2009年01月11日

超人的修行の末につかんだ世界観「人生生涯小僧のこころ」



Book-No.102


「人生生涯小僧のこころ」


大峯千日回峰行者が


超人的修行の末につかんだ世界

塩沼 亮潤 著


致知出版社

お坊さん(塩沼亮潤さん)の修行について書かれた本なのですが、


その修行も半端じゃないし、本書に書かれている言葉一つ一つの


重さもまた、半端じゃないという、ものすごい本です!!

先ず、この本に書かれている塩沼亮潤さんが経験された二つの修行が


どれほどのものかについて、書き出してみたいと思います。

■大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)


往復四十八キロ、高低差千三百メートルの山道を十六時間かけて一日で


往復し、合計四万八千キロを歩き続けるという修行です」(P10)


※冬の間は山歩きができないため、足掛け9年も掛かる!

この行には、たったひとつだけ掟がございます。それは、いったん


行に入ったなら、決して途中でやめることはできないということです。


足の骨を折っても、不慮の事故に遭っても、決してやめることはできない


後戻りができないということです」(P11)

この行を途中で止めるためには・・・・


「「神さま仏さま申し訳ございませんでした。千日間歩き通しますと申して


おりましたが、自分の不徳によって途中でやめざるを得ません」と


神仏にお詫びをして、左腰に携えている短刀で自分自身の腹をかき切って


自害するか、あるいは死出紐という紐を木に結び付けて首をくくって


命を絶たなくてはならない、厳しい掟でございます」

要は往復48キロの山道を千日間、雨だろうが嵐だろうが、歩き続け、


途中でリタイアするには自分の命と引き換えになるという、


恐ろしく厳しい修行なわけです。

ちなみに、この大峯千日回峰行を達成した人は、この塩沼亮潤さんが


1300年の歴史で二人目だとか・・・

■四無行(しむぎょう)


四無行とは九日の間、「断食、断水、不眠、不臥」つまり「食わず、飲まず、


寝ず、横にならず」を続ける行です」(P190)

9日間も、何も食べず、何も飲まず、横になったり眠ったりしてはいけない・・・


絶対に私には有り得ない話です・・・

「千日回峰行」にしても「四無行」にしても、


到底、常人ができるような修行内容ではないわけですが・・・


(少なくとも私には絶対にできません)


でも、同じ日本人、それも私よりも年下の人が、これだけの修行を


達成したということに、ただただ頭が下がるばかりです。

ただ、この本を読んで一番感じたのは、


困難な修行を達成した事自体に感動したというよりは、


清々しい考え方を持ち、清らかな言葉を紡ぐことのできる、


塩沼亮潤さんの人柄というか、人格全てに心を打たれました。

もっとも、そうした塩沼さんの「心」そのものが、


厳しい修行の賜物なのでしょうが・・・

■受け入れる心


自分を大切にするのと同じように人を大切にする。どんな人をも受け入れる心が


あってはじめて皆さんから受け入れてもらえます」(P15)

現実を受け入れ愚痴らず精いっぱい生きると、そこに道が開けてくるものだと


思います」(P210)

「足ることを知る」というのは、与えられた環境をありがたく受け入れるということ。


この環境は自分が神さま仏さまから授かったプレゼントだと思うことです


(P245)

人を受け入れ、自分の環境を受け入れる・・・


自分に足りていないもの(与えられていないもの)を欲しがるのでなく、


今の自分に与えられているものに先ずは感謝の気持ちを持つ

言葉で書くのは本当に簡単ですが、


病気になって初めて健康のありがたさを身に染みて感じるように


なかなか、今あるものに感謝の気持ちを持つのは難しいように思います。

■人を思いやる心


人間は雨を降らすことも、そよ風を吹かすこともできない。ただ一つできることは


人を思いやること」(P158)

人を思いやる心というのは、厳しすぎても駄目、優しすぎても駄目、


たくさん失敗してすり傷切り傷をたくさんつくって、やっといい塩梅を


見つけることできたのだと思います」(P230)

例えば自分の恋人、家族、友人など近い人に対して「思いやりの心」を


もつことはできても、時にはすれ違いで苦しんだりします。


ましてや会社の同僚や上司、取引先の人たちなどに対しては


私自身は非常に苦労したりするのですが、


そうした人とのつながり一つも、ある意味「修行」であることを思い知らされます。

■日々の積み重ね


行とは冒険でもなければ探検でもありません。大切なのは、いかに功績をあげるか


ではなく、後悔を残さないように日々丁寧に根気よく、心を込めて神仏との絆を


いかに深めていくか、ただそれだけを念じて一日一日を惜しむように積み重ねて


きました」(P17)

行を終えた今現在も「今日より明日、明日より明後日」といつも過去最高の自分に


なれるように神仏に手を合わせ、祈っています」(P249)

よく「継続が大切」と言ったり、書いたりしている自分ですが、


一日一日を大切に、丁寧に生きているかといわれると、


言葉に詰まってしまいます。

例えば自分なんかは、まだまだ甘いので、


ちょっとくらい、サボってもいいか」とすぐに低いところで妥協してしまうことが


多いのですが、


誰に見られるということを意識しない野に咲く一輪の花のごとく、御仏に対して


ただ清く正しくありたい」(P123)


こういう言葉を読むと、自分が恥ずかしくなってしまいます。

■日々、修行


こうした数々の言葉は、壮絶な修行の果てに辿り着いた境地だと


思ってしまうのですが・・・

山で修行した人だけしか悟れないというものではない。それぞれの生活の中で


それぞれに与えられた役目を果たしていく中で、心を研ぎ澄ませ、目を凝らし


耳を澄ませたとき、いろいろなことが悟れる」(P237)

山に篭って修行の日々を送ることはできませんが、


自分の人生そのものが、修行の日々で


日々の中で心をみがき、多くの気付きを得て、


成長していくことの大切さというか、心構えを教えられます・・・

■人の限界


年末から「奇跡のリンゴ」、「なぜ君は絶望と闘えたのか」


そして今回の「人生生涯小僧の心」と、普通の人には絶対に成し得ないようなことを


やってのけた人の話を読みました。

リンゴの木村さん、なぜ君は〜の本村さん。そして塩沼さん


三人とも人並みはずれた精神力の持ち主だとは思います。


でも、反面で「自分には出来る筈がない!」というふうに、


自分の限界を勝手に決めてしまっている自分がいるのも事実。

確かに自分に今から、どれくらいのことが出来るのか?


とは思うのですが、でも本当は自分に限界を決めてしまってはいけないんですよね。

本を読みながら、そんなことを感じました。

私自身は、涙ぼろぼろの感動というよりは、ものすごい清々しい感じの感動を


この本から受けました。


書いてある言葉、一つ一つが心に染みてくるような感じです。


ただ、こうして感想を書くにしても何だか、ありきたりの言葉しか書けない


自分の至らなさというか、甘さは感じましたが・・・

一度、読んで終わりではなく、心が迷った時に何度も何度も読み返したい一冊です。

■きっかけは・・・やっぱり!


この本を手にしたきっかけは・・・やっぱり、あの方です!(笑)

あの方というのは、そうです。


和田裕美さんです。

ずっと以前から、和田さんのホームページの「オススメ本コーナー」のページに


掲載されていていましたし、


年末に出版された「黄金のブックガイド」の中でも和田さんのお薦め本10冊の中で


紹介されています。

《関連図書》

そんな訳で、結構前からこの本のことは知ってはいたのですが、


読んでみようと思ったのは、年末年始に掛けて放送された


勝間さんの「BookLovers」で和田さんがこの本の事を熱く語っていたのを


聴いたからでした。

その放送の模様は、コチラのページで聴くことができますので、


聴いてない方は是非ぜひ一度は聴いてみてください。


ちなみに、この本のことは1月1日放送分のところで聴くことが出来ます。

蛇足ながら、12月30日放送分では和田さんの「人づきあいのレッスン」について


話されていますが、勝間さんの和田さんに対する突込みが面白くて、


かなり笑えます。。。

《関連図書》

それでは、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

【▼単行本】


posted by penguin-oyaji at 22:30 | Comment(6) | TrackBack(0) | 自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
「BookLovers」聞いてきました。
面白いですね!
3月の講演がますます楽しみになりました。
ペンギンオヤジさんのおかげで
和田さんを知ることができました。
ありがとうございます。
Posted by テリー at 2009年01月12日 12:49
テリーさん、こんばんは。

「BookLovers」聴いたのですね^^
アラフォーのガールズトークということですが、
楽しいですよね。特に勝間さんと和田さんの掛け合いが楽しいです。。

3月の講演会まで、まだ少し時間があると思いますので、
良かったら和田さんの本を読んだりしてみてはどうでしょうか?

いつも、ありがとうございます!
Posted by penguin-oyaji at 2009年01月12日 19:46
ペンギンオヤジさん

こんばんは。

世の中にはすごい人がいるものですね。自分が決めたことに対してここまでの覚悟をもってやれたらどんな風に感じることが出来るのでしょう。

山に入らなくとも、日常の生活でこの方の境地に少しでも近づけるよう頑張ってみたいと思います。

本読んでみますね。

更新ありがとうございます。
Posted by kaizokuou at 2009年01月12日 21:21
いつもいつもブログへコメントどうもありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今年の12月31日には絶対108個の煩悩を書いて消すぞーと決意いたしました。^^
Posted by Alice at 2009年01月13日 01:36
kaizokuouさん、連続コメントありがとうございます!

本当に、日本狭しと言えどもスゴイ人がいるもんです。。
読んで頂ければ分かると思うのですが、もの凄い修行を
成し遂げた後でも、ただひたすらに謙虚な姿勢のままなんですよ。

そうですね。人生そのものが「学び」であり「修行」だと
いうことが、この本からは伝わってきます。

是非ぜひ、機会があればお読み下さい。

いつも、ありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2009年01月13日 22:07
Aliceさん、こんばんは。

こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

昨年末というか、大晦日はこのブログに掛かりっきりでしたので、
108個の煩悩消しは私も出来ませんでした・・・

でも、今年は世間がどうであろうと、何だか良い一年に
なりそうな気がしています(気のせいでなければ良いのですが・・・)

お互いに、今年も良い一年を過ごしましょう!

ありがとうございました。
Posted by penguin-oyaji at 2009年01月13日 22:11
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