2015年02月08日

親孝行のススメ【みうらじゅん「親孝行プレイ」】

「親孝行プレイ」

みうらじゅん:著

角川文庫

今年の年明けぐらいだったか、Facebookを眺めていたらお友達がこの本のレビューを書いていて何となく今の自分に必要な本かなぁ?と思って手にした次第。

作者はイラストレータ、漫画家などとして活躍しているみうらじゅんさん。私、実はあまり詳しいコトは知らなくて時々タモリ倶楽部に出てくる面白いロン毛のオジさんくらいに思ってました(^^;;

でも、「ゆるキャラ」って実はみうらじゅんさんが考案したネーミングだったんですね〜 (知らなかった・・・)

Amazonの内容紹介

親孝行したいとか親は大切だとか、“思っている”だけでは気持ちは相手に伝わりません。親孝行は、具体的に行動しないと意味がないのです。どうせなら徹底的に親を喜ばせてあげたい。そこで忘れてはならないのは、相手が親だからこそ「誰よりも気を遣い、誰よりもサービス精神を持ち、誰よりも接待感覚を忘れてはならない」こと。とにかく行動。初めはぎこちなくてもいいじゃないですか。著者が実際にやっている親孝行の数々。

■会社では出来るのに、なぜ家出は出来ない? 〜親コーラーになろう!〜

「親孝行とはプレイである」これがたえず親孝行と向き合い、親孝行学を探求し、親コーラー(親孝行実践者の意)として私が導きだした結論である (P5)

「親だからこそ」「子だからこそ」「親子だからこそ」誰よりも気を遣い、誰よりもサービス精神を持ち、誰よりも接待感覚を忘れてはならないのだ。そう、親を喜ばせるという行為は、もはや「心の問題」ではなく、実際にどう行動するかつまり「プレイ」の一環なのである。心に行動が伴うのではなく行動の後に心が伴うのが現代の親孝行なのだ。(P6)

職場ではフツーに出来るのに何故か家庭では出来ないコトってないですか?私はあります。例えば「掃除」とか。。

職場ではあんなに一生懸命に日々、掃除をするのに何故か自分の部屋はいつまでも散らかったまま・・・そんな感じです(^^;;

どーして、そんなことになるのか?って考えてみるとやっぱり「仕事だから」って割り切ってる部分があると思うんですよね。

仕事なら、ちょっとくらい嫌なことでも我慢して出来てしまう。

仕事での接待、あるいは上司と一緒の職場の飲み会。相手が少々嫌なヤツでも「これも仕事のうち」と割り切ってしまえば満面の笑みを浮かべて相手をすることが出来る。

それと一緒かなぁ、と。

で・・・

本書のメインテーマである「親孝行」

これもなかなか実践するのが難しい。この場合、相手が嫌なヤツというよりも「親子だから」なんとなく照れくさい。そんなふうに思ってテキトーにあしらっているうちに手遅れになってしまった。。

・・・なんて、コトにならないように親孝行を「放置プレイ」や「S○プレイ」と同じような『プレイ』と割り切って先ずは楽しみながら実践しよう!行動しよう!というのが本書の主旨なんだと思う。

つまり先の例でいえば、親を接待の相手だと思ってサービスすれば良い。そうすれば「親だから」なんていう照れなど気にならずに親孝行が出来るっていうことなんだろうと思うのです。

■年をとった親はなぜかワガママになる?

親というのはそもそも理不尽な人種なのである。登山家はそこに山があるから登り、親孝行家はそこに親がいるから親孝行をする。山に向かって「高すぎる」などと文句を言う登山家はいないわけで、親に向かって「理不尽だ」と文句を言うことほど意味のないことはないのだ。(中略)親孝行プレイは諸君が親に対して行う奉仕プレイなのだということを忘れてはならない。(P28)

何故かは知らないけれど、人は年をとると「ワガママ」になることが多いような気がする。

「ワガママ」と「理不尽」はイコールではないけれど、とても近い関係にあるような気がする。(従兄弟くらいだろうか?)

親から「ワガママ」や「理不尽」なコトを言われたら当然おもしろくない。だからキレる!私も今まで何度キレたか分からない。

しかし!

職場では上司やお客からもっと酷い理不尽でワガママな仕打ちを何度も受けてきたじゃないか!そして、その度に歯を食いしばって耐えてきたじゃないか!

そう思えば親の理不尽、ワガママなんて大したことない。

親がワガママを言ってきても職場の上司やお客に接する時みたいに明るい笑顔でその要求を受けとめれば良いのだ。

つまり、そーいうコトっすね。

■親へのプレゼントという重大問題

ここでは「父親に何をプレゼントするば喜ぶか」のテクニックを考察していく。それにはまず諸君には父親孝行プレイの基本姿勢から学んでいただきたい。それはすなわち「年をとったことを父親に実感させるな」ということだ。プレイのひとつひとつは父親にはいつまでも若い気分でいてもらうためのものでなくてはならない、というのが絶対条件なのである(P113)

プレゼントというものは、相手にとって必要なものを贈る行為ではない。そのようなものは本人が自分の意思で購入すればいいのである。プレゼントとは本人では絶対に買わないもの、しかしもらうと意外に嬉しいものをチョイスすべきなのだ。(P115)

親の誕生日や父の日、母の日に何をプレゼントすればいいのか?これは子供にとってけっこう重大な問題なのではないかと思う。

何が喜ばれるか見当もつかないまま取りあえず何かテキトーなものを選んでプレゼントする。

が・・・!

それから何年か経って、こっちがそんなものをプレゼントしたことすら忘れてしまっていても親は「これは○○の時にあんたからプレゼントして貰ったものよ」と、結構しつこく覚えていてくれたりするので、油断がならない。

この本を読んでいて「そうであった!」と膝を打ったのが、『年をとったことを喜ぶ人は(滅多に)いない』という真実なのであった。

親が年をってくると、プレゼントを選ぶ時にも何となく親の年に合わせて「渋いもの」「地味なもの」「枯れたもの」を選んでしまいがちになる。

だけど、本書によれば盆栽、モモヒキ、あんかなど年寄りが好むものを贈ってどーする?!逆に「これ、若すぎるかも?」と思うようなものをプレゼントすべし!と書かれていて、なるほど〜!と思った次第。

ちなみに・・・

先日のこと。うちの母と一緒に某ユニクロに買い物に行った時のこと。母はカーディガンが欲しかったらしくて、どの色がいいか?と訊ねられたので、私は何の躊躇もなく「赤!もしくはピンク!」と答えたのだけど、「そんな派手なのは嫌だ」と無下もなく却下されたのだった。。orz

◆最後に・・・

『親孝行とはプレイである』この一見ちょっとふざけたように思えるこのフレーズ。でも、この本の最後のページを読むとまさに名言!というふうに思えるのではないかと思う。(ネタバレ自重で引用しませんが。。)

親孝行をテーマにした著作って割と色々あると思うけど、なんとなく「涙」とか「感動」という言葉と結びついているものが多いように思うんですね。

でも、この本はむしろ逆で明るい笑いの中に感動が隠れているそんな内容だと感じました。

それと・・・

親孝行とは・・・っていう概念だけを語っているのではなくこの本では実家に帰省した時、親孝行旅行に連れ出した時、父親と一緒に寿司屋に行った時など、どのように振る舞えば良いのか図入りで解説してあるまさに実用書!

ただ、著者がみうらじゅんさん、その人なので、完全に男目線だし、ところどころにエッチな表現も出てくるし、女性が読むとまたちょっと違う読後感になるかも?

でも、一つ言えるのは一見ふざけたりネタにしか思えない話しにも端々に親を喜ばせようとするみうらじゅんさんの優しさがちゃんと隠れているということ。

もしも、この本を手にする機会があればそんな優しさに是非とも触れて欲しいと思うのです。

おしまい。



posted by penguin-oyaji at 20:48 | Comment(0) | 読書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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