思いつき」「思い込み」が殆どだったのです!!

それで新規事業プランが進んでしまうのですから、

ある意味、スゴい!・・・のかな?

【▼kindle版】


posted by penguin-oyaji at 22:30 | Comment(1) | TrackBack(0) | 知的生産・思考力・読書術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
論理〜といえば、ミスタースポックです。スタートレックの何でも理屈で考え、感情をもたないと思い込んでいる異星人です。だから、最終的に論理思考で正しい結論を導くかと思うかと思えばそうじゃぁないようです。シナリオライターも一生懸命、論理を積んだのだろうですが。だが、書けば書くほど、論理は深みに嵌まっていくようです。
物理的に考える人も多いですが、物理は最終的に確率論と、今では確率の先にある量子論に行き着き結局どっちに転ぶか予想はできないようです。???で終わってしまうようです。
よく言います。論理的にせめて来る人に「だから?」「それがどうした?」とききます。理屈で世の中は回ってないようですね。
NHKでスタートレックが放映されてます。面白いので見てください。ミスタースポックを見ていると楽しいです。
Posted by とりあえずやろう at 2008年04月21日 17:46
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