2009年05月07日

女性のための書にあらず、男性も必読書!「ビジネス・ゲーム」


Book-No.120
「ビジネス・ゲーム」
誰も教えてくれなかった女性の働き方

ベティ・L・ハラガン 著
福沢恵子・水野谷悦子 共訳
光文社知恵の森文庫


勝間さん激プッシュで話題になった本ですね。
既に読まれた方も多いかと・・・

私はと言えばサブタイトルに「女性の働き方」と
あることから、単純に男性向けの本ではないから・・・
と思い込んで特に食指が動くこともなかったのですが。

ブログつながりで親しくしていただいている
二代目さんioryionyさんからもプッシュをいただき
ようやく・・・ですが、手に取ってみたしだいです。。

で・・・

一読してみて、すまなかった!と思いましたね(笑)

確かに書かれている内容は女性をターゲットして
いますが、若いビジネスパーソン(男女問わず!)
そして、オヤジも一読すべき本ですね、これは。

なぜ、そう思ったのか?

■組織で働くこと

組織のピラミッドには、横のつながりもあるが、
縦のつながりもあります。軍隊ではこの縦のつながりを
「命令の鎖」と呼んでいます
」(P32)

組織の中で目指すポジションにつくために必要な資源は
まず忍耐強さ、周到さ、そして状況を正しく見極める力です
」(P74)

本書の中では先ず、「会社と軍隊は同じ」として、
その組織の中で働くためには、どう振る舞えばいいのか
ということから説き明かされています。

また、「ビジネスはスポーツに似ている」とも書かれていて、
そこでは主にチームプレーについて書かれています。

軍隊、チームプレー、どちらも個人ではなく、組織やチームの中で
他者と一緒に行動することが求められる世界
ですよね。

この話しから思い出すのは・・・
部活動や体育会経験者は、それだけでチームプレーや
縦社会に馴染んでいるので、就職の際に有利とされていた時代が
ありましたよね。

ところが例え男性であっても、今では学生時代に
サークル活動にも参加していない人の割合が増えてきています。

以前、学生さんと面接をしてビックリしたことがあるのですが、
その時のやり取りは、以下のようなものでした。

私 :「学生時代に熱中していたことは何ですか?
学生:「とくにありません・・・
私 :「サークル活動は何かしていなかったの?
学生:「いや・・・特にはやっていませんでした
私 :「それじゃ、バイトは?
学生:「バイトもしていませんでした
私 :「じゃ、何か研究したり勉強とかしていたの?
学生:「特に勉強も・・・・
私 :「・・・・・・

彼の場合は少し極端な例かもしれませんが、
それでも、(私の印象ですが・・・)学生時代に他者と
交わる機会が少ない、あるいは同年代との付き合いしか
経験していない若い世代が増えてきているように感じます。

こうした彼のような人が会社に入ってきても、
組織の中で働くこと、世代の違う人とコミュニケーションを
とることに不適合をおこしてしまう確立が高いようです。

もっとも・・・本人にはその自覚はなく、周囲が振り回されて
しまうことも少なくないようですが・・・・

また、若い世代だけでなくオヤジ世代でも
時々「命令の鎖」を無視した行動をして、
周囲からヒンシュクをかったりしている人もいたりしますよね。

話を戻しますが・・・
若い世代もオヤジ世代も、男性も女性も関係なく、
組織で働くこと、チームワークでプレーすることについて
この本を読むことによって、大いに学べると思います。

■ラインとスタッフ

「ライン」とはお金を儲ける部門、つまり営業や生産に
直接関係したセクション、「スタッフ」とはラインの仕事が
うまく運ぶようにサポートするセクションです。総務部や
人事部など直接売上げに関係ないところがそれに
あたります
」(P78)

この本の中で著者は繰り返し、
「スタッフ」ではなく、「ライン」での仕事をするよう説いています。
これについては賛否両論あるかなぁ、って読みながら思いました。

私の例で言うと、21年間の仕事人生のうち、その大半が
「ライン」での仕事をしていました。・・・とは言っても、
小さな会社でしたから、何でもやらなければならなかったので、
採用とか、システム開発、内部監査などの「スタッフ」の仕事も
いくつか経験してきました。

私の考えは、「ライン」でも「スタッフ」でも、どちらでも
いいじゃないか、といういささか乱暴なものです(汗)
ただし・・・条件が一つだけあります。
スタッフ職であっても、一度はラインの仕事を経験すべし!
ということです。

会社は何かしらの商品やサービスを売らなければ
存続できない(一部の非営利団体を除く)のが前提条件。
であれば、その商品やサービスを売る役割となる「ライン」が
会社の中では、やはりメインストリームということになると
思います。

それに対して、人事、総務、経理、法務などのスタッフ職は
その仕事だけでは会社は存続できないわけですし、
元々は、この本でも書かれているように、ラインの仕事を
サポートするのが本来の役割ですよね。

だからと言って、スタッフの仕事が不要ということではなくて
ある意味、スペシャリストとして活躍する場もあると思うのです。

ただ、よくあるのは経理なり総務が自分の仕事の範疇でしか
物事を考えたり判断しないでいると、
何かのきっかけでライン職の人と対立する事になってしまう
ということです。

営業とか販売の仕事の経験のある人ならお分かりいただけると
思うのですが、現場は必ずしも理屈では動いていないし、
理不尽なことであっても対応しなければならない場面って
あると思うんですね。
その時にスタッフ部門から『正しい理屈』を押し付けられても
困ってしまうのです。

だから、スタッフの仕事に就くにしても、ラインの仕事を経験し
幅広い観点で物事を理解し、解決できる能力を兼ね備えて
おくべきだと私は思うのです。
そうすれば、組織のピラミッドの中でも「どん詰まり」になることなく
より高い地位を目指す道も開けるのではないかと・・・・

■最後に・・・

多くの会社がいまだに「男社会」である事は事実だと思います。
私も振り返ってみると、「女性だからね・・・」の一言で
片付けてしまっていた事もあります(汗)

この本に書かれているように、女性側が「男社会」の
ビジネス・ゲームのルールを理解し、身に付けてゲームに
参加する事も必要であることに、私も異論はありません。

ただ、男性側も黙って女性が歩み寄ってきてくれるのを待つ、
あるいは、相変わらず女性を軽んじたり排除することを
続けていると、やがて時代の流れの中で自分が(男性が)
取り残されてしまうリスクを抱えてしまう
のではないかと
思えてならないのです。

いまさら私がココで「お勧め!」と叫ばなくても、
既に充分この本の良さをご存知の方も多いと思いますが・・・
でも、やっぱり、お勧めです!

================================================
ゴールデンウイークも終わり、今日からまた仕事だという人も
多いかと思います。

私はと言えば、申し訳ないことに、まだ一人勝手に
ゴールデンウイークの延長戦をやっております・・・です(^^;;

昨日までは世間も休みだったので、
あまり気にもならなかったのですが、
世間が動き出すと、改めて自分が会社を辞めたことを
実感してます。。

私も、充電・リフレッシュしたらまた頑張ります!!

今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

【▼文庫本】



posted by penguin-oyaji at 17:36 | Comment(6) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ペンギンオヤジさん、こんばんは。

「ビジネス・ゲーム」は、勝間さんの講演とかでも何度か言及されてましたね。私も、女性読者が主な対象だと思っていたので、優先順位は低く、積読リストの中にも入っていない状況です。が、(気を取り直して)一度読んでみたいと思います。

いつも更新、ありがとうございます。
Posted by haru at 2009年05月07日 21:07
ペンギンオヤジさん

早朝に続きおじゃまします。

勝間さんオススメの本はほとんど読んでいる自分ですが、この本は未読の中の1冊です。

スタッフとライン考えさせられます。(自分がスタッフの仕事だけに)
ただ幸いにも色々と意見を言える立場にはいるので自分の仕事の範囲だけにとらわれず勉強していることをどんどん発言していこうと思っています。

前に出るのが好きだし。

外は雷が鳴っていますがその中をこれから仕事に向かいます。今日は宣言通りトイレ掃除に気持ちをこめます!

更新ありがとうございました。
Posted by kaizokou at 2009年05月08日 08:15
ペンギンオヤジさん、こんばんは。

実は私、この本絶版になった方を持っているのです。
勝間さんのイチオシを知って、読み返して...
勝間さんがいつも仰る、「読むだけではなく実行しなければ」という事を痛感...
そういう事ブログにしようと思いつつ、自分の「出来なかった部分」を見つめる事を避けておりました(恥)
この記事をみて、反省しきりです。

それから...やはり男性の見方は全然違うのだなと興味深く読みました。
そうです、働く女性は大変なのですよ...

今日は私にとって「厳しい」気付きをいただきました。
ありがとうございました。
Posted by eries.m at 2009年05月08日 22:24
haruさん、こんばんは。

そうですよねぇ〜、やはり女性向けの本だから
男には関係ないと思ってしまいますよね。

でも・・・

男性が読んでも参考になる部分が多いと思いますので、
機会があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。

いつも、ありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2009年05月09日 19:50
kaizokuouさん、こんばんは。
連続でのコメント、ありがとうございました。

kaizokuouさんは、お話を聞いていると
現場の事にも詳しそうですし、「スタッフ」でありながら
「ライン」にも近いところでお仕事されているように感じていました。
どんどんと発言して、職場を活気付けていってください!!

トイレ掃除、どうでしたか?
私も前の職場ではよくやっていましたよぉ。

いつも、ありがとうございます。

Posted by penguin-oyaji at 2009年05月09日 19:57
eries.mさん、こんばんは。

絶版になった方を読んでいらしたとは!さすがです!

書いて頂いたとおり、この本を読んで女性と男性とでは
響くところが違うというのは、すごく頷けます。
ただ・・・
「女性」と言っても、色々な考え方の方がいらっしゃるので、
一括りにもできないかなぁ〜とも思います。

eries.mさんは、しっかりと勉強されて成果もあげられているので、
実行レベルは高いように思います。
でも、お互いに現状に満足しないで、
さらなるレベルアップをしていきたいですよねぇ。

いつも、ありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2009年05月09日 20:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。