2008年11月23日

コミックの皮を被ったビジネス書「エンゼルバンク」



Book-No.81


ドラゴン桜外伝


「エンゼルバンク」1巻〜4巻

三田紀房 著


講談社モーニングKC

3連休、いかがお過ごしですか?


私は昨日、仕事でしたので単なる連休なのですが・・・

週末で何だか妙に気分がユルユルでして、


やろう!と思っていたこともあまりやらずに


ホワーンと過ごしております。

で、読む本も久々にコミック!


普段、あまりマンガを読むこともないのですが、


この「エンゼルバンク」は・・・

1.テーマが『転職』


    ・・・・今の自分の仕事と大いに関係あり!

2.「エンゼルバンク」は某大手人材会社がモデル


    ・・・・モデルとなっている某大手人材会社と仕事上で


    お付き合いがあり、先日たまたまそこの営業の人と


    お会いして「エンゼルバンク」の話になった

3.前回の「転職は1億円損をする」にも参考文献として取り上げられていた


    ・・・・「転職は〜」を読んで少し関心を持った

まぁ、こんな感じで「久しぶりにマンガでも読んでみっか」という


気分になったのでした。

■これって、ビジネス書じゃん!


この『エンゼルバンク』、ご存じないない方に説明すると、三田のベストセラーと


なった大学受験マンガ『ドラゴン桜』のスピンオフ作品でもある。


物語は前作の舞台となった三流高校が進学校に生まれ変わって数年後から


始まる。


英語教師の井野は仕事に違和感を覚え、高校を立て直した桜木弁護士の紹介で


転職ビジネス会社を経営する海老沢の会社に転職、転職代理人となる。


そこで様々な転職希望者と出会っていく。これが大まかな筋書きだ


(「転職は1億円損をする」P161より抜粋)

読んでみてすぐに「マンガ」という表現方法をとっているが、


中身はれっきとした「ビジネス書」である事に気付きます。

先に書いたように、このストーリーは某大手人材会社が舞台となって


展開していきます。

私は普段、採用の仕事をしてこうした人材会社さんともお付き合いがあるので、


どのような仕組みで転職人材業界が動いているのかは、


大体は把握しているつもりでいました。

しかし、実際に人材会社で働いた経験はありませんし、


転職の経験もないので、当然ながら転職代理人に転職の相談も


したことはありません。

ですから、人材会社の中でどのように転職者を


見て(評価して)、どんな会話が取り交わされているのかという


舞台裏を覗けたような気分になれたのは面白かったですね。

■自分の価値は「相場」が決める


何が言いたいかというと・・・


すべての物事は相場で決まるということです。


人の価値もそうです。


自分で決めるんじゃないんです。


決めるのは相場なんですよ


ところが、相場を無視する人 結構多いんですよ


特に転職希望する人

自分の価値は他人(相場)が決める・・・


こう書くと、ちょっと違和感を感じる人がいるかもしれませんが、


あくまでも「労働市場」に限って言えば、


まぎれもない事実でしょう。

例えば、ここ最近の株式市場はご存知のように海外も国内も


株安状態が続いてますよね。

原則、企業って自社の株価の操作って出来ないんですね。


(間接的に株価が上がるような施策は打てますが)

だから、いくら「当社は業績が優秀で、財務体質もしっかりしていて


将来が有望です!」と企業が言っても、投資家が「価値」を


認めてくれなければ、株は買われない・・・

転職者も全く同じで、いくら自分がキャリアを積んできた、


こうした能力が優れている!と訴えたところで


採用する企業側が、それを認めなければ採用もしてもらえないし、


採用されたところで、安く買い叩かれてしまいます。

こうした労働市場のルールが踏まえたうえで、


自分の市場での価値はどれくらいで評価されるのか」という


視点を 常に意識していないといけないんですよね。

■お金儲け以外のビジョンがある会社か・・・?


ただ、「将来確実に成功する会社」を見抜くのは難しくても、


「将来どこかでつまずく会社」を見抜くポイントはあります。


それは「お金儲け以外のビジョンを持っているかどうか」という点です


第4巻 カリスマ転職代理人のベンチャー転職のススメ より

これを読んで、ポンと膝を叩きましたよ(笑)

私はよく学生さんに話すのですが、企業選びをするときに


1、その会社の理念に自分は共感できるか


2、自分(社員)を育ててくれる社員教育がしっかり行われている会社か


この2点をチェックしたほうが良いとアドバイスしています。

会社の理念に共感できるということは、


自分がそこで働く意味を見出せるという事だと思うのです。

お金儲けは大事だけど、お金儲けだけだと企業も個人も


どこかで行き詰ってしまうというのは、


既に多くの事例が証明している事だと思うのです。

何か人の役に立つ、社会の役に立つという実感を持って


私は働きたいと思うんです。

もっとも、掲げている理念と実際の行動がズレていては何の意味もないのですが・・・

■ビジネスと人生


この「エンゼルバンク」でも描かれているように、


「就職」「転職」がいまや巨大なビジネスとして成り立つ世の中なんですよね。

働くことだけが人生じゃない

とは、思っていますが、


人生の中で働いている時間が大きなウェイトを占めているのもまた事実。

採用という仕事をしていて、いつも思うのです。

就職や転職というその人の人生の大きな交差点に


自分は立ち会っているのだ、と。

だから、ビジネスというモノサシで考えたり、判断するだけでなく、


当社に応募してきてくれた、目の前の人とのご縁を大切に思って


会社も人も、お互いが幸せになれるような採用活動をしたいと思うのです。

それでは、明日は3連休の最終日ですね。


東京はちょっと天気が悪いようですが、


ゆっくりと楽しい一日をお過ごしください。

ありがとうございました。

【▼kindle版】


posted by penguin-oyaji at 23:31 | Comment(6) | TrackBack(0) | 読書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
転職テーマって考えさせられますね・・・。
するべきか、しないべきか。
一つ思うのは、最初の会社で定年まで迎えられる
って幸せだなあ、と。
会社って、結局は入ってみないとわからない。
仕事もやってみないとわからない。
また、どれだけいい環境でも、その組織が存続し続けられるかどうかもわからない。
だから必要に迫られて、転職することになってしまう。
他社がほしがるように人は、自社でも活躍できる
人なので、転職するにしてもしないにしても
普段から自分のキャリアはしっかり磨いておきたいですね。
Posted by テリー at 2008年11月24日 08:03
テリーさん、おはようございます。

私も同感です。
基本的には最初に入った会社で定年まで勤め上げるのが
一番良いのでは・・・と思っているのですが、
やはり、人それぞれに事情があって転職せざるを得ない事もありますよね。

会社は入ってみないと分からない
仕事もやってみないと分からない

これまた、真理だと思います。
大切なのは、やってみてすぐに結論を出さない事だと思うのです。
一つの仕事を覚えて、成果が出せるようになるまでには
やはり2〜3年は掛かるでしょう。最初は「つまらない」と思っていても
やっているうちに「面白く」なる事だってあるのですから・・・

いつも、ありがとうございます。
Posted by Penguin-oyaji at 2008年11月24日 09:32
こんばんは。

三田さんの作品がドラゴン桜以外にもあるということを初めて知りました。(ドラゴン桜はまだ読んでいる途中です。)終わったら読んでみますね。

自分は何回か転職してます。その度に感じることはありますが、振り返ってみて、後悔したことはないです。全て経験と勉強になっているので。

転職するにしろ、しないにしろ、どこに行っても通用する男でありたいと思っています。(いつも言ってますが)もちろんスキルだけじゃなく、人間性でも。

更新ありがとうございました。



Posted by kaizokuou at 2008年11月24日 19:37
kaizokuouさん、こんばんは。

逆に私は「ドラゴン桜」を読んでいないので、何だか今、
ちょっと興味があります。

そうですか、何回か転職を経験されているんですね。
私なんか、転職経験が無いのでどうしても頭で考えたことでしか、
語れないのです。。。

どこに行っても通用する「男」と書くところが、
kaizokuouさんらしいですね^^

いつも、ありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2008年11月24日 23:16
こんばんは。

コレ、毎週モーニングで読んでるんですよ。
ドラゴン桜も「学習法」「テスト攻略法」としておもしろく読んでましたが、やはりこちらの方が更に面白いですよね。

「転職がテーマ」確かにそうでした。
ドラゴン桜での女性教師が転職して「転職会社」でコンサルタントしてました。
毎週読んでいると、単純に「働く」事がテーマの様に感じていました^^;

いや、ペンギンオヤジさんコミックもテリトリーなんですね。さすが。

いつも色んな視点、ありがとうございます。

Posted by eries at 2008年11月26日 23:59
eries.mさん、こんばんは。

モーニング、読まれているんですね。
何だか私にとって、モーニングと云うと「What's マイケル」の印象が
強いんですけどね(思いっきり、年バレですが・笑)

ドラゴン桜は読んでいないんですよ。よくお勧めと言われているみたいですね。
確かに、転職がテーマだと思っているのですが、
元女性教師の奮闘ぶりにスポットを当てて読めば、
「働く」がテーマになりますね。

コミックは基本的に、あまり読まないんですよ。
今回は、たまたま、ということで^^

いつも、ありがとうございます
Posted by Penguin-oyaji at 2008年11月27日 23:05
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