2014年09月04日

美文字に憧れて・・・「悪筆セラピー 字が変わると人生も変わる」

悪筆セラピー

「悪筆セラピー 字が変わると人生も変わる」

高宮暉峰:著

幻冬舎

万年筆にハマって以来、ひたすら上手な字が書けるようになりたい!と、願って止まない私ですが、そんな時に手に取った一冊です。

普通、書店の実用書コーナーに行くとペン字だとか美文字練習帳みたいな書き方練習帳はよく売っていますけど、(実際、私も買いました。。)この本はそういう練習帳ではありません!そもそも副題が「字が変わると人生も変わる」ですからね〜

どちらかというと、デジタル全盛の今、手書きで文字を書く意味や、なぜ字が上手に書けるようになると人生が変わるのか?という心構え的な話しから始まり、書く時の姿勢、そしてもちろん書き方のコツなど手で文字を書くこと全般について言及している一冊です。

本格手にペン字を練習してみよう!・・・と、そこまでは思わないけど、でも上手な字が書けるようになりたい、そんな人にピッタリな一冊ではないかと思われます。

Amazonの内容紹介

ペン字練習帳で「技」をいくら磨いても、字は絶対うまくなりません。それ以前に大事な秘訣がじつはあるのです。それは「心」と「体」を整えること。書道の世界では当然のこのコツが、字の上達はもちろん、人生でいい運をつかむといったことにまで、面白いほど影響してくるのです。自信のない字と自分にさよなら。

■字を書くことの原点は「伝えたい」という気持ち

字を書くことの原点は「伝えたい」という気持ちです。「字を書く=誰かにこの想いを伝えたい」ということなのです。

私たちが文字を手書きにする理由、それは、書き手の感情や心理を伝えられるからです。(中略)手書きの文字は、否応なしに書き手の心情を表します。そして、それを受け取った読み手も、直感的にそれを察するものなのです。

以前、和田裕美さんの本を読んでいたら「あなたが話す言葉や声は、話す相手の人のためのもの」みたいなコトが書いてあって、なるほど〜!とボロボロと目からウロコが落ちたことがあるのですが、「字を書くことの原点は伝えたい気持ち」というのも、それと同じくらいに、私にとっては目ウロコでした。

結局、誰かに何かを伝えるための手段として、話し言葉だったり書き言葉があるワケですから、それは全て相手のためのもの、ということですよね。

だからこそ、クセ字や(自己流に)崩した字などを書いて独りよがりになってはいけない、ということも素直に納得できます。

伝える相手にちゃんと届くように、最低限、丁寧に読みやすい字を書かないと、手書きの意味がありませんよね。(大いに反省!)

心がない字はただの作業。手書きの意味がありません。

■初めて書いたラブレターを思い出せ!

丁寧に、ゆっくり、相手のことを想いながら字を書く。まずそれができれば、第一段階はクリアです。

字を書くことの原点は・・・という話しに通じるのですが、初めて好きな人にラブレターを書いた時のことを覚えてますか?

最近では、メールとかケータイで告白しちゃうからそもそもラブレターなんて書いたことない!っていう(若い)人もいっぱいいるかもですが、オジさんの頃はそういう便利なものがなかったので、一生懸命に手紙を書いたものです(遠い目)

あるいは、ラブレターは照れくさくて書けなかったけど、年賀状なら書いたことある!っていう人もいるでしょう。

小中学生が好きな人に出す年賀状って、究極のツンデレだと思うんですよね(ちょっと違うかな?)

だって、表面上は単なる年賀状。味も素っ気もない定型文を書くワケですが、でもその実、内心では少しでも良い印象を持って貰おうと、スゲー丁寧に書くじゃないですか?!(笑)※少なくとも私はそうでした ^^;;

えっと、なんの話しだったっけ?そうだ、そうだ!

要は手書きで字を書こうとする時に大切なのはあの初めてのラブレターを書く時のような、相手を想い、少しでも自分の想いが届くように丁寧に書くこと、それが一番大事なんですよね。

■字を上達させるコツは、「心」「技」「体」

字を上達させるコツがあるのです。それは「心・技・体」の三点を常に意識する、ということです。難しいことではありません。でも、このことを知っているのといないのでは、字の上達に差が出るのはもちろん、人生でいい運をつかむといったことにまで本当に差が出てくるのです。

字を上手に書くためには、どのようにして書けばいいのか?というテクニックみたいなものが、どーしても優先してしまうと想うのですが、著者は、やみくもに練習をしてテクニックだけを身につけても決して字は上手にならない、と言います。

「心」というのは、いつでも心を乱さず字を書ける精神力「技」は、一定以上のレベルで字を書く技術を身につける「体」は、イメージ通りの字が書けるように筆記用具を動かす身体能力や 書く時の姿勢のこと

これが、著者がこの本に書いている「心・技・体」の概略です。

ここから先は私の体験談みたいなものですが・・・

この本を読んでから、字を書く時には先ず深呼吸をしたりして心を落ち着かせる。そして、この本に書いてある正しい姿勢を保って字を書く。つまり「心」と「体」の二点を意識するだけでも書く字が変わってくるのを感じました。

そう、多少技術が未熟であっても心と体を意識するだけでも自分の書く字が変わるのです!美文字になるかどうかは微妙ですけど、少なくとも汚文字、悪筆からは脱することができると思います!

まぁ、裏を返せば普段どんだけテキトーに字を書いてんだ!って話しですが(汗)

■いい線を書けることが、綺麗な字の条件

きれいな字の基本は、「いい線」が書けるかどうかにかかっています。きちんとまっすぐに引かれた「いい線」で書かれた文字は、とても清々しく、見る人にとってもさわやかな、よい気持ちのするものです。

自分が書いた文字を見返しながら、何て素晴らしく惚れ惚れするくらいに字が乱れているんだろう・・・とよく溜め息をつきます。

なんで、こんなに字が下手なのか?!まぁ、形が整っていない!というのが一番の理由だと思っているのですが、それと同じくらいに、線がダメなんですよね。

真っ直ぐ縦に書かなければいけない線が、右や左に傾いていたり横棒が変に右肩上がりになっていたり・・・それが全体の印象をとても悪くしていると思うのですよ。全体的に字がガタガタしている感じになるのです。。

著者は、まっすぐきれいな線が書けるようになると字がとても綺麗になる、と言います。

じゃあ、どうやったら真っ直ぐな綺麗な線が書けるようになるのか、身体の何処の部分を意識したら良いのか?!その辺は、是非ともこの本を読んで確認してみて下さい(ネタバレ自重)

■なぜ、今、手書き文字なのか?(まとめに代えて)

デジタル全盛の昨今、手書きで字を書くなんて、ちょっとしたメモを書く時だけであとは全部パソコンのキーボードやスマホで入力!なんていう人が多いと思います。実際、私だって万年筆にハマるまでは日常の中で手で文字を書くなんて殆どしてなかったですからね。

でも、今はとにかくヒマさえあれば万年筆で字を書いてばかりいます。

それで、思うんですよ。やっぱり手書きがいいなぁ〜って。

なぜ、手書きがいいと思うのか?理由は二つあります。

一つ目は「心が落ち着く」からです。

この本の中で、書いている時の自分の感情がそのまま文字に表れるという一文があるのですが、私はその逆も真なりだと思うのです。手書きで文字を書くことで自分の心が落ち着いてくるのを感じるのです。

それは、文字を書くことに集中するので、それ以外の感情がどこかに消えてしまうからだと思うんですよね。

「写経」ってあるじゃないですか?やったことあります?

別に信心があるわけではなく、ただ単に字を書きたい!という理由で何度か万年筆で般若心経を書き写したことがあるんですよ。

丁寧に書くとだいたい40分前後かかります。でも、その書いている間はひたすら書く文字に集中しているので、(意味はさっぱり理解していないんですけどね・・・)書き終わる頃には、かなり心が穏やか、というか落ち着いた気分になるのです。

まぁ、別に般若心経を書き写せ!ということではなく、自分の好きな歌のフレーズ(歌詞)でもいいと思うし、お気に入りの本のフレーズでもいいと思うんですよ。

なんか、書くことに集中していると心が落ち着いてくることが実感できるのではないかと。

そして二つ目の理由。それは、自分の心との対話ができる、ということでしょうか。

自分が頭の中で考えていることを、紙に書きだせ!というのは、思考術や自己啓発本の定番テクニックですが、それをパソコンやタブレットじゃなくて敢えて、手で書いてみて下さい。

文字にして書き出すために、自分の心とお話ししますよね。それがいいんです!

頭のいい人だと、手書きでは思考のスピードに追いつかない!っていう人もいるかと思います。

でも、自分の心と話すときくらい、そんなに急がなくてもいいじゃないですか。

じっくりと自分の心に向き合いながら、想いを文字にして書いてみると、思わぬ自分を発見することだってあると思いますよ。



posted by penguin-oyaji at 22:17 | Comment(0) | 読書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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