2014年07月31日

「ももクロ流」第1回「100のレッスンより1の現場」

 ももクロ流 5人へ伝えたこと 5人から教わったこと

 

「ももクロ流 5人へ伝えたこと 5人から教わったこと」

川上アキラ:著

日経BP

 

世間から1周どころ3周遅れくらいですが、

ももクロのマネージャー、川上アキラ氏の初の著書、

「ももクロ流」を読みました。

 

まぁ、モノノフ(ももクロのファンのこと)でもない限り

手に取らない本だと思うのですが、

何と言うか・・・・

この本ってビジネス書や自己啓発本としても読めるというか、

下手なビジネス書よりも学ぶことが多いと思います!

 

超絶、オススメ!

 

Amazonの内容紹介 

スタートの代々木公園ライブの観客は数十人。

しかし、6年後の14年3月には、国立競技場公演に2日で

11万人を動員した「ももいろクローバーZ」。

このグループを育てたマネージャーの川上アキラ氏が、

結成からこれまでの歩みを明かす。

 

■100のレッスンより1の現場 

タレントにとってレッスンを何十回繰り返すより、仕事の現場を

1回経験した方が学ぶことが多いと考えています。だから彼女たちに

1つでも多く、現場を経験させてあげたかった。(P29)

「100のレッスンより1の現場」人前で何かを披露することは、

レッスンの何倍も学ぶことがある。(P36)

 昔、テレビで野球中継を見ていた時に誰だったか忘れましたが、

解説者の方がこんなことを話されていました。

 

プロ野球選手もオールスターや日本シリーズなどの大舞台を

経験することで大きく成長する

 

野球選手や他の競技のアスリートにとっても練習は大事だと思うし

それこそ私なんか想像もつかないくらい日々、過酷な練習を

積んでいると思うのです。

 

でも、その練習よりも大舞台を経験することの方が成長が大きい。

 

何故なのか・・・?

 

絶対に負けられない戦いの最中にあっては、

選手は自分の全身全霊を傾けて闘っている筈ですよね。

 

本気度、集中力、緊張感・・・

そうした中ではきっと、普段は眠っている自分の力までもが覚醒し

いつも以上に大きな力を出すことができると思うのです。

 

そうした経験がきっと人を大きく成長させるのでしょうね。

 

さて、ももクロちゃんの話しに戻ると・・・

 

ももクロ結成当初、常設の劇場があるワケでもない

そして事務所からの予算もない彼女たちは

お客さんの前に立つ機会を求めて、代々木公園の路上に立ちます。

 

そして代々木公園でライブが出来なくなった後も

マネージャーの川上さんは苦労しながら会場を探し、

多くの「現場」を彼女たちに経験させていくのです。

 

後にメンバーは語ります。

あの時があったから、今の自分たちがいる。

 

詳細は書きませんが、初期の頃のももクロって本当に

めちゃくちゃ!と思うようなことをやっている(やらされてる)んですよ。

 

でも、そうした「現場」経験が彼女たちを成長させ、

強くしていったのは間違いないと思うのです。

 

プーの私が言うのもなんですが・・・

私たちの仕事も同じですよね。

緊張感もなく日々のルーティンを、ただ何となくこなしている

それでは自分の成長も無い(少ない)。

 

それと・・・この本の中にも登場する川上さんの上司である

藤下リョージさん(通称:理事長)のツイートが印象的だと思うのです。

 「あとはこちら次第。攻めの仕事ができます」

ただ待っているだけじゃ、そうそう大舞台に立つチャンスなんか

やって来ません。自分で攻めていく、そういう気構えも大切ですね。

 

◇◆◇◆◇◆

 

上の方でも書きましたが、この本ってももクロにあまり興味の無い人は

手に取らないと思うんですよ。

 

きっと、今このブログを読みながら

「またももクロのこと書いてるよ、ペンギンオヤジも好きだねぇ」と

呆れている人もいるのではないかと(^^;;

 

でも、それはあまりに勿体ない!

 

「これは面白そう!」と手に取ってもらえるまで、

私、この本については何度も何度もしつこく記事を書く所存でございます。

(だからといって、見捨てないですね〜)

 

そんなワケで、10回シリーズくらいにしようかなぁ、と。

だから、まだまだ続くのだ!これでいいのだ!

 

▼結成当時の代々木公園でのパフォーマンス

 


 

posted by penguin-oyaji at 22:07 | Comment(0) | ももクロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月25日

なぜ教養を学ぶ必要があるのか?について目からウロコが落ちた!

 おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)

 

「おとなの教養私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」

池上 彰:著

NHK出版新書

 

 

最近、めっきりビジネス書を読まなくなりました。

読まなくなった理由はいくつかあるのだけど、

自分がここ数年、読む本といえばビジネス書ばかりで

ものすごく偏っていたんですよね。

 

だから、今は小説を読んだり、

何をトチ狂ったか哲学書なんかも読んだりしてます。

 

何と言うか・・・ビジネス書の話ししか出来ないというのも

なんかやっぱり寂しいじゃないですか。。

 

それに、いい年こいてモノを知らないというのは恥ずかしい。

いわゆる「教養」というのをちゃんと身に付けたいと思うんですよ。

 

そんなコトを思っていた時に出会ったのが、この本。

 

Amazonの内容紹介 

現代の教養とは「自分を知ること」です。

いま、学ぶべき教養とは何か? 現代人必須の7科目とは、

「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」

「歴史」「日本と日本人」。

この7つを貫くのは、「自分がどういう存在なのか」を

考えようとする問題意識だ。7科目のエッセンスを講義形式で

明快に説く決定版。

現代人の「生きる力」=教養の本質が一気に身につく! 

 

■リベラルアーツってなに? 

リベラルアーツの「リベラル(liberal)」は自由、「アーツ(arts)」は

技術、学問、芸術を意味します。だからリベラルアーツの意味は

『人を自由にする学問』ということです。

こういう教養を身につけていれば、人間はさまざまな偏見から

あるいは束縛から逃れ、自由は発想や思考を展開していくことができる。

 最近ちょくちょく「リベラルアーツ」という言葉を耳にしたり

していたのだけで、お恥ずかしながらそれが何なのかを

知りませんでした(恥)

 

で、調べてみたらヨーロッパの大学で学問の基本とされた

七科目のことらしいです。

具体的には、文法、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽

の計7科目。

 

この序章では著者の池上さんが、リベラルアーツのことや

そもそも何故、教養が必要なのかということについて書かれています。

 

教養人=(単なる)物知り・・・・じゃないんですよね。

よく女性相手にあーだ、こーだとウンチクを垂れているおっさんが

いるじゃないですか。

 

ああいう人は、確かに物知りかも知れないけど、

教養人って感じはしないですよね。

 

■魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える 

すぐに役に立つことは、世の中に出て、すぐに役に立たなくなる。

すぐには役に立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ。

(中略)

「すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」。

だから本当の教養というのは、すぐには役に立たないかも

知れないけど、長い人生を生きていく上で、自分を支える基盤に

なるのです。その基盤がしっかりしていれば、世の中の動きが

速くてもブレることなく自分の頭で物事を深く考えることが

できるようになるわけです

 この部分を読みながら、思い出した言葉があります。

以前にビジネス書作家の和田裕美さんの講演会を聞きに行った時に

和田さんが、こんなコトを話されていました。

 

3日で咲いた花が3日で枯れてしまうこともあれば、

10年掛けて咲いた花が、10年間ずっと咲き続けることもある。

 

この時、和田さんはビジネス書などを読んですぐに結果を

欲しがる人が多いけど、もっと上辺の知識だけを詰め込むのではなく、

もっと自分の根っこになる部分を育てた方が良いのではないか、

 

そんな話しの流れの中で、上記の言葉を話されていました。

 

自分の根っこを育てるのに必要なものの一つが

教養なのかもしれませんね。

 

で・・・

 

私、自分のバカな頭をフル回転させながら教養とはなんぞや?

ということを自分なりに考えてみたんですよ。

 

上の方でウンチクを垂れているオッサンの話しを書きましたよね。

あれが何で「単なる物知り」にしか見えないのか?

なぜ、教養のある人と思えないのか?

 

たぶんですね、ああいうウンチクおじさんは、どこかで誰かに

聞いた話しや何かで読んだ話しを単純に「受け売り」しているだけ

だと思うんですよ。

 

右で聞いた話しを、左へ受け流しているだけで、

自分の考えや見解、意見というものが無い!

または、あったとしても非常に薄っぺらい!

だから、単なる「物知り」で止まってしまっているように

感じちゃうんですよ。

 

少し話しがそれますが・・・中国の古典の中の話しで、

魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えなさい

・・・っていうのがありますよね。

 

魚を与えればその日の飢えはしのげるが、魚の釣り方を教えれば

一生の食を満たすことが出来る。

・・・そんな意味です。

 

教養を身につけるというのは、つまり魚の釣り方を覚えるのと

同じじゃないかっていう気がします。

 

覚えた知識や技術を使って、自分が生きていく力に変える

ということです。そのためには、単に知識を覚えるだけでなく

それを使って自分の頭で考えて判断して、行動できるように

ならなければならない。

 

良く言われる「知識」を使って「智恵」を生み出せるように

なることが大切なんだと思うのです。

 

■自分自身を知る 

「自分自身を知る」ことこそが現代の教養だろうと私は思います。

どこから来て、どこへ行こうとしているのか。この場合の「自分」

とは、文字通りの自分のことでもあるし、日本人あるいは人類の

ことでもあります。

 この本の中で池上さんは「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」

という問いを立て、自分を知ることが現代の教養だと位置づけています。

 

そして、その問いを解くために現代のリベラルアーツとして

「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」

「歴史」「日本と日本人」

という、7つのテーマを設定して、それについて解説されています。

 

自分自身を知る・・・そのためには、教養を「学ぶ」という

スタンスではなく、もっと自分に引きつけて考えながら理解することが

必要ですよね。

 

先日、ある哲学書(といっても入門書)を読んでいたら、

こんなコトが書かれていました。

 

哲学者が何と言ったかを覚えることよりも、

何故その哲学者が、そういう考えに至ったのかの思考のプロセスを

学んで欲しい。

 

教養を「学ぶ」ということも、これと同じだと思うんですよね。

 

例えば、この本の中でダーウィンの進化論の話しが出てくるのですが、

進化論で語られていることは自分とはどういう関係があるのか、

その上で、人類(生物)の進化の中で自分はどういう位置付けになるのか?

そんなコトを考えながら読むと、池上さんがこの本で読者に問うている

「自分自身を知る」ということが、つまりどういうコトなのかが

よく分かるようになると思うのです。

 

そして、あぁ教養を身につけるというのは、こういうコトなのかと

体感できると思います。

 

◇まとめ

 

今回抜き書きしたのは全て「序章」からです。

その後に本編として、宗教史や宇宙の話し、歴史の話しなどが

書かれているのですが、私にとっては「序章」で書かれている

教養とは何か?という部分がものすごく腹落ちして、

なんというか、ちょっと勇気をもらったような感じです。

 

もちろん、本編の方も安心の池上クオリティーです(分かりやすい!)

 

「宗教」「宇宙」「人類の旅路」・・・・それぞれ深みは

あまりありませんが、ひとつのきっかけ、入門書として読むには

充分な内容だと思います。

 

▼新書

 

▼Kindle版

posted by penguin-oyaji at 22:22 | Comment(0) | 読書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする