2014年09月10日

【民話】笠地蔵 おばあさんの「ネ申」対応にスゲー感動した!

笠地蔵

 【民話】笠地蔵

 

数日前にイラスト付きでSNSにも書いてアップしたのだけど、

今更ながら民話の「笠地蔵」に感動しました!

 

なぜ今、笠地蔵なのかというと・・・

気持ちがすごくイラついていた時に、突然なんの脈絡もなく

頭の中に「笠地蔵」ってワードが浮かんできたんですよ。

 

まぁ、お話し自体は昔から知っているのだけど、

ちょっと気になったので、ネットで検索して改めて読んで

みたんですね。

 

そしたら、ものスゲー感動したんですよ!

 

■この昔話のあらすじ(知ってると思うけど・・・)

 

・おじいさんとおばあさんは正月を迎えるのに、おモチも

 買えないような貧しい暮らしをしていた

 

・おじいさんは自分で編んだ笠を売って、おモチを買おうと

 思い町へ出掛けていった

 

・だけど・・・笠は一つも売れなかった

 

・帰り路、おじいさんは吹雪の中で七体のお地蔵さまを見つけた

 

・吹雪の中で寒かろう、とおじいさんは売れ残りの笠を

 お地蔵さまにかぶせてあげた

 

・家に帰ってきて、そのことを話すとおばあさんは

 「まぁ、それは善いことをしましたね。おモチがなくても

  年は越せますよ」

 と、ニコニコしながら言った

 

・その夜、寝ていると家の外で何か重たいものが落ちるような

 音がした

 

・外を見てみると、米俵、野菜、魚、小判などの財宝が山と積まれ

 お地蔵さまたちが帰っていく姿が見えた

 

・そのおかげで、おじいさんとおばあさんは良い正月を迎えられた

 

□感想

 

たぶん、この話しってフツーは「善いことをすれば報われる」みたいな

教訓と一緒に語られると思うんですね。

 

でも、今回改めてこの昔話を読んで気付いたんですけど、

このおばあさんってスゴくないですか?!

 

たぶん・・・おじいさんは売れ残った笠をそのまま家に持ち帰るよりも

お地蔵さまにプレゼントしてあげた方がいいだろう、と素直に思ったか、

もしくは!単にヤケになっていたのかも知れないわけですよ。

 

でも、おばあさんは家でおじいさんがお正月のおモチを買って帰ってくるのを

楽しみにしていたと思うんです。

 

なのに!

 

おじいさんは手ぶらで帰ってきた!

 

フツーなら、ここで夫婦喧嘩が勃発してもおかしくないわけで・・・

 

それなのに、おばあさんはガッカリしたり、おじいさんを怒ったり

責めたりすることもなく、

『それは善いことをしましたね』とニコニコしながら言ったんですよ!

 

すごくないですか?

まさに「ネ申」対応じゃないですか!

 

おじいさんの気持ちに寄り添う、共感力

今のままでもいいじゃない、という現状肯定力

全てを許す包容力、心の広さ

 

もう、素晴らしすぎます!

 

思うんですけど・・・

物語の最後、お地蔵さまたちが二人にプレゼントを持ってきて

そのおかげで、良い正月を迎えられた・・・っていうのは

割とどーでもよくて・・・

 

『それは善いことをしましたね』とニコニコしながらおばあさんが

言った瞬間に、この二人はとてつもない心の平安を感じていたと

思うんですよね。

 

そして、もしかしたら

このおばあさんの「ネ申」対応こそが、お地蔵さんたちが二人に

贈った宝物だったのではないかって。

 

・・・なんだか、ちょっとあれだけど

そんなふうに思ったら、自分が感じていたイライラもスウッと消えて

気持ちがずいぶんとラクになったんですよ。

 

◇おバカさん

 

遠藤周作さんの小説に「おバカさん」っていうのがあるんですけど、

その主人公は臆病でお人好しで、妙な行動で珍事件を巻き起こしたり

するんだけど、なぜか周りの人の心を明るく温かくするんですね。

 

笠地蔵の話しをあれこれ考えていたら、その「おバカさん」のことも

思い出して、このおじいさんも、おばあさんも「おバカさん」なのかもなぁ?

って思ったんです。

 

「損」か「得」か、

「善」か「悪」か、

とか色々な判断基準があると思うのだけど、

おバカさんって、そういう判断基準ではなくて、

もっと純粋な気持ちで余計な計算なんかしないで、

行動するんですよ。

 

だから、時にはその行動が滑稽に見えたりもするから

周りからは「あついバカだなぁ」って笑われることもあるんだけど、

でも、それは本当に馬鹿にしているんじゃなくて

愛すべき「おバカさん」なんですよね。


吹雪の中のお地蔵さまに笠をかぶせてあげたおじいさん、
手ぶらで帰ってきたおじいさんに優しい言葉をかけたおばあさん、
やっぱり、この二人も

とびっきりの愛すべき「おバカさん」だと思ったのでした。 

 

やっぱり昔から伝わるお話しって、色々と人生の含蓄があるんですね〜

posted by penguin-oyaji at 21:58 | Comment(0) | 読書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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