2009年05月27日

脳がつくる自分の気持ち・・・「脳と気持ちの整理術」


Book-No.130
「脳と気持ちの整理術」
意欲・実行・解決力を高める

築山 節 著
NHK出版 生活人白書


一度はまると、しつこい!という自分の性格丸出しですが(笑)
またもや、「脳」の本です!
しかも前回のエントリーに続き、築山先生の本です。

前著となる「脳が冴える15の習慣」が、
脳にとって良い「習慣」をメインにして書かれていたのに対し、
本書では、思考力を高めたり、感情(気持ち)を
整理したり、コントロールすることに焦点をあてた内容に
なっています。

■自由から逃げ出せ・・・?

人間の脳は、選択肢が無限にあるような状態に耐えられず、
自主性の放棄に向かっていくものだと思います。
すべての時間と労力を自分のために使っていいと考えると、
かえって何をどこまでやればいいのかが分からなくなり、
次第に何もしたくなくなっていくはずです
」(P54)

会社で仕事をしたいた頃は、
もっと自分の自由な時間が欲しい!」と、
よく思っていました。

時間さえあれば、もっとやりたい事ができるのになぁ〜、と。
で・・・・

今は朝は何時に起きるかも自由、
その日一日、何をするのかも自由、
おまけに一人暮らしですから、
家族に何か言われたりすることもありません。
たまに、飲み会の声を掛けられたりすると、
いそいそと出掛けたりしますが・・・ ^^


とにかく、自由!


パラダイスじゃぁ〜!


と、最初は思っていましたよ。


でも・・・


この本に書かれているように、
自由という制約のない状態は、
裏を返せば「すべてを自分で決める」ことでもあり、
終日、ボーっとしていても誰からも怒られない
という事でもあるのですよね。

さらに・・・

会社で仕事をしている時と比べると、
人とのかかわり具合が、ものすごく少なくなります。。

人とかかわる事によるストレスも殆ど感じないので、
まぁ、快適といえば快適なのですが、
逆に人から感謝されたり、喜んでもらう場面も少ないので、
退屈といえば、退屈です。。

そんな生活をしているので、
自主性の放棄に向かっていく」という言葉が何だかものすごく
実感できたし、妙に恐くもありました・・・

何もかもが「自由であること」というのは、
ある意味では、とてつもなく恐いことでもあるのですね。


■出来事と感情のつながり

感情は基本的に、自分が聞いたり読んだりした言葉や
体験した出来事に直接結びついているものではありません。
その記憶と、それに対する自分の解釈に付随して
発生しているものです。
そのため、同じ言葉や体験でも、それに対する自分の解釈を
変えることによって、快の刺激にも不快の刺激にも
することができます
」(P180)

この文章などは、まさに「陽転思考」そのものですね^^

事実が感情を呼び起こすように思っていますが・・・
例えば、親や上司に怒られた時には、
申し訳ない気持ちになったり、逆にムカついたりしますが、
怒られたという事実を、自分がどう受け止めたかで
湧き上がる感情も違ってくる、ということですよね。
だから、目の前の事実に対して自分がどう感じて、
何を考えるかが、大切なんですよね。

>出来事そのものと自分の感情は
>まっすぐつながっているようで
>そうじゃない

この事を最初に気付かされたのは、
昨年の春頃に、以下のブログの記事を読んだ時でした。
(私が書くより、分かりやすいと思いますので、
よかったら読んでみて下さい)

◎「和田裕美のとこのスタッフです。ようこそ裏WADAブログへ」
水濡れ注意2 (2008.4.20)


感情を理性的にコントロールする方法として有効なのは、
感情そのものでなく、感情を発生させる刺激を
コントロールしようとすることです
」(P172)

ツライ、悲しい、寂しい、そんな何とかしたい自分の感情を
コントロールするためには、
「悲しい、なんて言ってちゃダメ」と、
感情そのものを打ち消すのではなく、
その原因となった出来事に対する自分の受け止め方(考え方)を
変えるようにすると、うまくいくように思います。


■天の時

自分の欲しい果実を手に入れるために、目標に向かって努力し、
いろいろなアプローチをすることはもちろん大切ですが、
時機が来なければ手に入らない成功もあるものです。
自分の経験が足りていないために手に入らなかったり、
経験は足りているものの、状況が整わないために
手に入らなかったりする
」(P200)

脳は「少しずつ」「一歩ずつ」がもっとも合理的であるように
できています。待たなければいけない時間が長い人生の中で、
少しずつ情報を脳に入力し、有効な知識を着実に増やしていく。
思考と気持ちを整理し、目の前の問題を冷静に解決しながら、
目標に向かって一歩ずつ進んでいく。自分を成長させていく。
結局はその方が早いはずです
」(P202)

上の文章は、「待つ」ということの大切さ、と題されたあとがきに
書かれているものです。
何と言うか・・・ものすごく示唆に富んだ文章だと感じました。

ビジネスの世界ではスピードが求められ、優先されるように
なってきました。
だから・・・という訳でもないかも知れませんが、
個人でも、早く結果が欲しい、出さなければならない!という
気持ちを持つ場面が増えてきたように感じます。

でも・・・

天の時、地の利、人の和」という言葉があるように、
成功するためには、「天の時」、つまり運命の時があると
思うのです。
だから、その時がやって来るまではひたすら待つ。
でも、ボーっと待っているのではなく
チャンスの時を逃がさないよう、日頃から一歩ずつでも
コツコツと自分の実力を蓄えて準備を整えておかなければ
ならないわけですよね。

一発逆転ホームランもアリ、だとは思うのですが、
長い目で見れば、それはやっぱり一瞬の成功でしかない場合が
殆どだと思うのです。

コツコツと一歩ずつ実力をつけていった人が
「本物」になっていくのだと思います。

スピード感が求められる時代だからこそ、
大局的な視点も忘れないようにしたいと思いました。


それでは、このへんで・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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posted by penguin-oyaji at 21:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書(心理学・脳) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ペンギンオヤジさん

こんにちは。

確かに「ハマる」と連続ものが多いですね(^^)
でもおかげさまでこちらも理解が深まります。

>「脳は「少しずつ」「一歩ずつ」がもっとも合理的であるようにできています。

ついつい「たくさんに」とか「一気に」と考えてしまい脳に不合理なことさせるから続かなくなったりするだろうなあ〜反省です。

「待つ」ことも大事にしてコツコツ積み重ねていきますね。

更新ありがとうございました。
Posted by kaizokou at 2009年05月28日 16:59
kaizokuouさん、こんばんは。

はは、そうなんです!ハマると続くんですよ〜^^

「少しずつ」とか「一歩ずつ」というのは、この前のエントリに
書いた「脳が教える!一つの習慣」にも通じるところですよね。

やっぱり結果を早く出したいと言う思いが、「たくさんに」とか、
「一気に」という気持ちにさせると思うのですが、
「急がば回れ」と言われるように、愚直な努力が最後は強くなれる
のだと思います。

「待つこと」も才能の一つかも知れませんね。

こちらこそ、いつもありがとうございます!

Posted by penguin-oyaji at 2009年05月28日 22:09
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