2019年11月15日

【踊りながら書け!】「いますぐ書け、の文章法」堀井憲一郎:著

いますぐ書け

「いますぐ書け、の文章法」
堀井憲一郎:著
ちくま新書

 

 

ときどき道ばたでギターなどを弾きながら歌っているストリートミュージシャンを見かけることってありますよね?

 

そういう時、足を止めて耳を傾けますか?それとも、そのまま立ち去る?

 

まぁ、たいていの方はそのまま立ち去りますよね、たぶん。。

 

どこの誰かも知らない人の歌に耳を傾けるほどヒマじゃない。。

 

なんで、こんなことを書き出したかというと、ストリートミュージシャンと雑誌の記事を書いているライターって似てると思ったからです。

 

この本の著者、堀井憲一郎氏はフリーライターで、本書の内容から察するに週刊誌の記事を多く手がけたことがあるようです。

 

週刊誌をパラパラめくると、著名人が書いているコラムがありますよね。あれは読む側もたいてい書いている人が誰か知っているから、「どれどれ・・・」と目を通すことがあると思うんです。

 

だけど、誰だか知らない人が書いている記事も週刊誌にはたくさんありますね。

 

そういう記事は、面白くないと読まれない。とりあえずテーマや見出しに興味を持ち、読み始めたとしても、つまらなければ直ぐに飛ばされてしまう。

 

だから週刊誌の無名のライターさんが書く文章は、なんとか読者の足を止めて、読んでもらって面白いと思ってもらわないといけない。

 

そうでないと、仕事になりませんからね。

 

この本は、そんな厳しい環境の中で文章を磨いてきた著者が、どういうことを考えて文章を書いてきたのかを知ることができる1冊です。

 

 

アマゾンの内容紹介

文章はほめられたいから書くのか? 人気コラムを連載し続けてきた著者が、プロとアマの文章の違いを語り、書けずにいる人の背中を強く押す、実践的文章法。

 

何といっても刺激。刺激的タイトル

二つの電球

いちずさんによるイラストACからのイラスト  】

 

読ませる文章を書くためには、まずはタイトルがとても大切。

 

このことは既に多くの本などに書かれていることなので、とくに目新しい話ではないと思います。

 

でも、「とにかく読者の興味をひくようなタイトルをつけよ!」といわれても、具体的にどうしたらいいのかまで書いている本は案外と少ないような気がします。

 

この本ではタイトルの付け方について、いくつか「なるほど!」ということが書かれています。

 

見出しは「逆説」がいい。

予想しない論理展開を見せるものを、逆説と呼んでいる。

(中略)

雑誌の見出しには逆説を多く見かける。

「痩せたいなら、思いっきり食べろ」

「デブで汗っかきがモテる時代が来た!」

「日本は世界から孤立したほうがいい」

「八百長がスポーツを発展させる」

 

こういう逆説のタイトルについて著者は「怪しい商品のキャッチコピー」のようだと書きつつも、「ひたすら真面目に作ってたって、存在に気付いてもらえないと、意味がない」と綴っています。

 

ストリートミュージシャンも、無名のライターもまずはお客さまに立ち止まってもらえないと何も始まらない。まずは立ち止まらせろ!話はそれからだ!というわけですね。

 

そういえばライター講座の受講生には、タイトルをだいたい疑問形に従っていたけれど、疑問形のタイトルをつけると、ほとんど誰も相手にしてくれないから気をつけたほうがいい。おや、何だろうとおもわせることと、タイトルを疑問形にするのは何も関係ないから。

 

  • 「無線イヤホンが「がん」の原因になるというのは本当か?」
  • 「舐めるだけのジェルの気になる実力とは?」
  • 「家に住んだまま家をお金に変えられる?!」

 

今、スマートニュースを開いてみたら、こんな疑問形のタイトルが見つかりました(他にもあった)。

 

確かに疑問形のタイトルはちょくちょくネットでも見かけますよね。「誰も相手にしない」かどうかは、よく分からないけど、個人的にはちょっと安易な感じもします。

 

疑問形・・・確かに自分でブログのタイトルを考えるときには便利なんですけどね。

 

きちんとした文章であるなら、必ずタイトルをつけることができる。そしてそれは、誰がつけてもだいたい同じ方向性のものになる。これは優れた文章の特徴だ。優れた文章とは、一つのことだけをわかりやすく書いていて、ストレートに言いたいことが伝わってくる。

逆にタイトルがつけにくいのは、いろんな要素が入っているからで、それが“わかりにくいぶんしょう”の典型です。タイトルをつけやすいのがいい文章。

 

これを読んで「あぁ、なるほど!」って思いました。

 

タイトルがうまくつけられないというのは、いろんな要素が入ってしまっていて、要するに「で・・・、何が言いたいんだよ?!」という文章になっているということですね。

 

「あれも書きたい!これも書きたい!」症候群の私がブログのタイトルがイマイチなのは、それが原因だったのか!

 

《まとめ》

・見出しは予期しない論展開の逆説がいい

・疑問形のタイトルは、ほとんど誰も相手にしてくれない

・タイトルをつけやすいのが、いい文章

 

文章を書くことはサービスである

芸術家芝犬

しばらぶさんによるイラストACからのイラスト  】

 

文章を書くことは、サービスである。

読む人のことを考え、ゆきとどいたサービスを届けないといけない。

 

「読む人のことを考えて文章を書け」・・・うーむ、当たり前であるような、ないような。。

 

個人でブログなんかを書いていると、自分が書きたいことを書いて、それを受け止めてほしい!と思ってる人っていますよね。その典型が私ですが・・・(ダメじゃん、自分!)

 

そういう自己満足を追求している書き手に対して、著者はこんなふうに言います。

 

「自己表現をしたい人は文章書きになれない」

もちろん、文章は自己表現のひとつです。でもその表現方法に工夫がなく、ただストレートに聞いて欲しいというわがままな自己表現では、ほとんど誰にも読んでもらえない。

読んでくれる人はさほど自分に興味がないという事実を冷静に受け止めて、自己表現の前に、向こうを読む態勢にする工夫をすることだ。

 

自分しか読まない(はずの)日記を書くならともなく、ブログでもSNSでも、他人に「読んでもらう」ための文章を書くなら読者視点というか「お客さま目線」を常に考えて文章を書かないとダメってことです。

 

そう、読者へのサービスがが必要なのです。日本人がお得意の「おもてなし」。

 

自分の書きたいように書いて、読んで欲しいのなら宇多田ヒカルや星野源になってから・・・ってことですね。

 

それじゃ、どういうサービスを提供すればいいのか?

 

どういう文章を人はおもしろいとおもうのか。

「知らなかったことを知る」

そのとき、人は面白いとおもう。

 

知らなかったことを知ったときに、人は、何かが変わった感じがする。(中略)

だから、おもろい文章とは、読んだ人が何か変わったと感じる文章ということだ。

「文章を書くのは、人を変えるためである」

 

人を変えるために文章を書く・・・そんなにハードルを上げられると「どうすれば・・・」と途方に暮れたくなるが、著者によればそれほど難しく考えなくてもいいらしい。

 

「唐揚げを簡単に、おいしく揚げる方法」でいいのである。

 

人って、「自分が知っていることは他の人も知ってる」と思いがちじゃないかと思うんですよね。

 

「あるある」なのが、自分の家では当たり前のことが他の人の家では、ぜんぜん当たり前じゃなくて友人に話したら、驚かれたっていう話が時おりネットで話題になったりしますよね。

 

そういう身近な話でも人は面白いと思ってくれるんですね。

 

もっとも、当たり前すぎて「だから何?」ってなるリスクもあるので、書く前に友人とかにリサーチしておいたほうが良いかもですが。

 

《まとめ》

・文章は読む人のことを考えて書く

・自己表現する前に、読者に読みたいと思わせる

・読者は知らなかったことを知ったときに、面白いと感じる

・文章は人を変えるために書く

 

踊りながら書け!

踊るパンダ

いちずさんによるイラストACからのイラスト  】

 

文章を書き始めると、書き手には制御できない。

文章は暴走する。

 

いま、この瞬間にたまたまおもいついたことを大事にして、それを書く。

書く前に考えていたことだけを書いた文章は、失敗である。

 

なんとなく筆が重くて、なかなか書き進められなかった文章が、何かのきっかけに筆が走り始めて、できあがって読み返してみると、自分でも書く前に予想もしていなかったような内容になっていることってありませんか?

 

私は時々あります。

 

いわゆる「文章術」について語った本の多くは、事前に書く内容を整理せよ!そして、論理整然と読み手に伝わるように文章を組み立てるようなことを語っています。

 

だけど、この本では著者は「書く前に考えていたことしか書けない文章は失敗である」といいます。

 

理由は、頭脳が制御して書いた文章は、面白くもなんともないから。

 

論理的な文章って、基本的には当たり前のことが結論づけられることが多いので、面白みに欠けると、勝間和代さんが昔、何かに書いていました。

 

だから、読者にサービスするためには(読んでいて面白いものを書くためには)、文章が暴走することが大事だと。

 

それと、著者は「文章は身体から絞り出されるものだ」といいます。

 

そのためには、動いて書け!踊りながら書け!と。。

 

一見、ムチャクチャにも思えるこの話も、著者の実体験に基づいた話を読むと妙に納得してしまいました。

 

こういう話が、この本の後半でたっぷり語られていて、それこそがこの本の「読みどころ」だと思うんですよね。

 

なんとしても!!

 

ページをめくる手を止めさせて、

 

読者に読んでもらって、

 

面白いと思ってもらう。

 

こういう意識で書かれている点が、コンサル系の人が書いた文章術の本とは違うところではないかと思う。

 

コンサル系の人って、「自分の主張を曲げてでも、読者に楽しんでもらう」とは書かないでしょ?

 

《まとめ》

・文章は暴走する

・頭だけで考えた文章は、面白くもなんともない

・文章は身体から絞り出されるもの、踊りながら書け!

 

感想

まとめクリップ

月舟さんによる写真ACからの写真  】

 

タイトルに「文章法」とありますが、文章を書くための具体的なノウハウの解説は少なめで、文章を書く前の意識や考え方について著者の考え方をまとめた1冊になってます。

 

とにかく徹底的に「読者のことを考えて書け!」ということが書かれています。

 

それと、文中に「文章を書くときには「強く書く」ということを意識しなければならない」「文章末に「思う」という言葉は極力つけないほうがいい」ということが書かれています。

 

要は、断言せよ!ということです。

 

だけど、私を含めて断言を避け、自己主張をさけるために、無意識のうちにも文末に「思う」と書く人は、多いのではないでしょうか。

 

「なぜ、断言できなのか?」という問いに対する著者の意見は、ちょっとした社会批評にもなっていて、読んでいて面白かったです。

 

「文章を書くことは、自分を“さらす”ことだ」という言葉に、著者の文章を書く者としての「覚悟」を感じたのでした。

 

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2019年11月06日

【これは使える!】「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」三宅香帆:著

バズる文章教室

「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」
三宅香帆:著
サンクチュアリ出版

 

 

前回の記事では、この本全体の内容や私が受けた印象についてまとめてみました。

 

《前回の記事》
【文章を味わうフルコース!】「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」三宅香帆:著

 

今回は本書の中からブログなどを書くときに「これは使える!」というものをいくつかご紹介したいと思います。

 

本文からの引用多めです。

 

 

 

アマゾンの内容紹介

『バズる文章教室』は、"文才”と言われる「すぐれた文章感覚」を、できるだけ平易な言葉を使って解説する本です。

主にブログやSNSなどで日常的に、自分の考えや体験などを発信している人に役立つようにと考えてつくりましたが、めったに文章を書かない人にも、これから文章を書いてみようと考えている人にも、あまり知られていない「読みたくなる文章のからくり」を楽しんでもらうことをめざしています。

 

もう「書き出し」で悩まない!バズるつかみ

原稿用紙とペン

桜職人トミーさんによるイラストACからのイラスト  】

 

ブログ・・・に限らないかもだけど、文章の書き出してって難しくないですか?

 

よくブログは「タイトル」と「書き出し」で、読まれるかどうかが決まる!なんてぇことが言われますが、そんな言葉を聞いたらよけいに悩んでしまいます。。

 

そんな「お悩み」に対して、この本では「バズるつかみ」をいくつか紹介してくれていて、その中から私が「これはいつか使おう!」と思ったものを2つあげてみたいと思います。

 

最初に意味不明な言葉を放り込む

しいたけ

acworksさんによるイラストACからのイラスト  】

 

なんで「合宿」というものに参加しようと思ったかと言うと、合宿ってポロリが多いんですよね。

ポロリとは何かについて説明したいんですけど(後略)

 

これは、この本の一番最初、トップバッターとして紹介されている文例で、書いたのは女性に人気の占い師、しいたけ.さん。

 

「ポロリ」・・・気になりますよね。それも合宿でポロリです!思わずムフフなことを想像してみたり(笑)

 

この、しいたけ.さんの文章に対して、著者の三宅香帆さんは次のような解説を書いてます。

 

最初になにか”ひっかかり”があると、どうしても続きを読みたくなるんですよね!

こんなふうに、先にあえて"刺激的かつ意味不明な言葉”を放り込み、後から「実はこういうこと」とやさしく説明する流れを作ることで、読み手をするっと巻き込むことができます。

 

最初にひっかかりのある言葉を放り込む。。

 

この本の中では、もう一つ、そういう文章が紹介されています。

 

晴れた朝、今日は伊福部昭の『ゴジラ』のCDを鳴らそうかな、と思う。二階の窓の外は穏やかな陽が射して、吹く風も優しい。こんなのを「ゴジラ日和」というのだろう。

出典「ゴジラよ、瞑れ」村田喜代子

 

「ゴジラ日和」ですよ!やはり、なんか意味不明ですが続きが気になりますよね。

 

そこで、私が考えた書き出し。

 

ある朝、私は不安な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の姿がバルタン星人に変わっているのに気がついた。

 

どうですか、続きが気になりませんか?って・・・カフカの「変身」のパクりじゃん!

 

あっ、ちなみに「ポロリ」が何か気になる人は是非とも本書で確認のうえ、自身のスケベさ加減を悔い改めてください(笑)

 

ふたつのものを並べて始める

カステラ

鈴木ホズマさんによるイラストACからのイラスト  】

 

桐の花とカステラの時季となった。私は何時も桐野の花が咲くと冷たい吹笛の哀音を思い出す。

出典「桐の花とカステラ」北原白秋

 

この北原白秋先生の作品に対する著者の解説は以下の通り。

 

ふたつの言葉は強いです。「菊とバット」「女子高生とドラッカー」「老年と開脚」・・・一見なんの関連もなさそうなふたつの言葉を組み合わせると、そこに新しい世界が生まれます。

そうやってふたつの言葉を並べてみることによって、思考はそのふたつの言葉の共通点、相違点、類似点などを見つけ、展開させようと働いてくれる気がする!文章が走り出しやすい書き出しだと思いませんか?

 

ふたつの言葉を並べてみる。それも、当たり前のものよりも違和感を感じるようなもののほうがインパクトがあって、つづきを読みたくなりますよね。

 

「ポニーテールとシュシュ」よりは、「ファーストキスが太宰の命日」の方が、「おっ?!」ってなる。

 

「ポロリ」「ゴジラ日和」「桐の花とカステラ」・・・言葉のセンスは必要かもしれないけど、書き出しに悩んだときに、いつか試してみようかな?と思います。

 

マシュマロ語尾で共感アップ!

マシュマロ

umiphotoさんによる写真ACからの写真  】

 

文章を書いているときに悩むことの一つに語尾をどうするか?という問題があるような気がします。

 

よく言われるのが、「〜だ。〜である。」調で書くか、「です。ます。」調にするかというのがありますよね。

 

前者は何となく力強い印象を与えるし、後者はていねいな感じがします。 だけど、語尾の表現はそれだけじゃない。

 

先ずは次の文章を読んでみてください。

 

「何かやりたい」という気持ちが湧いてくる。湧いてくるって前向きな表現では無いが、溜まってるって感じ。「何かやりたい」が底の方に濁って沈殿してる。

この漠然とした欲求って、多分「モテたい」とか「死にたい」と同じカテゴリーだと思います。「モテたい」って好きな人がいる時ってあんま湧いてこないと思うんですよ。

 

この文章は漫画家のかっぴーさんのブログから引用したものだそうです。

 

著者、三宅さんはこの文章のポイントとして次のように書かれています。

 

とにかく「思う」「感じる」など、語尾を曖昧にする言葉が多いこと!

 

著者によれば、SNSでは敢えて断定ではなく、語尾を曖昧にした表現にすることで、親近感を感じさせたり、誠実さが伝わってくると言います。

 

スマホやPCの画面で読まれる文章って、紙の本のようにじっくり読まれることって少ないと個人的には思うんですよね。

 

通勤・通学の電車の中とか、休み時間などにサラッと読まれる感じ?

 

だから、語尾も従来のような「です。ます。」調や「〜だ。〜である。」調よりも、もっと普通の会話に近い感じにした方が、いいのかもしれない。

 

だいたい、日常会話の中で「です。ます。」で喋ってる人なんている?

 

断定には力強さがあるけど、そればかりで押し通されたら、読んでいてちょっと疲れちゃう。

 

かといって、曖昧な語尾ばかりだと文章がすこしぼんやりしてしまう。

 

自分の意見を主張したいのか?それとも、単に読者に語りかけたいのか?

 

どういう文章を書きたいのかによって、語尾も工夫する必要があるってことですね。

 

※「マシュマロ語尾」・・・営業コンサルタントでビジネス書作家の和田裕美さんの本に書いてあった言葉で、語尾をなんとなくフワッとさせて、優しい印象を与える語尾の手法。

 

「ねぇ、聞いてる?」突然、読み手に話しかける

話しかける人

kazuoさんによるイラストACからのイラスト  】

 

「目がまくまくする」と言って驚かれたこともある。使いませんか?目ってときどきまくまくするでしょう。 (中略) 先日、母が呟いた。 「あー、目がまくまくしてきた!」 ほらね。でもこれ、阿川家限定のオノマトペかもしれない。

 

これはエッセイストでテレビにもよく出演している阿川佐和子さんのエッセイ。

 

「目がまくまくする」・・・?!

 

そんな言葉、使わないよ〜!というツッコミは横に置いておいて、この文章に対する著者の解説は次の通り。

 

突然「使いませんか?」と声をかけてくる。もちろんこの問いかけは誰に向けているのかというと、読み手です。

さらに「まくまくするでしょう」と同意を求めてくる。この相手もまた読み手なので、私はドキッとさせられる。

また私に向かって念押しするかのように「ほらね」と言い、私の目をしっかり見たまま話を終えます。 これって、すごい効果があるんですよ。

 

ひとり語りをしているような文脈の中で、突然、読者に向けて「使いませんか?」とか、「ほらね」と話しかけてみる。

 

そのことで、読者との距離を縮める効果をだしているんですね。私は、あなた(読者)に向けて話しかけているんですよ、ということになれば、読んでる方も、他人事じゃなくなるじゃないですか。

 

たまに読み手と想像上のやり取りする。これはプロの作家さんもよく使う効果的な技法なので、ぜひ試してみて。

 

・・・という、著者からアドバイスに従って私も今回の記事で何カ所か、みなさんに話しかけてみましたが、どうでしたか?

 

感想

読書感想文イラスト

さんによるイラストACからのイラスト  】

 

最後に私の感想を2点ほど。

 

この本を読んで、「小説家は1行たりとも無駄な文章は書かない」というようなことを、作家の遠藤周作さんが何かの本に書いていたのを思い出しました。

 

この本には作家さんや芸能人など50人くらいの方々が書かれた文章が引用されてます。

 

そして、その一つ一つの作品に対して、著者が文章的にどこがポイントなのかを解説しながら、文章テクニックが学べるようなってます。

 

ふだん、私は「なにが書かれているか?」ばかりに注目しながら本を読んでいて、「どんなふうに書かれているか?」は、あまり気に掛けたことがありませんでした。

 

だから、著者の解説を読みながら「おぉ、この1行には、そんな意味が隠されていたのか!」と、目からウロコがぽろぽろとこぼれっぱなしでした。

 

「読みやすい文章」とか「印象に残る文章」には、(当たり前かもしれませんが)ちゃんと色々な工夫がされているんですね。

 

それと、もう1点。

 

この本のあとがきで、著者はこんなことを書いてます。

 

みんなが同じような書き方をする世の中なんていやだ。

誰もがみんな、その人らしい言葉を自由に使えばいいじゃないか。

(中略)

「自分にしか書けない文章で、他人に楽しんでもらう」ことを狙いとした文章テクニックを詰め込んだつもりです。

 

文章の書き方について書かれた本って、ほんとうにたくさんありますよね。

 

私も、遅まきながら自分の文章力向上を目指して、その手の本を色々と読み漁っているところです。

 

だけど、マニュアル世代の悲しい性で教科書的な本を読むと、自分の文章をそれに合わせようとしてしまうんですよね。

 

だけど、この最後の著者の言葉は、教科書的な文章=没個性的な文章を書いていて、それでいいの?という問いかけだと思うのです。

 

この本に引用されてる50人くらいの文章、読む人によって、しっくりくるものもあれば、そうじゃないものもある。

 

ムリして、全部をマネしようとするんじゃなくて「これは使える!」と思ったものを自分の文章に取り入れていけばいい。

 

「これは使える!」と感じた、それこそが、きっとあなたの感性であり、個性でもあると思うから。

 

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2019年11月03日

【文章を味わうフルコース!】「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」三宅香帆-著

Bazu

 

「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」
三宅香帆:著
サンクチュアリ出版

 

先ずは最初に謝っちゃいましょうかね。ごめんなさいm(_ _)m

 

最初にこの本を読んだときは、あまりピンとこなかったんですよ。

 

いや!それ以上に「バズる文章教室」というタイトルにダマされた!って思って、「カネカエセー!」ってなったくらいです。

 

だけど、2回目に読み直してみたら「なんか、この本スゲー!」ってなってしまいました。

 

スゲー!って思って、目からウロコが約318枚くらい落ちました。

 

この本はタイトルの「文章教室」にダマされてはいけないのです。

 

確かにブログなどの文章を書くときに役に立つことも書いてあります。だけど、それだけじゃない。

 

本を読むときに、「あぁ、こういう読み方や楽しみ方があるのか」と気付かせてくれて、今まで以上に本を読むのが楽しくなる1冊だと思います。

 

 

アマゾンの内容紹介

『バズる文章教室』は、"文才”と言われる「すぐれた文章感覚」を、できるだけ平易な言葉を使って解説する本です。

主にブログやSNSなどで日常的に、自分の考えや体験などを発信している人に役立つようにと考えてつくりましたが、めったに文章を書かない人にも、これから文章を書いてみようと考えている人にも、あまり知られていない「読みたくなる文章のからくり」を楽しんでもらうことをめざしています。

アマゾンでこの本のページを開いて下の方にスクロールすると、こんな画像がでてきます。

バズる スクリーンショット

たぶん、↑これでは↑字が小さいと思うので、是非とも実際にページを開いて読んでみてください。

 

※アマゾンのページへのリンク(別ウインドウで開きます)
文芸オタクの私が教える バズる文章教室(アマゾン)

 

これを見れば、この本がどんな本なのか、よく分かると思いますよ。

 

スゲー!その1 著者がいきなりタイトルを全否定?!

いいねをつける女性

カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真】

 

そもそもタイトルにある「バズる」って、なんですかね?

 

まぁ、ネット民の皆さんなら何となくご存じかと思いますが、この本には次のように書いてあります。

"バズる”というと、一般的には「(主にネットを中心に)爆発的に広まること」「たくさんの人に認知されること」という意味で使われますよね。

だから"バズらせる”というと、 「テクニックを駆使して、一時的に大きな拡散を狙う」 そんなイメージを持ってるんじゃないでしょうか。

ひと言でいえば「たっくさんのひとに拡散されること」ですかね。

 

似たような現象に「炎上」がありますが、いくらたくさんの人に拡散されてるからといっても「バズる」とは、ちょっと違うかな?

 

著者の三宅香帆さんは、アルバイト時代にブログに書いた「おすすめ本の紹介記事」が、はてなブックマークで年間2位になるなど過去に何度もバズった経験があるそうです(これも、スゲー!ですね)。

 

そんな三宅さんですが、「はじめに」でこんなことを書いてます。

 

バズることを目的として、バズらせる方法もあるでしょう。 いかにもバズりそうな、ちょっと過激なことを書くほうが、手っ取り早いと思われる方もいるかもしれません。

(中略)

そうやってもしバズらせることができたとしても、中身をともなわなければ、一過性のもので終わりやすい。

 

えっ?!本のタイトルに「バズらせる」ってあるのに、いきなり著者が全否定ですか?

 

でも、ご安心ください。

 

一時的なブームで終わらせないためには、「みんなに好きになってもらえる文章」を書けるようになることが、一番の近道だと私は思ってます。

 

そうなんです。この本の対象はネットに薪を放り込んで燃やしたい!とか、バズるための小手先のテクニックを知りたいという人ではないんですね。

 

もっと、文章そのもので読んでくれる人を楽しませたい。そんなことを思ってる人に向けて書かれているのです。

 

スゲー!その2 インプットの量、幅、奥行きがハンパない!

本棚の本

パンダの中のパンダさんによる写真ACからの写真  】

 

この本は、多くの作家や著名人が書いた文章を引用して、著者がどこがすごいのか(おもしろいのか)を解説する形で書かれています。

 

そこに登場する作家、著名人をざっとあげてみると、こんな感じ。

 

森鴎外、北原白秋、三島由紀夫、村上春樹、よしもとばなな・・・

 

まぁ、王道というか超有名な作家さんたちですよね。でも、それだけじゃない!

 

星野源、秋元康、宮藤官九郎、松井玲奈 ・・・・

 

こんな芸能界関係者が書かれた文章も登場するし、極めつけは高田明(←ジャパネットの社長さん)の文章まで解説しちゃってます。

 

それに引用されてる文章も本からだけでなく、ブログやドラマのシナリオ、アイドルソングの歌詞など、ありとあらゆる文章が引用されてます。

 

まったく、どんだけアンテナを張っているんでしょう?

 

著者のインプットの量、幅、奥行きがスゴすぎてビックリします。

 

「文壇」の人が書いた文章ばかりだと、読んでいてちょっと疲れてしまうかもですが、色々なテイストの文章が散りばめられているので、飽きずに最後まで読めてしまいます。

 

スゲー!その3 読めば納得!文章テクニック

原稿用紙と鉛筆

紺色らいおんさんによる写真ACからの写真  】

 

さて、肝心の「文章教室」として、この本はどーなんだ?という話しを書きます。

 

一見すると、なんだか「文章教室」というよりも文芸評論を読んでるようにも感じてしまうのですが、ある意味、とても実践的に文章の書き方を解説してくれているんですよ。

 

先ず、目次を眺めてみると、こんな感じになってます。

 

  • Prologue はじめに
  • CHAPTER 1 バズるつかみ どうすれば、振り向いてくれる?
  • CHAPTER 2 バズる文体 どうすれば、心を開いてくれる?
  • CHAPTER 3 バズる組み立て どうすれば、楽しんでもらえる?
  • CHAPTER 4 バズる言葉選び どうすれば、思い出してくれる?
  • あとがき

 

他の一般的な文章術の本と同じように、文章の書き出し、文章のリズム、文章構成、仮名・漢字の使い方なんていうことが、しっかりフォローされています。

 

個人的に「なるほど!」と思ったところを二つほど紹介しますね。

 

目からウロコの読点の打ち方

読点

ヒノモトさんによるイラストACからのイラスト  】

 

読点なんて自分の好きにすればいいでしょう。国語の先生も「きみの好きにしろ」って言ってました。

文章はどこで区切ってもいい。でもだからこそ「迷ったときはこれ!」っていう目安がほしい。

 

そうなんですよね。私も一時期、かなり読点「、」はどうやって打てばいいのかを考えたことあります。

 

句点はカンタンです。文の最後に「。」を打てばいい。

 

だけど、読点には特に決まったルールがあるわけじゃない。いったい、どーしろと?

 

そう思ったことありませんか?

 

この難問に対して、著者はひとつの答えを見つけたと書いてあります。

 

結論から言うと、そのヒントは「一文の長さ」というよりも「読点の数」にありました。

読点が多いほど、テンポが落ちて、親身になって話しているように読めるんです。

・親身に語りかけている気がする=読点が多め

・一方的に説明されている気がする=読点が少なめ

 

なんと!そんな法則があったのか?!と目からぽろぽろとウロコが28枚くらい落ちました。

 

読点をどれだけ打つかで、読む人のスピードや印象をコントロールできるんですね。

 

読むスピードといえば、こんなことも書いてあります。

 

ひらがなって漢字よりも「ゆっくり読ませる」ものなんです。

「大人」よりも「おとな」のほうが、テンポとして遅く読んじゃう感じがするでしょう。反対に、漢字のほうがするすると速く読むことができます。

 

「漢字は少なめ、ひらがなは多め」これはWeb系の文章を書くときに、よく言われることですが、なぜそうなのか?という理由まで書いてある本は少ないような気がします。せいぜい「読みにくいから」どまり。

 

読み手に「どんなふうに読んでもらいたいか?」を考えることで、読点や漢字・ひらがなの使い方が決まってくるということなんですね。

 

クスリと笑ってもらう文章術

笑う文字

おにちゃんさんによるイラストACからのイラスト  】

 

強面の人×ぬいぐるみ、ギャル×東大生、ごく普通のおばさん×美声の持ち主、など、私たちは「違和感のある組み合わせ」を見逃すことができません。

「違和感」に人は面白みを感じるってこと。おかしさは、違和感から生まれる。違和感からツッコミが生まれ、ツッコミから笑いが生まれる。

 

著者も「文章で人を笑わせることは難しい」と書いているように、本当に文章で笑いをとるのは難しいですよね。

 

私もブログで、少しでも笑って欲しいと思うのですが、けっきょく最後は自虐ネタに走るということを何年も繰り返してます。

 

この本の最後に、お笑いの又吉直樹さんが書いた文章が引用されてます。

 

又吉直樹さん、ご存じですよね?

 

名前を聞くと、あのロン毛の顔が思い浮かび、ちょっとボソボソとした彼の喋りが思い浮かびます。

 

ここに引用されている又吉さんの文章を読んでいると、無意識のうちにも頭のなかで、彼の声と喋りが再生されてしまいます。

 

割と真面目な内容がつづき、そして、いきなり変なことを言いだす!

 

「ファーストキスが太宰の命日」

 

これだけでも、違和感のある組み合わせに笑ってしまいますが、さらにキラーフレーズがつづきます。

 

大人気のアイドルがリリースしても絶対に売れない曲のタイトル。

 

もう、ツッコむしかない!というか、読んでいて笑ってしまいました。

 

えっと、ちょっと真面目な話しを書きます。

 

気になる人がいたら、一緒に映画を見に行きなさい。

 

同じシーンで笑えたら、あなたと気になる人の感性は似ているので、きっと、うまくいく。

 

 

・・・そんな話しを聞いたことありませんか?

 

泣くシーンでは、だいたい誰でも泣くんですよ。

 

だけど、笑いのシーンでは、人によって反応はさまざま。

 

笑いのツボって、人によって違う。だから、笑いは難しいって、私はずっとそう思っていたんですね。

 

だけど、この本を読んでいて、全員が笑うかどうかは分からないけど、笑いの仕掛け方とか、人を惹きつける文章の書き方については、参考になる点が多く、これからは少しずつ自虐ネタから脱却していきたいと思いました。

 

感想に代えて・・・オタク最強説

本のイラスト

この本のタイトルは「バズる文章教室」ですが、その前に「文芸オタクの私が教える」という文言がくっついてます。

 

「ヲタク」ではなく、「オタク」。

 

この二つの表記、なんとなくニュアンスが微妙に違う気もするのですが、とにかく、ここでは「オタク」。

 

どのへんが「文芸オタク」なのか?

 

本をたくさん読んでいれば「文芸オタク」なのか?

 

違う!そういう人を世間ではたいてい「読書家」と呼ぶ。

 

では、著者の三宅香帆さんのどのあたりが「文芸オタク」なのか?

 

「どんなことが書かれていたか」よりも、「どんなふうに書かれていたか」のほうが、記憶に残っていることが多いから。

一番ワクワクするのは、「新しい文体」に出会えたときです。もう、顔が赤くなるほどうれしい。

 

著者が「文芸オタク」であることは、この一節を読んでもらえれば納得できるのではないかと思うのです。

 

ひとつ具体例をあげると、この本の中で、よしもとばななの「キッチン」について解説している文章があるんですね。

 

よしもとばななの「キッチン」。読んだことある人もいますよね。

 

その本の中から著者は、こんな一節を拾い上げて解説してくれているんです。

 

「窓の外には寂しく星が光る」

 

「キッチン」を読んだ人に私は聞きたい!この「窓の外には寂しく星が光る」の一文を覚えている人いますか?

 

この一文を拾いだして、どれだけの効果を上げているのかをとうとうと語ることができる!これこそ「文芸オタク」であることの証拠じゃないですか。

 

オタクというのは、他の人が気にも留めないようなことに、こだわり、それを愛することができる人のことです。

 

着目点が人とは違うから、オタクの話しは聞いていて面白いし、時に驚かされる。

 

たまに、ドン引きすることもあるけど。。

 

この本はオタクの著者が書き上げた1冊なので、文章の書き方だけでなく、文章の味わい方まで学べてしまうのだ!

 

私は今まで、どちらかというとストーリー重視で本を読むことが多かったけど、これからは、もっと文章も味わって本を読んでみたい!と思うようになりました。

 

本好きは、絶対に読むべし!

 

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2019年10月25日

【私の書きたいことは・・・】「20歳の自分に受けさせたい文章講義」古賀史健-著

20歳の自分に受けさせたいセピア

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
古賀史健:著
星海社新書

 

前回の記事では、「文章が書けない!」「文章が支離滅裂になる・・・」「ムダに長文を書いてしまう。。」そんな私の悩みに、この本がどれだけ役に立ったか!というような話しを書きました。

《前回の記事》
【ライティング】「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(ペンギンオヤジのB読書)

 

でも、実はこの本を読んでもっと深く考えさせられたことがあるんですよね。

 

・そもそも、文章は何のために書かれるのか?

・文章で書き表した自分の「思い」や「主張」はどうやったら読み手に届くのか?

・読者を惹き込むために必要なこと(正しいだけの文章はつまらない)

 

今回は、そんなことを中心に記事を書いてみたいと思います。

 

 

アマゾンの内容紹介

「話せるのに書けない!」人のための"文書の授業” どうすれば自分の気持ちや考えを「文章だけ」で伝えることができるのか?この授業のスタート地点はそこにある。

そう、僕らは「話せるのに書けない!」のだ。人に口で伝えることはできても、それを頭の中で文章に変換しようとすると、とたんに固まってしまう。

この授業では、現役のライターである僕が、現場で15年かけて蓄積した「話し言葉から書き言葉へ」のノウハウと哲学を、余すところなく伝えていく。

学校では誰も教えてくれなかった"書く技術”の授業をいま、始めよう!

 

文章を書くことは、他者を動かさんとする「力の行使」である

声のイメージと手

studiographicさんによる写真ACからの写真】

文章を書くとき、われわれは「結局なにが言いたいんだ?」という問いに”ひと言”で答えられなければならない。”主張”とは、そういうことだ。

自分が有益だと思った情報を伝えることで、他者の心を動かし、考えを動かし、ひいては行動まで動かす。

文章を書くことは、他者を動かさんとする”力の行使”なのである。

 

ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、LINE、ブログ・・・・

 

日常的にせっせと文章を書いては、ネットに投稿する。そんな生活をしてませんか?

 

「今日はAさんと一緒にランチをしました♪とても美味しかったです♡」

 

そんな他愛のない文章がネットにはあふれている。

 

私だって、べつに誰に頼まれたわけでもないのに・・・たいしてお金にもならないのに・・・こうして何時間もかけてキーボードを叩いてブログを書いている。

 

そして、一生懸命に書いた文章をアップしてブログを更新する。

 

たくさんの人に読んでもらえるかと思いきや、たいして読まれない。。

 

萎える。。。

 

それでも、性懲りもなくまたブログを書く。

 

なんで、私たちはこんなにも文章を書くんでしょうね?

 

著者によれば「文章を書くことは、他者を動かさんとする”力の行使”」なんだそうだ。

 

「他者を動かす・・・?」「力の行使・・・?」そんな大層なことは考えてませんよ、という人も多いと思う。私も最初にこの文章を読んでそう思った。

 

でも、よくよく考えてみると「今日はAさんとランチをしました♪」みたいな文章にだって「今日の私の出来事」を誰かに伝えたいという他者への働きかけがあるんですよね。

 

まったく見ず知らずの他人のランチに興味はないが、知人でそこに「映え」な料理の写真の一つも添えられていたら「いいね」のボタンくらいは押してしまうかもしれない。

 

ほらぁ、他愛のない文章一つでもちゃんと、他者の行動まで動かしているじゃないですか!

 

だけど、もうちょっと長めの文章、例えばブログやnoteなど、を書くときには、もう少し「自分の言いたいこと」を意識して書かないといけない。

 

3分、5分、と時間をかけて読んでみたけど最終的に「で・・・?何が言いたいじゃ?!」という文章も多い。そもそも何が言いたいのか要領を得ない文章を時間をかけて読んでくれる奇特な人はそんなにいない。。

 

相手の心を動かす、行動を変える、そういう大層なことを目論む以前に「何が言いたいのか?」よく分からない文章は読んでもらえないのだ!

 

何となく・・・でブログを書き始め「気分」や「感じ」だけをつらつらと書いていたのだから、私のブログが読まれないのも当たり前田のクラッカーだったのだ。

 

読んで欲しければ、自分が何を言いたいのか、伝えたいのかをもっときちんと考えてから書け!ってことですね。

 

説得力のある文章を書くために必要なこと

ズバリ

かいくうさんによるイラストACからのイラスト  】

 

文章にリズムを持たせるには、もうひとつシンプルな方法がある。

断定だ。言い切ってしまうことだ。

断定の言葉はその切れ味の鋭さゆえのリスクが伴う。

断定の言葉は、あまりに強すぎるのだ。

 

かなり昔の話だけど、「一応族」という言葉があった。

 

言葉を交わすと「一応、◯◯が趣味です。」とか、「一応、やりました。」といった具合に、発言の最初に「一応」という言う若者を指した言葉だった

 

なぜ、「一応」と言うかといえば、断言するリスクから逃げているからだ、と何かの本に書いてあった。

 

思い返せば、私も文章を書くときなどは「一応」という言葉は使わないにしても、語尾を曖昧にして断言を避けていることが多かったように思う。

 

「ダイエットして体重を70キロにする!」と書くよりも、「体重が70キロになるようダイエットを頑張ろうと思う」と書いた方が気分的にはラクですよね。

 

断定を避けるというのは、自信のなさの表れでもあるのだろう。(←断定してない!)

 

でも、断定を避けるのはそれだけではなく「断定の言葉は、あまりに強すぎるのだ。」と書かれているように、気を付けないと読む人に対して少し「上から目線」という印象を与えてしまう恐れもある。

 

しかし、一方で断定することで得られるメリットもある。

 

逃げも保険も打たず、力強く断定すると、それだけで言葉に説得力が出る。

読者は説得力のある言葉を求めており、言葉の説得力は「断定というリスク」を冒してこそ生まれるのだ。

 

世の中にはオピニオンリーダーと呼ばれる人たちがいる。そうした人々の発言や書いたものを読むと、自分の主張や意見をはっきりと明言している。

 

例えば、芸能界のご意見番と呼ばれた(少し前の)和田アキ子。歯切れだけはいい(だけど、何を言わんしているのかイマイチわからない)小泉進次郎。

 

そうした人々の意見に反発する人もいるだろうが、共感する人もいる。

 

上の方で文章を書く時には自分の主張や意見が大切だと書いたけど、その主張、意見を読む人の心に届けるためには、断定して言い切らなければいけない、ということか。

 

曖昧な文章は敵を作らない代わりに、共感も生まない。。八方美人な文章はネットの中で埋もれるだけだ。

 

正しいだけの文章はつまらない

さぁ

bBearさんによる写真ACからの写真  】

われわれは「正しい」だけでは動かないのだ。頭で「正しい意見だ」と理解できても、肝心の「心」が動かないのである。

一般論を述べるばかりの文章に心が響かない理由は、ここにある。

 

例えば、「困っているときはお互いさまだから、みんなで助け合いましょう!」と私が熱をこめた文章を書いたとしましょう。

 

それを読んで感動してくれますか?

 

共感してくれますか?

 

たぶん、「はい、はい、わかりました」と言われるのがオチだよね?

 

だけど、これが大きな震災や台風被害の話しの文脈で語られると、途端に説得力を持つようになる。直接の被害を受けていなくても、みんな地震や台風の被害は他人事じゃないと思っているから。

 

もう一つ。

 

少し前にタレントの堀ちえみさんがステージ4の舌癌を公表した時に、ネットには舌癌と口内炎の見分け方みたいな記事がいくつもアップされていた。

 

いまや日本人の2人に1人は癌になる時代!と言われても、自分が癌になるはずないと思っている人が多数だと思う。

 

だけど、口内炎なら経験がある。もしかしたら、口内炎と思っていたものが癌だったらどうしよう?あの時は、そんな当事者意識を持った人が多かったのではないかと思う。

 

この本の中で著者は「基本的にわれわれは、他人事には興味がないのだ」と書いている。

 

「お互いに助け合おう!」と正しいことを叫んでも、「2人に1人」と統計数値を持ち出しても、他人事と思われた時点でスルーされてしまうのだ。

 

裏を返せば、読者に興味、関心を持ってもらうためには、いかにして「自分ごと」と思ってもらえるような仕掛けが必要だということですね。

 

感想に代えて

ステップアップペンシル

Studio A.T.さんによる写真ACからの写真  】

この本を読みながら思ったのだけど、「文章が書ける」というのも、いくつかの段階があるように思うんですよね。

 

第一段階・・・頭のなかでグルグルしている感情や思いを言葉に翻訳して文章にできる

第二段階・・・改行、句読点打ち方、漢字とひらがなのバランスに気を使い読みやすい文章が書ける

第三段階・・・思いや感情を整理して、相手に伝わる論理的な文章に構成できる

第四段階・・・興味・関心を持ってもらえる「読まれる文章」が書ける

 

だいたい、こんな感じでしょうか?

 

文章が書けない症候群にも色々あるわけですが、この本は本当に最初の一歩、思いを言葉にできないというところから、読まれる文章とはどういうものかというところまで解説してある。

 

だから、その時々の自分のレベルに合わせて読むべきところも変わると思うし、何度も繰り返して読むべき本だと思う。

 

最後に・・・

 

「書くことは考えることだ」と著者は言い、本書の冒頭で次のようなことを書き記している。

 

「書く技術」が身につけば、ものの見方が変わる。物事の考え方が変わる。そしてきっと、世界を見る目も変わってくる。

大風呂敷を広げた責任は、ちゃんと取るつもりだ。

 

「大風呂敷を広げた責任はとる!」著者がそこまで断言している1冊である。読まない理由はない。読むべし!

 

 

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2019年10月22日

【ライティング】「20歳の自分に受けさせたい文章講義」古賀史健:著

20歳の自分に受けさせたい

 

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
古賀史健:著
星海社新書

 

 

ブログやSNS、あるいは会社のレポートやメールなど、何かの文章を書きたいのに、手が動かない!

 

そんなことはありませんか?

 

私、ブログを10年以上もやっていますが、しょっちゅう「ブログが書けない病」になります。。

 

あるいは、頑張って書き上げた文章を読み返すと、さっぱりワケのわからない支離滅裂な文章になっていることもよくあります。

 

フツーは10年も続けていれば、少しくらいは成長すると思うんですけどねぇ・・・(バカなのか?>自分)

 

・文章を書こうと思っても筆が進まない

・支離滅裂な文章になってしまうことがよくある

・ムダに文章が長くなる

 

そんな私の悩みに対して、この本は一筋の光明を与えてくれました!!

 

問題点を明確にしてくれたうえに、どうすれば良いかというアドバイスがしっかりと書かれていたのです。

 

タイトルに「20歳の自分に・・・」とありますが、私はこの本を読み終えて、20歳とは言わん!せめて、ブログを始めた10年前の自分に読ませたい!と思いました。

 

 

アマゾンの内容紹介

「話せるのに書けない!」人のための"文書の授業” どうすれば自分の気持ちや考えを「文章だけ」で伝えることができるのか?この授業のスタート地点はそこにある。

そう、僕らは「話せるのに書けない!」のだ。人に口で伝えることはできても、それを頭の中で文章に変換しようとすると、とたんに固まってしまう。

この授業では、現役のライターである僕が、現場で15年かけて蓄積した「話し言葉から書き言葉へ」のノウハウと哲学を、余すところなく伝えていく。

学校では誰も教えてくれなかった"書く技術”の授業をいま、始めよう!

 

私がこの本で参考になったポイント

ポイントイラスト

【 kakeccoさんによるイラストACからのイラスト 】

 

この本を読んで私が文章を書くうえで参考になった点をいくつか箇条書きでピックアップしておきます。

・文章とは、頭のなかの「ぐるぐる」を、伝わる言葉に翻訳したもの

・リズムの悪い文章とは、文のつなげ方がおかしい「読みにくい文章」のこと

・「接続詞」を意識すれば、文章は論理破綻しにくくなる

・断定のリスクを乗り越えるためには、断定する箇所の前後2〜3行を、しっかりとした論理で固める

・論理的な文章の3層構造(主張、理由、事実)

・頭のなかを可視化するためには、紙に書き出すのがいちばん

・頭のなかのキーワードを整理して「流れ」と「つながり」を見える化する

・文章を書くことは、他者を動かさんとする「力の行使」であり、そのためには自分の主張を明らかにするのは当たり前

・いい文章とは「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章」のこと

 

頭のなかの「ぐるぐる」を言葉に翻訳する

仕事の悩み

【 fujiwaraさんによる写真ACからの写真 】

 

"思い”というと言語化されたもののようだが、頭をぐるぐると駆け巡っているのは言葉ではない。言葉以前の、茫漠たる"感じ”である。

このぼんやりとした"感じ”や"思い”のこと、そしてそれが駆け巡るさまのことを、ぼくは「ぐるぐる」と呼んでいる。

頭のなかの「ぐるぐる」を、伝わる言葉に"翻訳”したものが文章なのである。

 

文書を書こうと思っても手が動かない原因の一つが、この頭のなかの「ぐるぐる」が翻訳できていないからだと著者は書いています。

 

何となく、こういうテーマで書こう!と思ってキーボードを打ち始めます。

 

しかし、大抵の場合は数行くらいで手が止まってしまうんですよね。

 

なぜか?

 

「何となく、こういうテーマ」と頭の中で考えていても、それは言語化される以前の「思い」や「感じ」だから。

 

文章とは、つらつら書くものではない。

 

そうなのである!つらつらと文章を書いて名作を生み出せるのは兼好法師くらいで、凡人はちゃんと「ぐるぐる」を翻訳してから文章を書き始めないとダメなんですね(反省である)。

 

どうやって「ぐるぐる」を翻訳するか?

Todoリスト

acworksさんによる写真ACからの写真  】

 

頭のなかをうごめいている「ぐるぐる」は、可視化することによってようやく客観視できるのである。

図解するメリットは、「流れ」と「つながり」が明確になることだ。

対象となるキーワードを書き出し、マルや四角で囲んで、矢印でつなげていく。

 

この本によれば、「ぐるぐる」を翻訳するには、先ず頭のなかを紙に書き出すことから始める。

 

次に、書き出した言葉をマルや四角で囲んだり矢印でつなげたりしながら、話の「流れ」や「つながり」を整理していく。

 

まぁ、わりとよく知られている方法だと思うのですが、実際にやっている人は限られているのでは・・・?

 

面倒くさくて端折ってしまうんですよね>自分

 

ただ、この紙に書き出すという作業をしながら、しっかり「考える」ことをしないと、実際に文章は書けないし、書けたとしても要領を得ない残念な文書を生み出してしまう気がします。

 

この他にも「ぐるぐる」の翻訳方法として人から聞いた話を自分の言葉で誰かに話す。そのことで再構築、再発見、再認識という「3つの再」が得られるという話も書かれていて、これは本を読んだ後で、こうしたブログを書くときにも応用できるように思います。

 

文章のリズムは「論理展開」によって決まる

論理的

紺色らいおんさんによる写真ACからの写真  】

 

リズムの悪い文章とは、端的に言えば「読みにくい文章」のことである。

文がおかしいのではなく、文と文の「つなげ方」や「展開の仕方」がおかしいとき、その主張は支離滅裂になり、リズムよく読めなくなるのだ。

文章のリズは、「論理展開」によって決まるのである。

 

「論理展開」とかいわれると、「演繹法」やら「帰納法」という言葉が思い出されます。

 

かなり以前から、自分が書いた文章が支離滅裂になることに気付いていたので、何とかしようと「ロジカル・シンキング」や「ロジカル・ライティング」の本を今までに何冊読んだことか!

 

それでも、身に付かず・・・(ダメじゃん、自分)

 

だけど、この本では「論理展開」といっても、あまり難しい話ではなく「接続詞」によって文のつなげ方がおかしくないか?をチェックする方法がかいてあって、これなら私にも出来るのではないか?!と思わせてくれました。

 

例えば、「あれ」「これ」「それ」の話しを書いたとします。

 

この3つが、ちゃんと話しとしてつながっていれば問題はありません。

 

だけど、「何となく・・・」で書き始めた文章は思いつくまま、書きたいことを書いているので「あれ」「これ」「それ」がつながってなくて、読み返すとワケがわからず支離滅裂な印象になってしまうんですね。

 

では、ちゃんとスジが通った文章にするにはどうするか?

 

たとえば「今日は大盛りのカツカレーを食べました」という一文と「お腹が空いています」という一文を"だから”の接続詞でつなげては、支離滅裂になってしまう。つなげるとすれば"しかし”や"ところが”などの接続詞になるだろう。

 

こうして、「そして」「しかし」「つまり」「だから」といった接続詞でつながりをチェックすればいいんですね。

 

そうすれば、演繹だの帰納だのという難しいことを考えなくても文章の論理的整合性が保たれるというわけです。

 

原稿に「ハサミ」を入れる

ハサミと赤い糸

青江さんによる写真ACからの写真  】

 

問題は「なにを書かないか?」

問題は「なにを書くか?」ではなく、「なにを書かないか?」なのだ。

こうして物事を「引き算」で考える作業は、最終的に「自分にとって大切なものはなにか?」「自分はどういう人間で、どんな価値観を持って生きてきたのか」を考えることにつながっていくからだ。

 

私が書くブログ、長くないですか?

 

自分でも「長い!」ということは、充分に自覚しているのですが、書き上げてみると3千字とか4千字になっているのです。。

 

これは結局、あれも書こう!これも書こう!と「足し算」で考えているからなんですね。

 

「引き算で考えることは、自分にとって大切なものは何かを考えることにつながる。」

 

少し哲学的な感じもしますが、本当にその通りだと思います。

 

面白くない文章とは冗長な文章

読者にとって冗長な文章ほどつらいものはないだろう。

日本語で長文を書いてしまうと「いまなんの話をしているのか」「結論はなんなのか」が不明瞭で、読者は集中して読むのが難しいのだ。

 

文章の総量が長いというのもの問題だけど、一文が長い!というのも問題ですよね。

 

これも身に覚えがある話しで、少し前までブログを書くときに、私は次のような書き方をしてました。

 

うちの近所には、
歩いて5分ほどの距離に
醤油ラーメンの人気店があり、
自転車で10分のところには、
豚骨ラーメンの店があるけど、
味噌ラーメンの店はどこにもなくて、
結局、
なにも食べずにガマンしました。

 

最近はブログをケータイやスマホで読む人が多いので、狭い画面で読みやすいようにと読点「、」のたびに改行していたんですね。

 

でも、こうすると一節ごとの文章は短いけど、つなぎ合わせてみると意味不明!ということがよくありました。。

 

この本にも書いてありますが、日本語はどうしても結論が文末に来るので、長い文章だと最後まで読まないとなにが言いたいのか分からなくなるんですよね。

 

これからは、文の途中で余計な改行など入れずに、なるべく長い文章は書かない!ということを心がけようと思った次第。

 

感想に代えて・・・

 

今回の記事では「文章を書こうとしても書けない!」「支離滅裂な文章になってしまう」「ムダに文章が長くなる」という私の悩みの解決に役に立った部分を紹介させてもらいました。

 

この本では他にも文章を書くうえで役に立つ考え方やノウハウが詰まっていて、

 

「なんで、もっと早くにこの本に出会わなかったんだ?!」と思ったくらいです。

 

そして、ふと、気になって奥付を見ると、2012年に初版が出版されたあと重版を繰り返し、2019年には21刷と版を重ねていました。

20歳の奥付

つまり、世間的には随分と前からこの本の存在は知られていて、多くの人が読み継いできたってことなんですね(もっと情報感度を高めろ!>自分)

 

日常的に何かしらの文章を書く人には、超絶にオススメしたい1冊です。

 

読むべし!

 

 

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2019年10月07日

【ゆうこすスゲー!】「共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る」

共感SNS

「共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る」
ゆうこす:著
幻冬舎

 

ゆうこす・・・・?

ゆうこす・・・・ゆうこす・・・・なんか聞いたことある気がするけど誰だっけ?

 

ある日、Amazonのおすすめに表示されたこの本の表紙を見て、そんなことを思っていた私ですが、本を読み終える頃には「ゆうこすSugeeeeeeee!」ってなってました!!

 

何がそんなに「Sugeeee!」なのか・・・?

 

●Sugeeeその1(メンタル力)

著者のゆうこす、こと菅本裕子さんは福岡を拠点に活動するアイドルグループHKT48の元メンバー。

 

彼女はグループを脱退後、いわれなきデマで炎上を経験しニート生活を送ることになってしまいます。そんな彼女がニート生活を送る中で自分と向き合い、セルフプロデュースを開始し、SNSを武器に成功をつかんでいくのです!

 

どん底を経験しながらも、そこでくじけずに這い上がってきたメンタル力が凄い!

 

●Sugeeeその2(SNS活用力)

今やSNSの総フォロワー数、150万人という彼女がどのようにしてツイッターやインスタグラムなどのSNSを活用していったのか、この本ではそのノウハウが惜しげもなく公開されてます。

 

ツイッター、インスタグラム、YouTube、生配信それぞれの特性を活かしたSNSの活用力が凄い!

 

●Sugeee!(地頭力)

SNSと一口にいってもツイッター、インスタグラム、YouTubeなどはそれぞれ特徴があって同じではないわけです。

 

それぞれのSNSの特徴を見極めると同時に、自分のフォロワーを最終的にファンへと育てていくためにどうすればいいのか?

 

そうした戦略を試行錯誤の中から見つけ出していった彼女の地頭力が凄い!

 

読めばきっと彼女の地頭の良さ、行動力、メンタルの強さに「ゆうこすSugeeee!」ってなると思いますよ。

 

アマゾンの内容紹介

応援される人になるのが成功の最短ルート! 失敗も成功も味わったから語れる、ファンづくりから仕事を切り拓くまでのすべて SNSでいちばん大事なことを、教えてくれる1冊

 

メンタル力・・・人生なんて3年で変わる

壁を壊す

私はアイドルを辞めた後の2015年に「ファンイベント」を行いました。 正直に言います! お金のためです! 当時Twitterのフォロワー数は2万人を超えていたし、元アイドルだし、人は集まってくれるだろうと。3000円のチケットで、100人規模のスペースを借りて。 しかし集まったのは、たったの3人。

「お金のために」開催したイベントに集まったファンが3人。これが2015年の出来事。

その後のニート生活を経て今はどうか?

2016年から自分のやりたいことを失敗と成功を繰り返しながらSNSで一人で発信を続け、2019年2月現在、SNSの総フォロワー数は150万人を超えました。

培ったソーシャルパワーのおかげで、私の人生は激変。

現在は会社を立ち上げ、インフルエンサーとしての発信はもちろん、スキンケアブランドを立ち上げたり、タレント育成や飲食店経営など様々なことに挑戦しています。年商は2億円ほどです!

ある意味「どん底」を味わった彼女がそれで終わらせず、SNSを武器に這い上がってきたメンタルの強さに「Sugeee!」って唸ってしまいました。

 

メンタルの強さといえば、彼女はアイドルグループを脱退した後、いわれなきデマで炎上を経験しているんです。

 

彼女が何かツイートするたびに心ないリプライ(返信)が返ってきていた時期があるとか。さすがに一時期は人間不信になったりもしたそうです。

 

私は経験がないのですが、炎上経験者の話などを読むと相当にキツいものがあるとか。。

 

だけど彼女はそんな炎上の経験さえも糧にしてしまっているのです。

発言をする時は、いろんな立場を想像して俯瞰する。 誰も傷つけない、誰も挑発してない。 けれど、埋もれるような内容ではなく尖っている。「丸く尖る」を意識して発信できるようになってからは、大手クライアントからもお仕事を頂けるようになりましたし、フォロワーさんが本当に温かい人ばかりになり炎上もしなくなりました。

 

ありきたりのことを呟いていれば炎上するようなこともないと思いますが、それでは誰の心にも刺さらないですよね。

 

そこで彼女が見つけ出した答えは「丸く尖る」。

 

私も一応、ツイッターとかではネガティブなことはツイートしないように心掛けているのですが、結果的に誰も傷つけない代わりに誰の心にも刺さらない、そんなありふれたことしか呟けてないなぁ、って感じです。

 

ゆうこす流SNS活用術

スマホを持つ手

ツイッター活用術

実際にその場所に行ったり、買って使ったりしてみたからこそわかる「 情報」を、自分ならではの視点を持った「 感想」と一緒に発信することで、それは見た人にとって「 メリット」のある投稿に変わるのです。

それは、 1ツイート に情報を 集約 すること! 情報と感想以外にも、関連するURLや、画像などをつけてそのツイート1つで完結させるのです。それは、見ている側への情報の拡散の負担を減らす配慮です。

 

ツイッターの特徴の一つは拡散力ですよね。

 

では、拡散されるためにはどうすればいいのか?

 

有益な情報であることは大前提ですが、それ以外に「自分ならではの視点を持った感想」と情報、感想以外の画像や関連URLを一つのツイートに集約することなどが大切なのだとか。

 

インスタグラム活用術

「タグる」とはハッシュタグで検索する、ということ。Googleで検索するのと同じように、インスタの「タグ」で検索するのです。

重要なのは「インスタ映え」だと思っている人が多いですが、実は意識すべきは「インスタ映え」よりも「タグ映え」 なのです。 タグがちゃんと付けられていない投稿は、橋のかかっていない無人島のようなもの。

インスタグラムを眺めるたびに「みんな、なんで鬼のようにたくさんのハッシュタグをつけているんだろう?」と不思議に思っていたのですが、この本を読んで合点がいきました。

 

ツイッターほどの拡散力がないインスタグラムではハッシュタグを通じて、自分の投稿を他の誰かに見つけてもらうんですね(知らなかった。。)。

 

人気のハッシュタグを見つけたうえで、写真にひと工夫するなどの「インスタ映え」を意識することが大切なのだそうです。

 

プロフィールがSNSを制す

全ての入り口はプロフィールです。 プロフィールを制する者がSNSを制する と言っても過言ではありません。

SNSでフォローするかどうかを決めるときに、たいていその人のプロフィールを見ませんか?(私は必ず見ます)

 

プロフィールで大切なのはアカウント名、プロフィールの1行目(キャッチコピーと同じ!)、アイコンなど。これを読んで、私はツイッターやブログなどアカウント取得からずっとプロフィールを放置していたなぁ〜と涙目になってしまいました。。

 

本書では他にもYouTubeや生配信をするときに気をつけるべきポイントがたくさん書かれているので、SNSをやっている人は目を通しておくのも良いかと思います。

 

本質を見極める力(地頭力)

グラフjpg

SNSで夢を実現しようと思ったら、ファンの熱量を持った応援が何よりも大事! フォロワーとファンとの一番の違いは、「熱量」です。

私が多くのSNSを使っている理由は、フォロワーを階層分けしているからです。 逆に一つのSNSだけだと、いずれかの階層の人がきっと不満に思うはずです。

ツイッター、インスタグラム、YouTube、ブログ、生配信、などさまざまなSNSを使いこなしている彼女は、自分のフォロワーを階層分けしたうえで、それぞれのSNSの特徴に合わせて情報を発信しているそうです。

具体的には・・・

  • 拡散性があるYouTubeやツイッター、インスタグラムは新規やライトファン層向け

  • 拡散性は低いけど、想いを伝えやすいブログや生配信はコアファン、マニア層向け

・・・といった具合。

 

このあたりは読んでいて、とても戦略性のようなものを感じました。

 

SNSでフォロワーを増やすには「共感できる情報の発信」と「相手へのメリット」が必要だと書かれていますが、それに加えてフォロワーを階層ごとにきめ細かく対応していくなど、分析して戦略を組み立てるなど彼女は本当に地頭力があるんだなぁ、と思いました。

 

感想に代えて・・・ペンギンオヤジがゆうこすになれないたった一つのワケ

世界といいね

この本って「羊の皮をかぶった狼」みたいな1冊だと思うんですよね。

 

元アイドルが書いた内容の薄い本かと思いきや(表紙のデザインを見てなんとなくそう思った・・・)、とんでもなく内容が濃くて、勉強させられたり刺激を受けたり「読んで良かった」と思いました。

 

この本を手に取る人って、SNSで目立ちたい!「いいね」がいっぱい欲しい!SNSを活用して仕事をしたい!そんなことを思っている人が多いかもしれませんね。

 

あまりご紹介できませんでしたが、著者が試行錯誤を繰り返しながら身につけてきたSNSの実践的なテクニックが「これでもかっ!」というくらいに詰め込まれています。

 

だけど、そういう小手先的なテクニックを真似すればだれでもSNSで有名なれるのか?

 

もちろん他にも発信者の「想い」や「熱量」、あるいは「人がら」のようなものも大切で、それについてもちゃんと本書の中で触れられています。

 

だけど、だけど、だけど、

 

SNSで(・・・に限らず何事においても)大切なこと。

 

いかに続けられるか。最後まで何があってもやり遂げられるか。継続力。

これは発信者に必要です。

しかし、発信者は孤独でもあります。

不安や悩みを誰に相談したらいいのかわからない。一人で頑張り続けるのは辛い。

 

ペンギンオヤジがゆうこすになれないたった一つのワケ、それは「継続力」これですよ!

 

私、このブログもツイッターも一応、10年選手です。

 

でも、中断していた時期が何度もあって、とてもとても継続してやり続けたというようなものではありません。

 

当然のことながら、10年やっていてもフォロワーもブログのアクセス数もさほど伸びていません。。(ダメじゃん>自分)

 


 

10年前、私がTwitterを始めた頃は嬉々としてドロリッチなう!」とかツイートしていたし、「帰宅ッター」とか「晩飯なう」というツイートがTLに流れていて、今にして思えばずいぶんと牧歌的だったように思います。

 

※「ドロリッチなう」はわかる人がわかってくれればいいです(笑)

 

その頃は新らしいオモチャが登場した!くらいにしか思っていませんでしたが、今ではSNSを活用して「夢をかなえる」「仕事を創り出す」そんなことが夢物語ではない時代になっていることを、本書を読んで改めて感じました。

 

「ネットで稼ぐ」というと、ひと昔前は「怪しい!」って感じでした。でも、今ではネットを活用して個人で稼ぐということも当たり前になりつつありますよね。

 

副業を解禁する企業が増えている現在、これからネットやSNSを活用しながら仕事をする人って増えていくんでしょうね。

 

そういうSNSを活用して仕事をしたい!っていう人にとって本書はまさにバイブル的な1冊になると思います。

 

だけど、SNSでそんなにガツガツしたくない、そういう人もいると思います。

 

だけど、ちょっとしたひと工夫で自分の発信力がアップするのだから、ゆうこすの言葉に耳を傾けてみる価値は充分あると思いますよ。

 

長々と失礼しました。。おわり。

 

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2019年09月26日

【ペンギンオヤジが語る】ワクワク伝染ツアーに行ったほうがいい理由

わくわく伝染ツアー

 

ビジネス書作家であり、営業系のコンサルタントをされている和田裕美さんが5年ぶりに「わくわく伝染ツアー」を開催されるとのこと。

 

今回の記事では勝手にこの「わくわく伝染ツアー」を推してみようと思ってます。

わくわく伝染ツアーってなに?

Egao

世の中にはとても怪しげな自己啓発セミナーがあります。

 

「わくわく伝染ツアー」と聞いて、もしや怪しいのでは?!と思った人がいるかもしれませんね。

 

「わくわく」が「伝染」するというタイトルからして怪しさ満点ですが、これまでに何度か同セミナーに参加した私の経験から、少なくとも怪しげな壺を買え!と言われたことはないので、その点は安心していただきたい。

 

「わくわく伝染ツアー」をひと言でいえば和田裕美さんによるトークライブです。

 

2004年から毎年開催されていたのですが、2014年に一度おわってしまったんですね。それが今年、5年ぶりに復活されるそう。

 

トークライブのテーマは毎年変わるのですが、変わらないのは「陽転思考」という和田さんが推している「考え方」の話し。

 

陽転思考ってなに?

ヒマワリ

すっごく簡単にいうと、何か嫌なコトやツラいコトがあった時に、その中から「よかった」をさがして気持ちを切り替えよう!というのが陽転思考のポイントです。

 

例えば・・・「財布、落としてよかった」と言ってみてください。

 

「財布、落としてよかった」

「なんで・・・?」

「え〜っと、新しい財布を買うことができるから。それにあまりお金を入れてなかったしね」

 

普通は財布を落としたら気持ちが落ち込みますよね?もしかしたら、自分の財布を拾ってネコババしたやつのことを恨む気持ちがムクムクと湧き出てくるかもしれない。

 

でも、財布を落としてしまったという事実は変えられません。

 

その変えられない事実を前に、どう対応するか?

 

「あぁぁ、私の財布よ〜(涙)」といつまでも落ち込んでいても仕方ないじゃないですか。

 

だったら、気持ちを切り替えて前を向いた方が良いと思いませんか?

 

その落ち込んだ気持ちを切り替えるために、ムリやりでもいいから「よかった」をさがしてみるのです。

 

この陽転思考、ポジティブシンキングと似ていますが、ちょっと違います。

 

ポジティブシンキングは基本的にネガティブな思考を一切排除しようとしますが、陽転思考は落ち込んでもいい、泣いてもいい、とネガティブな感情になることを許しているんですね。

 

嫌なことがあれば、そりゃ落ち込みますよね・・・「人間だもの(by みつお)」

 

でも、いつまでも落ち込んだ気持ちのままでいるのではなく、「よかった」をさがして気持ちを切り替えよう!というのが陽転思考のいいところ。

 

ね、簡単でしょ、陽転思考って。

 

こうして言葉で書けば簡単だし、単純かもしれないけど実際は難しいんですよ。

 

人間の負の感情って、ものすごいパワーがあるからどうしても引きずられてしまうから。

 

じゃぁ、どうすればいいのさ?

 

その話をする前に少し私の個人的な話を書きます。

 

「がんが再発した!」でも「よかった」と思えたわけ

聴診器とカルテ

私、2017年にステージ3の舌癌、5年生存率50%と診断されました。

 

そして、ちょうど1年後に癌が首のリンパ節に転移してしまったんですね。。。

 

正直、最初に「癌です!」と告知された時よりも落ち込みました。

 

今でも、再発を告げられた時に診察室でがっくりと肩を落とし、深いため息をついた自分の姿は脳裏に焼き付いています。

 

だけど、それから数時間後、家に帰り着いた頃には「よかった」と気持ちを切り替えることが出来ていたのです。

 

「がんが再発してよかった」

「なんで?」

「遠隔転移ではなかったから。この程度で済んでよかった」

 

そんなふうに思っていたんですよね。

 

私の場合、元々の癌の発生場所である「舌」のすぐ近くの「首筋」への転移でしたが、これが遠隔転移といって元々の癌の発生場所から遠い肺とか胃への転移だったら、もはやそれは全身癌の前兆なのです。

 

もし、そうなっていたら治療も大変だし、ヘタしたら命の心配もしないといけません。

 

だから、「よかった」って気持ちを切り替えることが出来たのです。

 

そして、その時に気づいたんですね。こんなに早く気持ちが切り替えられたのは陽転思考のおかげかもしれない、って。

 

陽転思考は漢方薬?

漢方薬

これは和田さん自身がメルマガで書いていたことなのですが、たぶん陽転思考って漢方薬のようなものだと思うんです。

 

漢方薬って即効性はないけど、じわじわと効いてきて体質を改善してくれるじゃないですか。

 

実は私、2013年頃を境に和田さんの講演会や書籍からだいぶ遠ざかってました。

 

つまり、癌が再発するまでの5年間くらいは、和田さんとも陽転思考とも無縁の生活を送っていたんですよ。

 

だけど、陽転思考は私の心にしっかりと根付いていたんです!

 

まさに漢方薬のようにじわじわと効いて、元々はネガティブ思考だった私の心の体質改善をしてくれていたんですね。

 

癌の再発を「よかった」と思えた時に、改めて陽転思考とそれを伝えてくれた和田さんに感謝しました。

 

わくわく伝染ツアーに行ったほうがいい理由

豆電球

5年の空白期間があったにもかかわらず、なんで陽転思考はわたしの心に根付いていたのか?

 

それは、もう決まってます。

 

わくわく伝染ツアーに何度も参加したし、それだけでは飽き足らず和田さんが出版記念講演会をやると聞けば、ストーカーかっ?というくらい追っかけて参加してましたからね。

 

何度も何度も和田さんから陽転思考の話しを聞いて、何か落ち込んだ時には一生懸命に「よかった探し」もしてました。

 

つまり、繰り返しが大事。

 

それにね・・・

 

「わくわく伝染ツアー」って、やっぱり特別なんですよ。

 

演者である和田裕美さんは気合充分で舞台に立っているし、会場に集まる参加者もすごいテンションを上げてやってきますから、会場に何だか得体の知れないパワーが満ち溢れているのです。

 

和田さんはよく「わくわく伝染ツアー」のことを「体感型」とか「感じる系」っていうふうに表現します。

 

きっと、陽転思考って頭で覚えて理解するものではなく、肌で感じて心に染み込ませるものだと思うのです。

 

あの「わくわく伝染ツアー」の会場に満ちているエネルギーを是非とも感じて、心に染み込ませてほしい!

 

これが、私が思う「わくわく伝染ツアー」に行ったほうがいい理由です。

 

人が動くときに必要なのは、「頭」ではなく「心」です!

 

チケット代は高いか?安いか?

Ticket 1539705 640

そうか、私もわくわくナントカに参加してみようかしら?と思ったら、もう一つ壁を乗り越えてください!

 

その壁とは・・・チケット代です。

 

プレミアム席:35,000円(早割:28,000円)

一般席:9,000円(早割:8000円)

 

※早割は19年9月30日までの申し込みが対象のようです

※ちなみに講演時間は2時間半

 

イマドキ、9,000円あったら2、3回くらい飲みに行けます!牛丼だったら・・・

 

個人的には、けっこう高額だと思います(あえて、高い!とは書きません)

 

私も最初に参加したときには、チケット代にビビってかなり、かなり、迷いました。

 

でも、2回目以降はもう迷うことはなくなっていました

 

なぜか?それがプライスレスな体験だということがわかったから。

 

もしも、チケット代で迷うなら、こう考えてみてください。

 

これは未来の自分への投資だ!、と。

 

陽転思考は未来のあなたを救う(かもしれない。。)

壁を壊す

投資・・・?だったら、何かリターンはあるの?

 

当然、そう思いますよね。

 

これまで何度もわくわく伝染ツアーに参加した私ですが、

 

お金持ちになった?(なりません)

 

出世した?(むしろ失業しました)

 

転職活動に役に立った?(面接で落ちたときに気持ちが切り替えられました)

 

ダメじゃん・・・orz

 

言い訳かもしれませんが、わくわく伝染ツアーとか陽転思考で得られるものって、実利的なものではなく、もう少し「心に根ざしたもの」というか、自分の生き方のベースになるものではないかと思うのです。

 

例えば、癌が再発転移したという個人的な話を書きましたが、実はまだつづきがあって、その後の放射線治療のダメージで今の私は普通に話すことはできなくなったし、食事面でも固形物はとても苦手です。

 

カツ丼はおろか、豆腐を食べるのさえ一苦労するような始末です。

 

こんな未来がやってくるなんて想像もしていませんでした。。

 

人生は想定外に満ちているのです。

 

だけどね、それでも「よかった探し」をして今、私は前を向いて生きているし未来が楽しみで仕方ないのです。

 

今回のわくわく伝染ツアーで和田さんは「折れない心の作り方」についても話されるようですが、私も和田さんのおかげで病気でひどい目にあっても心が折れることなく前向きに生きられるようになったと思っています。

 

まぁ、私のようなひどい目に会う人もめったにいないと思いますが・・・それでも、少しくらい嫌なことがあっても明るく前向きに生きられたらいいと思いませんか?

 

そこに何かしら価値を感じるなら、きっとチケット代の壁も乗り越えられるはず。

 

リターンは、プライスレスな未来です!

 

最後に・・・

グッド

「わくわく伝染ツアー」に参加したからといって、翌日から明るい未来がドバーッと開けるなんてことはないと思います。

 

だけど、わくわくの会場で和田さんの話に耳を傾け、会場に溢れるあのパワーに触れてみれば、今までとは少しだけ違う明日がやってくると思います。

 

心が動けば、人は変われるのだから。

 

そして大切なのは、参加できてよかった。。。で終わらせずに何度も、何度も「よかった探し」をしてください。

 

機会があれば、また和田さんの講演会にも参加してみてください。

 

きっと、少しずつ未来が変わっていくはずです(経験者は語る)

 

もしかしたら、わくわくがきっかけで親友(いわゆるワダ友)ができるかもしれません。

 

そういう人、たくさんいます。

 

最後の最後に石を投げられるようなことを書きます。

 

これだけ人にオススメするくらいだから、当然ペンギンオヤジさんも参加されるんですよね?・・・と、思った人がいるかもしれませんが!

 

参加しません。。というか、諸々の事情で参加できないのです。。

 

本当は行きたんですけどね。。ごめんなさい。。

 

なんだか、このひと言でここまで書いたこと全ての信憑性が疑われるような気がしますが・・・(汗)

 

もしも、この記事を読んで興味を持たれた方は下記のWEBサイトにアクセスしてみてください。

 

そして、よかったら参加して、楽しんできて欲しいです!

 

《わくわく伝染ツアーのWebサイト》

和田裕美のわくわく伝染ツアー2019

posted by penguin-oyaji at 22:30 | Comment(0) | 読書(和田裕美) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月25日

【あなたはゴリラですか】「読みたいことを、書けばいい。」

読みたいことを

「読みたいことを、書けばいい。」
田中泰延:著
ダイヤモンド社

 

いわゆる「文章術」の本なのだが、他のそれとは少し趣が違うことが書かれている。

 

どういうことかというと、例えばこの本を一通り読み通して、内容を思い出そうとすると先ず最初に思い出すフレーズはこれだ。

 

あなたはゴリラですか

 

本をめくると最初にそう書いてある。

 

この出だしの一文の破壊力は抜群で、他の内容はすべて私の頭から消し飛んでしまった。。

 

だが、自分がゴリラであるかどうかを考えるために私はお金を払ってこの本を買ったわけではない。

 

面白くて、人の役に立ち、ネットでバズるような文章を書くためのヒントが知りたくて、この本を読んだのだ。

 

気を取り直して、もう一度頭から拾い読みをしてみると、ブログやSNSに文章を書くのに役に立つようなことがたくさん書いてある。

 

断っておくが、「ネットの文章では改行は多めに」とか「句読点の打ち方」みたいな話しはほとんど書かれていない。

 

今回はブロガー目線でこの本を読んだ時にポイントとなるような点をまとめておきたいと思う。

 

アマゾンの内容紹介

「バズる記事を書きたい」

「ターゲットに刺さる文章を書きたい」

「自分の思いを読んでほしい」

そんな「技術」を学ぼうとする人は、出発点から間違っている。

もっとシンプルに、あなたが読みたいことを、あなたに向けて書けばいいのだ。

事実の中に、あなただけの発見を見出し、調べて、自分に向けて書く。

その結果、あなたは誰かとつながり、人生が変わる。

電通コピーライターとして24年、自分が読みたいものを書くために退職して「青年失業家」へ。

 

ブロガーなら知っておきたいポイント

Gorilla

この本はブロガー向けに書かれた本でない。もちろんゴリラ向けでもない。

 

facebookやツイッター、mixiで日記(・・・という人はあまりいないか。。)を書いている人が読んでも得るところが多い内容になっている。

 

それでも、ブロガーなら思わず「なるほど!」と思うことを本書の中からいくつか拾い出してご紹介したいと思う。

あなたは宇多田ヒカルではない

さて、あなたは腰の痛みと眠気に耐えながら1万字の原稿を書いた。(中略)さぁ、だれが読んでくれるか。

だれも読まない。なぜか。あなたは宇多田ヒカルではないからである。

よく文章指南の本には、「なにが書いてあるかが大切」という教えがかいてあるが、現実は違う。「だれが書いたか」のほうが、多くの人にとっては重要なのだ。

だれも読まない。なぜか。あなたは宇多田ヒカルではないからである。

うん、名言ですね。

 

ブログを書いている人なら、きっと経験があると思うけど、かなり気合を入れてブログをアップした翌日あたりにアクセス数をみると・・・「5」とか「8」という数字が表示されていたりする。

 

その時の気持ちといったら

 

「萎える」

 

その一言に尽きる。

 

かたや、芸能人が書いたアメブロなどをみると、「ロースカツ定食840円、美味しかった!」という内容で改行多め、写真ペタペタの薄い記事が何万アクセスも稼いでいるのだ。

 

これを理不尽と言わずして何という?

 

しかし、これが現実であることは私でも分かる。

 

私もあなたも宇多田ヒカルではない。

 

読みたいことを、書けばいい

Writing

だれも自分の書いたものなど読んでくれない。

 

これが出発点である。それを前提にして、では宇多田ヒカルではない私は何を書けばいいのか?

 

その答えは表紙に書いてある。

 

読みたいことを、書けばいい。」・・・・のである。

 

どーせ、だれも読んでくれないのなら、せめて自分が読んで面白いもの書けばいい。

 

・・・というのが著者の主張かと思いきや、実はもう少し奥が深い。

 

先ず、書くべきは「読みたいこと」であり「書きたいこと」ではないという点だ。

 

個人でブログなどを書いていると、ついつい自分の「書きたいこと」を一生懸命に綴ったりしてしまいがちだ。

 

だけど、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書いたところで大抵は面白くもない駄文が完成するだけである。

 

自分が心に思ったことを誰かに知ってほしい、誰かに伝えた!そういう気持ちはよく分かる。私だって同じことを思うし、かつてはそういう記事を書いてブログにアップしたこともある。

 

だけど、そういう記事は夜中に書いたラブレターと同じで、あとで読み返すと「うわぁぁぁぁ!」と叫び出したくなり黒歴史と化すのである。

 

著者によれば、自分を表現したい文章を書きたいと思っている人は「歩道橋で詩集を売ろう」ということだ。

 

次に、自分が読みたい文章とは「まだだれも読んでいない文章を自分で作る」ことだと著者は書いている。

 

裏を返せば、すでに誰かが書いているようなことを、わざわざ自分が今さら改めて書くことはなく「読み手でかまわないなら、読み手でいよう」ということだ。

 

他の人がすでに書いているようなことをわざわざ書く必要なはい・・・ってことですかね?(けっこうハードルを上げてきた印象がありますね)

 

まぁ、確かに他の人がすでに書いているようなことを一生懸命に書いたとして、それを自分が読みたいか?と言われればビミョーな気がします。

 

それでもネタに困って他の人の記事をパクって、さも自分が考えて書いたんだぞ!とネットにアップしたり原稿料をせしめようとすると「あなたのところにやってくるのは賞賛ではなく、警察である。もしくは著作権者からの内容証明郵便である」とのことなので、ご注意を・・・

 

物書きは調べることが9割9分5厘6毛

Books 768426 640

ネット上で読まれている文章のほとんどはこの「随筆」にあたるものである

先ず、著者はネット上の文章の多くは「随筆である」という。

 

では、随筆とは何か?

 

徒然なるままに心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書くこと・・・ではない。

わたしが随筆を定義すると、こうなる。 「事象と心象が交わるところに生まれる文章」

事象とはすなわち、見聞きしたことや、知ったことだ。世の中のあらゆるモノ、コト、ヒトは「事象」である。それに触れて心が動き、書きたくなる気持ちが生まれる、それが「心象」である。 その2つがそろってはじめて「随筆」が書かれる。

例えば、いま私は「読みたいことを、書けばいい。」という本を読んで感じたこと、思ったことなどを誰が読んでくれるか分からないにもかかわらず、こうして一生懸命にキーボードを叩いている。

 

この場合、本に書いてあったことが私にとっては「事象」であり、私が「うわぁ〜、面白い!ゴリラだってよ!」と思ったことが「心証」ということになる。

 

だから、この記事は「事象」と「心証」が揃っているので立派・・・かどうかは分からないが「随筆」であるということになる(本当か?!)。

 

ネットを見渡してみると、たいていは世の中の事件や事故、政治家などの発言、タレントの活動内容などに対して「あーだ、こーだ」と書いている人が多いので(当社調査)、どれも随筆なのかもしれない。

 

だが、大切なのは次の点である。

Broccoli

「ランチに行きました。そこでよりによってブロッコリーを見つけてしまった!!あたしブロッコリーすっごく嫌い!」という文章を読まされて面白いと思うか?

 

「事象」も「心証」も揃っている。だけど、きっと多くの人は「知らんがな」と思うのではないだろうか。もしかしたら、身近にいる優しい友人の1人か2人くらいは「へ〜、そうなんだ」と共感してくれるかもしれないが・・・

つまらない人間とはなにか。それは 自分の内面を語る人 である。少しでもおもしろく感じる人というのは、その人の外部にあることを語っているのである。

「あたしブロッコリーすっごく嫌い!」は自分の内面を語っているに過ぎない。

 

思ったこと、感じたことを素直に書けばいい・・・というものではないのだ。

 

では、どうすりゃいいのさ?!

事象とは、つねに人間の外部にあるものであり、心象を語るためには事象の強度が不可欠 なのだ。

ブロッコリーが嫌いだと言いたいなら、「ブロッコリーのこの嫌な臭いの成分は・・・」とか、「嫌いなブロッコリーをこういうレシピで試してみたら、案外と美味しかった」くらいのことを付け足せば、少しは興味を持ってもらえる文章になるかもしれない。

 

事象の強度が不可欠、というのはこういうことなんだと思う。

 

事象を強度するために必要なことは何かといえば、徹底的に調べ上げることだと著者は言う。

書くという行為において最も重要なのはファクトである。ライターの仕事はまず「調べる」ことから始める。そして調べた9割を棄て、残った1割を書いた中の1割にやっと「筆者はこう思う」と書く。

ライターの考えなど全体の1%以下でよい し、その 1%以下を伝えるためにあとの 99%以上が要る。「物書きは調べることが9割9分5厘6毛」なのである。

9割9分5厘6毛・・・・99.56% その計算根拠は示されていないが、とにかく徹底的に調べ上げることが大切だということは伝わってくる。

【ブロガーなら知っておきたいポイントのまとめ】

あなたは宇多田ヒカルではない(何が書いてあるかよりも誰が書いたかが多くの人には重要)

自分が「書きたいこと」ではなく「読みたい」ことを書く

まだ誰も読んでいない(誰も書いていない)文章を自分で創りだす。人が書いたものをパクると警察がやってくる

事象と心証が揃ってはじめて随筆が書かれる。心証だけを書いて自分を表現したい人は歩道橋で詩集を売る方が良い

心象を述べるためには徹底的に対象となる事象を調べ上げる

また、この他にも「140文字しかないツイッターでも、わたしはいつも起承転結を意識している。書く練習になるからだ。」と、起承転結での文章の書き方などについての説明も書かれている。是非とも参考にしたいものだ。

ネットでバズる文章の書き方

Buzz

「面白くて、人の役に立ち、ネットでバズるような文章を書くためのヒントが知りたくて、この本を読んだのだ。」

 

冒頭で私はこのように書いた。いわば、私がこの本を読んだ目的だ。何ごとにも目的意識は大切でしょ?

 

果たしてその目的は達成できたのか?

 

答えはちゃんと書いてあった!

 

それも、この本の最後にズバリ一言で端的に述べられている。

 

心優しい著者は読者の心により深く記憶が残るよう配慮してなのか、コミック版「三国志」で有名な横山光輝先生が描かれた作中の一コマまで挿入している。

 

どんな答えであるのかは、是非とも皆さん一人ひとりが本書を手に取って確かめてほしい。断っておくが、その一言がどんなものであっても、例えあなたの意に沿わないものであったとしても私には一切、責任はない。

 

文句は著者に言ってほしい(笑)

感想に代えて・・・本書と「マツコの知らない世界」

マツコの知らない世界

この本を読みながら何故だか私は「マツコの知らない世界」のことを思い浮かべていた。

 

「マツコの知らない世界」はご存知でしょうか?

 

毎週、その道のエキスパートというか、マニアというか、つまりは「オタク」の人が登場して自分がハマっているものがどれだけ面白いかということをマツコ・デラックス相手にプレゼンするというテレビ番組だ。

 

《番組サイト》
「マツコの知らない世界」TBSテレビ

  • 15年間毎日10個以上の卵を食べている男が語る「ゆで卵の世界」
  • 自宅で40個以上のフライパンを使い分ける男が語る「フライパンの世界」
  • 豪華客船で地球21.5周したクルーズライターが語る「豪華客船の世界」

取り上げられるのはどれもオタッキーな内容ばかり。だけど、面白い!

 

なんでこの番組が面白いのかを考えていた時に、この本に書かれていることがその面白さを説き明かすヒントになることに気がついた。

 

先ず、いままで他の誰からも聞いたことがないことばかり。15年間毎日10個以上も卵を食べている人の話なんて今まで聞いたことない。

 

次に登場するオタクたちは誰も自分の内面なんてほとんど語っていない。まさに「ねっ、面白いでしょ?」という1%を言いたいがために99%の事象について語っているのだ。

 

最後に、オタクたちのプレゼンに対して適切なツッコミをいれるマツコのコメント。この本の中でも世にあまたとある面白くない文章を書く人々に対しての著者のツッコミが読んでいて面白い。

『文章力向上72のステップ』などという本を見ると、気が遠くなる。だいたい、いつまでステップしているのか。いい加減にホップルするなり、ジャンプしてはどうか。

この本にはこういう調子の文章がひじょうに多い。私は好きだし、読んでいて楽しいと思う。だが、世の中は広い。こういう文章を「ふざけている!けしからん!」という人もいるだろう。そういう人は、この本の半径12.53m以内には近づかない方が良い。

 

「マツコの知らない世界」がどれほどの視聴率をとっているのかは知らない。。。。

 

と、ここまで書いて筆が止まった。

 

ライターの仕事はまず「調べる」ことから始める

 

そうであった!調べなければ!それに「一次資料に当たらなければ話にならない」とも書いてあった。反省である。

 

ビデオリサーチのWEBサイトを見ると、概ね11〜13%くらいらしいことが分かった。健闘はしていると思うが、それでも「世界の果てまでイッテQ」や「ポツンと一軒家」には敵わないようだ。

 

それに対して、この本「読みたいことを、書けばいい。」は16万分突破で堂々のベストセラーである!(ソースはこれだ!)

 

オリコンブックランキングでは総合3位、ビジネス書部門では1位獲得という情報もある。

 

是非とも、読むべし!

 

posted by penguin-oyaji at 20:00 | Comment(0) | 文章術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月20日

【経済的不幸は感染症のように広がっていく】「キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編」

キミ金令和のコピー

「キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編」
井上純一:著
角川書店

 

前回の記事でちょっと書き足りなかった点を付け足してみたいと思います。

《前回の記事》(別ウインドウで開きます)

【豊かで幸福になるための方法】「キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編」

 

この本の中に個人の貯金や保険について触れているお話しがあって、とくに印象に残ったのは、このセリフ。

 

経済的不幸は感染症のように広がっていく」「不幸はその人だけで終わらない

 

そして、このお話しを読んで私が以下の2点について誤解していたことに気づいたのでした。

・保険や社会保障は個人を救済するものだ

・健康保険は自分が病院に行かなければ払い損である

 

結論的に書くと、保険、貯金、社会保障は個人のためのものであると同時に社会全員を経済的不幸から救うものであるということです。

 

 

アマゾンの内容紹介

ついにきた消費増税?老後に必要な資金は2000万円?将来不安になる前に、お金の基本がわかります! 不動産投資、保険、給料、バーゲンセール、貯金・・・・などなど、身近なところから経済に迫る!消費税10%時代をどう生き延びるのか?日本の経済政策は失敗の象徴?豊かで幸福な生活を送るために、お金のことをもっと知る! ーー『中国嫁日記』の著者が贈る、かなり本気の経済マンガ。

 

保険とは自分が不幸になることに賭けるギャンブルだ!

この本によれば、14世紀頃の地中海貿易で生まれた海上保険が現在の保険のルーツとのこと。

 

今ほど造船技術も発達してないので、その頃はよく船が沈んだんですね。

 

船主にとって、航海が無事に成功すれば莫大な利益が得られるものの、航海の途中で船が沈んだりすると大損をこうむり一発アウトの大ギャンブルだったようです。

 

で、当時の人たちはこの大きなリスクから生き残るためにどうすればいいかを考えて誕生したのが「保険」だったわけです。

 

船主がお金を出し合って、もしも誰かの船が沈んだら出し合ったお金を使って助けてあげる仕組みをつくりだしたんですね。

 

ただ、面白いなと思ったのは「保険とは自分が不幸になることに賭けるギャンブルです」という視点。

不幸なギャンブル

これって、今の保険でも同じですよね。例えば健康保険は将来、自分が病気や怪我をするという不幸に賭けていて、もしも自分が病気や怪我にあったら掛け金の何倍、何十倍もの当選金(保険金)をゲットできるというギャンブルだという見方も確かにできますね。

 

まぁ、だからといって当選金(保険金)をゲットするために自ら不幸になろうとする人はあまりいないと思いますが・・・(時おり「騙し取ってやろう!」とする不埒な輩はいますけどね)

 

ただ、保険をギャンブルと考えると一つ問題が出てきます。

 

それが冒頭に書いた「健康保険は自分が病院に行かなければ払い損である」というセコイ考えが頭をもたげる人がいる(私のことですが)・・・ということです。

 

でも、それが払い損でないというのは次の説明を読んで頂ければ納得するかと。。

 

経済的不幸は感染症のように広がっていく

負の連鎖を断ち切る

そもそも保険は沈没してしまった船主が経済的に破綻しないようにみんなで助けるために誕生したものでした。

 

しかし、もう一つ大事な役割があったのです。

船が沈んで破産しました・・・

その船主がやとってた人全員が失業しちゃうし 出入りの業者が連鎖倒産したり問題が拡大していく・・・

だから1人を救うことはみんなのためなんだよ 保険はその負の連鎖を断ち切ることができる とても重要なものなの!!

 

つまり、保険は当事者を救うだけでなく周囲に経済的不幸が拡大しないようするためのものでもあるのです。

 

例えば、重大な自動車事故を起こしたとします。自賠責だけでなく任意保険に加入していれば何とかなるかもしれませんが、もしも保険に加入してなかったら、そして当人に支払い能力がなかったら・・・

 

人生一発で詰みますよね。でも、それだけじゃない!

 

被害者の方も傷つけられただけでなく保証も受けられず経済的不幸が拡大していきます。。

 

冒頭で「保険や社会保障は個人を救済するものだ」と書きましたが、それが誤解であったというのはこういう視点が私に欠けていたからです。

 

もうやめよう!経済弱者バッシング

国の社会保障は個人の貯金や保険という網からもれて生まれた不幸の連鎖を・・・たち切り多くの人を救う

ここまで読んでいただいて保険の役割や重要性は分かっていただけたでしょうか?

 

しかし、保険で人生のリスクを何から何までカバーするというのはちょっと無理がありますよね。

 

人生に想定外はつきものです。

 

そういう時に私たちを救ってくれるのは国の社会保障です。

 

それなのにです!

  • 貧乏は自己責任!!
  • 食えないなら死ねば?
  • 俺たちの税金をムダ遣いするな!!

貧乏は自己責任

こういう経済弱者を叩くような発言をする人が時おり現れて、そのたびにネットが炎上します(・・・って、前回の記事でも同じことを書きましたね>私)

 

先ほど「人生に想定外はつきものだ」と書きました。そう、未来の自分にどんな不幸が襲い掛かってくるか誰にもわからないのです!

 

未来はいつでも不確実なんですよ。

 

貯蓄、保険、社会保障。これらが「不確実性」と戦う武器になるのは、個人では立ち向かえない事態に周囲の人の手を借りて対応することができるからです。

人は一人では自分が生きるのに必要なものを揃えることができない生き物です。

 

未来の不確実性と戦うために人類が知恵を絞って考え出した戦う武器を大切にしましょう。

 

そのためにも、もうやめよう、経済弱者へのバッシングを!

 

こういう経済弱バッシングをする人たちはきっと次のことがわかっていない。

 

・想定外の出来事で自分が経済弱者の立場に入れ替わってしまうかもしれないということ

 

・経済的不幸は連鎖して不幸が不幸を生みだすこと。そして社会が不安定化すること。

 

私たちがするべきは、経済弱者を叩くことではなく不幸の連鎖を断ち切る武器を守ることではないですか?

 

感想に代えて・・・私が保険で救われた話し

自分が不幸に見舞われないと、意識するのは難しいかもしれませんが、せっかく築き上げた生き残るための仕組みを、きちんと活かしていきたいものですね。

 

前に勤めていた会社の保険事業部に言われて半強制的にがん保険に加入させられていたことがありました。

 

で、その会社を辞めた時にその保険も解約したんですね。自分はがんにならない!というなんの根拠もない自信があったので。。

 

それから3年後・・・ものの見事にステージ3、転移ありのがんになりました。。

 

「人生にはこういう落とし穴もあるんだなぁ」って思いましたね。

 

そして、医師から言われたのは10時間以上の手術をする必要があるということ。

 

正直、頭がクラクラしましたよ。

 

「いったい治療費、入院費でいくら掛かるのだろう?」命の心配よりもお金の心配が頭から離れなくなりました。

 

結果的には1か月、入院して退院する時に窓口で支払ったのは 54万円余りですみました。しかも、その大半は差額ベッド代(42万円)だったのです。

 

これだけ治療費、入院費が安く済んだのは「高額療養費制度」という保険の仕組みがあったからです。

 

もしも、この制度がなかったとしたら・・・

 

病院から渡された計算書を見ると

手術・輸血・・・243,895

麻酔・・・19,224

どちらも保険点数なので、金額にすると1点=10円ですから、合計で260万円あまり。

 

3割負担でも手術だけで79万円になっていたはずです。

 

もしも、この保険制度がなかったら年金暮らしの両親にまで迷惑をかけ不幸の連鎖を生んでしまうところでした。。

 

感染症のように

「自分が不幸に見舞われないと、意識するのは難しい」・・・本当にその通りだと思うのです。

 

私は保険や社会保障によって救われました。だからこそ、この話しには深く共感したし、経済弱者バッシングをする人たちのことを看過できない気持ちになったのでした。

 

最後にもう一度書きます。

 

人生に想定外はつきものです。

 

その時に、あなたを救ってくれるのは貯金、保険、社会保障です。

 

《参考記事》

【闘病記011】治療費の話し(「限度額適用認定証」について) ペンギンオヤジの舌癌日記

 

posted by penguin-oyaji at 20:00 | Comment(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月17日

【豊かで幸福になるための方法】「キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編」

キミ金令和

「キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編」
井上純一:著
角川書店

 

消費増税や日本の経済政策のことなどを描いた経済コミック「キミのお金はどこに消えるのか」の第2弾です。

 

著者はネットで人気の「中国嫁日記」の井上純一氏。

 

前作と同じように著者が中国嫁の月さん(ゆえさん)を相手に経済のことをレクチャーする形で話しが進行します。

 

それだけだったら、そこらへんにある「経済入門書」と同じ。

 

この本が面白いのは、時に月さんが思いもしないツッコミで切り返したり、中国という異文化の地で生まれ育った月さんの独自の視点で疑問を投げかけたりと、二人の掛け合いがさながらメオト漫才のようでコミックとしてもちゃんと成立させているところです。

 

  • 不動産投資
  • 日本の経済政策
  • 消費増税
  • 財政破綻
  • 生産性向上
  • 貯金と保険

 

などなど、幅広いテーマを扱っているけど繋ぎ合わせていくと「どうしたら我々は豊かで幸福になれるのか」というこの本のテーマに沿って構成されていることに気付きます

 

「なんで日本の経済政策は間違い続けるのか?!」

「いま必要なのは消費増税じゃない、減税だ!」

 

こうした私たちの気持ちを代弁してくれているかのようなセリフに溜飲を下げるのもいいけど、その奥にある著者の思いのようなものを是非とも感じ取って、未来の希望につなげて欲しい!

そんなことを思わせる内容になっていると感じました。

 

 

アマゾンの内容紹介

ついにきた消費増税?老後に必要な資金は2000万円?将来不安になる前に、お金の基本がわかります! 不動産投資、保険、給料、バーゲンセール、貯金・・・・などなど、身近なところから経済に迫る!消費税10%時代をどう生き延びるのか?日本の経済政策は失敗の象徴?豊かで幸福な生活を送るために、お金のことをもっと知る! ーー『中国嫁日記』の著者が贈る、かなり本気の経済マンガ。

 

時間は不確実性を増大させる

この本全体を理解するためのキーワードが2つあります。

その一つが「不確実性」。

 

時間は不確実性を増大させる。
我々が見通せる世界には限界がある!!
これはもう どうにもならない

 

「日本は将来必ず財政破綻する!」って、耳にしたことないですか?

 

国会議員でもそんなことを言って増税しないとダメだ!っていう人がいるし、ネットの世界にもたくさんいます。

 

実は、著者もこのマンガの中で思いっきり叫んでます。

財政破綻

それじゃ、いつ財政破綻するのか?

 

1億年後?
1千年後?
100年後?

10年後?・・・でも、10年後に日本が財政破綻すると思っている人は少なくともマーケットには殆どいない!それは日本の10年国債の金利を見ればわかる。

 

「日本の財政は危ない」という人がいますが、実は日本はかなり安全。

 

それは日本の財務省も言ってるし、IMF(国際通貨基金)のレポートにも書いてあります。(詳しくはこのマンガにも書いてます、読むべし!)

 

しかし、今が安全だからといって未来永劫ずっと安全とは限らない!!著者は書きます。

 

経済に「絶対」はない・・・時間を長〜〜〜くとれば・・・不確実性は上がりーとんでもないコトが起こる可能性は上がり続ける

 

未来を見通すことができない・・・これは仕方ないことですよね。

 

でも、「仕方ない」では済まされないことが起きてるんですよ、この日本で。。

 

人間は間違える!政府も間違える!

 

日銀失敗

月さん「日銀の失敗はそんなに有名デスカ?」
著者「バブル崩壊から20年のデフレにいたるまで・・・超有名です」

日本の経済政策は失敗の象徴であり・・・時に悪口として使われてる

 

リーマンショックが起きた時、日銀の失敗を研究したFRB(アメリカの中央銀行)のバーナンキ議長は金融緩和(量的緩和)を断行してリーマンショックの当事国でありながら他国に先駆けて景気を回復させました。

 

そして、中国は日本から経済学者を呼んで日本の失敗を研究したのだとか・・・

 

日銀の失敗・・・世界のお役に立っているようです(苦笑)

 

それにしてもなぜ、日銀や日本政府はこんなにも間違い続けるのか?!

 

しかし正直 なんで日本政府がここまで間違いを続けるのか・・・・俺も知りたいです・・・不合理すぎる

経済学は人を『経済人』として考え・・・程度の差はあっても皆 常により儲けるため行動すると考えてきました

でも そうじゃない

特に人は集団になるほど不合理な行動をする・・・

 

そうなんです!人は間違うんですよ。

 

これが、この本を理解するための二つ目のキーワード。

 

人は間違う」ということは、つまり人の集団である「政府も間違える」んですね、残念ながら・・・

 

キミのお金を消しているのは、キミ自身じゃないのか?!

「不確実性」と「人間は間違える」この二つのキーワードが揃うと何が起こるのか?

 

タイヘンなことが起こります!!!

 

「不確実性」というのは、未来に何が起こるのかは誰も見通せない、ということです。

 

少し前に「将来の子供たちに借金を残すな!」ってことがよく言われました。

 

その結果、何が起こったか?

 

「政府はお金を使うなー!!!」「ムダな公共事業するな!!!」「公務員 減らせー」

 

そんな声が湧き上がりました。

 

で 結果どうなったかというと・・・

子供減るjpg

景気が悪くなりすぎ結婚や出産を諦める人が続出・・・・子供自体が減ってしまった・・・

その数少ない子供たちに残されたのは崩れそうなトンネルや橋、水道管等の劣化インフラ・・・先生のいない学校に病院・・・

 

そして著者は叫びます!

 

もうやめよう ありもしないみらいのために現在を犠牲にすることを!!! だって 未来は誰にも分からないんだから!!!

 

これを読むと、確かに日銀や政府は間違い続けたかもしれないけど、私たちだって同じように間違った道を選択してきたのではないか?って思いました。

 

不景気の時に政府に言うべきは「税金を使うな!借金を増やすな!」ではなく、「もっと金をばらまけ!」でいいと思うんですよね。

 

だって、経済の主要プレヤーって「個人」「民間企業」「政府」なんですよ。

 

不景気の時って個人も民間企業もお金を使いたがらないですよね。

 

そんな時に政府まで支出を減らしたら(緊縮財政)、誰がお金を使うんですか?ますますお金がまわらなくなって、よけいに不景気になるだけです。

 

「よしっ、わかった!税金を使うのはいいとして、戦闘機を買う金があるなら福祉に金をまわせ!」って思った人、いませんか?

 

個人的には、これも間違いだと思うんですよね。

 

国の予算ってゼロサムゲームじゃないと思うんですよね。

 

ゼロサムっていうのは、簡単にいうと片方が得すると他方が損するってことです。

 

戦闘機を買ったら福祉に使う金が足りなくなるじゃないか!っていう発想。

 

でも、思うんですよね。

 

「足りなきゃ、国債発行すればいいじゃん!」って。

 

せっかくIMFと日本の財務省が日本国債は安全!ってお墨付きをくれているのだから「日本の財政ガー!」なんて言ってる場合じゃありません。

 

感想(デフレマインドは恐ろしい)

投資

月さん「お金あったら投資しますヨ 投資にリスクある あたりまえ」

著者「なぜ、月さんは迷わないのか?」「そうか!!月さんはちゃんと経済成長してる国からやってきたんだった!!!」

 

不動産投資の話しの中で中国嫁の月さん(ゆえさん)がとても投資に前向きなことを言います。

 

これは、月さんには最近は景気減速を指摘されますが、それでも曲がりなりにちゃんと経済成長していて投資すれば、それなりにリターンもある中国社会というバックボーンがあるからですね。

 

日本もバブルの頃は猫も杓子も株や土地を買ったりしてましたが、今の日本だったらお金があったら投資よりも貯蓄に回す人が多いんじゃないですかね〜

 

バブル崩壊から約20年。長く続いたデフレ不況は日本人の心も貧しくしてしまったのではないか?そんなことを思います。

 

少ないパイを多くで切り分けようとすれば、一人当たりの取り分は少なくなります。

 

そのせいか、思い出したように「生活保護はなるだけ削れ!」「老人は保護されすぎだ!」「生活習慣病は自己責任だから国のケアは受けるな」そんな経済弱者へのバッシングを口にする人が現れ、そのたびにネットが炎上します。。

経済弱者バッシング

 

この本ではこういう経済弱者へのバッシングについても「地位財」という概念で説明されていて、そこには・・・

 

人間の一番の不幸は自分よりも下だと思っている人間が幸福になることだ!

 

というショッキングなセリフまで書かれています!!

 

こんな社会、イヤですよね?

 

そこで、この本のテーマである「どうしたら我々は豊かで幸福になれるのか」です。

 

とりあえず目の前の消費増税はとんでもないことですが(この本でも繰り返し、増税反対を訴えてます)、もっと大事なこと。

 

お金(経済)のことをちゃんと知ることからスタートです。

 

安倍政権を批判したいがために増税反対!アベノミクス失敗を叫んでいる人を時折、タイムラインで見かけますが、多分それでは何も解決しない。。

 

そして、未来の不確実性に怯えるのではなく現在に目を向けることです。

 

この本の最後、著者の言葉が胸しみますよ。読むべし!

 

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