2012年12月30日

和田裕美さんの「神社のおかげさま」「後編」

神社のおかげさま――これがあなたの生きる道

「神社のおかげさま」

これがあなたの生きる道

和田裕美:著

亜紀書房

 

前編」からのつづきです。

 

やっぱり日本が好き!

日本人である私は「世界が好きで、日本が大好き!」と言っているのです。

日本人であることに揺るぎない自信を持っています。

(中略)

たしかにこの国はいま、問題が山のようにあります。

しかし、それを承知したうえでも、この国は素晴らしいと心の底から思っています。(P79)

 

この本の中で和田さんは神社への思いと一緒に、日本の良さ、日本人の気質などを挙げ、日本が大好きだと書かれています。

 

例えば・・・

 

  • 日本は世界でいちばん老舗が多い国である
  • 他言語にはない「もったいない」という物を大切にする価値観
  • 日本はとってもキレイ好き
  • 「おてんとうさまが見てる」という気持ち

 

こういった例を挙げながら、日本の良さを読む人に伝えてくれています。

 

そして私も日本が大好きです!!

 

私がそんなふうに思うようになったのは、やはり学生時代にチャリで日本全国を旅して回ったのがきっかけだったと思います。

 

最初は旅先で目にする美しい景色にばかり目が向いていたのですが、旅を続けていくうちに、そこで暮らしている人たちの暮らしぶりや気質などにも興味を持つようになったのです。

 

よく「小さな島国」などと言われる日本ですが、北から南まで各地にそれぞれの文化、伝統があり、住んでいる人の気質も違ってたりするんですよね〜

 

そうしたコトを知れば知るほど、日本のことが好きになっていったのです。

 

失われた(?)日本のルーツ

「(前略)私見ですが、戦後教育でもっとも失敗したことのひとつに、母国を愛せない日本人をたくさん育ててしまったことがあると思っています。」(P73)

 

小学校や中学校で日本の神話について、教えて貰ったことってありますか?

 

日本の神話に登場する神さまのお名前を何人あげることができますか?

 

たぶん・・・私を含めてかなり曖昧な答えしかできないのでは?

 

世界的な歴史学者として知られるアーノルド・トインビーは「12、13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」と述べた。

終戦以降、民族の神話を教えなくなった日本にとって、この指摘は民族の滅亡を予言する恐ろしいものである」

 

「日本人はなぜ日本のことをしらないのか」竹田恒泰:著 より抜粋

 

正直、私もそんなに分かっている訳ではないので、エラソーなことは書けないのですが・・・

 

神話って、きっと単に昔の出来事を寓話化しただけではなく、後生に語り継ぐべき価値観とか大切なモノも織り込まれていると思うのです。

 

だから神話を伝承しないというのは、民族にとって大切な歴史や価値観が失われれ、滅亡(?!)ということに繋がっていくのかも知れませんね。  

 

生まれた国の良さを知らないこと、先祖から自分につながるルーツを知らないことは、普段は気にならないかも知れませんが、何か辛いことが起きたり、大きな壁を乗り越える必要が生じたときなどに、足場が揺らいでしまう要因になります。

(日本に自信が持てないことが、自分に自信が持てないことにつながっている、このふたつはイコールなんじゃないだろうか・・・・)(P114)

 

ここで引用した和田さんや竹田恒泰さんの文章を読むと、日本人としてのアイデンティティや誇りを持つためにも日本人のルーツ(国の成り立ちや神話など)を知ることが必要だということが伝わってきます。

 

日本は建国して2000年、世界最古の国家です。

 

その長い歴史の中で脈々と積み重ねられてきた歴史、文化、習慣こそが日本人である私たちの「誇り」とでも言うべきものであり、それを知っているか、どうかはやはり個人の生き方にも大きな影響があると思うんですよね。

 

確かに、そう思う。思うんだけど・・・

 

だけどね・・・

 

刻まれている日本人の誇り

2011年、東日本大震災のときにも、混乱をきたすことのない慎み深さと、無私の思いやりを示した日本人の行動に、世界中の人が感銘を受けました。

(中略)

とても辛い出来事で言葉も失ってしまうような大災害でした、このことはひとりの日本人としてやっぱり誇らしい思いがしましたし、日本人ってすごいなと素直に感じました。(P92)

 

 

東日本大震災で被災し、本当に今でも言葉にできないくらい辛い思いをされている方が大勢いらっしゃると思うのですが・・・・

 

あの時、みんなが助け合って、励まし合っていた姿って本当にスゴかったと思うのです。

 

きっと、こういう危機の時に皆んなが助け合ったり、人を思いやって整然と行動する無私の思いやりって知らず知らずのうちに日本人の意識だか、DNAの中に刻み込まれているんじゃないか!っていう気がするくらい・・・

 

和田さんも書かれていますが、私もあの時は心の底から「日本人って・・・すごい!」と思いました。

 

奇跡!

東日本大震災の際の日本人の対応は、ものすごく美しいものとして世界中に報道されました。

自分の命を犠牲にしても誰かを助けようとした人たちは、たとえ人としての命がなくなっても、残された人たちの心の中でずっとずっと生き続けます。(P158)

 

ちょっと話しが逸れますが・・・

 

熱心なクリスチャンだった遠藤周作さんがその著作の中で、こんなコトを書かれていました。

 

キリストが死後、復活したコトとか、水の上を歩いたことを「キリストが起こした奇跡」というふうに考えている人もいらっしゃると思います。

 

でも、それはシンボル的なものでしかない。

 

戦争の最中に、このパンを食べなければ自分の命さえ危うい状況の中で病気の老人に自分のパンを分け与えた人がいた。

 

私はこれこそが、本当の「奇跡」だと思う。

 

確か、こんな内容だったと思います。

 

わたし思うのですが・・・

 

大災害の中で自分の身を犠牲にして誰かを助けた人はもちろん、ツイッターの呟きにあったように、寒い中で毛布を譲ったり、おにぎりを分け合ったりした人たちの行動も「奇跡!」ではないかと。

 

そして・・・

 

奇跡!は無名のHERO(英雄)が起こすものだと。

 

私たち日本人の心の奥底には、きっとそういう「奇跡!」を起こす力が宿っているのではないかと、この本を読みながら改めて思いました。

 

おしまい。

 

長々と最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 



posted by penguin-oyaji at 21:27 | Comment(0) | 読書(和田裕美) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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