2009年05月11日

時代を超越する経営の黄金律・・・・「社長力」養成講座


Book-No.121


どんな時代もサバイバルする会社の


「社長力」養成講座

小宮 一慶 著


ディスカヴァー携書


Book-No.122


「なぜ、オンリーワンを目指してはいけないのか?」


うまくいっている会社の常識、


うまくいかない会社の常識 55

小宮 一慶 著


ディスカヴァー・トゥエンティワン



「「社長力」養成講座」は前書きにあるように


06年に刊行された「なぜ、オンリーワンを〜」の


リニューアル版です。


私は二冊とも読ませて貰いましたが、書かれている内容に


大差はないものの、随分と違う印象を受けました。


(これが、編集力というものなのでしょうか・・・?)

ところで、いままで小宮先生のディスカヴァー携書といえば


『ビジネスマンのための「○○力」養成講座』でしたが、


今回は同じ「養成講座」のタイトルが付いていますが、、


ビジネスマンではなく、「社長力」です。

そしてまた、売れているらしい・・・

誰が買って、読んでいるのだろうか・・・?


ちょっと興味のあるところですが、


社長とか会社役員の人ばかりではなく、


一般のビジネスパーソンの方々も多くの人が、


購入されているのでしょう・・・

ぼくは社長じゃないから・・・とか、


ぼくは経営者じゃないから・・・などという理由で


本書を遠ざけるのではなく、


「経営」の本質や基本を学ぶためにも、


ぜひ、一度は手に取って貰いたいと思います。

なぜなら・・・

この本に書かれている内容は


決して会社経営をしている社長だけが


知っていれば良いというものではなく、


例えば、


部長、課長、係長といった組織のリーダーが


組織経営」という観点から読んでも


充分に参考になるし、応用可能だと思うからです。

■指揮官先頭

「指揮官先頭」という言葉があります。(中略)


「指揮官たる者、困難な状況に陥ったら、


自ら先頭に立ってその状況を


打破する覚悟が必要だ」という意味です」P199

この本の後半に渋谷駅の駅長さんのことについて


書かれているところがあり、


個人的にも心に残った箇所でもあります。

要約すると・・・


朝のラッシュの時間帯に最も混雑するドアのところで


お客様(乗降客)の対応をしている駅員さんの対応が素晴らしく


その様子を感心して見ていた小宮先生が、


その駅員さんの帽子を見ると、金の二本線、


名札には「駅長」の文字があった、


という話です。


この話を読みながら、ふと思い出したのが


自分が店長を務めていた頃の事でした。

前にも、このブログで書きましたが・・・

長い間、本部の商品部で商品の仕入れの仕事をしていて


ほぼ店舗での経験が無いにもかかわらず、


ある時、突然「店長」の辞令を受け取ってしまったのです。

さて、困りました。


店長という肩書きはあるが、何も出来ない・・・


どーしたものか?

格好つけても、出来ない事はできないので、


自分に出来るだけは、とにかく一生懸命にやろう!」と


考えました。

掃除、挨拶、かご回収、駐車場での車の誘導などなど・・・


どれもアルバイトさんでも出来る仕事ばかりでしたが、


それしか出来ないので、なるべく時間を作って


売り場でそういった基本的な仕事をするようにしたのです。

そして数ヶ月が経った頃、あるパートさんに言われました。


店長さんは、いつも私たちと同じ事をやってくれているので、


話しかけやすいし、相談もしやすいですよ」と。

最初の頃は、「何もできない店長で頼りない・・・」というような


空気が漂っていたのですが、


段々と「店長、それはこうやってやるんですよ」と


色々な事を教えてくれるようになり、


応援してもらえるようになったのです。

まぁ・・・「店長が頼りないから、私たちが頑張らなきゃ!」と


思っていたのかもしれませんが(笑)

こうして現場に出て動き回る事で、


スタッフの皆さんとの溝も埋まり、


多少は・・・(汗)、私が言う事も聞いて貰えるように


なったのではないかと思っています。

渋谷駅の駅長さんとは雲泥の差ですが・・・


肩書きや権威で人を動かすのではなく、


現場に出て「指揮官先頭」(あるいは率先垂範)で、


チームを引っ張っていくリーダーのあり方というものが


読んでいて、心に残ったのです。


そして、小宮先生の次ような言葉に、共感を覚えました。

とかく地位が高くなるにつれ「評論家」になっていく経営者が


多いなか、何かあったら自分が対処するという気持ちを


持っていれば、おのずと結果はついてくるのではないでしょうか


■厳しいリーダー像

ほんとうに優しい上司は部下に厳しい。


そして、厳しいリーダーは、一時期は嫌われることも


あるかもしれませんが、長期的には好かれている人が


多いと思います。なぜなら、厳しいリーダーのほうが結果を出し、


最終的には、みなを幸せにするからです」P205

自分の反省も踏まえての話ですが・・・

前の会社で10年ちょっとの間、


自分の部下を持って働いていました。

最初の頃は、元々「瞬間湯沸かし器」的な性格でしたので、


怒鳴りつけたり、時には定規でビシビシと


机を叩きつけたりしながら説教をしたりしていました。

しかし、後半になるにつれ角が取れて丸くなってきたのか


社内で怒声をあげたりする事もなく、


比較的やさしく、物分りの良い上司に変わっていきました。

で、振り返ってみて感じるのですが、

部下や後輩から感謝されたり、慕われていたのは


圧倒的に「最初の頃」なんですね。



最初の頃は部下にも成長してもらいたい!


という思いも強かったですし、


自分自身が厳しい上司の下で鍛えられて


成長してきたので、


厳しく接するのが当たり前、という感覚でした。



また、小宮先生はこのようにも書かれています。

「甘さ」というコインでは、その裏側は「冷酷」です」P206

やさしく、物分りの良い上司というのは、


見方を変えれば、適当なところで折り合いをつけてしまい


結果的に部下も成長しないし、組織の緊張感もなくなり、


それは非常に「冷たい」態度であったのかもしれません・・・

■最後に・・・

上の記事ではリーダーの資質に関する部分だけを


書いてしまいましたが、この本の中ではそれ以外にも


「マーケティング力」や「会計力」それに「人間力」など


経営者として押さえるべきポイントが網羅的に書かれています。

そしてまた、それらは・・・・



経営の原理・原則とも言うべきもので


時代を超越して、いつまでも色褪せない黄金律



とも言うべきものだと感じました。

オススメです!!

ではでは、このへんで。

今日も、最後までありがとうございました。

【▼新書】

【▼kindle版】


タグ:小宮一慶
posted by penguin-oyaji at 11:03 | Comment(4) | TrackBack(0) | 読書(小宮一慶) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ペンギンオヤジさん、こんばんは。

「社長力」養成講座 は、リニューアル版だったのですね。(勝間さんの『インディ』みたいなものですか。)本の装丁や出版のタイミングとかによって、最初は売れなかった本が、陽の目を見るということがあるのでしょう。(でも、それは中身があっての本という前提つきでしょうが)

社長力、とあっても社長だけで多くのビジネスパーソンに役立つ本とのこと。この本も、タイトルだけみると、私は、想定読者の対象外としてしまいそうですが、もっと広い目でみていかないといけませんね。

いつも、お役立ちの本の紹介ありがとうございます。
Posted by haru at 2009年05月11日 20:57
haruさん、こんばんは。

そうですね、勝間さんの「インディ」と同じですね。
(出版も同じディスカヴァーですし・・・)

記事の方でも書きましたが、社長に限らず所属長とかリーダーの人が
読まれても参考になる本だと思います。
また、ディスカヴァーの干場社長のブログ(だったかな?)では
この本を読んで、自分の会社の社長を採点してみるのも面白いとかって
別の楽しみ(?)も提案されていましたよ。

こちらこそ、いつもコメントありがとうございます!
励みになりますよ^^
Posted by penguin-oyaji at 2009年05月11日 21:26
ペンギンオヤジさん

こんばんは。

社長力とオンリーワン2冊とも読まれたんですね。
内容がほとんど同じでも違う印象を受けたというのは著者の力もさることながら、編集の大切さもよくわかる例ですね。

最近小宮さんが1998年に出版された「図解キャッシュフロー経営」を読みました。

10年以上経った今でも十二分にためになる本でしたよ。この本もリニューアルして出版してくれないかなあ〜(笑)


更新ありがとうございました。
Posted by kaizokou at 2009年05月14日 20:28
kaizokuouさん、こんばんは。

この2冊は両方とも編集が干場社長なのですよね。
さすが、時代の流れを読んだ作りだと思います。
著者もそうですが、編集の力も大きいですね。

「キャッシュフロー経営」を読まれたのですね。
小宮先生がよく本に書かれていますが、会社はお金が
回らなくなった時に倒産するものですから、CFは重要ですよね。
特にkaizokuouさんのお仕事では、そのへんにも
目を光らせておく必要があるのではないでしょうか?

いつも、ありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2009年05月14日 21:47
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