2009年07月24日

桜の花は後悔するのだろうか・・・・「死ぬときに後悔すること25」


Book-No.145
1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた
「死ぬときに後悔すること25」

大津秀一 著
致知出版社


久しぶりに読みながらボロボロと泣きました。。

がん患者の終末期医療に携わっている著者が、
1000人の最期を見届けてきた体験から

人が死ぬときに思い残すこと

を、25のパターンに集約して、まとめたものです。

・健康を大切にしなかったこと
・自分のやりたいことをやらなかったこと
・会いたい人に会っておかなかったこと
・子供を育てなかったこと
・愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

などなど・・・

人の一生は、実にあっという間のものである」(P56)

平均寿命まで生きると仮定すれば、
私は今、半分をちょっと超えた辺りにいます。

ここまでを振り返ってみても、
あっと言う間であったように感じています。

・・・と、いう事は
残りの時間もあっと言う間に過ぎ去っていくんだろうなぁ、
と思うのです。

死ぬときに後悔したくない!
と、よくこのブログでも書いたりしていますが、
でも、死ぬ瞬間の自分の気持ちなんて
その時になってみなければ分からない。

ただ、

この本を読んで感じたのですが、

どう死ぬかという事は、どう生きるか、と同じことなんだと。
まさに、「生」と「死」は表裏一体のものなんですね。

だから、

この世を去るときに、後悔したくないのなら
どうやって生きればよいのか?を
この本に書かれている、先人がいまわの際に残した「思い」に
耳を傾ける事で、これから先の自分の人生で
やるべきことが少し分かるように思うのです。

■人生の総括

人はその生き方を他者に刻むために生きている」(P193)

この世を去るときに、自分の人生をどのように総括するのだろう?

私の場合だと
誰かの心の1ページにきれいな足跡が残せたら
生きていて良かった、と思って
安心して旅立てるような気がするのです。

人それぞれ価値観によって、
何に満足するか(あるいは後悔するか)は違うと思いますが、
少なくとも私は「自分だけ満足」という形で
生きたくもないし、死にたくもないと思うのです。

人との関わりの中で人生を歩んでいるわけですから、
その自分の周りの人たちを理解し、自分も理解されて
愛情を感じながら生きて、そして死んでいくのも
人生の大きな幸せの一つですよね。

だから私は、身近な家族や友人たちの心に
何か一つでも自分自身の足跡が残すことで
幸せな人生の総括をして、旅立ちたいなぁと思うのです。

■「死」の持つ意味

死は生命による最高の発明だ」と言ったのは
AppleのCEO、スティーブ・ジョブズですが、
そのジョブズでさえ、スピーチの中で
死を望む者はいない。天国へ行くことを望む人でさえ、
そのために死にたいとは思わない
」と語っています。

自分は「死」というのは、恐いものだと、ずっと思ってました。

ただ、この本を読んでいて、次の一節にぶつかった時に
ちょっとドキッとしたのです。

生きていることが単純に幸せで、死ぬことが単純に不幸なら
人の生涯は最後に不幸が来てそれで確定となってしまう

(P194)

自分の人生の最後の瞬間が「不幸」で終わるのって、
なんだかイヤじゃないですか?

筆者は、自分の「死」を受け入れいれるために
生と死について知り、それに対する自分の考え方(マイ哲学)を
持つことが有用だと、本書の中で書き記しています。
死生観とでもいうのでしょうか・・・

死なない人はいなくて・・・誰にでも「死」の瞬間は
やってくるものだけど、
私自身は上の方で書いたように
「死んでみなきゃ、分からない」と思っているタイプです。。

でも、少なくともジョブズが言うように(逆説的かもしれませんが)
死を意識する事が人生をより輝かせるという考え方も
成り立つわけですから、

「死」をマイナスのものとして否定的に考えるのではなく、
「今日が人生の最後の一日」と思って、頑張って生きるために、
人生のプラス要因として捉える方が良いかな、と
少し考えさせられました。

■最期に・・・

「「ありがとう」
それは後悔のない最期のために、必要な言葉だ」
(P245)

この本の最終章は、年老いた兄と弟の話しです。
読んでいて、ポロポロと涙がこぼれてきました。

また、自分たちを捨てた父親の最期を看取った姉妹の話しにも
グッときたのですが

家族の絆というか、家族に見守られながら、
最期に「ありがとう」の言葉を残して旅立っていくことが
できる人生って、良いですよね。

未だに独身、このままだと、ひとり寂しく孤独死なんて事も
充分に現実味を帯びつつある今日この頃、
私も自分の残りの日々をどう生きるべきか、
色々な事を考えさせられた1冊でした。

オススメです!読むべし!^^

テーマがテーマなんで、ちょっと湿っぽい話ばかりに
なってしまいましたが、最後までお読みいただき
ありがとうございました。


【▼単行本】


【▼文庫本】



posted by penguin-oyaji at 01:51 | Comment(6) | TrackBack(0) | 自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
penguin-oyajiさん、こんばんは。

私も以前この本を読みましたよ。
第六章を読み終えた後、あまりに深く心動かされ
どれほど長い時間だったのでしょうか・・・ただ目を伏せていました。

正直「死」を意識しながら私は今を生きてはいませんが、
(このブログのタイトルと、本の「おわりに」記されている)
“桜”の花のような「生き方」には憧れます。

少女が頬を紅潮させて喜んでいるような蕾のころ、
春の日によく映える咲き始めの薄紅の可愛らしい花、
花曇りには、どこか物憂げなしっとりとした薄墨の花色、
夕刻はあでやかで、光を浴びた夜桜は神秘的なほどに妖艶で。

いずれの頃も、花を愛でる人を優しく慈しむよう下向きに咲く姿は、
無償の大きな愛情に満ちた温かな母のまなざしを感じさせます。
最期は抗うことなく、吹く風にただ身を任せはらはらと舞い落ちる。

その時々を豊かな表情で魅せ続け、力まず誇示せず、
それでいて人々の心を捉えてしまう。
女性として、こう在れたらと桜の頃には切に思います。

すみません!!長々と・・・(さらに長々と・・・)

私、感受性豊かなpenguin-oyajiさんにも憧れていますよ!!
言葉で、表情で(笑顔、眼差しなどなど)想いをキチンと伝えてらして。
自分本意でないそれらは、周りの方々をハッピーにしてくださいますよね。

与え上手な方には、後々ビックリするほどステキなギフトが届くと思っています。
だから、何も不安になることなく!!わくわくしながら待っててくださいね〜〜♪

(長々と・・・心から…ごめんなさい。。。)いつも本当にありがとうございます!!
Posted by 艶子 at 2009年07月25日 23:31
艶子さん、こんにちは。

いつも心優しいコメントをありがとうございます。
特に今回のは、思いが込められていて読んでいて感動しました!

この本、読まれたのですね。
良いですよねぇ〜^^
和田さんがブログで紹介されていたので、興味を持ち
手に取ったのですが、本当に予想以上に心に突き刺さりました。

それから桜の花についても同感です!
冬を越えて花が咲くまでの期待感、そして咲いた時の高揚感、
散り際の鮮やかさが日本人の心にしっくりくるのでしょうね。

わたし、感受性豊かですか?(笑)
でも、そう言っていただけて嬉しいです^^
ありがとうございます。

いつも本当にありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2009年07月27日 12:00
>「死」をマイナスのものとして否定的に考えるのではなく、
>「今日が人生の最後の一日」と思って、頑張って生きるために、
>人生のプラス要因として捉える方が良いかな、と
少し考えさせられました。

同感です。でも、日々、生活していると、当然、明日も明後日もやってくるものと思い込みがちですよね。まあ、そのような確率も高いわけで、そのための備えも当然必要なのだけれども、「必ずしも、明日はない」ということに対する備えもいろんな意味で必要だと思います。(が、今、自分はその備えをできていないと思います。)

最期から、人生を見返すようにすると、また違った人生の見方ができるでしょうか。いろいろ迷いのある時期なので、生きるヒントが見つかるかなと、手に取ってみたくなりました。

いい本を紹介いただき、ありがとうございました。
Posted by haru at 2009年07月28日 00:51
ペンギンオヤジさん、おはようございます。

小学校高学年の頃、
四六時中「死んだらどうしよう、いつ死んでしまうんだろう」と考えて、
子供ながらすっごく悩んだ時期がありました。
なぜ、そう思い始めたのか、
いつ、悩むことがなくなったのかもわからないのですが・・・

少し前、甥っ子にそういう時期が来ているのをみて、
「あぁ、世の中の興味が出てやりたいことが沢山でてきて死ぬのが怖くなり、
その興味に対して実際に行動するようになると、
関心がそっちにいくので悩む暇がなくなるのかな・・」
と思いました。

なんていうか、
よく言われることですが、
悔いなく生きれば死ぬのは怖くないという事でしょうか・・・

休みの日とかダラダラする事が多いのですが、
もう少しきちんとしなければ、と思いました。
・・ちっちゃな決意ですが・・・

ありがとうございました。
Posted by eries.m at 2009年07月28日 06:54
haruさん、こんばんは。

>最期から、人生を見返すようにすると、また違った人生の見方ができるでしょうか

「7つの習慣」の中で、自分の葬儀の時にどのような事を言われたいか?
と、いうミッション・ステートメントについて書かれた箇所が
ありますよね。要はその話しと共通する部分もあるかなと思います。

自分が最後の瞬間を迎える時=ゴールの時から遡って
自分の人生というか日々をコントロールすることが出来れば
悔いの残らない、又は悔いの少ない人生を送れるのかも知れませんね。

いつも、ありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2009年07月28日 21:44
eries.mさん、こんばんは。

多分ですが・・・、頑張った一日って寝つきがスゴく良いじゃないですか。
反対に失敗とかしてしまった日は色々と考え込んでしまって
なかなか眠れなかったりしますよね。

一生を一日と置き換えると、死というのは眠りに似ているのかな?と
思うことが時々あります。

だから、悔いの無いように一生懸命に生きていれば、
眠るようにして「死」というものを受け入れられるのかも。

それでも私の場合、きっといつまでも「死=恐い」という図式を
心のどこかで持ち続けると思うのですが・・・

私も毎日が日曜日という日々を送っていますが(汗)
けっこう、ダラダラする時も多くて困ったものです(^^;;

いつも、コメントありがとうございます。

(追記)
大雨の被害は大丈夫でしたか?

Posted by penguin-oyaji at 2009年07月28日 21:54
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