2015年05月07日

【「脳には妙なクセがある」池谷裕二:著】ネガティブ気分になったら笑ってみよう!

「脳には妙なクセがある」

池谷裕二:著

扶桑社BOOKS

 

一時期、「脳科学」関連本にハマってこのブログでも、その手の本のエントリーを連発していた時期があります。

 

脳科学は実験、検証の結果からあくまでも科学的に人の心や行動について解明、説明をしてくれるので、心理学や哲学的な観点からのアプローチとはまたちょっと違った知見があったりして、読んでいて面白いんですよね〜♪

 

著者の池谷裕二さん、この本の他にもたくさんの脳科学の著書を出版されていますが、本職は大学教授!(しかも、東大!)

 

そんなバリバリの大学教授にして科学者が書いた本ですが、軽い読み口で脳の仕組や人の行動についてちょっとエッセイ風に書かれているので、とても読みやすかったです。

 

・・・とはいっても、数々の実験結果を紹介しながらあくまでも科学的アプローチで話しが進むので、「納得性」も高いかと。

 

ちなみに、この本は出口治明さんの「ビジネスに効く最強の「読書」」という本の中でも紹介されてます。超スーパー読書家の出口さんのお墨付きですよ♪面白くないわけがない!

 

Amazonの内容紹介

不可思議さに思わず驚嘆!あまりにも人間的な脳の本性!恋に必須の「シュードネグレクト効果」。

「オーラ」「ムード」「カリスマ」…見えざる力に弱い理由。

「他人の不幸」はなぜ蜜の味?「損する」でも「宝くじ」を買う理由。

就寝前が「記憶」のゴールデンアワー。最新の知見をたっぷり解説!

 

ネガティブな気分になったら笑おう!

ミュンテ博士らは、笑顔に似た表情をつくると、ドーパミン系の神経活動が変化することを見いだしています。

「ドーパミン」は脳の報酬系、つまり「快楽」に関係した神経伝達物質であることを考えると、楽しいから笑顔を作るというより、笑顔を作ると楽しくなるという逆因果が、私たちの脳にはあることがわかります。

 

楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる時々、見かけるフレーズですけど、脳科学の立場からもちゃんとそれが立証されているんですね。

 

で・・・

 

先日、ちょっと私、気分的にイラッというか、グシャッというかそういう気分になったんですよ。

 

その時にこの本のことを思い出して、試しに笑顔を作ってみたんですね。完全に作り笑いでしたけど・・・そしたら・・・あら不思議。ムカッとしていた気分が、スッと落ち着いたんですよ!

 

まぁ、ムカムカしている時にそんなに簡単に笑えないとは思うのですが、是非、一度お試しあれ!

 

ついでに書くと、

 

朝、鏡に向かって笑顔をつくるのもオススメ!気分よく一日を始められますよ♪

 

自分という「他人」

自由意志とは本人の錯覚にすぎず、実際の行動の大部分は環境や刺激によって、あるいは普段の習慣によって決まっているということです。

私たちは自分の心がどう作動しているかを直接的に知ることはできません。ヒトは自分自身に対して他人なのです。

 

自分の行動や判断って、自分の意思で決めている。。。そんなふうに(何となく)思ってますよね。

 

でも、脳科学の見地からはそーじゃないらしいです。いわゆる「無意識」とか「潜在意識」の話しになるのですが、私たちの行動や思考は外部の環境や刺激に対して単に反射(反応)しているだけのものらしいですよ。

 

自分がどう行動したり、判断するかは当の本人が自覚するよりも前に潜在意識の中で既に決まっていると・・・

 

私ごとですが・・・

 

私、よく瞑想なるものをやっているんですね。で、瞑想って基本的には何も考えない、もしくは一つのこと例えば呼吸とか、に集中するものなんです。

 

だけど、やったことある人は分かると思うのですが、次から次へと自分の意思とは関係なく雑念が湧いてくるんですね。そう!自分の意思とは関係なく・・・・なのです。

 

ヒトは自分自身に対して他人なのです。

 

よく他人の心や行動はコントロールすることが出来ないって言いますけれど、実は自分自身の心も100%自分自身でコントロールすることは出来ないんですね。

 

そういう意味では、自分自身も他人なのかも知れません。。

 

寝るが勝ち!

睡眠の役割の少なくとも一つは「記憶の整序と固定化」にあると言ってよいでしょう。実際、記憶が睡眠によって強固になることを示す実験データは数多くあります。「レミニセンス現象」と呼ばれているものです。

睡眠の効果を最大限に利用するためには、起床後の朝ではなく、睡眠直前の夜に習得したほうがよい

 

睡眠って、単に身体の疲れを癒すだけではなくて眠っている間に脳が昼間の記憶を色々と整理したり記憶してくれる作業をしているというのは、割とよく知られている事実ではないかと。

 

朝、目が覚めた時に頭がスッキリしているのって眠っている間に脳が忘れるべき記憶は消去し、必要な記憶はちゃんとインプットして、頭のなかを綺麗に掃除してくれているからなんですよね(たぶん)

 

で、上の引用でも引いたように、そういう脳の機能を活かすためには寝る直前に学習したり覚えたことがより強く記憶に残るということ。

 

寝る前に何を考えてますか?

 

その日あった嫌なことを牛のように反芻していたりすると、それがバッチリ脳の中にインプットされちゃうってことですよね。こわい、こわい!

 

よく自己啓発系の本の中に、寝る前は楽しいことを思い浮かべたり自分の将来の夢を思い描くようにしましょう!なんて書いてあるものもありますが、あれにもちゃんとした脳科学的な根拠があるってことじゃないですかぁ!

 

実は・・・・わたし・・・その手の話しは・・・あまり・・・信用していなかった・・・というよりも・・・正直・・・・ちょっと・・・バ○にしていました・・・スミマセン。。

 

最後に・・・

珈琲豆の焙煎したあのいい匂いをかぐとヒトは優しい気持ちになるとか、人は年を重ねるごとに悪しき感情が減り、より幸せを感じるようになるとか、面白くも興味深い話しがいっぱい書いてあります!

 

上の方でも書きましたが、心理学や哲学、あるいは自己啓発系の本に当たり前のように書いてあるコトが、脳科学の見地からはこういうふうに解釈されるのかっていうこともたくさん書いてあります。

 

例えば

 

本を読んだらそれで終わりにしないで、一つでも二つでも自分で実際に行動すべし!というのもよく見聞きするフレーズですよね。

 

これも脳科学の見地からは・・・

 

私たちの脳は、情報を何度も入れ込む(学習する)よりも、その情報を何度も使ってみる(想起する)ことで、長期間安定して情報を保存することができるのです。

 

という解釈になるんですね。

 

こんなふうに、単に知的好奇心を満足させるだけじゃなくて、自分の脳の性質を理解して、それをうまく利用して生きていけるようになりたいものです。

 

posted by penguin-oyaji at 22:04 | Comment(0) | 科学・脳科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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