2008年08月11日

事件は作られる・・・・ 「国家の罠」



Book-No,54


「国家の罠」


外務省のラスプーチンと呼ばれて

佐藤 優 著


新潮文庫

今日はいつもとチョッと毛色の違う本です。


そうそう、茶髪なんです(違うだろ!)



一ヶ月くらい前に、二代目さんがご自身のブログで取り上げているのを


読み、「面白そうではないか!」と、即効amazonしたしました!


(その割にはアップが遅いのでは・・・?という突っ込みは止めてくださいね)

ロシア外交、北方領土返還問題などにまつわる不正疑惑で


逮捕、拘留された外交官、佐藤優氏のノンフイクションです。


当事はマスコミなどでも取り上げられたようですが、


世間事情に疎い私には、殆ど記憶がありません。

むしろ世間的にも、佐藤氏に続いて逮捕された鈴木宗男議員の事件の方が


記憶に残っているのでは?


何たって「ムネオハウス」や「疑惑の総合商社」などの


流行語を生み出しましたからね。

知っている人は知っていると思いますが、


佐藤氏の逮捕は、いわば鈴木宗男議員を逮捕するための「足がかり」を


つくるために検察庁が仕組んだものだったようです。

■時代のけじめとしての『国策捜査』


あなたが捕まった理由は簡単。あなたと鈴木宗男をつなげる事件を作るため。


国策捜査は『時代のけじめ』をつけるために必要なんです。時代を転換するために、


何か象徴的な事件を作り出して、それを断罪するのです」(P366)

時代の転換というのは、小泉政権誕生を機に


内政面では、ケインズ型公平配分路線からハイエク型傾斜配分路線への転換


外交面では、地政学的国際協調主義から排外主義的ナショナリズムへの転換


ということ・・・らしい。

「時代のけじめ」をつけるため、言い換えれば政治路線の流れを変えていくために


従来の政治路線「ケインズ型」と「国際協調主義」の両面を持ち合わせた政治家として、


鈴木宗男議員を断罪することが謀られたというのである。

本書の著者である佐藤氏は現役外交官として、ロシア方面の情報収集、分析を


担当していて、その仕事の中で鈴木宗男議員と密接な関係を持っていたことで


同じように国策捜査の標的となってしまったのだ。

詳しくは本書を読んで理解していただきたい!!(私には、とても説明できない!)

恥ずかしながら、「国策捜査」という言葉は、本書を読むまで知らなかった。


でも、言葉は知らないが時々、有名人や政治家の逮捕劇を見て


狙われたな!」と思うことはあった。

日本はご存知のように、法治国家ではあるが、


法律を武器として、時の権力に不都合な者が断罪されるという事は


実際に行われているのだろう・・・


しかし、本書のように克明にその様子を記しているものを読むと


非常に「恐ろしい」と思えてくるものだ。

■法律を武器にして、事件を作る


国策捜査とは、国家がいわば、「自己保存の本能」に基づいて、検察を道具にして


政治事件を作り出していくことだ。冤罪事件と違って、初めから特定の人物を


断罪することを想定した上で捜査が始まるのである」(P383)

チョッと前に上戸彩が新米弁護士を演じたドラマ「ほかべん」の中で


法律っていうのは武器なんだよ」というセリフがありました。


まさに、国策捜査に於いては法律を武器として、事件を作り出していく様子


本書の中でありありと記されています。

法律っていうものは、その解釈や適用範囲を変えるだけで、何でもないようなことでも


犯罪に仕立て上げることが可能なんですね。


だから揺さぶれば必ず何かでてくる。そこに引っかけていくのが僕たちの仕事なんだ。


だから捕まえれば、必ず事件を仕上げる自信はある」(P370)

■駆け引きと人間ドラマ


本書を読み物としてみると、第四章、第五章での取調べのシーンが実に面白い!


東京拘置所内での特捜検事、西村検事と佐藤氏とのやり取りが


何というか、下手な映画よりもドラマチックに再現されているのです。


グイグイと引き込まれながら読むことが出来ると思いますよ。

私のような小市民が国策捜査の標的になるようなことはまず、ありえないと思いますが、


それよりも心掛けなければいけないのは、マスコミなどを通じて流される情報の


信憑性だと思います。


鈴木宗男議員が国会尋問で「疑惑の総合商社」と糾弾された時に


多くの人が鈴木宗男=悪者という見方をしていたのではないでしょうか。


しかし、二代目さんもブログで書かれていますが、


本書を読むと、鈴木宗男議員という人の印象が当事のマスコミ報道とは少し違うことに


気づくと思います。


まさに「一方聞いて沙汰するな」だと感じました。


【▼単行本】


【▼文庫本】


【▼キンドル版】


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《1/52のレッスン・その4》〜和田さんの言葉を自分の勇気に変える〜

未来を信じることも同じだと思います。10年後、確実に生きている保障は


ないのですから、これからの未来がわくわくしたものでいっぱいであると、


「きっと大丈夫」だと私は信じていたいのです


先は見えないけれど、見えないことを信じていようと思えるのです


(「息を吸って吐くように目標達成できる本」 和田裕美 著 P165、P167)

毎朝、「息を吸って吐くように〜」をパラパラとめくりながら、気になった言葉を


見つけて手帳に書き記しています。


で、今朝は、この言葉を選んでみました。

"未来を信じるって言葉で言うのは簡単です。


でも、本当に自分は未来を信じているのだろうか・・・?


だって、10年後どころか、1年後だってどーなっているか分からないんですよ。


何だか怖くないですか?


でも、未来は今日とつながっているのですから、


今日を頑張って生きていれば、きっと未来はわくわくするような気持ちで


迎えられるんじゃないかなって思うんです。


今朝、そんなふうに思って、この言葉を手帳に書いてみました。



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世間的には、北京オリンピックやお盆休みで、普段とはチョッと違う日常に


なっていますね(朝の電車、空いているし・・・)

中学、高校と(和田さんと同じように)バレーボール部に所属していた私は


当然のことながら、北京オリンピックが始まると同時に


「ニッポン、チャチャチャ」モードに突入しています(笑)


初戦は男女ともに負けてしまいましたが、まだまだこれからです!!

そんな訳で、ブログが更新されない時は、「ニッポン、チャチャチャ」していると


思ってください(笑)

では、今日もありがとうございました!


この記事へのコメント
ペンギンオヤジさん

おはようございます。

普段あまり読まないジャンルの本を読むと、思わぬ発見とか、情報の偏りを修正することが出来ますよね。

一つのことを極めるのは大事ですが、視界が極端に狭くならないようにするためにも、色々な本や、経験を積み重ねていきたいです。

ペンギンオヤジさんはバレー部だったんですね。
ひょっとして身長190cmとか?
バレー頑張って欲しいですね。

更新ありがとうございました。

チャチャチャ!
Posted by kaizokuou at 2008年08月12日 07:07
kaizokuouさん、こんばんは。

そうですねぇ、最近は本当にビジネス書ばかり読んでいるので、
少しは小説やノンフィクションなども読んでバランスを取った方が良いですよね。

身長190cmは私の弟ですね。兄の私は175cmです。
中学生時代に身長で追い抜かれてからは、兄弟喧嘩するの止めました(笑)

日本女子、第二戦でベネズェラにストレート勝ちですv(^^)

いつも、コメントありがとうございます!
Posted by Penguin-oyaji at 2008年08月12日 21:50
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