2013年04月30日

くまモンのつくり方「くまモンの秘密」

くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ (幻冬舎新書)

「くまモンの秘密」

地方公務員集団が起こしたサプライズ

熊本県庁チームくまモン:著

幻冬舎新書

 

読書ブログらしく、久しぶりの読書感想文ですよ(笑)

 

今回の主人公は・・・くまモン

 

ご存知ですかね〜?

 

2011年のゆるキャラグランプリで優勝した熊本県のゆるキャラです。

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、くまモンの生みの親は、映画「おくりびと」の脚本なども手掛けた熊本出身の放送作家、小山薫堂氏とクリエーターの水野学氏のお二人。

 

でも、くまモンを日本一のゆるキャラに育て上げたのは熊本県庁に勤務する地方公務員の方々なのです。

 

公務員というと・・・・というイメージを持つ人も多いと思いますが(公務員の皆さん、ごめんなさい。。)

 

この本を読むと、そういう先入観がひっくり返されるのではないかと。

 

Amazonの内容紹介

平成22年「くまもとサプライズ」キャラクターとして登場したくまモン。

商品売上は1年で293億円、熊本のブランド価値向上への貢献は計り知れない。 

ゆるキャラ・くまモンを「売るキャラ」に育て上げたのは、 PRもキャラクタービジネスも経験ゼロの、しがない地方公務員集団・チームくまモン。 

くまモン失踪事件などの物語戦略、利用料フリーで経済を活性化させる楽市楽座戦略等々、 公務員の常識を打ち破る自由な活動を展開し、自治体史上例のない成功を遂げた奇跡のプロジェクトの全貌。 

 

ゆるキャラじゃなく、愛されキャラ

・・・・くまモンがいると、なんか楽しいよね・・・

誰かが、ふと、そうつぶやきました。

このとき私たちは、くまモンの中にビタミンの芽を見つけました。

そしてチームくまモンは、くまモンを「他の人のビタミンになる」よう育てよう決意したのです。(P115)

 

実は・・・私もくまモンが好きです♡

 

手帳には今年の目標の一つに「くまモンに会いたい!」って書いてありますから(笑)

 

日本には何百というゆるキャラがいますが、その中で、何でくまモンはあれほどの人気があるのか・・・?

 

私なりに思うのは、いわゆる「キャラ立ち」していて、そのキャラが何とも人を幸せにしてくれるというか、楽しい気持ちにさせてくれるんですよね。

 

くまモンは元々は九州新幹線全線開業時に熊本県が行った「くまもとサプライズ」のPRキャラクターとして誕生。

 

それなのに・・・!

 

くまモンの当初の活動拠点は関西!

 

いわゆるアウェイの中で育ったんですね。

 

なぜ関西かというと・・・?

 

九州新幹線は大阪←→鹿児島。だから熊本としては関西方面からの集客をターゲットとした。

 

その中で「熊本」を直接的にPRするのではなく、先ずはくまモンを大阪の人気者にしよう。

 

そしてくまモンの活動を通して熊本にも注目して貰おう。

 

・・・というのが、当初の関西活動の戦略だったらしいです。

 

その関西で活動するにあたって3つの活動方針があったそうなのですが、そのうちの1つがこれ。 

 

関西の人みんながあっと驚くような面白いことをやったら、それだけで関西の人は自然に集まる(P118)

 

つまり、くまモンって最初から「人が驚くような面白いこと」をすることがキャラクターの中に刷り込まれていたんですね。

 

九州から全国へ元気を発信

九州新幹線の全線開業日は2011年3月12日。

 

そう、あの東日本大震災の翌日でした。

 

本来であれば、この日からくまモンの活躍も本格化する筈でしたが、震災の影響で活動を自粛。

 

 

その間にTwitterからくまモン宛にたくさんの声が寄せられたそう。

 

「せっかく生まれた くまモンという存在。また日本に笑顔の花がたくさん開くとき、くまモンの存在は絶対に大きな力になると思う。

大人にも子どもにも愛されているのだということを忘れないでね」

「くまモンが元気じゃなきゃ、熊本に元気が出ないよ!

九州から日本を支えていかなきゃいけないんだからね!」

「くまモンはきっとみんなの癒しになるはず!不安を抱えている人たちの癒しになってあげてください!がんばれくまモン!」

「今、何かできること。私もやるよ。くまモンも一緒にやっていこう!」

ツイートだけで一冊の本になるくらい温かいメッセージの数々。

本当に多くのみなさんに支えられているのを実感しました。

みなさま、ありがとうございました。(P102)

 

私、この本を東京から福岡へ帰る飛行機の中で読んでいたのですが、何だか泣けてきてしまいまして・・・

 

ものすごく冷静に考えると、何で熊本県のPRキャラクターに対してこういうツイートを送るんだろう?と思うのだけど、答えは簡単で、それだけくまモンが「癒し」とか「元気」を象徴するキャラクターであり、それ故に多くの人に愛されているからですよね。

 

それと・・・

 

あの震災の直後、「九州から全国へ元気を届けよう」というのは、私自身も東京の友人から言われた言葉です。

 

節電や募金など自分たちが今できることをやる

 

そして経済をまわすことが巡り巡って日本の元気につながっていく!

 

・・・何かそんなコトを周りの人たちや職場でも話していたなぁ、って思い出しました。

 

結果として、どれだけの人のお役に立てたかは分からないんだけど。。

 

皿を割れ!

私はいつも、「皿を割れ」と言うのです。これは、韓国の金郡守から教えてもらった言葉です。

「皿を洗わない人は、皿も割らない。皿を割ってもいいから、とにかくたくさんの皿を洗おう」つまりリスクを恐れないでやろうという意味です。

こんなことが言えるのは、私が公務員出身ではないからかもしれません。(P233)

 

この本の第三部に熊本県知事・蒲島郁夫氏の書かれた文章があるのですが、引用はその県知事の言葉から。

 

公務員であるくまモンにとって(そう、くまモンって公務員なんですよ〜!)県知事といえば、組織の最高責任者になるわけでその人が、こういうチャレンジ精神であったことがくまモンの活動を色々な意味で支えてくれたり、容認してくれていたわけですね。

 

もちろん、小山薫堂氏という名プロデューサーのサポートもあったのでしょうが、現場、つまり熊本県庁の人たちの考えや行動が今のくまモン人気を創り上げたのは間違いないと思うんですよ。

 

それと・・・こうしたくまモンの活動を通して熊本県庁の方達の考え方や働き方までもが変わったことが本文中にいくつか紹介されています。

 

「くまモンと一緒に仕事をしてつくづく思ったけれど、行政だからこんなことをやっていいのか?と言って遠慮していてもいかん。

県民や企業のみなさんのためになると思うなら、『やるしこやってみる(やるだけやってみる)』のが大事かな」(P208)

 

以前は、「決まりだから、ダメです」とばかり言っていたのが、「どうすればできるようになるか」というポジティブな考え方に変わっていたそうです(P209)

 

少し大袈裟かも知れないけど・・・

 

くまモンって、ファンの人たちだけじゃなくて、そのくまもん自身を育て、ともに活動してきた県職員の人たちまでもを幸せにしていった・・・とんでもなくスゴいゆるキャラだと思うのです。

 

まとめ

書ききれなかったので割愛しましたが、くまモンが成長するプロセスの中で大阪での「くまモン神出鬼没大作戦」とか、1万枚の名刺配り

くまモン失踪で知事が緊急記者会見とか・・・

 

ある意味バカバカしいような(失礼!)企画を全力でやっていたりするんです。

 

くまモン成功のポイントとかは、この本の中にもいくつか書かれています。

 

  • ターゲットを明確にする
  • TPOに合ったメディア戦略
  • SNSの最大限の活用
  • くまモンの爽快な動き・表現の豊かさ

 

などなど・・・

 

でも、根本の部分で大切なのはきっと・・・

 

他の人を楽しませようと思ったら、まずはやっている人たちが楽しくないといけない(P235)

 

こういう、楽しむ精神なんじゃないかと思う。

 

バカバカしいようなことでも、目の前にあることを全力で楽しむ!

 

『楽しい気持ち』がタイセツ。

 

▼くまモンオフィシャルホームページ

くまモンオフィシャルサイト | くまモンオフィシャルサイト
 
 
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posted by penguin-oyaji at 22:07 | Comment(0) | 読書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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