「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」
人生・仕事・世界を変える7つの法則
カーマイン・ガロ 著
井口耕二 翻訳
日経BPマーケティング
2011年10月5日。
スティーブ・ジョブズが亡くなった。
その朝、私は目覚めて、
いつもようにiPhoneでツイッターのTLを
ぼんやりと眺めていた。
すると次つぎとジョブズの訃報が流れて来たのです。
オバマ大統領が語ったように
私もジョブズが発明した製品で、彼の死を知った1人でした。
そして、ベッドに仰向けになったまま、TLを流れていく
ジョブズの訃報を見つめているうちに、
涙が溢れてとまらなくなったのです。
そして、こんなツイートを投稿しました。
「そして気付けば、Appleの製品だけでなく、
ジョブズの生き方から色々なコトを感じ、
学んで来たように思う。
stay hungury,stay foolish…
貴方から教えて貰った事はいつまでも
忘れません。
ありがとうございました。」
私にとって、ジョブズは人生を教えてくれた
師匠の一人でもあったように思うのです。
■情熱からスタートする
この本には何度も何度も
『情熱』という言葉が繰り返し登場します。
「情熱に従えば道は開けると信じていた」(P68)
「情熱がない人は元気がない。元気がない人は
何も手に入れられない」(P72)
「イノベーションというのは、もっと別のところ、
情熱からスタートすることがわかる」(P51)
イノベーションは、・・・と言うよりも
人生そのものに「情熱」が必要だということか。
情熱とはなんだろう・・・
「手に入れたい!」「こうしたい!」「実現させたい!」
と、心の底から沸き上がるような思いの事?
そうか、情熱とは!(ビックリマーク)の事なんだ(笑)
では、顧みて私自身が人生において情熱を感じながら
行動している事って何だろう?
例えば、「私は仕事が好きで、情熱を持ってやっている!」
と言えるだろうか?
「不惑」と呼ばれる年齢になったが、
はっきりと、そう断言できるだけの自信が今の私には
残念ながら「ない!」のです。。
しかし、ジョブズに言わせれば
「まだみつけられていないひとは探し続けてください。
妥協しないこと。(中略)みつかれば必ずわかります。」
(P51)
■点と点を結ぶ
「探し物はなんですか?見つけにくいものですか?」と
歌ったのは陽水であったか?
もし、陽水の歌の通りなら
探すのを止めた時になって、初めて見つかったりするのかも
しれないのだが、・・・さて、どうだろう?
自分の人生を通して「達成したい!」と思える夢なんて
そう簡単に見つかるものだろうか?
そんな途方も無いような「問い」に対する一つの答えが
この本の中に書かれている。
「点と点がどうつながるかなどわからなかったが、最後は
うまくつながった。未来を見ていても点と点はつながらない
とジョブズは言う。過去をふり返ったとき、初めて、
点と点がつながる。興味や関心に従っていれば、いつか、
収まるべきところにすべてのピースが収まるのだ----
そう信じて進むしかない」(P43)
私なりの解釈だけど・・・
未来を見通して(打算的に)、物事を行うのではなく
自分の心に従って、その時その場で
やりたい事を夢中になってやっていれば、
それが、未来で繋がっていくのではないかと思う。
大切なのは「自分の心に従う事」
そして、避けなければいけないのは
「こんなもんで、よかんべぇ〜」と
中途半端に妥協してしまう事。
■世界を変えたいか?
「このまま一生、砂糖水を売りつづけるのか、
それとも世界を変えるチャンスをつかみたいか」
これは、若き日のジョブズが、当時、ペプシのCEOだった
ジョン・スカリーの許を訪れ、アップルに引き抜くために
言った有名なセリフですね。
例えば、ある朝、どっかのおじさんが自分のところにやって来て
「世界を変えてみないか?!」
と言われたら、私は何と返事を
するだろか・・・?と、妄想してみた。
きっと、怪しいおじさんだと思うだろう・・・^^;;
しかし、それより以前に、私は「世界を変えたい」とか、
「宇宙に衝撃を与えたい」などと思っているだろうか?
確かにジョブズは、イノベーティブに世界を変えた。
・・・だから、この本も書かれた訳だが・・・
格好悪いかも知れないけれど
今の私は「世界を変えたい」などとは、これぽっちも思ってない。
では、私に「イノベーション」は不要なのだろうか?
確かに、世界を変えてみたい。とは思わないが、
自分の人生を変えてみたい、より良いものにしたい!とは
思っている。
そのためには、やはり本書を参考に日々の過ごし方を
変えていかなければ!と読んでいて触発されるところも多かった。
例えば・・・
「年頭の目標として「やめること」リストをつくろう。
一番大事な目標に向かうもの、情熱が満足されるもの以外に
使う時間を減らそう」(P286)
この本を読んで、ぜったいにやろう!とおもったのが、これ。
格好良く言うと「Not to do list」ですね。
ジョブズは56歳でこの世を去ったが、
もしも!自分の寿命がジョブズと同じだったら、
もう人生の時間は10年も残っていない事になる!!
今年の年頭に「やりたい事」を101個リストアップしたけど、
来年は「やりたい事」だけでなく、「やらない事、止める事」も
リストアップして、時間を無駄にしないようにしたいものだ。
■stay hungury,stay foolish…
そんなわけで、世界を変えてやろう!と思っている人にとっても
自分の人生をよくしていきたい、と思っている人にとっても
この本に書かれている事は示唆に富んでいると思います。
そして、、、
私が思うに・・・自分の人生にイノベーションを起こすために
忘れてはならない一言がこれ。
stay hungury,stay foolish...
既存の押し付けられた既成概念や、枠組みにとらわれず
自分の心に従って貪欲に生きていくこと。
周囲の目を気にして「まぁ、こんなところでよかんべぇ」と
分別くさく妥協しないこと。
ジョブズが遺してくれた大切な一言。
stay hungury,stay foolish...
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
そして、遅ればせながらですが
スティーブ・ジョブズ氏のご冥福を心からお祈りします。
ありがとう、ジョブズ。