2009年02月21日

「話し方教室」で出会った、ばななの涙「キッチン」



Book-No.111


「キッチン」

吉本 ばなな 著


角川文庫

和田式「人に好かれる話し方教室」アドバンスコースの2回目の


授業を受けてきました(もう2週間も前ですが・・・)

その日、「小説の行間からイメージする力を付ける!」という


レッスンがありました。

「話し方教室」なのに、小説・・・???


と思われた方は、先ずは「和田裕美の人に好かれる話し方」を


読んでみてください。

ボキャブラリーはあるけど使い方が下手な人とか、表現が下手な人に、


私も小説やエッセイを読んでみることをすすめています


(「和田裕美の人に好かれる話し方」だいわ文庫 P133より抜粋)


《参考図書》

各自が持ってきたお気に入りの小説の中から


「景色」「人」「状況」の各テーマごとに、


自分のお気に入りのセンテンスを抜き出して発表し合いました。

私が持っていったのは、「1973年のピンボール」(村上春樹・著)

学生時代の一時期、村上春樹さんの作品を熱心に読んでいたのです。


処女作の「風邪の歌を聴け」から「ダンス・ダンス・ダンス」くらいまでの作品は


殆ど読んだと思います。


その後、私が本を読むこと自体から遠ざかってしまったので、


最近の作品は何も読んでいないのですが・・・・

レッスン終了後・・・


先生からの提案もあり、隣に座っていたSさんと


持ち寄った本の交換(貸し借り)をしました。

Sさんが持ってきていたのが、


「キッチン」と「白河夜船」(共に、吉本ばなな著)でした。

Sさんが言うには・・・


「キッチン」に納められている短編の「ムーンライト・シャドウ」が良いとのこと。

■ムーンライト・シャドウ


(あらすじ)


事故で恋人を亡くしてしまった主人公の女性、さつきが


苦しみながらも、最後は不思議な体験を通して再び生きる勇気を手にする


・・・というのがザックリした粗筋です。


文庫で50ページくらいの短編なので、すぐに読めてしまうのですが、


物語としては「読ませてくれます」

前半では主人公のさつきが突然、恋人(等)を失ってしまった喪失感が


描かれています。

夜眠ることがなによりこわかった。というよりは、目覚める時のショックが


ものすごかった。はっと目覚めて自分の本当にいる所がわかる時の


深い闇におびえた。私はいつも等に関係のある夢を見た」(P152)

私も若かりし頃、人並みに失恋をしたときには


よく夜、眠っている時にうなされたなぁ・・・(遠い目)

そして物語の後半・・・読んでいて涙がこぼれました。


(割と涙腺が弱いほうなので、すぐに泣くのですが・・・)

不思議な体験を通して、さつきはまた生きる力を取り戻します。

私はもうここにはいられない。刻々と足を進める。それは止めることのできない


時間の流れだから、仕方ない。私は行きます」(P199)

最後の一行には・・・・泣かされます(涙)

■再生の物語


読み終わってから、何となく映画「黄泉がえり」を思い出しました。


(観ました・・・?)



「黄泉がえり」も、この「ムーンライト・シャドウ」も


大切な人と死に別れてしまった人が、不思議な経験を通じて


再びまた生きる勇気を取り戻すという点では似ているかな・・・と。

大切な人を失った後も、


その人が居なくなってしまった世界の中で、


残された者は生きていかなければならない・・・

以前と同じ気持ちで生きていけないとしたら


新たな自分に再生して生きていくのだと思いました。

大切な人が死んだ時、


残された者は心のどこかで、生まれ変わるのかも知れませんね。

そんな事を、感じました。

今日もまた、ありがとうございました。

【▼文庫本】

【▼キンドル版】


posted by penguin-oyaji at 22:50 | Comment(6) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ペンギンオヤジさん

こんばんは。

「キッチン」すごく気になりました。
近いうちに購入して「ムーンライト・シャドウ」を読んでみたいと思います。

自分も涙腺弱いのできっと泣くんだろうな〜。

更新ありがとうございました。
Posted by kaizokuou at 2009年02月22日 23:13
kaizokuouさん、連続でのコメントありがとうございます!

吉本ばななさんは何だか食わず嫌いをしていたのですが、
読んでみたら、惹かれてしまいました。

おぉ、kaizokuouさんも涙腺が弱いのですか!
(仲間ですね・・・笑)
是非ぜひ、読んで感動を味わって下さい。

いつも、ありがとうございます!
Posted by penguin-oyaji at 2009年02月22日 23:51
こんばんは。
うわぁ!ペンギンオヤジさんの
ブログに名前が出てしまいましたね

世界デビューみたいで、
恥ずかしいですけど、うれしいです。
ありがとうございます。

ばななさんの魅力にハマって
いただけておススメした私としては、
うれしい限りです。

最新作の「彼女のこと」や
「サウスポイント」もおススメです。
気が向いたら読んでみてください。

今週末の話し方教室でもお世話になると思います。
よろしくお願いいたします。
Posted by 柴イヌ at 2009年02月23日 22:30
ペンギンオヤジさん、こんばんは。

そうですね。あるテーマで心に残るセンテンスを抜き出すって必要ですね。
私はざぁ〜っと読んでしまうので、なかなか文章そのものが「心に残る」という事がないようです。
そうか...それが表現力になるのですね。
自分の好きな本でちょっとやってみようと思いました。

ところで、今回映画としてオススメの「黄泉がえり」。
原作もよかったですよ!

ありがとうございました。
Posted by ereis.m at 2009年02月23日 23:30
柴イヌさん、こんばんは。

世界デビューって・・・大袈裟ですよ(笑)
でも、そう言って頂けて嬉しいです^^

本当に吉本ばななさんの事が好きなのですね。
今回、紹介して頂いて私も読書の幅が広がりました!
ありがとうございます。

今週末の話し方教室、よろしくお願いしますね。
Posted by penguin-oyaji at 2009年02月23日 23:36
ereis.mさん、こんばんは。

私も小説はストーリーを追いかけて楽しむばかりだったのですが、
言葉の使い方とか、表現っていうにも目を向けてみるのも
大切ですよね。
特にブログで文章を書くのにも、言葉の表現って大切ですものね。

「黄泉がえり」は映画しか観ていないので、
原作も今度、読みますね。
情報をありがとうございました。
Posted by penguin-oyaji at 2009年02月23日 23:40
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