2009年06月08日

人は変わることが出来る!・・・・「脳を活かす仕事術」


Book-No.133
「脳を活かす仕事術」
「わかる」を「できる」に変える

茂木 健一郎 著
PHP研究所


またですかぁ〜、と
お思いの方もいるかも知れませんが、(笑)
飽きずにまた「脳」です。

以前、「脳を活かす勉強法」について
書かせてもらいましたが、
今回は同じく茂木さんが書かれた
「脳を活かす仕事術」を読みました。

■「勉強法」と「仕事術」

茂木さんの書かれた「勉強法」と「仕事術」のそれぞれの本に
書かれている内容を比べてみると・・・

◎「勉強法」
・試行錯誤と成功体験の組合せによる「強化学習」
・自分の作業に制限時間を設ける「タイムプレッシャー」
・他人の目を気にしないくらい、目の前のものに集中する「集中力」
・五感をフル活用する「記憶術」
・文章能力と国語力を鍛えるための「読書のススメ」
などなど・・・

◎「仕事術」
・脳の出力と入力のサイクルを回す(脳の感覚系と運動系)
・経験、意欲、ひらめきに基づく「創造性」
・偶然の幸運に出会う能力「セレンディピティ」
・脳をポジティブにする「楽観主義」
・専門性と総合的な人間力の両面からダイナミックレンジを広げる

などなど・・・

あくまでも私の所感ですが、
勉強」というと、個人でするもの、決まった正解があるもの
というようなイメージがあります。
対して「仕事」というと、他の人との関係の中で行うもの、
決まった正解が無いもの、という感じで捉えています。

もちろん仕事によっては、一人でするものもあるし、
決まった手順に従ってやらなければならないものもありますけど。

そんな視点でこの「仕事術」の本を読むと、
「勉強法」の内容をベースにしながら、それに加えて
決まった正解がない中で、どうやって仕事の成果を
あげていくか
について茂木さんの考え方や仕事観が
多く書かれているように感じました。

例えば・・・

まずはアイデアや考えを言葉にしてみる。
よし悪しを判断したあと、今度はそれを実行してみる。
仕事は自分の中に抱え込まずに「早めに作品にして
リリース(出荷)すること」が大切です
」(P32)

「アウトプットが大切」、というのは、
既にお馴染みのフレーズだと思いますが(笑)
実際の仕事の現場などでは、
プランがまだうまくまとまっていない、
成功する自信がない、
などの理由をつけて、実行を先延ばしにしたり
周囲の人たちに相談もせずに自分で抱え込んでしまっている
ケースが案外、多いのではないでしょうか?
ちなみに私は、心当たりがいっぱいあります・・・

ビジネスのスピードが加速している、というのも
これまたよく言われることですが、
そういう時代だからこそ、例え完璧でなくとも
自分のアイデアや考えは企画書や言葉にして
アウトプットする方が、最終的には良い結果を生むことが
多いような気がします。

もっとも・・・
最初のうちは、周囲から「ダメだし」されるリスクは取らなければ
いけないと思いますが・・・・

■「なりたい自分」になるために

人間としてのより高い状態を目指すこと。
そのために学習し続け、行動し続ける。
それこそが「なりたい自分」になる唯一の方法なのです。
そして、「なりたい自分」になった時、
「感覚系学習」で思い描いていた憧れ、夢が、「運動系学習」
によるアウトプットを通して、生命力が輝く理想の仕事として
結実するのです
」(P208)

これは、一番最後の章に書かれている言葉ですが、
きっと茂木さんの仕事観を端的に表している言葉じゃないかな、って
おもいました。

自分の思い描く未来に向けて「学習し続け、行動し続ける」ことは、
まぁ、当たり前といえば、当たり前ですが
(これがなかなか、そう簡単に出来なかったりするのですが)
それと、もう一つ。

僕は、よく学生たちに「自分の正体を簡単に決め付けるな」と
言っています。「自分は○○をする人間だ」と定義することは
「変わり続ける」ことを否定しています。しかし、人間の
脳の可能性はそんなに簡単に定義できるものではありません。
脳は変わり続ける器官です
」(P212)

ここに書かれているように、自分の可能性を限定しない
というポジティブな考え方も大切な事ですよね。

昨年の「24時間テレビ」のマラソンランナー、エドはるみさんが
スタートの間際に

人は命がある限り
いくつであっても
いつからであっても
変わることが出来る

という言葉を残されましたが、自分の能力や年齢を
「できない」「やらない」ための言い訳にするのではなく、
6年間、コツコツと走り続けて夢を実現させた
エドさんの姿を改めて思い出してしまいました。

※お笑いタレントのエドはるみさんは、有名になるずっと以前から
「いつか24時間テレビ」のマラソンランナーとして走りたい!と
6年間ずっとジョギングを続けていたそうです。。

あの〜、正直に白状しますけど
私も40歳を過ぎた頃から
自分も、もう40過ぎだから、今さら・・・」と思うことが
しばしばありました。

昔、ある人から「人が年を取るのは、自分の可能性を
限定していくことと同じだ
」というような事を
言われたことがあるんです。

で、単純細胞な私はその言葉を信じ込んで、
ずっと覚えていたんですね。

確かに今さら「アイドル歌手になる!」という可能性は
なくなったと思うので、可能性が限定されるというのは
一面では真理かも知れません。

でも、反面では40数年の経験を積んだからこそ、
出来る可能性が拡がった!
こともある訳ですよね。

だから、『年を取る=可能性が限定される』、という公式は
すべてに当てはまるとは言えないと、考えられるように
なってきたんです。。

今さら○○はできない!」と、自分の可能性の芽を摘んでしまう
ようなことは避けようと思います!

■最後に・・・

しかし、ある時「脳科学者という肩書きなのだから、
脳について答えるのは当たり前だ」と気づきました。
それが「自分の見え方」なのです。
それ以来、他に言いたいことがあっても、必ず脳の働きに
ついても触れながら答えることにしました
」(P137)

この文章を読んだ時に、「あぁ、そういうことか」と
妙に納得できたことがあります。

「勉強法」とか「仕事術」というように
タイトルに法や術という言葉が使われているので、
読み手としては「ノウハウ本」と期待して
読んでしまいがちですが、
この本はノウハウが書かれたものではないと思うのです。

「脳のはたらき」を例題として説明しながらも
書かれているのは、茂木健一郎さんという個人の
価値観や仕事観などと、それにまつわる個人的な体験談。

だから「ノウハウ」を求めて読むと、少しがっかりして
しまうかも知れませんが、茂木さん個人の意見に
耳を傾けて勉強させて貰おう、
と思って読むのが
一番しっくりくる読み方かなって思います。

それでは、このへんで。
今日もお付き合いくださって、ありがとうございました。
posted by penguin-oyaji at 22:25 | Comment(4) | TrackBack(0) | 読書(心理学・脳) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたくしの自作の言葉は「思い立ったら、いつでも旬!」です(笑)
自分に言い聞かせるための言葉です。
いつでも始められるし、いくつでも変われるんですよね・・・
人には言えても自分は?って反省します。
Posted by きらきら☆アロマ at 2009年06月09日 10:52
ペンギンおやじさん、こんにちは!

僕は和田さんの、仕事とプライベートの垣根を無くす、という考え方にひどく感動した人なのですが、
勉強も仕事もプライベートに取り込んでいくと勉強や仕事をよりワクワクできるかもしれませんね。

それに、する時間が単純に増えるから、自分の能力を増やす機会が増える、、、これって自分の可能性を高めるということにもつながるかなぁ、と思ったりします。


ペンギンおやじさんの記事を読んでこんなことを思ったので、思った時にリリースしてみました(笑
Posted by しのの at 2009年06月10日 15:06
きらきら☆アロマ さん、こんばんは。

「思い立ったら、いつでも旬!」いい言葉ですね^^
ついつい先延ばし癖のある私も、
この言葉は心に留めておこうと思います。

きらきら☆アロマ さんは、ブログを拝見していても
行動力もあるし、充分にこの言葉を活かしていると思いますよぉ

いつも、コメントありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2009年06月10日 20:19
しののさん、こんばんは。

そうですね、「仕事」と「プライベート」って本当は
明確に線引きするものではなくて、どこか少しでも
重なっている方が、豊かな人生がおくれるように思います。

「仕事」って自分の人生の時間の多くを費やすものだからこそ、
そこに自分の時間や能力を注ぎ込めるだけの「わくわく感」が
あるといいですよねぇ〜^^

just in timeでのリリース、ありがとうございました!
Posted by penguin-oyaji at 2009年06月10日 20:25
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