2008年10月19日

「日本を変えよう」■若い人が暗い国・編


Book-No.75


「勝間和代の日本を変えよう」


Lifehacking Jpan

勝間和代 著


毎日新聞社


『勝間和代の日本を変えよう』刊行記念


勝間和代講演会&サイン会


08年10月17日(金) 東京ウィメンズプラザホールにて

先週の「読書進化論」の講演会に引き続き、


今回は「日本を変えよう」の講演会という事で、勝間さんのお話を


聞きに行って参りました。

結構、内容が濃いと言うか、書きたい事がいっぱいあるので、


講演会報告は今回を含めて全3回という事で書き進めたいと


思います。


イヤでなければ、3回分お付き合い下さい(笑)

Chabo!

ちなみに、今回の新刊「勝間和代の日本を変えよう」もChabo!本です。

《勝間さん選挙に出ないのですか?》


「日本を変えよう」のカバーの写真を見て、選挙に出ないのかと言われる事が


あるが、民主党からも自民党からも声が掛からない。


仮に声が掛かったとしても、(国会議員になって)1/500で出来ることは


限られてしまうので、皆さんと一緒に、「衆人の知恵」を


活かした活動をしていきたい。

このカバーの写真は「日本を変えよう」用に撮影した写真がイマイチだったので、


急遽、11月1日に発売される「勝間和代手帳」のために撮った写真を流用した。


・・・講演会の冒頭ではこんな裏話も披露されていました。

■講演会の内容


1.自己紹介


2.若い人が暗い国


3.なぜ男女共同参画が進まないのか


4.貧困・格差問題の解決に向けて


5.ポスト資本主義への模索


6.勝間和代の日本を変えよう:15の提言


7.まとめ


(講演会レジュメより引用)

■時間割引率


ワークライフバランスの問題を投げかけた時に、男女間で傾向が明らかに違う。


これは男女間の時間割引率の違いで、一般的に


女性は、長期目標の方が得意であるのに対して、


男性は、短期目標の方が得意である。

ワークライフバランスの問題は、男性、女性のどちらかだけで解決できる


問題ではないので、長期的課題も短期の問題に切り分けて


男性にも参加して貰って解決の方向に持っていきたい。

「時間割引率」については、


ブログ「加藤敏春ブログ:21世紀の経済評論を語る!」より


以下、引用させてもらいます。


〔参照URL〕


人間行動を左右する「時間割引率」 - 加藤敏春ブログ:21世紀の経済評論を語る!

2000年度東洋経済・高橋亀吉最優秀賞等を受賞。地域通貨「エコマネー」提唱者。


> 「時間割引率」とは、人々がある時点に予定されていた一定額の受け取りを


>将来に延期する場合に要求する金利のことです。


>たとえば、今日受け取るはずの10万円を「1ヶ月待って欲しい」と頼まれたときに、


>われわれが要求する金利、それが「時間割引率」です。


> 「時間割引率」は人によって異なっており、「時間割引率」が高い人は


>高い金利でなければ受け取りを待てないので、それだけせっかちであり、


>「時間割引率」が低い人は低金利で辛抱強く待つことができるという意味で、


>忍耐強いということになります。

要は男性の方が「せっかち」であり、女性の方が「忍耐強い」という事でしょうか。


講演会の冒頭で勝間さんも、


自分は逃げ切れる世代だから良いが、自分たちの子供や孫が安心して暮らせる


日本であるようにするために、自分が生きている間に出来る事はやっておきたい


と云うような事を話されていました。

やはり母性本能のせいなんですかねぇ〜???


男性だって、自分たちの子供や孫の世代について考えない事はないと思うのですが、


それ以上モノを女性は持っているのでしょうか?

■若者が暗い国


《意識調査「将来は悲観的」》


「日本の将来は明るいと思うか?」


明るい・どちらかといえば明るい・・・・・23.7%


どちらかといえば暗い・暗い・・・・・・74.8%

「今の日本は、努力すれば誰でも成功できる社会だと思うか?」


そう思う・・・・・24%


そうは思わない・・・・・74.8%

※出所「全国青少年意識調査」読売新聞2003年


この時の調査結果について、まとめているサイト(未来経済研究所)が


ありますので、興味のある方は下記のURLからご覧になってみて下さい。


〔参照URL〕



「努力をしても報われない」と考えられている点に問題がある。


そのように考える若者が増えると、報われないのだからと努力をしなくなってしまう。

若年層(15〜34歳まで)の完全失業率が35歳以上の世代と比べると高い。


若い世代の失業率が高いというのは問題で、かつてドイツでも若年層の失業率が


高かった結果、若者が極右化してナチスを支持し、社会を不安定化させる


要因になった。


それと同じことが日本でも「郵政選挙」の時に起きて、自分たちの首を絞めている


自民党に若者が投票して、大勝させた。

男女共同参画の問題については、構造的な問題として捉えられていて


様々な施策が打たれてきている。


しかし、若年層の雇用問題については「若者の努力不足」というように


精神論、自助努力の問題として考えられている傾向が強い。

ここらへんまでが講演会で勝間さんが話されていた内容になります。

《なぜ、若者が暗い国になってしまったのか・・・・》


では、何がこのような状況を生み出してしまったのか、という事については


「日本を変えよう」から、引用してまとめてみたいと思います。

40代後半以上の方は、日本経済はなんだかんだといっても、最終的には


よくなる、と思っています。やはりこの世代には、日本が1970年代の


オイルショックや、90年代の銀行危機も乗り越えてきたという記憶があります。


バブル期に日本が世界のナンバーワンともてはやされたことも覚えています。


子ども時代の高度経済成長の記憶もあり、日本経済の潜在力と回復力に


ある種の自信があります」(P19)

日本の人口は2004年にピークを打ち、すでに減少に転じています。


人口ピラミッドがひっくり返っていくなかで、国の財政は危機に向かいます


(P22)

上記のように勝間さんが書かれているように、ここ十数年間で


日本で起きた大きな変化と言えば、以下の二点が挙げられるのではないかと


思います。

●経済成長の鈍化


●少子高齢化による人口の減少

■世代間ギャップについて

以下は私の所感と、まとめです。

私自身は、そろそろ40代も半ばになりますが、社会に出てすぐに


バブル崩壊を味わった世代でもあります。


自分の実体験としてバブル期や高度経済成長の実感は持っていませんが、


親を見て、周りの大人を見て、日本経済の成長は何となく肌感覚として


持っているわけです。

且つ若い時には苦労はしたものの、


年を重ねるごとに組織の中での役職も上がり、


それに伴って給料も上がったという


「終身雇用制・年功序列」制度の「おいしい」ところも


少しは味わってきました。

しかし、今の30代、20代はバブル崩壊、リストラ、就職氷河期と


社会に出てからと云うもの、非常に苦労をしてきた世代というふうにも


言えると思います。


経済成長の「おいしいところ」をあまり味わった事のない世代なんですね。

そして、追い討ちをかけるように「少子高齢化・人口減少」という事態に


直面をしているわけです。



終身雇用制度も現在の日本の社会保障制度も


・高い経済成長


・人口の増加


を基本として設計されていますから、「低成長」に「人口の減少」という


今の状況下ではその制度が崩壊してしまう事を、


みんな分かっていると思うのです。

いみじくも勝間さんが話されたように、40代後半の人たちまでは


現状の枠組みの中で、ギリギリ逃げ切れるかも知れません。


言葉悪いですが・・・


若者たちにツケを残した上での「逃げ切り」が出来るかも知れません。

しかし、ツケを回された若者が将来を悲観するのは、


当たり前と言えば、当たり前ですよね。

■個人的に思う事


仕事上や採用面接で自分より若い世代の人と話をさせて貰っていて


最近、つくづく思うことがあります。


私自身が、下の世代に対して何が出来るのだろうか?

私は今年40歳で、楽観的な世代と、悲観的な世代のはざまにいると


感じています。バブルも経験していますが、そのあとの下り坂も経済も


実感しています」(P25)

私は勝間さんよりは、ちょっと上の世代ですが、若い世代に対して


共感できる部分も持っていると思っていますし、


「もっと頑張れ!」と云うふうにも思うところはあります。

自分自身の将来を考える事もしなければなりませんが、


それ以上に、下の世代に対して何かを伝え、残すという事も


自分たちの役割の一つではないかと思うのです。

自分に何が出来るのか、何をしなければならないのかを


じっくりと考えて、一つでも二つでも行動に移していきたいと思います。

■つづく


さて、講演会はこの後


「男女共同参画」「貧困・格差問題」そして「ポスト資本主義」のお話しと


続くのですが、既にココまでかなりの量を書いてしまっていますので、


あと2回に分けたいと思います。


(いつも長文で、本当にゴメンなさい!!)

・・・・という事で、この続きは次回と次々回ということで。


「話し方教室」のまとめは更にその次という事で・・・(汗)

つーびーこんてぃにゅーぅー

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

【▼単行本】
posted by penguin-oyaji at 16:00 | Comment(6) | TrackBack(1) | 講演会・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ペンギンオヤジさん

こんばんは。

同じ講演会に行ってきたとは思えないほど、上手くまとめていますね。さすがです。後日、自分のブログでも紹介させていただきます。

残りの2回も楽しみにしてます!

更新ありがとうございました。

Posted by kaizokuou at 2008年10月19日 18:38
今日も講演会報告ありがとうございます。

この本は、書店で目にしているのですが、
なにせ「養成講座」でいっぱいいっぱいで手にはとってませんでした。

少し前のディスカバー社長ブログだったかでも、
「未来は明るいと思うか」
という質問に世代間でずいぶん異なるという記事がありましたね。

私は勝間さんの言う「ギリギリ逃げ切る世代」かな?
でも、感覚的には後輩が出来始めた頃から自分達は「はざまの世代」だなと感じていました。
今の若者の「未来に希望が持てない」理由もわかるし、それを理解できない経営者サイドの気持ちもわかる気がします。

地方は不景気。。。
地方の若者にこそ、今ビジネス書を読んで「個人が変われば世の中も変わる」というか、気持ちの持ち方で行動を変えれば、経済的にも良くなれる!
という事伝えていかなければ、と改めて思いました。

続編、楽しみにしています。
今日もありがとうございました。
Posted by eries.m at 2008年10月19日 21:05
kaizokuouさん、こんばんは。

いつも、コメントをありがとうございます。

いやいや、kaizokuouさんのブログも拝見しましたが、
ポイントを押さえて、うまくまとめていらっしゃると思いましたよ。

何だか、まとめるのが下手で、いつも長文にお付き合い頂いている上に、
今回は3分割で、引っ張ってしまって申し訳ないのですが、
よかったら、最後までお付き合い下さい。
よろしくお願いします。
Posted by penguin-oyaji at 2008年10月19日 22:35
eries.mさん、こんばんは。

ディスカヴァーの干場社長のブログの記事、
覚えていらっしゃったのですね。
実は、今回の記事を書きながら、あのブログの記事を引用しようか
どうしようか、ちょっと迷ったんですよね。

そうですね。私も同世代の一人ですから、
ギリギリ逃げ切れる世代ではあるのですが、
そもそも、人生って「逃げ切る」ものではない、というふうにも
思っています。勝間さんが言うように、自分のため、そして後進のために
自分が出来る事はやりたいと思っています。

この本の中で、勝間さんも書かれているのですが、
何も大上段に構えて、日本を変えてやる!という事ではなくて
自分の周りで出来る事から少しずつ行動を始めていくしかないと
思いますので、先ず最初はeries.mさんが書かれているように
「気持ちの持ちよう」からですよね。

いつも、コメントを頂きありがとうございます。
Posted by penguin-oyaji at 2008年10月19日 22:44
ペンギンオヤジさん、こんばんは。

昔々の家父長制度というんでしょうか、あぁいうのの元になった、男子よ強くあれ、という考え方。
ジェンダージェンダーと問題にされたりもしていますが、そういうのが当たり前だった時代に比べたら僕と同じ世代の人たちってあまり意欲というか、元気がありません。そんな印象を持っています。

まぁ、その当時を知らない僕からしたら、その男子よ強くあれ、とされていた時代こそイメージでしかないのですが、何だか若者に覇気というか、情熱が眠ったままになってしまってるように思えます。

かと言って、お前はどうなんだと問われると困惑してしまうのですが。。。若者が暗い国、身近にすごく感じます。
Posted by シノ at 2008年10月20日 01:09
シノさん、こんばんは。

家父長制度については、勝間さんも問題提議をされていました。
この制度自体が、大昔の封建制と言うか男尊女卑の考え方によって
生まれたものですからね。

少し前までは、夫が外で稼いできて一家を養う事が出来ていたので、
まだそれなりに機能していたと思うのですが、
今や旦那の稼ぎだけで一家を養えるような社会でなくなり、
共働きが当たり前になってきているので、家父長制自体が
もはや、今の社会に適合しなくなって来ているように思います。

若者が暗い国・・・本当にそんな国から早く脱却しないといけないと
思っています。政治や会社の責任と考えるだけでなく、
一人一人が問題意識を持って、自分が出来ることから行動をしていかないと
何も変わらないと思うのです。

おっさん世代も頑張りますので、若者世代も是非、頑張って貰いたいと思います^^

コメント、ありがとうございました。
Posted by penguin-oyaji at 2008年10月20日 19:10
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日本を変えよう
Excerpt: 勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan JUGEMテーマ:社会のイライラ  最初にお断りしておきますが、僕は勝間さんのことをそんなによく知っているわけではあ..
Weblog: 生きることを素晴らしいと思いたい
Tracked: 2008-10-19 22:17